小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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第173話 闇夜を照らす星

 さて、何故アマルガムだけでなくグリンダ騎士団の面々がスバルのすぐ近くに隠れながらいたのか簡単に説明すると実はスバルがリア・ファルの中に戻ってから、『クリストファー』という共通の敵を撃退したから自然と訪れた一時的な停戦状態を続けさせるためにアマルガムとグリンダ騎士団の双方は使者を出した。

 

 落ち合う場所はちょうど両艦の中心辺りで、グリンダ騎士団からはシュバルツァー将軍と腕に覚えのある乗組員。 アマルガムからは『桐原の孫』であると同時に『NACの関係者』の毒島や、日系人のアキトやアヤノなどを中心にした『ブリタニアに見られても別段、問題のない者たち』である。

 

「グリンダ騎士団の顧問、ヨハン・シュバルツァー将軍だ。」

 

「NAC、桐原泰三の孫の毒島冴子だ。」

 

「(NAC……エリア11の売国奴、『キリハラ』の? なるほど……ならばバックにキョウトとやらの残党、あるいは黒の騎士団がいるのか。)」

 

「(『顧問』……そして自身を『将軍』と称したからには、無理やり現役復帰させられたという噂は本当の様だな。) さて、話すべきことはあるが……その前に、力を貸してくれたことに感謝する。」

 

「(うーむ、まさかオルドリンたちの暴走がいい方向に繋がるとは……世の中どうなるかわからんな。 説教と反省文の言い訳にはならんが。)」

 

「そこで見たところ、そちらの艦は万全の状態に見えないのだが────」

「(────来たか。)」

 

 ほぼ前口上なしに互いの探り合いが始まるや否や、毒島とシュバルツァー将軍の()()が始まる。

 

 元々結果を求めるが為に急造艦であるグランベリーとリア・ファルは『完成』からほど遠く、後者の主砲の余波や連続射撃で予期せぬ行動をして無茶をしたので、二つの艦は戦闘以前に互いの作戦行動の続行を続けるには『お互いの素性や目的がわからないままは危険』と感じ、『交渉』という名ばかりの『情報の引き出し』と『修理の時間稼ぎ』を毒島とシュバルツァー将軍は行った。

 

 互いが互いを信じられずに会談が進んでいく間、突然スバルが身一つで毒島の刀を持ち出してグランベリーに乗り込んだとの焦るような通信が毒島とシュバルツァー将軍側に入り、双方は大きく動揺して慌てた。

 

 グリンダ騎士団からすれば『素性の知らないものが武器を持って()()()()()()単身で乗り込んだ』、そしてアマルガムには『見たこともない形相をして近寄りがたいスバルが()()()()()()毒島の刀を持ち出してブリタニアの艦に乗り込んだ』。

 

 何とか収まりかけていたカオスが再び活性化しそうな案件にアマルガムやグリンダ騎士団の者たちはただ動乱(混沌)の終結を願って、グランベリーへ侵入したスバルの後を追うとただ壁越しにも聞こえてくる恐怖の叫びなどを軽く凌駕する叫び声だった。

 

 それはただ、『貴様等の血は何色だ?!』というシンプルなモノだが激昂に満ちていた。

 

 ようやく激怒した叫び声の元へとつけば、エデンバイタル教団から保護した研究員たちは既に斬殺された後で、部屋の中からはとてもさっきの叫び声を発したとは思えないほど憂鬱で悲壮感に満ちた抜け殻の様なスバルが退室してきた。

 

 その様子と見た目にグリンダ騎士団の者たちは声をかけるどころか気圧されて道を開け、後を追っていたアマルガムの毒島やアキトにアヤノたちワイバーン隊がかける声に気付く様子もなく、ただリア・ファルに帰るスバルを追い、途中ですれ違いそうになったマオ(女)によって双方の注意が彼女に移った。

 

「ワオ♪ アイツらも自業自得だけれど、『即座に皆殺し』にするなんてお兄さん過激過ぎ~!♪」

 

「どういうことだマオ?」

 

「あ、ぶっちゃん(毒島)。 ん~……だってアイツら、『探求』や『欲求』に乗じて子供を()()()()()()()()()()()()にしていたし~?」

 

「「「「「……?!」」」」」

 

