小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お待たせしました、次話です!

楽しんで頂ければ幸いです!


第167話 童話の裏は真っ暗な暗黒

 「■■■■■■■!!!」

 

 消極的な戦闘とはいえ、試作型蒼天を駆使してもクリストファーに押され気味だった戦場に白炎(闇鍋パーツ)、ガニメデ・コンセプト(闇鍋兵装)の二機と更にランスロット・グレイル、ゼットランド、ブラッドフォード、サザーランド・アイが()()()()に加わったことで形勢は一気に逆転した。

 

 「■■■■■■■!!!」

 

 いかに理性を失っているとはいえ、『元ナイト・オブ・ワン』でもさすがに多勢に無勢だということを理解しているのかさっきから雄叫びの様なものを上げている。

 

 いかに『超復元力』があるとはいえ、こうも周りを固められては為す術もない。

 

 一機、二機、三機に対応できているのはすごいが、その隙に他の四機から攻撃がされては破損部位(ケガ)が治っていき、ヴィンセントが応戦するところを俺が担当する。

 

 さてさて、言っちゃっていい?

 

 どうしてこうなった?!

 

 白炎モドキはまだいい、オルフェウスだから多分『脱出した際にロロ(仮)機と遭遇してそのまま戦闘に入った』とかだろう。

 ガニメデも同じような理由……と言うか何気に動きのキレが増しているな?

 

 もしかしてアリス、C.C.細胞関連でパワーアップしたとか?

 ロロ(仮)機も早速シル〇ーサー〇ァー並みの波乗り風に能力を使っては時間を凍らせているのかグリンダ騎士団たち四機相手に善戦しているで、もうヤダダレカナニカシテクレショウジキイマニデモトンズラシタイ────

 

 「────ウッ。」

 

 目の前(と言うか前)にいるカレンがえずくような音(声?)を出し、彼女を見ると健康的な肌の色が気のせいか若干青くなっているというか瞼を閉じて目尻に涙を浮かばせていた姿を見て胸の奥がチクリとする。

 

 ……何をやっているんだ、俺は?

 

『ここにいるはずのない』と思い違いをしていたエデンバイタル教団の可能性にグリンダ騎士団やグランベリーにオルフェウスたちなどを色々気にして、躊躇し戸惑い続けてカレンにこんな表情をさせるなんて本末転倒だ。

 

 俺の知っているカレンは、

 

 もっと堂々としていて、

 

 周りがダウンしても元気づけるようにワザと気丈な態度をして、

 

 何が『死なせない』だ?

 

 そんなのは当たり前のことだ。

 

 もっと大事なのは子供の頃、日本侵略後に約束した()()()()()()()()()()()()()()()だろう?

 

 幸い、試作型蒼天は俺が騎乗することを前提とされている機体。

 そのおかげで、()()()もある。

 

「カレン。」

 

 それに────

 

「うぐ……な、何?」

 

 ────こういう時の為に特典がある筈だ。

 

()()()()()()────」

「────え────?」

 

 ────今まで『充電(リチャージ)』していた分はR2に向けて色々と使う場面とかを予定していたが……

現在()』を乗り越えないでどうする?

 

『時間に意味はない』を発動。

 

「え、何これ?」

 

 ぴたりと()()が止まった世界の中で、カレンが何か言ったような気がするが今は試作型蒼天を走らせることに集中。

 

 飛来している弾丸や攻撃の軌道、それらが着弾した際に飛び散っている地形の石やクリストファーの血肉を避けながらできるだけクリストファーに接近する。

 

 時間が止まっている間もそれ等は止まっているわけだが、元々の慣性エネルギーや軌道は『活きている』。

 つまり特典の解除後、負担や摩擦熱などの二次効果が一気に押し寄せてくる。

 

 正直このまま早く特攻して、ゼロ距離輻射波動をクリストファーに食らわせて終わらせたいが今はカレンがいる。

 

 いっそ、このまま彼女を降ろしても────いややっぱりダメだ。

 

 ならばこのまま慎重に────

 

 ゾク!

 ドゴッ!

