小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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第133話 愉快なオズたちに新たな仲間。 別件で魔女。

 帝都ペンドラゴンは晴天のもと今日も輝いていた。

 

 その中でナイトメアと人員不足だったグリンダ騎士団のグランベリーが停泊中の滑走路に、新たな機体が降り立つ。

 

 この様子をマリーベル、そしてグリンダ騎士団の『パトロン』となっているシュナイゼルが見る。

 

「あれが────」

「────そう、『ブラッドフォード』だよ。 シュタイナー・コンツェルンで、今では辞めてしまったミルベル博士が主任として開発を行っていた可変機能を備えた実験機体。」

 

 型式番号RZX-3F7、第六世代KMFの『ブラッドフォード』はシュナイゼルが上記で口にしたように、ブリタニアでは初となる可変型のナイトメアで、ロイドの開発したフロートシステムに頼らず、効率的かつ小型化された電力駆動プラズマ推力モーターによって飛行を可能とさせている機体だった。

 

 ブラッドフォードがグランベリーの近くで止まり、推力モーターの電源が落ちるとコックピットからショートカットで割と小柄な少女が下りてくる。

 

「そして彼女が新たな騎士であるマリーカ・ソレイシィ卿だ。 元はコーネリアの従士かつ訓練生であり、その後は士官学校主席の操縦技術を買われてシュタイナー・コンツェルンのテストパイロットを務めていた。」

 

「『マリーカ・ソレイシィ』? ……まさか、レオンハルトの許嫁の?」

 

「ああ、それと彼女の兄上は純血派のキューエル卿だ。 彼はエリア11で重傷を負って精神に支障をきたし、療養所から姿を消して行方不明のままだ。」

 

「エリア11……もしや────?」

「────ああ。 彼女はテロリストと思われる者により兄を実質上亡くし、許嫁は重傷を負った。 この転属は、彼女の意思から来ているものだよ。」

 

「(テロリストに、家族を……)」

 

「それと、今週末に届く予定だけれど『ゼットランド』も来るよ。」

 

 型式番号RZX-6DD、『ブラッドフォード』と同じく第六世代KMFの『ゼットランド』。

 

 後にラウンズのアーニャ・アールストレイム用のモルドレッドの土台となる試作機であり、シルエットや武装などすべて含めてモルドレッドの下位互換版である。

 

 だが、モルドレッドは『一騎当千』を前提に設計し直されたことで『ラウンズオンリー』の強化などをほどかされている代わりにゼットランドに備えられている『他機との連結機能』などを失っている。

 『モルドレッドの前段階』である通常のゼットランドならばやはりコストは高いが、量産は一応可能となっている。

 

「どんどんと軍備が整えられていますね。」

 

「そうだね。 だから期待しているよマリーベル。」

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

『クゥ~ン。』

 

『こらこら君たち、僕はお母さんじゃないよ。』

 

「「かっわいい~~~~!!♡」」

 

 帝都ペンドラゴンの中央軍病院では、休んでいたグリンダ騎士団のソキアとトトがテレビ放送を見ながら年相応の少女のようにキャピキャピとしていた。

 

 顔文字で表すとソキアは『(๑♡▽♡๑)』の顔を。

 そしてトトは独自の犬耳系の髪型もあって『。:゚૮ ˶> ﻌ <˶ ა ゚:。』である。

 

 二人が魅入られていたテレビには、サンディエゴで新しく出来たサファリの視察に来ていた、髭を生やして人懐っこそうな男性がヒョウの子供とじゃれている場面が映し出されていた。

 

 さて、忘れがちになりそうかもしれないが、ブリタニア帝国の宰相であるシュナイゼル・エル・ブリタニアは()()()()である。

 

 注目すべきポイントは、『ブリタニアのナンバー2が第二皇子であって第一皇子ではない』こと。

 

 次に自然と浮かぶであろう質問はこうだろう。

 