 マオ(女)の平然とした態度とは裏腹に、釣り合わない単語の連鎖が彼女の口から発されたことに誰もが耳を疑った。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 そこからはマオ(女)の言葉に彼女の『え~? 本当に見たいの~? レンタルビデオの○ポよりグロ中心の内容だけれど~?』の挑発的な注意事項(?)からスバルが行動を起こした理由の映像を見せられた。

 

『見せられた』と言っても途中で中断されてはいるし、アマルガムとグリンダ騎士団でも残虐非道なスナッフフィルム以上の生々しく痛々しい数々の内容が進むにつれて殆どの者は顔色を悪くしながら退室したが。

 

 よって最後まで残ったのは数多の戦場などを目にした猛者たちだけである。

 

「「「「「……………………………………」」」」」

 

「アッハハハハハ! 皆の顔色、信号みたいに色変わって面白~い♪ ヒャッハー!」

 

 近くにいたマオ(女)は愉快に声を出しながら、座っていたスツールの上でクルクルと回る。

 

「……あー、マオ?」

 

「なーにー、サンチ~?」

 

「……」

 

 新たなあだ名で呼ばれたサンチアは一瞬呆けそうになるが、気を取り直す。

 

「この映像はどこから入手した?」

 

「知り合いが残した義眼の中から。  あ、死んでたから()知り合いになるか~。」

 

「「「「「……………………」」」」」

 

「研究者たちの中でも新人で最後まで酷いことをするタイプじゃない人だったんだけれどそれが『異端』と逆に見られて────」

「────これがエデンバイタル教団だと仮定しても、私は初耳だぞ────?」

「────そりゃそうだよ! サンチアたちは元々軍属でしかも適合者で成功例なんだから()()に決まっているでしょう? 今見たのは不適合者や()()()()()()たちだけだよ~?」

 

「……それにしては、お前はよく知っていたな?」

 

「だってボクってばレイトブルーマー(遅咲きの人)リサイクル(再利用)処置中に成功例になったんだも~ん♪」

 

「「「「「「え────?」」」」」」

 

 バァン

 

 「────誰かスバルを見なかった?! 凄いやな予感がしたら“血まみれで帰ってきた”ってさっき聞いたのだけれど?!」

 

 そこに血相を変えながら救急箱を持つカレンが乱入し、そのままとあるリア・ファルの室内でスバルが珍しく弱音を吐き、蝶番がはち切れそうな勢いでカレンがドアを張り倒す場面と、スバルと毒島の政治家や国家観についての議論(?)へと繋がる。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 アマルガムでは『比較的新人』の部類に入る者たちや、世間知らずがほとんどのグリンダ騎士団たちの価値観などは酷く揺さぶられた様子に腕や首が包帯に巻かれたミイラ女状態の毒島は『誇らしげなムッフーどや顔』を披露していた。

 

 いくら恐らくカップ詐欺師のぶっちゃん毒島等のアマルガム最古参で『スバルの理解者*1』がそれらしい思想や予想を言葉にしても、本人が言ったわけではないので新人たちや、スバルの行動をよく知らない者達にとって説得力がイマイチ欠けていた。

 

 よってこうも彼自身が考え方を口にして、ここまで彼の考え方が明確になったことは初めてで、その場にいた者たちに様々なインパクトを与えていた。

 

 彼の理解者*2たちは自分たちの思っていたのと似通っていたことに肯定感を味わい、新人たちは理解者たち*3の言った言葉に共感した。

 

 グリンダ騎士団やコーネリアたちを含めたピースマークも例外ではなく、どちらかというとグリンダ騎士団への揺さぶりが一番大きかったのかもしれない。

 

 理由としては、グリンダ騎士団の団章は『箒にまたがる魔女グリンダのシルエット』で赤をモチーフにし、それ等は『テロリストたちを塵芥のように掃除を行う為なら血を浴びる覚悟もいとわない』という意味を持つ。

 

 そんな彼ら騎士団が動いた結果、さっき見た映像の人体実験等の原因となった研究者たちを保護したという事実が更に気分を重くさせていた。

 

「……ねぇ?」

 

「うん? 何かね、オルドリン・ジヴォン?」

 

