小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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第184話 爆発解体によるジェンガ

「♪~」

 

 カラレスは中華連邦と堅苦しいだけの雑談から解放され、鼻歌交じりに政庁内に駐留していたほとんどの戦力をバベルタワー内に潜む黒の騎士団の『人間狩り』に投入していた。

 

 サザーランドを輸送しているKMF用VTOLがざっと上空に目視だけでも200機と少し、バベルタワー周辺の包囲に更にサザーランドや装甲車に軽戦車が数十機ずつに残党狩り用の歩兵部隊たち。

 

 これらはブラックリベリオン後にエリア11の平定の為に本国から送られて増強した戦力の大部分であり、ブリタニア側が予想していなかった黒の騎士団の戦力でも優に『圧倒的な数』で蹂躙することが出来る算段だった。

 

「中華連邦に見せつけよ! 皇帝陛下のご威光を! ブリタニア帝国の力を!」

 

『『『『『『イエス、マイロード!』』』』』』

 

 カラレスは勝利を確信していた。

 

 上空からの数十個のKMF部隊の一斉降下。

 遮蔽物がない地上には同じぐらいのKMF部隊に地上兵器部隊。

 そして地下の輸送用通路は全て封鎖。

 

 手薄と一見見える道路にはカラレスがいるG1ベースの本隊。

 

 確かに、戦力差を見れば絶望的だろう。

 

「第2次突入部隊は10階まで制圧完了!」

「地下にいる第3次突入部隊、待機中!」

「黒の騎士団と思われる武装組織の脱出ルートは一つのみです、総督。」

 

「(さて、どう出る黒の騎士団? 頼むから特攻はしないでくれよ? 貴様らの公開処刑はギネヴィア皇女殿下への貢ぎ物として捧げる予定だからな。)」

 

 カラレスは隠そうともせず、ほくそ笑んだ。

 

 いかに優れたナイトメアや装備を持っていようとも、数の差はそれだけで脅威である。

 しかも戦場は外延部とはいえトウキョウ租界内でブリタニアの勢力圏内。

 

 ……

 …

 

「(確かに絶望的だな。 “()()()()()()()()を見れば”、の話だが。)」

 

 一気に動き出すブリタニア軍の様子を、ルルーシュは涼しい顔のまま警備室のレーダーから観察していた。

 

「どうするの、ルルーシュ?」

 

「何、条件は全て整った。 故にこの勝負は()()()()()に終わるだろう────」

「────え────?」

「────C.C.、朝比奈。 そちらの状況はどうだ?」

 

『仕上げているところだ。』

 

「……予定より早かったな? どうだ、朝比奈?」

 

『協力者のユキヤって子、独学だけど経験豊富だからほとんど調整するところが無くて思わず疑ってしまったよ。』

 

「よし、なら作業が完了した後にマルカル司令たちのいる場所へ迎え。 (ブラックリベリオン時に、ディートハルトへ頼んでいた『ライン・オメガ』の確認は出来た。 後は────)」

『────こ、こちらB2!』

 

 ルルーシュが椅子から立ち上がり、敵から鹵獲したサザーランドに乗り込むとインカムから黒の騎士団員の焦る声が入ってくる。

 

「どうした、B2?」

『ナイトメアが()()────うわぁぁぁぁ?!

 

 ブツ。

 

「おい! B2、どうした?! 応答しろ! P6! 近くにいるB2の────」

『────こ、こちらP6! ランスロットタイプと思われる────に、二機とも早い?! 本当にナイトメアか?!』

 

「(“ランスロットタイプ”だと────?)」

『────ここここっちに()()()────?!』

 

 ────ブツ。

 

『こちらR5! P6が巻き添えを食らって大破! ランスロットタイプと見たことのないタイプのナイトメアが未だ交戦中────!』

『────こちらR1! もう一機、出てき────?!』

 

 ────ブツ。

 

『カレン、ゼロ!』

『卜部さん!』

『取り敢えず、下の連中には“引け”と口頭で言い渡した!』

 