 

「「────うわ?!」」

 

 急に寒気がして咄嗟に動かした機体が激しく震え、予想外の揺れに俺とカレンは声を出してしまう。

 

『まさか止まった時間の中で動けるはずが?!』と思いながらも、機体への損傷具合を表示するモニター画面を外部のカメラに繋げて見ると案の定、ロロ(仮)機が前腕部に取り付けられていたニードルブレイザーを展開していた。

 

『そう言えばナイトメア・オブ・ナナリーでもロロ枢機卿は確か一定時間だけ対象を凍結させるとか書いてあったから俺と似ているのか』と思ってしまうのは仕方がないので、この際許してほしい。

 

 上記の思いとほぼ同時に『絶対領域(テリトリー)とかもあった筈だ』とかは今は置いておく。

 

 とりあえず、今は時間が止まった世界の中で動いているロロ(仮)機だ。

 さっきの攻撃で試作型蒼天にかなりの負担(ダメージ)が加えられてしまった。

 

 このまま野放しにしてクリストファーを撃退したとしても、もう一度ニードルブレイザーを食らったら今度こそ致命傷になりかねない。

 

 時間が止まった世界の中で極限状態に入ったのか、機体だけでなく周りがスローモーションのように流れるこの時間で考えるんだ、俺。

 

 どれだけ『充電(リチャージ)したか』とか『この後からくるダメージ』とかなんて考えるな。

 

 ナイトメア・オブ・ナナリーではロロ枢機卿が時間を凍らせた中で『無限の加速』に目覚めたアリスに不意を突かれて撃退されたが、今の状況はその正反対。

 

 しかも俺がいることで相手に『反作用』という『自滅ルート』が無いことで俺は更に不利。

 

 …………………………先に()るしかないか、ロロ枢機卿(仮)を。

 

 

 


 

 

 ピ!

 

「え?」

 

 リア・ファル内にいたレイラは画面上の信号に異変が起きたことに思わず声を出し、他に周りで気付いた人がいないかを見てしまう。

 

 周りの者たちはグリンダ騎士団の介入に、グランベリーから飛び出てきた新たな機体の反応に謎の機体(ロロ(仮)機)が再び出てきたことに対しての対策などでそれどころではなかった。

 

 リア・ファルのオペレーターたち以外。

 

「ねぇ、サラ……これって────」

「────多分、あの人だよね?」

 

「(……ホッ。)」

 

 ピ! ピ! ピ!

 

 レイラ、サラ、オリビアは画面上の『ALLY(友軍機)』と表示されている一つの信号の位置が飛躍しているのを見て、彼女たちはスロニムやヴァイスボルフ城の森を思い出す。

 

「(後でもう一度念を押す必要はありますが、以前にも見たことのあるこのお二人なら大丈夫そうですね────)」

 「────ちょっと、機関室の奴ら何やっているのよ?!」

 

「どうしたのです、ラクシャータさん?」

 

 そんな中で珍しく焦るようなラクシャータの声が出て、そばにいたレイラが問いかける。

 

「いや、さっきから機関室の出力が上がっているのよ!」

 

「??? それはいいことではないのですか────?」

「────この上がり方が異常なの!」

 

 ラクシャータは柄にもなく声を荒げてモニターを再度見ると、リア・ファル全体に電力を提供している機関室の発電量の表示は()()()()()()()ぐんぐんと異例の速さで上昇していった。

 

 忘れがちだが、コードギアスの世界での技術は現代と比べてかなり発達している。

 以前にも書いたがそれ等は基本的にサクラダイトと言った、“常温で超伝導させるレアメタル、衝撃などのショックを与えると爆発する”謎の資源が与える恩恵のおかげ。

 その代わり、化石燃料やそれを利用した内燃機関など()()()()出力を出すものは未発達であり、『急激なエネルギー(電力)の上昇』は大抵の場合、『爆発の直前』と言う危険の前兆を意味する。

 

 これが実験室や戦線から距離の置かれた後方ならば、ラクシャータもウキウキしながらデータを取っているところなのだが自分の乗っている艦だとするとシャレにならない。

 

 「それって……」

 「要するに私たちが乗っている艦が爆発する……ってこと?」

 

『レイラ司令────』

 

 サラとオリビアは小声で話すとお互いの顔から血の気が引いていくが、そこにマーヤからの艦内通信が入ってくる。

 

「────あ、はい?!」

 

『メ────アンジュさんからエナジー不足だったのは聞いていますので、()()()()何とかします。』

 

