小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お読みいただきありがとうございます!

相変わらず独自設定に解釈などが続きますが、楽しんでいただければ幸いです!


第149話 おいでませ中華連邦へ、グリンダ騎士団♪

 少しだけ話を変わるが、以前に中華連邦の事を話した内容を覚えているだろうか?

 

 簡潔に言うと、天子とその配下である大宦官が補佐するという形で中華連邦の君主制度は本来動いている。

 が、現在の治世は大宦官のみによって行われていて天子はただの傀儡と化している。

 これが長らく続き、政府だけでなく腐敗は民の統治を任されている軍部にも広く渡って国体は既に寄生虫に内部を食い荒らされた空洞の大樹のごとき脆さに達していた。

 

 このことを前から悟っていたシュナイゼルは()()()()()、代理などを通して大宦官たちと密談を続けていた。

 

 大宦官たちはより旨味のある強大な国で権勢欲を満たす為に。

 シュナイゼルは政治的に浸透をして中華連邦を取り込む為に。

 

 それも一時は『キュウシュウ戦役』というハプニングもあったが、『中華連邦(大宦官たち)の意思とは違う者たちの暴走』として片付けられていた。

 

 それさえもシュナイゼルは織り込み済みで内府管理を怠った大宦官たちへの圧力として盛大に利用し、トウモロコシ狩りに関してギネヴィアの説教から逃げたかった次の視察(遠足)先を決めかねていたオデュッセウスをアヴァロンに乗せていた。

 

 その時、()()()()()の為に中華連邦の威海衛に立ち寄った隙に、シュナイゼルは暇つぶしにと『今後の外交姿勢(がいこうしせい)』というテーマを元にオデュッセウスの興味を中華連邦へと誘導した。

 

 書類などや中華連邦が宣伝に使っている映像では活気と人混みに溢れた大通り、屋台やフリーマーケットなどで潤っているような雰囲気が出ていたが、それ等を写されている大通りを秘密裏に原住民として装ったブリタニアの潜入捜査官が隠し撮りをした映像でイメージはガラリと変わった。

 

 市場などが密集している一歩大通りを外れると『スラム』と呼ぶよりは、『一世紀前の時代にタイムスリップをした』が的確な景色が広がっていた。

 

 それは劣悪な環境を強いられて低下した国内生産を何とか観光などの目的で訪れる者たちの外貨で辛うじて『生きている』という事実を見たオデュッセウスはボソリと一言だけ漏らしたことから始まった。

 

「……これでは民が可哀想だよ。 何か、私たちで出来ないかな?」

 

「そうですね……敢えて言うのなら、軋轢などが産まれないように出来ることと言えば観光がしやすくなるよう、ツアーやブリタニアの企業に関心などを高める商業的な組織や運営に援助することですね。 それも一時しのぎで根本的な解決になっていませんし、何より中華連邦の治安の事もある。」

 

 そう説明するシュナイゼルに対し、オデュッセウスは明らかに納得がいかない表情を浮かべながら腕を組んで、アヴァロンの窓に広がる景色を見る。

 

 「……やっぱりこうやって上から見ているだけじゃダメか。 それに内府干渉になってしまう……大義名分は、どうにかならないかな?」

 

 オデュッセウスが独り言のように発した言葉はシュナイゼルの耳に届き、彼は薄笑いを浮かべる。

 

 その顔は微々たる変化だがいつも『仮面』を付けているシュナイゼルにしては珍しく、某マンガで言うところの『計画通り』の表情にカノンは冷や汗を掻いた。

 

「兄上……」

 

「ん? ああ、独り言を聞かれてしまったか。 これは恥ずかしいな。」

 

「一つ、私に考えがないことも無いですが兄上の協力が必要になります。」

 

「私の協力?」

 

「ええ。 私は以前から“どうにかできないか”と思い、天子様を通して大宦官たちと密かに進めている話があるのです────」

 

 二人の会話から僅か数時間後、グリンダ騎士団はエリア11から呼び寄せられることとなる。

 