 連続で通信が途絶したことでルルーシュの心拍数は徐々に緊張から上がっていき、彼はサザーランドのレーダーに撤退していく黒の騎士団機と、反対方向から次々とブリタニア軍と黒の騎士団関係なく逃げ遅れた機体が『LOST(ロスト)』と表示されていく様子を見る。

 

「(敵はIFFを外して────いや、このままではここに到着してしまう!)」

 

『ゼロ、こちらレイラ・マルカルです! そちらに敵と思われる機体が向かっています、早急に撤退を────』

「────間に合わん! 卜部、カレン! 迎撃用意! K2、物資搬入口にて敵ナイトメアの詳細を報告した後に即時撤退しろ!」

 

『こちらK2! 敵はランスロットの量産用試作機と思われます! これより撤退────うわ?!』

 

 ブツ。

 

「チィ! C.C.! 距離を取ってすぐに仕掛けの点火をしろ────!」

 

 ────ドゴォン!

 

 ルルーシュが舌打ちを打つと彼のサザーランド、卜部の月下、カレンの紅蓮がいるホールの大型ドアが破壊されて初期量産試作型のヴィンセントが姿を現す。

 

「(二つのうち、一つのイレギュラーがこいつか! またもスザクの時みたいに戦略が戦術に潰されてたまるものか!)」

 

『ゼロ、仕掛けは終わったよ────』

『ワシらもそちらに向かう────!』

 

「朝比奈と仙波はマルカル司令のいる場所へ行け! カレン、卜部! ここで()()()()ぞ────!」

『────もしかして、俺たちを捨て石にでもするつもりかい────?』

「────バカなことを言うな卜部! 私もここに残る 誰も捨てるつもりはない────!」

『(────ゼロ、お前────)』

「(────レイラ・マルカルが、俺の予想通りの奴だとすれば────)」

 

 ────ダダダダダダダダダダ!!!

 

 金色の試作型ヴィンセントの背後、そして左右の店舗からドローン化したアレクサンダたちがリニアライフルを撃ちながら姿を現す。

 

「(やはりな! それにあれはジュリアスの時に見た『ドローン』とやらか! 丁度いい!) 今だ! 卜部、カレン! 敵の破壊をするぞ! オレンジ色の機体は無人の機体だ、同士討ちを気にすることはない!」

 

『『了解!』』

 

 いくらルルーシュがゼロであっても『無人機だから』と言ってそれを盲目的に信じる者は普通、いないだろう。

 

 だが幸か不幸か、バベルタワーでの作戦決行時の初期段階で突然現れた機密情報局の部隊を制圧した際に何機かが大破されてパイロットの救出に向かった黒の騎士団の歩兵部隊のおかげで『オレンジ色の機体は無人』という事は黒の騎士団内で広がっていた。

 

 だが戦闘が開始されると奇妙な現象をルルーシュたちは目の辺りにする。

 

「(なんだ、これは?!)」

「(この()()()()な感じ……もしかしてギアス?!)」

「(まるで意識が状況に()()()()()()()感じ……なんだこれは?!)」

 

 簡単に表現すると、ルルーシュたちが見たのはまるで『オンラインゲームのプレイ中に生じるラグの所為で見えている物が実際の景色に追いついていない』様なモノだった。

 

『消えた────?!』

『神速のごとき────!』

 

 そんな中をカレン、そして卜部はできるだけドローンたちの猛攻に便乗してヴィンセントに攻撃を加えるが今まで猪突猛進的な乱戦での経験が薄いカレンは苦戦を強いられてデザイン的にトップヘビーな紅蓮を酷使し機体の不調が出てしまい、卜部の月下が剣で突いたときに流れるような動きでヴィンセントはランスタイプMVSで受け流してから肘のニードルブレイザーのカウンターで腕の可動部分がダメージを受ける。

 

「(────あり得ん! 物理的なものではない、だとすれば何か別の────)────は!」

 

 いつもの癖で考え込んでしまったルルーシュは気が付くと、試作型ヴィンセントは一気に距離を詰めていた。

 

「(やはり『高速スピード』などではなく、『瞬間移動』の様な────!)」

『────ルルーシュ!』

 

 試作型ヴィンセントの攻撃を紅蓮が受け止め、起動したランス型のMVSと輻射波動によるバリアーがバチバチと音を出しながらお互いを弾き飛ばそうとする。

 

「カレン────?!」

「(紅月、まさか────!)」

 

 卜部、そしてルルーシュの二人は今にも『くの字』に腰部分が折れそうな紅蓮を見ては焦った。

 

「────()()()()()だから持って、紅蓮!」

 

 ビキビキビキビキビキビキ、ガガガガガガガガガ!