 「今の“メ”って、何を言いかけていたんだろう?」

 「さぁ……」

 

「いやいやいやいやいや! 機器にはコアルミナスとかに変化が見られないのに“超が付くような現象が~”なんて今更かもしれないけれど私はそういう納得のいかないことは嫌い────!」

「────わかりました。 ラクシャータさん、第二射の準備を────」

「────こうもエナジーの充填がされちゃやらないワケにはいかないでしょ?!」

 

 ……

 …

 

 ブリッジでは珍しく周りに振り回されているラクシャータの声を通信越しに聞いていたマーヤは人気のない機関室の方を見る。

 

『人気がない』というのも別に必要な人員削減の為に艦のいたるところが自動(オート)化した所為でもなく、人払いを必死に()()()()マーヤのおかげなのだが。

 

「(それにしても、まさか土下座までして人払いを頼んだ理由が『コレ』だったとは……)」

 

 『♪~』

 

 マーヤは機関室の方角から、大気に乗ってかすかに聞こえてくる音に集中して()()の様なメロディーに耳を預ける。

 

「(何かしら……この切なくなるような、()()()()感じてしまうようなモノは……)」

 

 何とも言えない、胸が締め付けられるような心境にマーヤは思わず機関室から聞こえてくる真摯な気持ちが籠った()に耳を貸す。

 

 ……

 …

 

 バリィン

 

 砂漠と平原が混ぜられた様な大地で、パラソルが開かれた場所から何かが割れる音がする。

 

 音の場所に景色が移ろうとパラソルの下には地面に落ちて割れたと思われるティーカップを無視して立ち上がっていた人物がいた。

 

 パラソルと日光の角度から顔は隠れていたモノの、白に近いブロンドヘアーはその人物の腰まで伸びていた。

 

「……フ……フハハ……ハハハハハハ!」

 

 人物────声と体のつくりから恐らく成人男性────はくぐもった笑いを出し始めると次第にそれは『愉快』から『愉悦』、そして『狂気』と思われる感情が加わっていく。

 

 ハハハハハハハハハハ!

 

 男性は割れたティーカップや、ギラギラと辺りを照らす日光を気にかけることなくパラソルの下から眩い光の下へと出て、雲がない青空を見上げてはただ両手を広げて笑い続けた。

 

 

 ……

 …

 

 

「ッ。 (やはり、()()なのでしょうか?)」

 

 先ほど遠くから見た紅蓮タイプの動きがセントラルハレースタジアムで共闘したヴィンセントを連想させた時点からズキズキとした頭痛の痛みがじわじわと鈍痛に変わっていく感覚をマリーベルは我慢して、ランスロット・トライアルで救難信号の元である地中へとスラッシュハーケンを使った立体起動で穴を降りて行った。

 

「(いえ、()()()()()()()()今はブリタニアの方を優先しなくては。)」

 

 マリーベルは()()()ことを胸の奥に仕舞い、優先順位を自分に言い聞かせる。

 

「地面の中に、都市? (この街並み……()()()()()()()()()?)」

 

 そう彼女は思わず声に出しながら一番高いビルの上へと降り立って戸惑いながらもファクトスフィアを展開する。

 

「(『友軍機』の反応? ですが動く気配が……いえそれ以前に何故ブリタニアの機体がこんな地中の中に?)」

 

 ガシャン!

 

『おお!』

 

 そうマリーベルが考えていると外部から鉄製のドアが開かれる音と人のホッとするような声が聞こえてくる。

 

『救助の機体がランスロットタイプ!』

『ブリタニアの機体だ!』

『た、助かった……』

 

 建物の中からぞろぞろと白衣を着た研究員らしき者たちはマリーベルの機体を見ては明らかに安堵し、嬉しがっていた。

 

「(ここは見るからに何らかの研究機関だったのは予想が出来ますが……どこの機関かしら?) ブリタニアの者たちですね? 自分はグリンダ騎士団の皇位継承権第88位のマリーベル・メル・ブリタニアです。 救難信号を出したのは貴方たちですか?」

 

『おお!』

『グリンダ騎士団!』

『あの噂の……』

『こ、皇女殿下?!』

『寄りにもよって、なんでここに……』

 

