小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お読みいただきありがとうございます!
楽しんで頂ければ幸いです!

ちょっと展開がバタバタしています、ハイ…… (汗


第186話 過大評価とウッカリ

『ロロ、大丈夫か?!』

 

「兄さん?!」

 

 エリア11を中心に、ゼロの演説を見たロロは直ぐに中華連邦領事館へと押しかけ、ゼロの暗殺を行おうとしたところでルルーシュから電話が入っていた。

 

 これだけを見れば原作通りなのだが、少々の違いはやはり出ている。

 

 バベルタワーの崩壊時に彼のヴィンセントは黒いランスロットと一緒に瓦礫に埋もれそうになったがやっとの所で脱出したが思わぬ破損をし、やむなく機密情報局の身分を使って借りていたヴィンセントをブリタニア正規軍に事後処理を任せて、租界内にある建物の影を黒いランスロットの手に乗って領事館の場所まで移動していた。

 

『よかった、無事だったんだな?! 連絡が取れないから心配したんだぞ────』

「(────どういうことなんだ? 今、テレビ中継で演説しているゼロとルルーシュは別人なのか?) 兄さん、今どこに────?」

『────あ────』

『────ロロ、私だ。 ルルーシュは学校に戻って、補習を()()()()受けているぞ。』

 

「ヴィレッタ?! ……先生。」

 

『そうだ、おまえも早く学園に戻って来い。』

 

「(ヴィレッタが嘘をついている……いや、そんなメリットは彼女にない。 そもそもルルーシュのギアスは彼女には効かない。 という事は今回のゼロとルルーシュは別人?) はい、分かりました。」

 

 ロロは電話を切ると警戒態勢に入っていた中華連邦の兵士と、彼らの前に立っていた星刻と向き合う。

 

「どうした、ブリタニアの学生?」

 

「もう大丈夫です。 ()()()これで終わりです。」

 

「そうか。」

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

『ゼロの復活』と同日の夜、トウキョウ租界近くにエリア11内の他の地区に居た多くのナンバーズや名誉ブリタニア人が押し寄せてくる。

 

 これにより半身を文字通りに押し潰され重症ながらも意識不明のカラレスに代わって総督代行となったギルフォードは戒厳令を敷き、ほぼ壊滅状態寸前になったトウキョウ租界の駐留軍の大部分はダールトンが行方不明後にギルフォードの指揮下に置かれていたグラストンナイツが取り仕切ることとなり、トウキョウ租界内に入ることが出来なかったナンバーズたちはやむなくゲットーに腰を下ろすこととなり、租界周りはシンジュク事変以前の人口密度まで膨れ上がった。

 

 一見すると、ギルフォードの行動は少し前にクロヴィスが重症になってすぐにバトレーの身柄を確保し、総督代行と自称したジェレミアなどの純血派が取った行動に見えるが、『コーネリア皇女殿下の騎士にかけてあくまで一時的な処置』とギルフォードが宣言したことにより指揮系統や治安の乱れは最小限に収まっていた。

 

 言い返すと、『ブリタニア軍内で如何にギルフォードがコーネリアの事を慕っているか伝わっているかの表れ』とも。

 

 そんなギルフォードは中華連邦領事館の領地ギリギリにまでブリタニア軍を引いて包囲網を敷き、トウキョウ租界に押し寄せてきた名誉ブリタニア人も中華連邦の領事館にたどり着くことは出来ない……筈()()()

 

「どうです、ユキヤ?」

 

『ん? んー、ここのセキュリティって中華連邦語だったけれど対策の構造自体はグランベリーとかと大差なかったよ?』

 

「では監視カメラの画像をループさせてください。」

 

『もうやったよ?』

 

「そうですか。 ではこのまま、次の作戦の準備にアキト達と共に行ってください。」

 

『へいへーい。』

 

「タワーから避難させた人たちはどうなりましたか??」

 

「無事に中華連邦の人たちに引き渡して、ちゃんと身柄の安全を確保させてから租界に送り出した。」

 

「流石サエコね。」

 

「君ほどじゃないさ、レイラ。」

 

 黒の騎士団とアマルガムの者たちは領事館に立て籠もり、バベルタワーから避難させたブリタニア人や名誉ブリタニア人を『黒の騎士団』と称し、人道的な行動を装って(中華連邦経由で)外交的に租界内へと帰していた。

 

 と言っても、ナンバーズの大部分と名誉ブリタニア人は黒の騎士団への入団を希望したので急遽、中華連邦領事館内に簡易宿舎を立てることになったが。

 

 そしてすでに察しているかもしれないが、一部は中華連邦の者しか知らない筈の緊急用脱出ルートを確保しつつ租界と人の流通と物資の搬入などが可能となっていた。

 