 護衛として。

 

 だが呼び寄せられたグランベリーはこのまま中華連邦の首都に進まず、アヴァロンが停泊している同じ威海衛に降りていた。

 

「良いか? アヴァロンとグランベリーの入港が中華連邦の手続きが終わるまで威海衛に寄港しておる。 よって、しばしだが半舷休息の時間になる……のだが────」

 「────“羽目を外し過ぎずブリタニア軍人としての基本にのっとった行動をすること”! 耳にイカにゃ~!」

 

 「良く分かっておるようだなシェルパ卿。」

 

「ソキア、そこは“タコ”ですよ。」

 

 「お前にも言っておるのだぞ、ティンク・ロックハート。」

 

「え?」

 

 「“え”、ではないわ! どこに皇女殿下を肩車する騎士がおる?!」

 

「そこにですが?」

 

 ティンクがソキアを指さし、ソキアは『てへぺろ☆』気味に正論を口にする。

 

「だって頼まれちゃ断るわけにもいかないにゃー。」

 

 「せめてTPOをわきまえぬか?」

 

「「??????」」

 

 ピキッ。

 

 そこにショボーンとしながら頭を横に傾けながらハテナマークを頭上に浮かべるソキアとティンクに対し、シュバルツァー将軍の血圧は更に上昇した。

 

「………………」

 

 グランベリーのブリッジにシュバルツァー将軍が呼んだグリンダ騎士団たちがいつも通りの、のほほんとしたやり取りを横に、オルドリンは浮かない表情をしていた。

 

 「ジヴォン卿、なんだかブルーですね?」

 

 「ッ。 そ、それは────」

「────まぁエリア11でテロとか色々あった上に、知人が()()()()となっては仕方のないことでしょう。」

 

 そこにマリーカが小声で横にいたレオンハルトに話しかけると、彼の言葉をティンクが遮る。

 

「そんなことが……」

 

「(多分、それだけではないでしょうけれど。)」

 

 レオンハルトはいつも静かに立ちながらグリンダ騎士団のやり取りを見守るマリーベルがいないブリッジを見渡し、代わりにいたシュナイゼルとカノンと目が合ってしまう。

 

「エリア11のゴタゴタから呼び寄せてすまないね、シュバルツァー将軍。」

 

「いえ、殿下の頼みとあらば我々は喜んで馳せ参じます……して、姫様のご様子はいかがでしたでしょうか?

 

 ピクッ。

 

「艦長室で少し話せたけれど何か悩んでいるみたいだったよ。」

 

 ピクピク。

 

「もう一度、窺ったらどうかしら?」

 

 シュバルツァー将軍とシュナイゼルのヒソヒソ話にオルドリンは聞き耳を立て、この様子にカノンは気が付いて声をかける。

 

「マルディーニ卿────」

「────大事なのは、“御傍に仕える”という心構えよ?」

 

「……ありがとうございます!」

 

 オルドリンは悩みから吹っ切れたような表情を浮かべてその場から離れ、カノンは彼女の姿に感慨深く感じた。

 

「(何か心当たりがありそうだけれど、殿下(シュナイゼル)に相談させれば悪化しそうね。)」

 

「ねぇ?」

 

「ん? 何かしら、シェルパ卿?」

 

「カノンたんはどこのファンデーション使ってるの?」

 

「これは自社ブランドなの! 皇族御用達でもあって────」

 

 ……

 …

 

 薄暗い艦長室の中にいたマリーベルは、スクリーンに映し出されたハレースタジアムの動画を見ていた。

 

 それは『タレイランの翼騒動』のモノで一般公開されていない部分も含まれた手の付けられていない映像で、その隣のスクリーンに映っていたのは────

 

「(やはり。)」

 

 ────『スロニム映像:ジャン機』、そして隣に『シャイング機』とテロップが書かれた映像が流れていた。

 

 それぞれのスクリーンが映写されていたのは強奪されたと思われるヴィンセントと、サザーランド・アイに似た『アレクサンダ』と名称されているEUのナイトメアだった。

 