 “宰相が第二皇子なら第一皇子、つまり『皇位継承権第一位』は誰だ?”、と。

 

 何を隠そう、ソキアとトトが見ているテレビの中で映し出されている人のよさそうでのほほんとした男性こそが、第1皇子かつ皇位継承権第1位の『オデュッセウス・ウ・ブリタニア』である。

 

 それでも大抵の者は“だから誰?”と思うのは仕方のない事だろう、何せ彼は原作コードギアスの一期に出てきているものの、パッとしない登場である上に目立った言動は何もなく、ただオロオロと狼狽えるだけだった。

 

 逆にこう言えばやっと思い出せる程度だろうか?

 

『コードギアスR2で天子の婚約者となったブリタニアのおっさんパッとしない青年』、と。

 

 脱線しかけたが、そんな彼を見たソキアやトトが興奮する横では、イラつきをほぼ隠され切れずにいたオルドリンが運動棒を今日もビョンビョンさせていた。

 

「もうなんなのよもう! 『もう一度検査するから』と朝に言われてまさか夜まで続くなんて! 一日が潰れて最・悪!」

 

「お前ら……ここが俺とティンクの病室だと忘れていないか?」

 

 我が物顔で部屋にいたオルドリン、トト、ソキアにそうレオンハルトは声をかけるが、彼の言葉は耳に入った様子はなかった。

 

 「ブツブツブツブツブツブツ……」

「可愛い~♡」

「にゃー♡」

 

 レオンハルトのイラつきを抑えようと、ニコニコしていたティンクは読んでいた『ヤングトップ』から目を離して口を開ける。

 

「まぁまぁ。 オズ(オルドリン)も大変だったろうけれど、理由はあるんだ。 知り合いに聞いたのだけれど、前にゲフィオンディスターバーを受けた騎士が時々()()()()()()ようになったらしいんだ。」

 

「『凶暴性が増す』って……何ウェアウルフ(狼男)よ、それ?」

 

「満月とかは関係ないよオズ。 でも真面目な話、その騎士は上官の命令を無視したり、独断行動や味方の陣形を無視して、単機で敵陣に特攻を仕掛けたりするようになったみたいなんだ。」

 

「なんだ。 今のオズと変わらないじゃん────」

 「────ギプス叩くわよレオンハルト。」

 

「前にも言ったけれど、ゲフィオンディスターバーがどのような影響を人体に与えるか分からないから『入院しろ』という命令が下ったんだと思うよ?」

 

「それはそうとトトにソキア。 テレビに映ったオデュッセウス殿下を見て“可愛い”なんて、下手したら不敬罪で訴えられるわよ?」

 

「(出た、指摘されたら話題を変えるオズの癖。)」

 

 オルドリンの声、にソキアとトトが抗議(?)をする。

 

「だって可愛いじゃない!」

「そうです!」

 「毛がもっふもふ!」

 「そうです、毛! 殿()()かわいいです!」

 

 「「「……………………………………………………え?」」」

 

 オルドリン、レオンハルト、ソキアの注目に気付いたトトは、先ほどの『フンス!』と興奮した顔をスンとしたものに変えて、何事もなかったように振舞う。

 

「大丈夫だよ。 『第一皇子殿下に癒され隊』という大規模なファンクラブが女性士官や貴族を中心にあるほどだし、ブリタニアの女性なら誰でも加入できるらしいからサポートを得られるよ? 非公式だけれど。」

 

「ティンク……何でそんなことを知っているの?」

 

「ハッハッハ。」

 

 「ティンクさん! その話、もっとぜひ詳しく!」

 

「……俺も髭、生やそうかな?」

 

 オルドリンの質問にティンクは笑いだけで答えると、ジヴォン家メイドのトトは興味津々になる姿を見て、レオンハルトは髭を生やした自分を想像しようとする。

 

「レオン、前から言っているけれど君にはもう既に相手が────」

「────憧れてもその辺は理解しています。 親が決めたとはいえ、許嫁は許嫁ですから────」

 