 

「(あいつがここに来ているんだ! だから────!)」

 

 だが先ほどから不穏な音を出す紅蓮の中にいたカレンは、ルルーシュや卜部の二人が思っているようなことを考えていなかった。

 

 「────だから────!」

 

 バキバキバキバキバキ

 

 「────大丈夫の筈なんだ!」

 

 バキィ

 

 ひび割れる音が紅蓮から発するとともにルルーシュたちがいるホールの横壁を破って現われたのは、満身創痍な姿のスバルの『村正一式、伊織タイプ(仮)(陽炎)』、背中と腰、さらには足の裏にまでついているスラスターの全てを使い、黒いランスロットを文字通りに物理的にも押していた。

 

 『ぬあああああああああああああああ!!!』

 

 そのまま壁の向こう側から飛来してきたスバルは叫びながら伊織タイプ(仮)(陽炎)で黒いランスロットごと試作型ヴィンセントをも押し込み始め、次第に三機ともホールの反対側にある壁にあたってようやく伊織タイプ(仮)(陽炎)の突進は止まる。

 

「スバル────!」

『────時間だ。』

 

 ドゴォォォォォォン!

 

 そんな時、平常運転のC.C.からの通信の直後にバベルタワー全体を震わせるような爆発音がそこら中に響き渡り、正確な爆破解体によってタワーはその巨体を保ったまま崩れ始める。

 

 ……

 …

 

 

「「「「うわぁぁぁ?!」」」」

 

 ブラックリベリオン時に居なかった者たちは、経験したことのない『地震』のような『地面の震え』に狼狽えていた。

 

「な、何事だぁぁぁぁ?!」

 

 そしてそれはG1ベースの中に居たカラレスも例外ではなかった。

 

「ば、バベルタワー内から震動が────!」

「────爆発の連鎖音と思われます!」

 

「て、テロリスト共め! まさか自決を?!文化なき猿どもが────!」

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

 

 その時、半分に割れたバベルタワーが重い轟音をあげながら地面へと倒れていく。

 

 そしてその先には、カラレスのG1ベースや部隊が展開していた。

 

「────ば、バカな?! ここここんな芸当が?! ↑へあぁぁぁぁぁぁぁ────?!

 

 プチッ。

 

 バベルタワーがG1ベースもろとも部隊を圧倒的質量で圧し潰した瞬間、『プチ』っと聞こえたのはきっと空耳か幻聴の類だろう。

 

 多分。

 

 ……

 …

 

 

「うっわ、すご!」

「キャッハー♪ 倒れるぞ~!♪」

 

 この様子をファクトスフィア越しに見ていたダルクは感心し、マオ(女)は感激に浸った。

 

「流石だな。 まさか建物を『こん棒』代わりに使うなど、想像もできなかったが……」

 

 上記でブリタニア側が想定していた『テロリストの蹂躙』とはあくまで相手が黒の騎士団、そして兵装も既存の物と想定されているのでここに第三の勢力(アマルガム)と装備の強化が加われば話は違ってくるのだが……

 

シュバール(スバル)はあまり組織の存在を必要以上に広めたくない』という傾向から黒の騎士団と共にブリタニアに対して真っ向勝負を仕掛けるつもりはなかった。

 

 第一そんな戦い方は()()()であることを、黒の騎士団とアマルガムの指揮官たちは既に予想し、策を実行していた。

 

「ええ、ですがそれだけではないわサエコ。 これで攻撃に転じたブリタニア軍の包囲は一気に崩れ、指揮系統は乱れるはずです。 その隙に────」

 