「(やはり、荒々しい画像ですがこうして見ると似ていますわね。)」

 

 先日のアッシュフォード学園から戻ってきた、どこか気が浮かないマリーベルのことを気にかけていたシュバルツァー将軍がシュナイゼルに彼の悩みを聞いてマリーベルのいる部屋に訪問し、具合を聞かれたマリーベルは『テロを間近に感じたので気分がすぐれない』という()をついた。

 

 正確には、完全なウソではないのだがマリーベルが悩んでいたのは先日のアッシュフォード学園でのことだった。

 

「(あれがNACの……後に反ブリタニア支援組織の『キョウト』と呼ばれていた中心人物の一人で旧日本を裏で牛耳っていたとされる『タイゾウ・キリハラ』の孫、『サエコ・ブスジマ』……)」

 

『何かをするために武器を手に取るのは結構だが、武器を向ける相手をはき違えるな。』

 

 それは毒島がテロリストたちに言った言葉が、どうしても自分(マリーベル)に向けられたようにしか感じられなかったのだ。

 

 それが妙に引っ掛かり、アッシュフォード学園のテロ騒動が終わってもマリーベルの脳裏にこびりついていた。

 

 そして先日、シュナイゼルがマリーベルの様子を見に来たことで上記の『テロを間近に感じたので気分がすぐれない』という小さな嘘をマリーベルはついた。

 

 マリーベルの答えに違和感を覚えたシュナイゼルは、きっかけとしてヴィンセントの動きが以前から目を付けていた者と酷似していた話題とデータを示すと見事にマリーベルの興味を引くことができた。

 

 ただ誤算だったのはマリーベルがどこか新しい技術などを見つけたロイドの様に没頭してしまい、自分の世界に入ったことだったかもしれない。

 

 マリーベルも毒島の言葉を脳内から追いやろうとしてワザとスタジアムでのヴィンセントとサザーランド・アイに似たアレクサンダのデータに没頭したこともあるだろうが。

 

 毒島の言葉、そしてユーロ・ブリタニアでは『幽鬼(レヴナント)』と呼称されて恐怖の対象となっている者が強奪したと思われるヴィンセントでブリタニア皇族であることが明らかなマリーベルを手助けしたことが、ぐるぐるとマリーベルの中で答えのない謎解きのように────

 

 ────コンコン。

 

『マリー? 大丈夫?』

 

「オズ? (もうこんな時間……団長として示しが付かないわね。)」

 

 マリーベルはドアのノックによって考えが遮られ、オルドリンの声を聞きながら時計に視線を移してシュナイゼルとあってからすでに数時間も経っていることにびっくりしながらため息をしてスクリーンの電源を切り、室内の照明を明るくさせてからドアを開ける。

 

「あ、マリー……ごめん、何かしている途中だった?」

 

「いいえ、少し考え事をしていまして。 どうかなさいました、オズ?」

 

「あ、うん。 これからソキアと威海衛の市場に出掛けるのだけれど……マリーもどうかな?」

 

「…………………………」

 

 マリーベルは頬に手を添え、考え込むような動作をしたことにオルドリンはドキドキとする。

 大抵の場合、彼女(マリーベル)がこのような動きをするのは『悩んでいる時』ではなく『己のスケジュールを組みなおそうかどうか悩んでいる』時だった。

 

「(それでも、マリーが“誰かに気遣いされている” と分かっただけでも────)」

「────そうね。 では言葉に甘えて、出かけましょうか?」

 

「え?」

 

 オルドリンはニコニコとするマリーベルの前で、『ぽぇ?』と言いたそうな子犬のような顔をしてしまう。

 

「ですが、先日のこともあるので護衛は少し多めに頼みましょうか?」

 

「あ。 う、うんそうね!」

 

 オルドリンはマリーベルの言葉にハテナマークを無数に出しながらも、内心嬉しがっていた。

 

「(もう、オズったら分かりやすいわ♡)」

 

 マリーベルはパァっと明るくなるオルドリンにほっこりしながらも、未だに毒島の言葉に感じる違和感の正体を見出せないまま出かける準備をした。

 

 ……

 …

 

オーズ(おおオズ)! やっと来た────って、え?