 ────コン、コン。

 

「「「「はい?」」」」

 

 病室のドアがノックされてオルドリンたちが声を出すと、ブリタニアの軍服に着替えたマリーカが余所余所しく部屋に入ってくる。

 

「あ、えっと……ここにレオンハルトが居ると聞いて────」

「────あれ? マリーカさん? なんでここに? ブラッドフォードのテストパイロットを────?」

「────レオンは聞いていなかったのかい? 彼女、今日から正式なグリンダ騎士団の一員だよ?」

 

「だから何でティンクはそんなことを知っているの?」

 

「ハッハッハ。」

 

 マリーカは弁当箱を手に持ちながら部屋に入り、ぺこりと頭を下げる。

 

「あ、えっと初めまして。 レオンハルトの許嫁であり、今日からグリンダ騎士団に配属されたマリーカ・ソレイシィです。 彼がいつもお世話になっています。」

 

「「「許嫁?」」」

 

 オルドリンたち女性陣はレオンハルトを見るが、彼はどこか複雑そうな顔をしていた。

 

「あ、ああ。 家同士が決めたんだ────」

「────マリーカちゃんってば可愛いにゃ~! 何歳?」

 

「ええと、14歳です。」

 

「ほっほ~? わっかいねぇ~。」

 

 余談だが、そう言いながらニヤニヤした顔をレオンハルトに向けるソキアは16歳である。

 

「ソキア、何を考えているか分からないが、親が決めたことだからな?」

 

 またまた余談だが、レオンハルトはこの時点で18歳だと記入したい。

 

「マリーカたん、その手に持っているものは何かにゃ~?」

 

「「「「(『マリーカたん』。)」」」」

 

「あ、差し入れのミートパイです。 少し多めに作ったので、皆さんも食べますか?」

 

「お、良いのかい?」

 

「わは~い! 味気ない病人食から解放だにゃ~!」

 

 マリーカはにっこりと愛想笑いをして持っているものを上げると、ティンクとソキアが嬉しがるが、レオンハルトは『恥ずかしさ』や『緊張』などとは別の『嫌な汗』が身体中から出す。

 

「あ、あの……皆────」

「────良い匂いね! 私も貰おうかしら!」

 

 レオンハルトは何か言いたそうになっていたが、キラキラした笑顔のオルドリンがミートパイをもらったことが決め手となって口をつぐんだ。

 

「「パクッ! モグモ………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」」

 

 オルドリンとソキアがホカホカのミートパイに噛り付いてモグモグと噛みだすと、ほぼ次の瞬間、全身が固まる。

 

「あー、皆? 我慢すればするほど、酷くなるよ?」

 

 レオンハルトがそう(助言)を出した瞬間、マリーカのミートパイを口にしたソキアとオルドリンの顔が赤くなっては涙目になり、口を両手で覆いながらプルプルとただ震える。

 

「へぇー。 刺激的な辛さだね。」

 

 一人だけ平然としていたティンクはいつも浮かべている笑みを崩さず、ただミートパイを称賛する。

 

「あー、ティンク?」

 

「なんだい、レオン?」

 

「美味しい……よね?」

 

「うん? そうだね、()()()()ピリピリする辛さだけど美味しいよ? 正直レオンが羨ましいぐらいだよ。」

 

「こちらがレオンハルトの分です。」

 

 レオンハルトの視線の先では、マリーカが特大サイズのミートパイを乗せたトレイを彼の前に置いた。

 

「…………………………………………………………………………」

 

「マリーカ嬢がグリンダ騎士団に来たのは、やはりレオンが理由かい?」

 

 ダラダラと嫌な汗を流すレオンハルトの横でティンクが助け舟を出す。

 

「ミルベル主任が居なくなった今では、試作機のブラッドフォードを扱えるのは私かレオンハルトだけですので、自然とそうなりました。 それに……」

 

 マリーカはソキアの方を見る。

 

