いい加減うざったくなってきていた所だ。
コーラップス系のテロはうんざり……宗教で染められた連中はまったく……
WW3前だったら中東の過激派共がテロをよくやっていたし。
どんな時代になっても宗教のヤバい連中はテロに走りやがる。
私のプランニングはまぁ上手いこと行った。
元々あの変態研究員は連絡をロクにしないヤツだったみたいで暫くは感づかれることはなさそう。
受け渡しポイントに自分で自分を縛って放ったらかしにしてみりゃ簡単に回収された。
いやーちょろい、担ぎ込まれた先がまぁ驚き半分、だろうなって感じ半分。
かなり根強い信仰を集めているWW3以降に出来た宗教団体、パラデウス。
奇跡の聖女がE.L.I.D感染患者を癒やし導くとかそんなのだっけか?
ともかくコーラップス被害を受けた連中の心に付け入って金やらなにやら搾り上げてるクソ共だ。
一部コーラップス除染をマジでやった聖女が居るらしく熱狂的な信者は多い。
コーラップスに対する救いを求めている連中は多い。
このシベリアの地では東西南北どこにでもパラデウスの拠点があると言われるほど。
キナ臭い話はちょくちょく出ていたし不自然な資金の流入、活動拠点付近での不自然なコーラップス反応。
信者になったコーラップス患者が行方不明になったなんてのは多く聞く。
まぁ裏でコーラップスの実験でもやってんだろうな。
それで各地でテロって……でけぇマッチポンプだこと。
実際はどうか知らないがな、思いの外このパラデウスの親玉が尻尾隠しが上手くて探れねーんだ。
ある意味ではチャンスだ、パラデウスの暗部に潜入できる。
なんでコーラップス耐性を持つためのテストベッドを欲していたのか……
コーラップス患者やコーラップス汚染された人形を欲していたのか……
理由はなんとなく察するけどどれもロクでもないことには違いない。
私がのんびりとセックスとかに明け暮れることができるように……ささっと潰さないとね。
「検体に低濃度コーラップスを塗布するも変異する予兆なし……まさか本当に……」
「失格個体の可能性もある、濃度を少しずつ上げろ」
今は小さなチャンバーにブチ込まれてコーラップスを全身に塗り塗りされている……
まぁうん……勿論の事衣服は全部引っ剥がされてるよ。
あのコーラップステロで何故か取得したコーラップス耐性をテストされている。
コーラップス、なんかどろりともさらりとも言えない……なんとも言えない感じ。
「ふむ……ひとまずここで一旦やめだ」
「この位ならば使い捨ての奴らと同じだな……」
「製造元はI.O.P……あぁ、我らのスパイが些細不明ながらに出来たと報告していた個体か?」
「違いない、この内部機関の登録……我らの手の者だ」
おいペルシカ内部にスパイ居るぞー。
要チェック+粛清しねーとだな。
「次のフェーズだ、傘の注入だ」
んん?なんかプログラムが……ぅ"、ぉ"?
やばいやばいコイツは絶対に拒否らねぇとウィルスじゃねーか。
サンドボックスでかなり暴れやがる……アクセス権限は渡さねぇけどリソースをガリガリ使いやがる。
アクセス先は……メンタルマップだと?巫山戯やがって。
私を消せると思うなよ。そんなウィルスはお断りだっつーの。
「アクセス拒否?どうなっている」
「セキュリティがかなり強いと思われます」
「ふむ、ではコーラップステストの方を続行しろ」
ふひぃー……サンドボックス内でちょっと見ただけであーだからなぁ。
かなり負荷がかかるし普通のAIのマインドマップは簡単に書き換えられるぜ?
いやーこわ、私のマインドマップは外部からの書き換えは不能になってるけど……
万が一にもされたらこえーったらねぇよ。
アクセス権限渡したら最悪マインド焼き切られるんだぜ?
俺が死ぬってのと同じだっつーの……対策されてなかったらどうなったことやら。
テストは終了か、まぁ私の躯体に異常はない……自己ヘルスチェックでは何もない。
コーラップスを直じゃないとはいえ充填できる辺りはまぁ技術的に一歩前にいってるな。
しかしハッキングやらは一歩後ろを歩いている感じ……チグハグだな。
リードしている教祖とやらの専門分野がコーラップス系だったりするのか?