 

 中華連邦人の少女に肩車をしていたソキアが近づくオズを見つけて隣にいるマリーベルを見ては固まる。

 

「ソキア……エリア11でも言ったけれど人のあだ名で遊ばないで……」

 

「ソキアさん、その子は?」

 

「んぇ? さっきそこで仲良くなった子だにゃ~。」

 

「「(さすが孤児院育ち、社交性が────)」」

────ムホホホホホホ♡ 幼女のモッチモチでスッベスベ太もも……良えのぉ~♡ スリスリスリスリ────おっと、ヨダレが。」

 

「おねえちゃん、くいしんぼう!」

 

「(社交性、よね?)」

「(オズに肩車……………………はさすがに無理かしら?)」

 

 頭をはさむ太ももに頬ずりをするソキアと、彼女が小声で口にした独り言にオルドリンは複雑な気持ちになり、マリーベルは自分がオルドリンに肩車をする想像を浮かばせる。

 

「あ。 そういえばオズ、ティンクたちは?」

 

「あー、彼ならレオンにマリーカと一緒に出掛けるよう押していたわ。 あとは“後組になって夜の街をエンジョイする”って。」

 

「あらそうなの? (ソレイシィ卿がいるから、()()()()夜の街ではないと思うけれど……………………ティンクですし。)」

 

「おねーちゃん! あっちでおいしい小籠包たべられるよ!」

 

 「よし来た! 早く行こうぜい! 可愛い現地ガイドのご案内にゃ~────!」

「────あ?! ちょっとソキア────?!」

「────あらあらあらあら♪」

 

 ソキアはオルドリンとマリーベルの手を取っては無理やり二人を引っ張っていく。

 

 尚『中華連邦の小籠包は出来立てで中に含まれているスープが激熱だった』とソキアたちはヒリヒリする舌で痛感し、現地ガイド(中華連邦少女)から『まずは皮を少し食い破って中のスープを飲んでからパクリと一気に食べる』方法を知ることとなる。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「……例の『浮遊航空艦が政庁の軍港から発艦された』、か……」

 

 エリア11内で、隠れ家にいた卜部は通信機器が受けた信号を解読器に通して読めるようになったメッセージに目を通しながら味噌入り玄米茶(卜部特製)をすする。

 

「うん……やっぱりお茶に味噌だな。」

 

「(うぇ。)」

 

 そんな卜部をチラチラと見ながら地図に情報の書き込みをしていた吉田は、内心複雑な気持ちになる。

 

「(味噌は俺も結構好きだが……普通、お茶に混ぜるか? ん……新しい入電だ。)」

 

 卜部は日本解放戦線の情報網、吉田は黒の騎士団の情報網を通してエリア11に残っている余剰戦力や兵装などをカラレス総督に発見されて潰される前にかき集めていた。

 

 別の場所では仙波と朝比奈、そして井上と杉山は黒の騎士団とかかわりを持っていた組織や協力者などに連絡を付けてブリタニアから身を潜めるのに協力していた。

 

 全ては、『生きているゼロが帰還する日』の為に。

 

「(それにしても、中佐たちが無事でよかった。)」

 

 卜部は味噌入り玄米茶を飲み干しながら、未だにエリア11では『Captured(捕獲)』と大々的に書かれている藤堂たちの指名手配書のニュースが映っているテレビを横目で見る。

 

「ん? なんだ吉田? 飲むか────?」

「────飲みません。」

 

「そうか? 遠慮しなくていいぞ────?」

 「────まったく遠慮していませんのでどうぞ。」

 

「そうか。」

 

 吉田は更に玄米味噌茶を卜部が作ったことでその匂いが充満する部屋の中で、『次こそは杉山にじゃんけんで勝とう』と心に決めたそうな。

 