「うんにゃ? ああ、これは恥ずかしいにゃー。 私がブルっちゃったから代わりとして来た?」

 

「ソキアさんは競技KMFリーグでも有数の選手と聞きました。 それに、大手メーカーなどの専属モデルとしても活躍していたと。 なぜ、ブリタニア軍に志願したのですか?」

 

「「「(そう言えば……)」」」

 

 マリーカが質問したことで、オルドリンたちは今更ながらに気が付く。

 

 オルドリンたちは全員少なからず『軍』と何らかの関わり合いがあるが、ソキアは貴族であるが元々民間人であり、衣住食やお金に困ってはいない背景を持つ。

 

 その所為で、彼女はCSR(戦闘ストレス反応)を示して、今では『コックピット恐怖症』に似た症状を見せていた。

 

「う~ん、そうは言うけれどねマリーカたん? エリア11で多くのブリタニア人が皇族含めて犠牲になったり行方不明になってから、競技KMFリーグを楽しめる空気じゃなくなっちゃったんだ。 だから『全エリア平定』の為にブリタニアの剣になったのさ。」

 

「「「「「……………………」」」」」

 

 何時もおちゃらけている様子が印象的なソキアから、意外と真剣な答えと表情が出てきたことにオルドリンたちはポカンとする。

 

 「まぁ今ではこの有様なんだけれどにゃー!」

 

 「「いまので台無しだよ!」」

 

 オルドリンとレオンハルトが『にゃはー! (=>ω<=)』と照れるソキアにツッコミを入れる。

 

 グリンダ騎士団は新たな騎士を加えながら、今日もゆっくりと和んでいたところに『開催される女子KMFリーグの特別プログラムのジョスト&フォーメーション』へのデモンストレーションへの招待が決まったことを、マリーベル直々にオルドリンたちに伝える。

 

『ジョスト&フォーメーション』とは、対峙するように競技場のコースを『クイーン』と呼ばれる司令塔(リーダー)を守りつつ先に8週したチームが勝つといった、コードギアスではナイトメアを利用したポピュラーな競技の一つである。

 

 「よっしゃー!」

 

 ベシ

 

「落ち着きなさいソキア!」

 

「へぇ、女子KMFリーグかぁ。 レオン、今度こそ僕たちはゆっくりできるみたいだね?」

 

「だと良いのだけれどね……」

 

「え? え? え?」

 

 皇女殿下の御前だというのに、はしゃぐソキアやそんな彼女を諫めるオルドリンに、のほほんとしたティンクの態度にマリーカは目を点にさせる。

 

「この人気プレイヤーソキア様が居ることで優勝は確実だー! でもでも、もっと確実にさせる為に所属していた『ファイヤーボールズ』にも召集を────!」

「────それは無理ですソキア。 デモンストレーションの相手は今季優勝チームですから。」

 

 マリーベルの言葉に、ソキアが銅像のように固まる。

 

「え?」

 

「ですから、グリンダ騎士団の相手はソキアの所属していた『ファイヤーボールズ』です。」

 

 「にゃああああああああ?! そんにゃあああああああああ?!」

 

 ソキアは頭を抱えてジタバタと悶える。

 

「あー……ソキアでも気落ちするんだ────」

 「────チームの人数が足りないにゃ!」

 

「「「そこなの?!」」」

 

「五人は必要にゃ! 私とオルドリンとトトとマリーカたんを入れても、あと一人足りないにゃ!」

 

「人数の件なら問題ないわソキア。」

 

「なるほどその手がありましたか! レオンハルトに女装をさせるんですね?!」

 

「無茶を言うなソキア! するか!」

 

「イケると思うのだけれどにゃー……」

 

 「女装したレオンハルト……お姉様……(ポッ)」

 

 さっきまで宇宙を漂うような表情をしていたマリーカは、女装したレオンハルトを想像して思わず頬をほんのりと紅に染める。

 