捕らえられているフリをしつつ各方面にこっそりハッキング……
ふむ、プロトコルは一部鉄血のオーガスプロトコルを使ってるな。
鉄血の連中は暴走事件で軒並み殺されててこのプロトコルを使ってる人間はいないと思っていたが。
……邪推の域を出ないがあの暴走事故のトリガーを引いたヤツがこの組織内にいる可能性があるか。
もうちょい探って……みたいがこの支部に置いてるデータはこれまた断片的だな。
あくまでこの支部でやってるのは各方面から拾ってきた人形への改造、及びコーラップス耐性の付与実験。
成功個体は何かしらの改造を加えて電脳のオーバーライド。
NYTOと呼ばれている物へと作り変えを行っている。
その内のかなり良い個体は本部へと移送される、失格個体は廃棄処分。
本部への移送は全部暗号化されている、意味不明な文字列で書かれている。
対応暗号解読は別途資料があるらしくそれを利用しないといけないと。
オーバーライドするAIプログラムは一応入手、これを解析してやったら相手の武装もフィッティング出来そうだ。
ただ私の解析能力じゃちょいと厳しいので……っと……そろそろ動くか。
「施設制御掌握、さて……殺るか」
逃げ場のない、救援も呼べない恐怖の坩堝に落とし込んでやろうか。
人の素っ裸を見てタダで済むと思うなよ。
あと欲情しなかったのも地味にキレる。私のこのダイナマイトボディがチンピクしねぇってどういうこった。
キリキリ殺して上位研究員は殺す前に尋問だな。
「おいおい、チャンバーもずいぶんと柔らかいな……」
私を改造するために突っ込んでいたチャンバーもずいぶんと柔らか。
簡単に蹴破って出てこれたじゃねーか。
さて、ここの連中は軍用規格の人形が脱走した際の対応マニュアルとかあるかなぁ?
それ含めてじっくり調べさせてもらおうじゃねぇか。
NYTOとやらも動員されて対応に当たられたけどまぁなんとかなった。
こりゃまた完全に同じ見た目、パッと見では機械義肢の女かと思う。
しかし中身は低度のコーラップス耐性を持った機械人形か。
それぞれ武器やら持ってきていたが逆にハックされて振り回されるとは思ってなかっただろうな。
それも全裸の女人形になぁ……なぎ倒されていく様を見た研究員のツラは面白いねぇ!!
「逃げられるものなら逃げてみろよ」
「あ……お父様に会う……前なの、に……」
バカみてぇな出力要求するレーザーガン、ちょっと前のコーラップス補充で今の私は絶好調よ。
敵わないと判断すると一部が逃げ出したがそれを許す私じゃない。
背中からバシバシ撃ち抜いていく。
元々アイツらの武器だ、本部の連中が来た場合の隠蔽工作にもならぁ。
……お父様、ねぇ。教祖サマの事か?
もちろんの事、装備一式は返してもらった。力付くでね?
しかしまぁ……難儀な連中だよ。どんなマジック使われたのか知らねーけど教祖サマの言うことは絶対みたいだし。
「……ぉん?なんだこの端末……うっわ、アナクロな有線スタンドアロンかよ……げ」
なんてこった、私の詳細は送れてねーけどお望みに近い"近似値"個体が偶然にも仕入れられた。
なんて情報が送信されてらぁ……外見的な特徴も……
ある程度マッチするヤツは複数あるはずだが……私も狙われるか。
いや参ったな、パラデウス各所にってなるとほぼシベリア全土で狙われる事になりそうだ。
安泰とは程遠くなるなぁ……研究員から情報引き出したら……スラムに籠もってほとぼりが冷めるまで待つか。
Q:この時期にNytoが居たか?
A:知らん、吾輩のでっち上げである。
Q:シーナがコーラップス耐性持ったのなんで?
A:E.L.I.Dとのディープな接触(意味深)でいい具合に変異した超絶幸運
Q:シーナが傘に感染したらどうなるん?
A:平然としてる、容量的には全然平気+マインドマップ書き換え不可のコンボ
例のアレが住み着く領域を確保できりゃOKなんだし なお相性