「貴方……アッシュフォード学園でも居た人よね?」

 

「そうだが?」

 

「だったらその……()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()を知らないかしら?*4

 

「(なるほど……あの時のことを、マリーベルから聞いているのか。) “知っている”……と言ったら?」

 

「その……“マリーを助けてくれてありがとう”って言いたかっただけ。」

 

「そうか、()()()()()()そう伝えておこう。」

 

「え?」

 

「(しかし『人々に必要なのは社会であって国家ではない』、『政治家は寄生虫』、そして『周りの誰もが笑顔になれる場所』……か。 ゼロのやろうとした様な事に似ているが、明確にやり方が違う……絶対に私情からではないと分かってはいたが、道理でおじい様(桐原)がここまで肩入れするわけだ。)」

 

 オルドリンのぽかんとするような顔を他所に、毒島は先ほどスバルから言われた言葉を思い返す。

 

「胸糞悪くなるような事柄だったな。」

 

「ネリ……ネリスと同感だ。」

 

「今まで通りの“ネリス”でも、“コーネリア”でもいい。」

 

「そうか。」

 

「「「「(あ、やっぱりそっくりさんとかじゃなくてコーネリアだったんだ……)」」」」

 

 ため息交じりにボソリと言葉を出しながら目頭を押さえるコーネリアにオルフェウスが強く同意すると周りの者たちは『ネリス=コーネリア』とようやく結びつけた。

 

『化粧で人間(ひと)は化ける』とはよく言ったものである。

 

「(さて、どうしたものか……)」

 

 毒島はさっき聞いたスバルの言葉に考え込み、他の者たちも次第に静かに情報過多になっていた思考をまとめていく。

 

「「「「(『周りが笑顔でいられる居場所』……)」」」」

「「「「(『国家はシステム、力や権力も道具の一つでしかない……』)」」」」

「「「「(『道具の良し悪しは使い主次第……』)」」」」

 

「(……やはり彼ら彼女らも思い当たる節があるよう────ん?)」

 

 毒島は周りの者たちの反応を見て面白がっていたが、ふと()()()()()に思い当たると人ごとのようにそれを口に出す。

 

 「果たして彼が……スバルがドアの外にいた者たちの気配に気付かず内心をそのまま暴露するのだろうか?」

 

 「毒島さんもそう思う?」

 

「ッ……だろうな。 彼がそんなミスを犯すとは思えない。 私たちは思っていた以上に負担を彼にかけていたようだな。」

 

 近くにいたカレンのボソッとした質問返しに毒島はハッとして、自分が考えを口にしていたことに気付きながらも相談を続ける。

 

「じゃあ、やっぱりアレって────?」

「────口にするのが不器用な彼の事だ。 多分だが、彼なりの頼り方なのだろう。」

 

「まぁ……スバルって昔から一人で背負い込みがちだしね~……」

「だな。」

 

「「……………………よし。」」

 

 毒島とカレンの二人は何かを決めたかのような表情になると言葉が重なった。

 

 

 


 

 

「……………………………………知らない────ああいや、知っている天井だ。」

 

 俺は目を覚ましながら、地平線に朝日が昇る最中の景色に視線を移す。

 

 体はところどころ痛むが昨日までの状態が嘘みたいにすっきりとしていた。

 心は清々しく、もやもやしていたモノも消えて何時もの平常運転。

 

 敢えて言葉にするのなら、『泥の様に眠った後の状態』。

 

 具体的にはこう……『10ゴールド払った宿に一晩止まってチャララ~♪と気の抜けるトーンが鳴った後にHPMPが全快した上に異常状態もなくなる』的な?

 

 ってポ〇モンセ〇ターは無料だっけ。

 

 まぁいいや。

 

 要するに『めっさ爆睡した!』と言いたいだけだ。

 

 う~ん、鼻歌を歌いたい気分だ~♪

 って、これはもうやったか。

 

 …………………………久しぶりに素振りでもしよう。

 

 ガチャ────ゴン

 

「ぶえ────ふんがああああああ!」

 

 ドアを開けると何かが当たる音と、突拍子もない声が聞こえる。

 

 ドアをこれ以上動かさずに向こう側を見ると、額が赤くなっていたアリスはワチャワチャとしてから落としそうだったミルクコーヒー(ガラス瓶入り)を両手でがっしりと掴んでいた。

 

「……何をしている、アリス────?」

 「────べ、別にアンタの為のコーヒーじゃないからね!」

 

 中身が入ったガラス瓶を俺に投げ渡すと、アリスはまるで文句を吐き捨てるかのように赤くなりながら言い、その場からぴゅーッと走り去る。

 

 ……なにこのテンプレ的な展開?