「(……………………胃が────)」

「────お~わり────!」

 ────バチン

 

 「グッ?!」

 

 ちなみにこの場を中華連邦の領事館内の個室から唖然とし、原作ではゼロの演説を見ていたカレンは擦り傷や打撲の手当てを受けてから何時もの『湿布貼りバチン』をスバルにお見舞いしていた。

 

 余談だがポーカーフェイスを必死に維持ながらくぐもった声を漏らしたスバルは、ムカムカする胃から意識が移って気が楽になっていたそうな。

 

「(どうしてこんなことに……どうしよう?)」

 

 スバルもまさか『バベルタワーでのバイトを辞める日にまさかの“カラレスひあああぁぁぁ”案件に居合わせて何故かアマルガムにガッツリとナイトメアの作動キーを手渡され巻き込まれて逃げようとしたら黒いランスロットと遭遇して命を賭けた鬼ごっこをしたと思えばいつの間にか中華連邦の領事館に居る』という一連後、どうすれば良いのか分からなかった。

 

「……ねぇ?」

 

「「「うん?」」」

 

「毒島さんは前からそれとな~く知っていたけれど────」

 「────ま、また『さん付け』────」

「────アンタ、船の艦長じゃなかったっけ?」

 

「(あれ? カレンとレイラってお互いを知らなかったっけ?)」

 

 実はカレンとレイラは互いと何回か顔を合わせたことはあるのだが、エデンバイタル教団のゴタゴタやエリア11の潜入などでちゃんとした自己紹介はお互いにしていない。

 

「あ。 そう言えば名乗っていなかったですね? 私はレイラ・マルカル、元EU軍所属のwZERO部隊の指揮官で、今はシュバールさんのアマルガムの『リア・ファル』の艦長兼参謀として身を置いている者です。 宜しくお願い致しますね、黒の騎士団のエースのカレンさん?」

 

「(う~ん、レイラのニッコリ顔! 大変ええのぉ~♪)」

 

「あ、うん。 よろしく? というか“シュバール”って……いや待てよ、今『アマルガム』って……んんんんん??????

 

 余談でレイラの方はすでにカレンの事を周りから聞いていたり、事前に調査をしている。

 

 カレンはブツブツとした独り言を口にし、ハッとしたような表情を浮かべる。

 

「あ。」

 

「(うん? 何かカレンがこっちを見たような気がする────)」

「────ああ、それとピースマークからの伝言を預かっているぞスバル?」

 

「うん???」

 

「(あら、シュバールさんでも『ポカン』とするのですね。)」

「(うわ。 久しぶりに見たよ、昴の『ポカン顔』。 お兄ちゃん(ナオト)に氷を背中に入れられた時以来かな?)」

 

 毒島に声をかけられたスバルはハテナマークを頭上に浮かべ、レイラとカレンは少しだけ得をしたような気分になった。

 

ネリス(コーネリア)からだ。 “グラストンナイツに被害が出たら地の果てまでアンドリュー(ダールトン)が追いかけるぞ”、だとさ。」

 

「(ちょっと何それ?! もしやネリコーちゃん様、ギルフォードの出る行動とゼロの対策を既に予測していらっしゃる? “さすコーネリス(流石コーネリア)”と言うべきか?ここは“保証できない”か────いやそれ以前に“俺は関われない”とか────違う! もっと具体的な────)────そうか」

 

 手詰まりになりそうな思考でスバルが口にしたのは肯定にも否定にも聞こえるような、曖昧な言葉だった。

 

「(俺の口下手、ちくせうぅぅぅぅ…… ハァ~……もういい、今日はなんかドッと疲れた。 まぁバニーカレンとアヤノを見れた……いや、釣り合わないよ流石にトホホのトホホギス。)」

 

「ジー。」

 

「(そしてカレンがさっきからコーヒー飲みながらじっと見ていらっしゃる。 何故に?) どうしたカレン? 俺の顔に、傷以外の何かがついているか?」

 

「あ、ううん。 なんでもないよ?」

 

「(てっきり今度こそ根掘り葉掘り聞かれると思っていた。)」

 

「それより時間、大丈夫? 明日()学園でしょ?」

 

「それにこちらは我々で何とか対処できるはずだ。」

 

「何か予期せぬことがあれば、連絡を入れますね?」

 

「(ありがたいけれど、何これ?) あ、ああ。」

 

 スバルはニコニコするカレン、毒島、そしてレイラの態度に違和感を持ったが予想だにしなかった怒涛の一日でかなり疲労と筋肉痛、そして酷使した所為で治りきっていない左腕の痛みからか休みたい衝動が勝り、そのまま領事館内の租界への脱出ルートを使う為に退室した。

 

 パタン。

 