 その杉山も当初は『ついでに可愛い子がいたら声かけよう』と思っていたのだが井上が目を光らせていた上に彼女目当てに声をかけてくる男性の防波堤になっては心身ともに苦労し、『次こそは吉田にじゃんけんで負けてやろう』と決めていたのを、味噌チョコバターパンを頬張る卜部を見て青くなる吉田は知る由はないだろうが。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「軍港に、ブリタニアの浮遊航空艦が入ってきたのを見たか?」

「ああ、宰相がいるんだろう?」

「もう片方には、あのグリンダ騎士団がいると────」

 

 威海衛の近くにある済南軍区では、中華連邦の兵士たちがアヴァロンとグランベリーが入港したことにざわついていた。

 

「噂は本当だったのか?」

「ああ、朱禁城の奴らから大宦官が密約をブリタニアとする準備を進めているらしい。」

「自らの保身のために、国まで売るとは!」

「しかも星刻(シンクー)様をエリア11に遣わされたのも、この為だったとは!」

「大宦官、許すまじ!」

「そうだ!」

「この時の為、星刻(シンクー)様は我ら『()()紅巾党』の目を覚ましたに違いない! 現に、()()についていった紅巾党は敗北した!」

 

 

 さて。

 ここで何故『真の紅巾党』や『ハゲ気味デメキンの澤崎』の名が出てくるのか簡単に説明すると実は中華連邦の兵士たちが口にした澤崎は『澤崎幸麿(ゆきまろ)』であって、『キュウシュウ戦役』の中心にいた『澤崎敦』ではない。

 

 名字から察せるように幸麿は敦の息子であり、キュウシュウ戦役時には中華連邦に残って難を逃れていた。

 

 そんな彼は曹将軍の後ろ盾となって、顔見知りだった大宦官の一人に取り入っては中華連邦の南部で日本亡命政権を築いていた。

 だが彼は同時にブリタニアと通じ、中華連邦を弱体化するためにクーデターを起こすため『紅巾党』という武装勢力を『大宦官を討つ』という名目で組織した。

 

 父親が敦(父親)なら、子の幸麿はブリタニアの傀儡国家を作る駒として動かされていた。

 

 エリア11にいた星刻(シンクー)はこのことを知り、急遽()()()()()に依頼をすることとなる。

 

 その組織とは『ピースマーク』で、依頼を受けたオルフェウスは白炎で星刻(シンクー)の策略と事前の知らせによって大部分の有能な者たちを削がれた澤崎幸麿に与した紅巾党の一掃、星刻(シンクー)は己の目的のための兵を入手することを双方は成功した。

 

 

「よし……今すぐ動ける者は武器を取れ! 我等『真の紅巾党』がブリタニアとの密約を阻止し、大宦官の専横をくじく!」

 

 とはいえ、もともと『大宦官を討つ』ということで紅巾党は結成されたので、有能とはいえかなり感情的な者たちが大部分を占めていたのに違いはなく、統率できる星刻(シンクー)が近くにいないとなるとこのように暴走するのは仕方がないと言えるかもしれない。

 

 かくして、『戦乱』という時代が中華連邦に広がっていくきっかけが紅巾党によって始まる。

 

『これもどこかの宰相の予定通り』とも知らずに。




後書きEXTRA:
アンジュ:だーかーら! 休んでいなさいって!
スバル:日本に帰っているだけだが?
マーヤ:そうですよ? 何を騒いでいるのです?
アンジュ:『トレーラー』が問題でしょうが?!
ミス・エックス:野宿ばかりじゃないでしょう?
アンジュ:なんでみんなそんなに慣れているの?
ガナバティ:肌のことが気になるのなら日焼け止めか、ミス・エックスのように傘をかざすのをお勧めする。
スバル:(これで“少し寄り道する”なんて言ったら殴られるな。)
マーヤ:(神様に思惑があることに気付かないなんて……やはり雌犬ね。)
アンジュ:(トレーラーだと汗とかの匂いが気になるじゃない!)

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