 

 まぁいいか、頂こう────って、ぬる?!

 

 ホットかキンキンに冷えているならまだしも、『生温い』って……

 

「あ、スバル。 起き────って、え?」

 

 で、今度はカレンが通路の曲がり角からパック入りコーヒー牛乳を手に来たでヤンス。

 

 え? なになになに?

 今日は『コーヒーの日』なのか?

 

「ジー。」

 

「なんだ?」

 

「いんや、そのアンタの手に握られているのってミルクコーヒーでしょ?」

 

「そうだが? 飲むか?」

 

「へ。」

 

 カレンのジト目の視線先にあった、一口ほどしか飲んでいないガラス瓶を俺は持ち上げながらそう伝えると彼女がポカンとする。

 

「……あー、じゃあ一口貰お────ぬっる。

 

「フハハハハハ。」

 

「も、もう! もぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

 バシ、バシ、バシ、バシ!

 

「いて、いて、いて、いて。」

 

 俺の乾いた笑いにカレンの『背中バッチン』がさく裂する。

 

 「もう何なの……でも他に誰がコーヒーなんて差し入れを……ブツブツブツブツ。」

 

 地味に痛いが、懐かしくも思えるジクジクとした痛みを味わいながらもそのままカレンはブツブツと何かを言いながらパックコーヒーを飲んでいく。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 ブン、ブルン。 ブン、ブルン。 ブン、ブルン。

 

 おおおおお。

 

 外に出たら、既に素振りをしていた毒島がいた。

 ここまでは良い。

 

 ただ────

 

 ブン、ブルン。

 

 ────ムヒョヒョヒョヒョ♡

 

 真剣な表情に汗が頬を滴る凛とした彼女が両手で持っていた木刀を振るたびに『サイズ詐欺』としか思えない、程よく整えられた双山が剣道着の下から自己主張するかのように揺れる揺れ────♡

 

 ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

 ────アギエェェェェェ?!

 

 わわわわわわわ脇! 脇が! 脇腹! ワイの脇腹がもげるがな?!

 

「……」

 

 あらやだ、ぷっくりむっつりんごのカレンがここに居るばい♪

 とりあえず、ポーカーフェイスは崩さなくて良かった……

 

「どうした、カレン?」

 

「ぁ……ううん、ゴメン。」

 

 え?

 ここで謝るの、カレン?

 いつもなら『別に。 プクー』とかするのに?

 

「……ん?」

 

 カレンがさっきまでつねっていたわき腹を放すと血の循環が戻り始め、俺たちの話声で集中が切れたのかようやく毒島が気付く。

 

「どうしたお前たち?」

 

 今この瞬間ほど、『汗拭きになりたい』と思ったことはナイゾ♪

 オホホホホ、やっぱりD以上じゃないの?♡

 

「目が覚めたので、素振りでもと思っただけだ。」

 

「そうか。 なら────ああ、いや。 君は休んでいてくれ。」

 

 気のせいか、一瞬ウキウキしたのに何か気付いたみたいにハッとして慌てだしたぞ?

 普通なら俺をぼこぼこにするまで付きあわせるのに……

 

 毒島らしくもない。

 

「ああ、それとグリンダ騎士団だが────」

 

 ん?

 

「────勝手ながら君無しで会談を進めたが…私たちアマルガムのことはブリタニアに黙ってくれるそうだ。 その代わり、艦の修理と偽装の為の資源などを少々分けることになったがいいだろうか?」

 

「問題ない。」

 

 おおおおおお! さすが毒島!

 やっぱスゲェェェェェ!

 

『桐原の孫は伊達じゃない!』ってか?!

 

「むしろ感謝したい、ありがとう毒島。」

 

「~~~~。」

 

「ジトー。」

 

 いや、マジで有能すぎ。

 しかも俺無しでアマルガムの運用を────あれ? カレンさんや、何そのジト目?