「……良いのですか、コウヅキさん?」

 

 スバルが部屋を退室すると、レイラが最初に口を開けた。

 

「良いか悪いかで言えば良くないけれど……スゴイ疲れていそうな感じだったから。」

 

「そうなのですか? いつもの表情でしたが────?」

「────まぁ、レイラや他の者には分からんだろうな。 スバルと知り合って、数か月だけと思えば大したものだが。」

 

「それにアイツ(スバル)が居たらなんか話にくくなるような気がしたし、この方が二人にとっても良いんじゃない?」

 

「ほう。」

「あら。」

 

 カレンの言葉に毒島とレイラが感心する様な息を出す。

 

「……どうしたの?」

 

「いや、その……」

「てっきり『口より手が出るタイプ(脳筋)』の方だと────」

 「────よっしゃ、表に出ろマルカルさんとやら。」

 

「レイラで構いませんよ? それにそれだと話が出来ませんけれど?」

 

「……まずはその話を聞いてから────」

 

 ────ガチャ。

 

「そこは私も加わらせてほしい。」

 

 個室のドアが開かれ、ゼロとC.C.が入ってくる。

 

「あ、ゼロ────」

「────の()()()だ────」

「────え?」

 

 カレンが声をかけるとC.C.が彼女の言葉を遮り、ゼロが仮面を取ると()()()()()の素顔が晒される。

 

「え? あれ? でもゼロはルルーシュで? え────?」

「────ふむ。 黒の騎士団のエースでも見分けがつかないのならば“及第点”と言ったところか?」

 

「???」

 

 ()()()()()が上記の言葉を口にすると、猛烈な違和感がカレンを更に困惑させる。

 

「まぁ……私でも未だに()()ルルーシュがゼロだと信じ難いが、そうであればおじい様(桐原)の買い被りも合点が色々とつく。」

 

「そうですわね……今までの行動からてっきり、軍部かあるいは貴族の出とてっきり私は思っていました。」

 

「(いや、その考えは良い線を行っているぞレイラ。)」

 

「ルルーシュ……じゃないわよね? アンタ誰?」

 

 毒島は納得し、レイラの独り言にC.C.は内心頷き、カレンはルルーシュ────否、『ルルーシュによく似た誰か』にムっとしながら問いかける。

 

「まぁまぁ紅月君、そこまでピリピリすることは無い。」

 

「毒島さん────?」

────頼むから君まで『さん付け』をしないでくれ。 まるで老けたみたいで────」

「────え────?」

「────コホン! 取り敢えず、こいつはルルーシュであって、同時にルルーシュではない。」

 

「……どういうこと? 見た目と声がそっくりなんだけれど────」

「────カレンのその疑問も御尤もだ。 私も最初は思わずダッシュだと────」

「────『だっしゅ』って────?」

「────話を続けてくれ。」

 

「(逃げた。)」

「(逃げたな。)」

「(逃げましたわね。)」

 

 C.C.は思わずカレンとの共感からボソリとした言葉に食い掛ったカレンの問いに無理やり話題を元に戻した。

 

「さて、まずは私の事だが……『エル(L)』と()()名乗っている。」

 

 余談だがこの命名、スバルによるモノでただ単純に『せや、LVBの頭文字を使おう』という安直なネーミングである。

 別に『とある別作品で出てくる過剰な甘党で陰険っぽくて性格をこじらせた天才探偵』のことを思ったわけではない。

 

「???」

 

「君のその顔はわからなくもない……私もまさかゼロの役をやらされるとは思っていなかったからな。」

 

「いつの間に入れ替わったの?!」

 

「恐らく、演説の前でしょう。」

 

「ああ、バベルタワーからお前たちが出た直後。 『注意の逸らし』は手品の基本だぞ? それにしても……(ルルーシュ)の驚く様は傑作だったぞ? フハハハハハ。」

 

「(あー、でもこういうところはシャーリーの語るルルーシュかな?)」

 

 カレンはニヤリとしてから笑い出すエルを見て、すぐにウキウキしながらルルーシュの事を話すシャーリーを思い浮かべた。

 

「レイラに聞きたいことがある。」

 

「??? 何でしょう、C.C.?」

 

「何故、黒の騎士団が動くのが『今日』でなければいけなかったのだ?」

 

「……そうですね。 わかりやすく説明するために、エデンバイタル教団から簡単に説明していきましょう────」

 

 レイラと毒島の二人はお互いを補いながらカレン、C.C.、エルの三人にもわかるように今までのことを彼女たちに話していく。

 無論、スバルの『予想(原作知識)』が書かれたメモ用紙などは省いたが────

 

「────ちょっと待て。」

 

「うん?」

「あら?」

 

