雇われ掃除人形417   作:ムメイ

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キング・クリムゾン!!


その41

私がスラムで違法人形やその動向を探る人間含めた情報を手段問わずかき集めて……はや1ヶ月。

UMP45が兼ねてより探していたマークスマンに向いてそうで性格は問題あるけれど……致命的じゃないヤツを見つけた。

戦術コアを埋め込まれていて落伍したはぐれ……G&Kのネーミングで言えばG11。

同型人形は可愛らしさ全振りなのを活かしたご奉仕メイド人形だったと思う。

ソイツの居場所、行動範囲等を簡潔にまとめて45宛に叩き込んでおいた。

この1ヶ月の間に私はハッキングの方もだいぶ身に付いてきた。

スラム内部に籠もりっきりでスラムのクリーンアップやエンジンのメンテナンス等を繰り返して生活していた。

ハッキングして外の情報を見てみるとようやく鉄血のポンコツ人形達の初期対応が終わった。

……結果は凄い惨敗も惨敗、鉄血主要の生産工場は向こうに取られた。

一部のI.O.P生産拠点も取られてるし生産ラインを確保する資源地も一部取られている。

向こうは量産されてこっちは生産ラインがちょっと苦しくなった。

なにより初期対応に当たった複数のPMCが壊滅状態に近い。

人形を運用していたPMCも人手がかなり減っている状態……人形運用PMC大手のG&Kに仕事が回るけれども……

人形はあっても人形を運用する人間が居ないっていう状態。

 

「何だよこりゃ、ひっでぇ」

 

まぁ端的に言えばかなり壊滅的状況、正規軍の介入もあり得なくはないレベル。

まだ致命的なレベルにはなってないけど一部の生活区画はヒエッ冷えだな。

スタンドアロンで行動可能な人形の開発も急がれてるな……ペルシカが疲弊した様子で愚痴ってたし。

 

『うわぁ~こりゃ酷いねぇ』

「そーだね」

 

それに一つ、私の中……埋め込まれていたプログラムが完成した。

疑似人格AI、リコリス……私が以前助けようとしていた鉄血のお偉いさん。

ペルシカの腐れ縁のプログラムとかの天才……お遊びで作ってたらしいけれど自分が死ぬって分かって組みかけのプログラムと……

自分の思考蓄積データとかを圧縮したのを渡していたらしい。

でもそれを受け止めきれる電脳を生産出来る企業は今の世界にない、そんなのは核戦争で軒並み吹き飛んでる。

現物もコストが高すぎるし私みたいな前例があるから使用はかなり消極的にならざる得ない。

動いている中で容量なども全然余裕がある私にインストールされるのもまぁ……

PCに叩き込む?いやいや、リコリスが死ぬことになったのも策謀の末っぽい。

精査したら搬入歴が偽造されている人形2体が居たんだ、そりゃぁ疑う。

おまけに無事だったM16や416から検出されたウィルスの残滓……及び流入元がね……

てなわけで、スタンドアロンで割りかしウィルスとも無縁な私にお鉢が回った。

おまけに私の中で私に知らせずに組み立てるっていう徹底ぶり……そのせいでCPUリソースをかなり喰ってたワケだ。

組み上がった後はAIリコリスはあくまで疑似人格、完全に人格シナプスを転写してるわけじゃない。

最適化等も済ませれば……んー記憶媒体を2個ほど連結させた専用人形を拵えれば……ってところか?

ペルシカに考えがあるっぽいしそっちはそっちに任せよう。

……あ、エロん時はこっちから強制的に叩き落としてる。

 

『エロには興味ないしね』

「だろーな……おいコラまた勝手にリソース食いやがって……」

『良いじゃないか、ボクの思考ルーチンをあげる代わりの対価だって』

「きっちり前もって言いやがれ、タコ……研究はこっちのタブレットで良いな?」

『うん、書き出しよろしく』

 

研究は出来ないが人形スペックゴリ押しで色んな演算してやがる。

それで私にゃ分かんないAIの試算データとかを超高速で弾き出してるワケだ。

 

「ん?お、ペルシカからのお誘いだぞ」

『えー……もうこのボディとおさらばかい?』

「お前の身体じゃねぇんだ、いい加減出てけ」

『しょうがないなぁ……』

 

45、9、416の連中も軌道に乗り始めた。

あっちは早速G&Kのお膝元……というか一部の人間の懐刀として動き始めた。

金さえ払えばどんな危険な任務だろうとヤる。

一昔前の私の立ち位置だ……

 

『落ち着いて』

「……分かってる」

 

歯噛みするのは……やめよう、無意味だ。

ハミングバードも全部のっけてやって来いだし……もしかしたら、もしかするか?