 

「コ、コホン! それと余程のことをしたのか、『()()()が来れば協力してくれる』とも言ってくれていたぞ?」

 

「グリンダ騎士団がか?」

 

「ああ。 世話係のトトとやらが皇女のマリーベルとオルドリン・ジヴォンの言伝だと。」

 

 よっしゃー!

 ブリタニア版黒の騎士団、ゲットだぜぇぇぇぇ!!!

 

「他には、何かあるか?」

 

「それとは別に、ミルビル博士がグリンダ騎士団のレオンハルトと共にグランベリーに行っているな。」

 

「……ブラッドフォードか。」

 

「知っていたのか。」

 

「以前に、ミルビル博士のことを少し調べたときにな。」

 

「さすがだ。」

 

 セェェェェフゥゥゥゥ!

 やっべ、俺まだ寝ぼけているな。

 

「それと、リア・ファルの主砲だが修理は順調に進んでいる────」

 

 ────ちょっっっっっっっっと待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 ラクシャータとかがいるから光学迷彩浮遊航空艦はまだわかる。

 

 でもまさかあいつら……ロマン砲をマジに作り上げたのか?

 という事は原子力ジェネレーターを作ったのか?

 

 え? 何それやばくね?

 

 フレイヤじゃねぇかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

 

 お、落ち着け俺。

 ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。

 

 「あ、慌てている。」

 

 だまらっしゃいなさいカレン。

 

「その……艦のエナジー源は原子力か?」

 

「ラクシャータたちは嘆いていたぞ、“ミルビル博士の所為で無茶できなかった”と────」

 

 でかしたぞウィルバー! 座布団三枚!

 

「────なので今はもとより電磁流体力学を元にした水銀も利用して多大なエナジーを注ぎ込んでヒッグス粒子を崩壊させた、通常より高い電磁気力を無理やり代用している。」

 

 オーマイガッ?!

 

 「あ、もっと慌てている。」

 

 一々声に出さないでくれカレン。

 

ム。 この手の近辺報告は逆効果だったか…… そう言えば体の調子はどうだ?」

 

「すこぶる良いな……背中は痛むが。」

 

「う。」

 

「そうか……まぁ深くは追及しないさ。 ああ、それとエデンバイタル教団のルルーシュに似た少年だが……ユーフェミアが話したがっていたぞ?」

 

 あー、ロロ枢機卿かー。

 

「そこで奴に対抗できる君と確認をしたかったが────」

「────ああ、良いだろう。」

 

「そうか……」

 

 俺も冷凍魔王(笑)と話して確認したかったし、丁度いいか。

 

 でも毒島がやんわりとしているのは気のせいだろうか?

 

 な~んか調子が狂う……

 

「それとだが……スバルはアンジュの……ええと……」

 

 ん? やんわりとした毒島もだが、口籠るのも珍しいぞ?

 

 それにアンジュ関連だと逆に戸惑う話題なんて、今更のような気がする。

 

「……いや、何でもない。 すまない。」

 

「そうか。 後でアンジュを訪ねようか────?」

「────い、いや! いい! 彼女の方から話が来るかもしれんからな!」

 

「そうか。」

 

 変な毒島だな。

 

 あ。 そう言えばコーネリアやオルフェウスのことも聞いておこう。

 

「ピースマークはどうしている?」

 

「とりあえずはリア・ファルに招いているが……マズかったか?」

 

「いや、別に構わないが……ああ、ガナバディが気になるかもしれん────」

「────小太りのインド軍区の奴ならばミルビル博士と口論して意気投合しているぞ?」

 

 “口論して意気投合している”って……

 

 思わず“インド!”って言いたくなるじゃん。

 

 ウィルバーは褐色なだけだけれどさ?

 

 いや~、今日の朝は平和ですなー。

 

 Ha、ha、ha。

*1
*注*自称

*2
*注*自称です

*3
*注*まだ自称です

*4
144話より




ゴールデンウィークなのに待機なんて~♪ 嫌だな~♪ ヾ(;ε;●)ノルンルン♪ 

余談でまとめに少々手こずっております、申し訳ございません。 <(;_"_ )>
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