 ……

 …

 

「(────このバベルタワーをカラレス総督が率いるブリタニアの本体に叩きつけるだけでなく、同時に我々の『脱出トンネル』として活用する。)」

 

 ルルーシュはそう思いながらも崩れていくバベルタワー側にいたヴィンセント、黒いランスロット、そして伊織タイプ(仮)(陽炎)を思い浮かべる。

 

「(あの機体、wZERO部隊のアレクサンダとやらに似ていた。 もしや……いや。 今は俺の出来ることからしよう、あまり時間がない。) レイラ・マルカル、これから────」

『────バベルタワー内の客や従業員を輸送する準備はできています。』

 

「そうか、ならば黒の騎士団が先行し安全を確保しながら一気に中華連邦の領事館へ駆け抜ける。 カレン、後詰めを頼めるか?」

 

『え? う、うん。』

 

 

 ……

 …

 

 

 バベルタワーで出来るだけ避難させた者たちをアマルガムのナイトメアたちは先行しながら障害物を道上から取り除く黒の騎士団の後を追うかのように移動していた。

 

『いいのか、レイラ?』

 

「何がです、サエコ?」

 

『スバルの事だ。 彼が()()と称する様な敵と遭遇したが、本当に援護をしに行かなくていいと思うのか?』

 

「……彼は“近くに来るな”と言いました。 なら、現状で私たちが駆けつけてもあまり意味はないでしょう。」

 

『そしてそれが“逆にゼロたちの援護をしろ”と、彼が言いたかったことに気が付いたのか?』

 

「知っていたのですか?」

 

『伊達に小さい頃からの知り合いではないさ。』

 

 ……

 …

 

 

 ボガン!

 

 崩落したバベルタワーの一部の瓦礫が伊織タイプ(仮)(陽炎)のくり出した蹴りによって崩れ、両腕を失くした機体がようやく移動を(不穏なガラガラとした音を出しながら)開始する。

 

死ぬかと思った。 (()()ってやっぱり……()()()だよな?)」

 

 スバルは黒いランスロットと直面し、即座にリニアライフルの引き金を引いたが敵はそれを避けながら接近し、メッサーモードになった腕のスラッシュハーケンでスバル機のライフルを斬った。

 

 これに対してスバルは距離を取ろうと後ろへと推進力で機体を動かすが、黒いランスロットは腰のスラッシュハーケンを使って更に追撃を行ってブリタニアのMVSでもアマルガムのマイクロ波誘導加熱ハイブリッドシステム(バスターソード)でもない、ヴァイスボルフ城の防衛線時に使ったような実剣でそれを反射的に受け流してしまう。

 

 無論、ただの実剣なので受け流した後はボロボロになって再び使うのは危険だったのでスバルは黒いランスロットに背中を見せない『逃げ』に徹した。

 

 建物内だったこととスバルの騎乗していた伊織タイプ(仮)(陽炎)が通常のナイトメアより小柄だった、そして元々見栄っ張りなロイドが広い戦場を想定してデザインされたランスロットだったことが幸いし、いつか原作のシンジュク事変で見せたような機体を駆使する様な三次元的な機動を行った。

 スラスターを用いた()()()()()()()()

 壁を地面代わりにする()()()()()()()()()

 等々。

 

 だが敵パイロットの腕は尋常ではない上に、スザクと違って戸惑いが無くかつ巧みな誘導で徐々にスバルの逃げ道を絞っていった。

 

 最後にはバベルタワーの工事中だった袋小路みたいな通路に逃げ込んでしまったことに気付いたスバルはヤケになった全力の体当たり発想の転換により敵の虚を衝くことに成功し、工事中だったため薄く作られた壁を破ってルルーシュたちがヴィンセントと対峙していたホールに乱入したところで『バベルタワーの意図的な爆破解体』に巻き込まれ、ヴィンセントは崩れていく建物からすぐに離脱を図った。

 