 マリーベルが自己紹介をすると物珍しさや嬉しがる者がいたが、逆に動揺する者たちもいたことに彼女は違和感を持つが、()()()()()()()()()()()()()()()()()と言う思いから、周りをもう一度ファクトスフィアで敵機やそれらしき動きがないことを確認してからマリーベルは機体から出てくる。

 

「ッ。」

 

 機体の外から彼らを目視で見ると、さっきまで収まっていた頭痛と違和感が蘇る。

 

「え、ええ。 救難信号は確かに────」

「────ここはどういったところで、貴方たちは何を?」

 

 研究員たちはお互いを見ては気まずい様子を見せるが、彼らの中でも年上そうでメガネをかけた一人が答える。

 

「ここは医療研究施設です、皇女殿下。 我々は住み込みで医学の発展を目的としてここで四六時中研究をしていました。」

 

「先ほど、ブリタニアのナイトメアを()()()()が?」

 

「『医療』と言ってもサイバネティクスに頼らない為の、()()()()()()()です。 有り体にいうと()()()です。」

 

「地上のアレは何ですか?」

 

「研究の過程で培養された物で、アレが救難信号を出した原因です。 失礼を承知で申し上げますが、詳しくはここからの避難を終えてからにしてもらえませんでしょうか────?」

「────IDを確認してから、地上へとお送りいたします。 他に人はいませんか?」

 

「い、いない……とは思う。」

「それにいても、多分逃げ遅れて────」

「──── “思う”や“多分”だけでは判断しかねますね。 (それにファクトスフィアによれば、()()()()()()()()()()は出ていました────)」

『────姫様!』

 

 そう考えながらブリタニア所属を証明するIDカードを確認していたマリーベルは、耳にセットしていたインカムからシュバルツァー将軍の焦る声が入ってくる。

 

「将軍、地下都市の様な場所にブリタニアの研究員らしき者たちを確認しました。 グランベリーに搭載してあるVTOLを寄こしてください、それらを使って避難させます。」

 

『姫様、単独行動など危険です────!』

「────現場指揮権はオルドリンも持っています。 そのオルドリンが私の方針を無視するというのなら現状で動かせるものを活用すべきです。」

 

『……イエス、ユアハイネス。』

 

 コォォォ。

 

 マリーベルが通信を切ると、天井の空いた穴からタービン音がしてその場にいた者たちが見るとグリンダ騎士団の魔女のシンボルが尾翼に描かれたVTOL機が下りて来て、グリンダ騎士団の歩兵部隊(というよりシュバルツァー将軍が『念のため』と無理やり募集した艦内警備員たち)が数名出てくる。

 

「これで助かる────」

 

『今度こそ助かった』と思った研究員たちの注目が自分からそれた隙に、マリーベルは彼らの背後にあるドアを通って建物の中へと入る。

 

 かなり無防備で、本来はありえない彼女の行動は頭痛と共に浮かび上がった違和感────『ここは見覚えがある』と言った不可解なモノに釣られた『好奇心』……と呼んでいいのかよく分からないものと、先ほどファクトスフィアで見た反応で取り残された人命の元へと向かった。

 

 彼女は建物の奥深くへと歩き続けると頭痛は更に酷くなるが、マリーベルはこれを先の『思い通りに言う事を聞かないオルドリン』の所為にして歩みを続けた。

 

 静寂で電球が切れているのか、暗い建物内部は人気を寄せ付かせない────というよりは『拒む』感じを出すがマリーベルはイラつきと怒り任せに突き進んだ。

 

 

 ………

 ……

 …

 

 

 さて、突然だが『オズの魔法使い』の話を簡単に記入したいと思う。

 

 作品は『小説』、『ミュージカル』、『映画』と多様にあるが本筋はおおむね同じである。

 

『ある日、何の変哲もない田舎に住んでいた無知な少女は飼い犬と共に竜巻によってオズ王国に飛ばされてしまう。』

『原住民たちの小人(マンチキン)に圧政を敷いていた悪い魔女は家ごと飛ばされてきたドロシーたちによって圧死させられてしまう。』

小人(マンチキン)たちは喜びを分かち合い、悪い魔女の力の源だった靴を少女に授けるが彼女は帰る為にはどうしたらいいのか迷っている所に“北の良い魔女”が現れ“魔法使いなら何とか出来るかも知れない”と伝える。』