最近は暖機運転とかだけに留めていたIMXに荷物をこんもり……フル装備させたのは久しぶり。

……うぇ、マジで胸でっかくなってるな。タンクとのクリアランスめっちゃ無くなってる。

この辺見越してブラのゴムアジャストかなりとってたのか……?

いやー……まさかねぇ……130台で収まるよね……?

いや待って、脚付きべったりじゃん……バレリーナじゃなくなってる!

こうなるってことは足が伸びたか……車体に掛かる重量が増えた事が原因。

となれば……乳がデカくなって重くなったってセンしかねぇよ。

ブルー半分、他にない乳だわ……とやけっぱち気味に前向きに考える事にした。

IMXのエンジンは絶好調、軽く吹かせば気持ちよく回ってくれる。

ギアの入りも良い、カチャコンと大きな音を立ててローギアに入った。

 

「ま、行こっか……久しぶりのツーリングだ」

 

ほとぼりも冷めた、あのカルト共の親玉は別な手立てもあるみたいだしな……

私の捜索にはそこまでお熱じゃない、ひとまず……過剰に警戒はしなくていいだろ。

330ccの単気筒エンジンが軽快に唸る。

外の空気と久しぶりの太陽の下で風を感じよう。

 

 

 

 

んヶ月ぶりにやってきたI.O.Pのお膝元、全装備必死こいて整備し続けていた甲斐あってお褒めいただきましたわ。

与えられていたコードの復活とG&Kの独立狙撃人形としての立場が決まった。

といっても私がするのは結局は鉄血人形及びE.L.I.Dのお掃除、あとは404のバックアップ。

417およびシーナの名前で活動することが許された、コレがデカいよ。

まぁまたイチから実績を立てなきゃいけないけどね。

そして私は文字通りのワンマンアーミーやらなきゃならん、狙撃戦のみとはいかん。

特にE.L.I.Dはどんなモノがどんな変異を起こしていてドコに潜んでいるか分からん。

だから近接戦もすぐに対応できるような武装も必要になってくる。

フォースフィールドで一時しのぎ出来ても抵抗出来なかったら意味ないしね。

 

「PMCにE.L.I.D対応まで振るとか正規軍も人手不足?」

「かもしれないね、リコの受け取りはしっかりしたよ」

「ん、本人じゃ無いけど……親友が戻ってきて嬉しい?」

「……複雑だねぇ」

 

装備として新たに近接武器兼シールドになるフォースガンモジュールを受領した。

フォースフィールドの応用で障壁になるエネルギーを一点集中、殴打のインパクトに合わせて放出するっていうブツ。

表面は耐弾性に優れた金属素材でかなり乱暴に扱ってもOK。

銃の取り回しにも不自由がないスリムだけどながーい感じ……手首付近から肘に向かって伸びる。

私が保持していたリコは今はペルシカが構築したPCの中に。

企てが判明するまではそこで隔離、ペルシカの研究補佐を務めるらしい。

ま、本人じゃなくて本人そっくりなプログラムAI……複雑っちゃ複雑か。

 

「で、セーフハウスとかは用意してはくれる?」

「いくつか候補地がある、キミと404……あー、45のチームとの奪い合いだけどね」

「……そりゃ結構……産油地が近いココにする、すぐに出る」

「それじゃあ、ついでにこのポイントの奪還支援を頼もうかな」

「条件とかは?」

「特に無いよ、キミに一任する」

 

セーフハウスはOK、仕事も安定供給……というかまた過剰供給気味になるか。

……楽しい事になりそうだ。

 

「キミ、ホント悪辣な笑みするねぇ、416みたいだ」

「……そうかい?あっちが似てるんだろ、コッチに堕ちてきたんだからよ」

「それもそうか」

 

銃の保全パーツもコンテナに叩き込み……復帰後最初の仕事に出るとしよう。

 

「ちなみにキミのバストは驚きの133だよ、随分性接触してたんだねぇ」

「……うるさいよ、止められないの?」

「リコがやってくれたよ、キミが停止中だった間にね」

「……もうちっと早くやってくれても良かったんだけど?」

 

そりゃ、タンクにもぺったりだわな。

げんなりしながら装備担いでバイクにまたがる。

赴任先は……G&Kの管轄、S09郊外……




ドルフロほんへ時空にようやく繋がる所ですなー

あとは適当書きたい話書いてく感じですネ
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