 逆に黒いランスロットは『それでも』と言いたいかのように落ちる瓦礫などを足場にしては己の推進力で空中の軌道の調整を行える伊織タイプ(仮)(陽炎)にギリギリまで挑んできていた結果、伊織タイプ(仮)(陽炎)は両腕を犠牲に(パーツ解除)して無理やり距離を取り、黒いランスロットから逃げおおせた。

 

 ちなみにここでスバルが『アイツ』と言いながら思い浮かべたのは、ブラックリベリオン時に自分をしつこく追った銀髪の『ライ』と思われる者だった。

 

「(黒い機体に、スザク並みの操縦技術とあの執着具合…………やっぱり早く前線から自分を遠ざけないと! ……あと湿布を貼ってもらおう、もう既に体中ズキズキする。)」

 

 久方振りに『湿布貼りのバチン』まであと少し。

 

「(それとキングの野郎を機情とかブリタニアの奴らとは違う場所に隔離&監禁だ。)」

 

キング の ちぇっくめいと まで あとすこし。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

『我がエリア24総督、マリーベル・メル・ブリタニア皇女殿下率いる()グリンダ騎士団はグラナダに蔓延るツーフォー(旧スペイン人)のテロリストを一掃したとの宣言発表を府令しました!』

 

 事務室内にいたシュナイゼルは平常運転ながらそんなニュースが報道されるテレビを無音にしてから机上にある、ちょうどエリア24に関しての報告書などが書かれていた書類に目を通す。

 

 旧イベリア半島、エリア24は確かに他のエリアに比べて土地が広大な上に地形も入り組んで複雑なので軍拡と再編成によってグリンダ騎士団は発足当初より数倍の規模に膨れ上がり、報告書には如何にマリーベルが『大』を付けるほど大きくなったグリンダ騎士団の名に恥じぬ強硬な、保有する巨大な戦力による数々の手段でエリア24の平定と支配がされているかが書かれていた。

 

 そしてその戦力は一人の皇族としても、エリアの総督としても個人が保有するには『過激』と呼んでもおかしくない戦力だった。

 

「(極めつけは、テロリストたちの一掃と、エリアの発展具合が微妙に()()()()()()()。)」

 

 シュナイゼルはエリア24の総督になってから『マリーベルに何らかの隠している意図』のことを既に察していたが、別段気にしてはいない様子だった。

 

「(マリー、君は優秀だが優秀過ぎて予想の範囲内の行動をしてしまいがちだ……私と唯一対等に打てる打ち手はいないのだろうか?)」

 

 ガチャ!

 

「で、殿下突然の訪問をお許し────!」

「────いいよカノン。 パックを付けたまま君が慌てるなんて余程の事柄でなければ見ない光景だからね。」

 

「…………………………………………………………」

 

 ニッコリと笑顔を浮かべるシュナイゼルを前に、カノンはおずおずと目の周りに付けたままだったフェイスパックを完全にはがしてから再びシュナイゼルに向き合う。

 

「で、どうしたんだいカノン?」

 

「エリア11を中心に、全ブリタニアのチャンネルにゼロが────!」

 

 ……

 …

 

 同時刻、エリア11のコウベ租界のラーメン屋にて一人の三角巾とエプロンをしたアホ毛+ツインテ少女が他のつなぎを着た名誉ブリタニア人たちと共に店のテレビの画面に釘付けになっていた。

 

 『私は、ゼロ! 日本人たちよ、私は帰ってきた!』

 

「ゼロ────!」

「ゼロだ────!」

「やっぱりゼロは生きていた────ムグ?!」

 

 脱ぎ取られた様子の三角巾とエプロンは一人の作業員にあたるがそれを気にすることなく、少女はそのまま店の外へ飛び出る

 

「(カレンさん、待っていてください!)」

 

 アホ毛をピョンピョンと跳ねらせる少女────朱城ベニオはワクワクする衝動のままトウキョウ租界へ向かう。

 

 そしてテレビに出たゼロの演説により、名誉ブリタニア人やイレヴンたちはベニオのようにトウキョウ租界に殺到することとなる。




朱城ベニオ、再登場。 (;´▽`)ゞ
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