『黄色いレンガの道を進めばいずれ辿りつくという言葉を信じ、少女は子犬と共に旅に出て愉快な仲間と出会い、願いを叶えるために全員魔法使いの元へと旅をする。』

『旅は困難を極めたが魔法使いにようやく会うと、“我に謁見するのは一人ずつ”と言われて少女、カカシ、木こり、獅子は言うとおりに会った。』

『皆の願いを聞いたあと、一行は“魔女の中でも強大な力を持つ西の悪い魔女の死を条件に皆の願いを叶えよう”と告げられる。』

『自分を殺しに来る者たちが近づくことを感知した西の悪い魔女は様々な手下や動物に虫などで妨害を図るが失敗に終わる。』

『今度は巧みな話術で魔女は少女に“力を持つ靴の代わりに今すぐ故郷に送り返す”という取引を提示し、毎晩悲しみで泣くほどホームシックだった少女はこれを承諾した。』

『だが西の悪い魔女が靴の片方を受け取ると魔女の嘘が少女に流れ込み、騙されそうになって怒った少女は“死ね”と内心命じながら西の魔女に水のバケツを掛けると魔女は断末魔を上げながらみるみるうちに溶けていった。』

『西の悪い魔女が死んだことで彼女の元部下たちは喜び、少女たち一行を魔法使いの元へと送る代わりに猛者であるブリキの木こりに次の王になってくれるよう願い、木こりはそれを受けた。』

『ようやく“魔法使い”の場所に戻ってきた一行だが少女と会うときにアクシデントが起こり、彼が実は少女のように外の世界から流れ込んだ指名手配犯の詐欺師であることが分かった。』

『何とか言い逃れをしようと“魔法使い(詐欺師)”は少女一行の夢をかなえるアイテムを渡していく。』

『脳が欲しいと願ったカカシには糠と針を詰めた頭を。』*1

『心が欲しいと言ったブリキの木こりにはゴミがつめられた絹の袋(ハート型)を。』

『勇気が欲しいと言った獅子には“勇気が出る薬(緑色だけの水)”が入った豪華なガラス瓶を。』

『カカシ、木こり、獅子は彼が詐欺師と知らないので大喜び! だが彼は彼の正体を知っている少女を警戒して“分かった、信じないのなら来たときの気球に一緒に乗って外の世界に戻ろう”と交渉する。』

『だがこのままでは詐欺師である彼は逮捕されてしまう。 そう恐れた詐欺師は子猫を使って少女の子犬を惑わせて少女が子犬を連れ戻したころにはもう手遅れ、詐欺師は既に旅立ってカカシに今後を託していたのだった。』

『路頭に迷った少女の帰りたい気持ちは膨れ上がるばかりのところに、“もしかしたら南の良い魔女なら故郷に帰らせてくるかもしれない”という噂を信じ、少女は獅子と木こりと共に再び旅に出た。』

『旅の途中で通った森の動物たちの助けを今度こそしたいと思った獅子は“勇気の出る薬”を飲むがただの水だったことに困惑しながらも無我夢中で巨大なクモを殺した。』

『波乱万丈だった旅の末、少女たちはやっと南の良い魔女────グリンダの元へ着くと“あら、帰りたいのなら靴のかかとを合わせながら願えればすぐに戻れるわよ? 誰も言わなかった?”と告げられる。』

『少女は仲間たちに別れを告げ、子犬を抱きながら靴を言われた通り三回合わせて願うと空中に浮かび、故郷へと飛んでいき彼女を探していた叔母と出会い、“また家に帰ることができて良かった”と言を並べた。』

『めでたしめでたし』……になるのは童話だけ。

 

 マリーベルが今歩いているレンガの道の末にはエメラルドの都ではなく、コードギアスの地下都市である。

*1
糠は英語で“ブラン(bran)”、つまりは“ブラン(ド)ニューブレイン()




展開、更に早めて申し訳ございません。 m(;_ _ )m

あと余談ですが、『童話の原作本って怖いな?!』と思ったきっかけが『魔法使いのオズ』の小説版でした。 (;´Д`)ゞ

普通に考えるとホラーです。

TRPGのGMが『秩序・善だからって良いキャラじゃないヨ~♪』と言ったことを再度痛感しました。 (汗
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