「私が、クイーン(司令塔)を務めますから。」

 

 マリーベルがそう言い放つと、その部屋の中にいた全員が唖然とする。

 

「だから私を守ってね、オルドリン♡」

 

 グリンダ騎士団の騎士は新人のマリーカ含めて、全員宇宙を漂うネコのような顔をニコニコとするマリーベルの前でしたそうな。

 

 

 


 

 

 ヴァイスボルフ城を旅立ってから少しだけ時間が過ぎ、(スヴェン)は今帝都ペンドラゴンのメインストリートに夢を見ているような感覚のまま立っていた。

 

 一つの理由としては、でかでかとしたスポーツ用品の大手メーカー『DURANDAL(デュランダル)』の広告だった。

 

 その広告には少女がDURANDALロゴの入ったマウンテンバイクにまたがりながら、背後を向きながらウィンクしていた。

 

『もしかして?』と思い、彼女の履いていたDURANDALロゴ入りホットパンツ越しでも分かる立派で程よい形をした臀部のすぐ横にでかでかと書かれていた文章で、少女の正体が確信へと変わる。

 

『“ザ・クラッシャー”が乗っても履いても壊れない! 安心、安全のDURANDALクオリティ!』

 

 競技KMFリーグに『ザ・ヒート』の異名を持つ選手が居たりして。

 

 ……負けな~いぜ♪ 負けな~いぜ♪ 負けな~いぜ~♪

 

 ……………………………………うん。

 落ち着こうか、俺?

 一瞬ワケも理由も元手も分からない、暑苦しいような歌詞を思い浮かべたが────

 

「────ふぅ~ん? スヴ────()()()はああいうのが好きなんだ?」

 

 そして隣から来るアンジュの声に、俺はハッとして『仮面』を付けなおす。

 

「いやだなぁ~、新しく設立されたグリンダ騎士団の一員が載っていたからだよんアンネ(アンジュ)ちゃん♪ (キラッ」

 

 「ブフ!」

 

 笑うな。

 

 俺だって『チャラ男の仮面』は初めてだ。

 正直ムズムズする。

 

「まぁまぁ。 兄さんも()()()の前で、ジッと女性を写した広告を見るのは止めた方が良いと思うわ。」

 

「ヘイヘイ、()ーヤの言うとおりにするとしよう。」

 

 とまぁ、察せる通り俺とアンジュにマーヤは偽名+変装をしている。

 

 俺とマーヤはブリタニア人としてはありきたりな金髪に髪の色を変え、俺は目の色をマーヤに合わせた青のコンタクトレンズをしている。

 

 設定としては『俺と病弱だった妹の為に、婚約者であるアンジュがコネを使って特別に開かれるKMFリーグのチケットを得て、久しぶりに帝都へ戻ってきた留学生たち』だ。

 

 と、これだけで現実逃避や癒しを求める俺ではないぞ?

 

 俺がソキアの広告を見たのは、単純にヴァイスボルフ城を出る時に、()()()()()()()()()()()()()()にかかってきた電話を思い出し、頭痛がし始めて空を仰ごうとしたら広告があっただけだ。*1

 

 誰がソキアのポーズを決めたから知らんがナイスなチョイスだ。

 

 また脱線した、すまない。

 

 俺も最初は聞き慣れていなかった着信音だったから『誰の電話だ?』と思っていたが、音が俺の荷物から出ていたことを毒島が言ってくれて、『なんでこの時期にオルフェウスは電話して来たのだろう?』と思って出たらコーネリアだった。

 

 もう一度言うぞ?

 

 オルフェウスから渡された携帯に出たらコーネリアだった。

 

 いや……俺も何が何だか……

 

 そもそも俺の記憶が間違っていなければ、コーネリアは『オズO2』でオルフェウスと出会っている筈だ。

 

 いやマジなんで?

 

 イミガワカラナイノダガ?

 


 

野生(?)の コーネリア があらわれた!

*1
93話より


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