 今まで静かに聞いていたC.C.が声を出し、毒島とレイラの話を遮ったことで二人は珍しいモノを見るような目になる。

 

「お前たちの話し方だと、あの若造────いやスバルとやらが成そうとしていることがゼロの様なものに聞こえてくるのだが?」

 

「「……」」

 

 C.C.の言葉に毒島とレイラはキョトンとし、お互いを見る。

 

「やはりこれは────」

「────多分そうだろうな、おじい様からもそれとなくそのようなことを聞いたら的確な返答が来たからな────」

「────おい。 話を勝手に進めるな、ちゃんと説明しろ。」

 

「(癪だが、C.C.と同感だな。)」

 

「???」

 

 上記をエルは思い浮かべながら席に座り、カレンはしょぼんとしながら無数のハテナマークを周りに浮かばせる。

 

「いえ、C.C.の指摘でより確信しただけです。」

 

「ああ。 おそらくだが、スバルは建国をしようとしている。」

 

 「ゑ?」

 

「……コホン。」

 

 変な声を出して固まって目を点にしていたカレンに、その場に居た殆どの者は視線を移すが毒島の咳払いによってハッとする。

 

「さっきの続きだが、実はおじい様と以前二人で会ったことがあってな────?」

「「(────毒島/サエコでもこんな顔をするんだ。)」」

 

 カレンとレイラは『ムッフーどや顔』をする毒島を見てそう思い、毒島は彼女側から見たスバルの話を続けてようやく『ちょっと長すぎかも知れないな』というところで早々に桐原とスバルの『国に関するやり取り』を披露していく。

 

『国に関するやり取り』と言っても、現代の教育や都市作りゲームなどを嗜んでいれば()()な事ばかりだが、そもそもコードギアスの世界では上流階級の者はそのような知識と特権を保持する為にその手のノウハウを独占している。

 

 一家の次世代にその分野にたけている家庭教師などを付けたり、口頭や実務の手伝いなどをして得られるもの。

 

 よってスバルが『常識』と思いながら桐原や毒島と話していることは、この世界の住民の『秘匿されて伝わる知識』より詳しく、彼らからすればギョッとするようなモノである。

 

 「(チンプンカンプンだけれど、『スバルが凄い』ってのは分かる!)」

 

 中華連邦の月餅を口いっぱいになりながら頬張るカレンさん、それでいいんですかい?

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

 次の日、筋肉痛になりながらもルルーシュは『普段通り』を装いながらクラブハウスで生還記念日パーティーの下準備をミレイにさせられしていた。

 

「会長。」

 

「ん? なーに?」

 

「なんで俺やロロ、ライブラたちの生還記念パーティーなのに本人たちがパーティーの準備しているのですか?」

 

「アハハハハ……」

 

 ミレイはぎごちない、乾いた笑いを苦笑いと共に出す。

 

「多分、昨年のゴタゴタで学園も大変だからじゃないか?」

 

「ナイス、スヴェン!」

 

「いえいえ、書類の手伝いをさせられていましたから。」

 

「アハハハハ~。」

 

 スヴェンのどことな~く刺々しい言い方にミレイは目をそらす。

 

「それに全然こんなこと苦にならないです!」

 

「んもうライブラちゃん健気すぎー!」

 

 ムニュン。

 

「へぶぅぅぅぅぅ。 苦しいれすぅぅぅぅ……」

 

 キラキラとした、元気いっぱいな笑顔と共にエプロンをしたライブラが楽しそうに声をあげるとホッコリとしたミレイのハグの餌食を堪能する様子をリヴァルは複雑な気持ちで見る。

 

「ライブラと違って、こっちは────」

 

 ────ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!!

 

 「うひゃああああああああ?!」

 

 ボウルから何かを削るようなミキサーの音にびっくりしたシャーリーは慌て、その所為で更にボウルがグラグラとしてシャーリーはボウルを手放してしまい、中に入っていたクリームがそこら中に飛び散る。

 

「ルルーシュのタイプって、『生活力ゼロ』なのがお約束なのになぁ……」

 

「ははは、家計簿までありますからね────」

「────ちょっと待て! 何故お前がそれを知っているスヴェン?」

 

「n────」

「────うわ、本当にあるのかよ?!」

 

「(良くやったリヴァル!)」

 

 スヴェンの答えをリヴァルが遮り、彼は心の奥底からリヴァルに感謝をした。

 和む癒し満杯の空気に気が緩んで思わず『ナナリーに聞いたから』と口にしそうだったことに冷や汗を掻きながら、スヴェンは気を引き締めた。

 

「(ヤバかった……そんなことを口にすれば最後、クラブハウスが『流血沙汰案件』ならぬスプラッターハウスに変わりそうだ。)」

 

「………………」

 

 そしてそんな彼の様子を、ライブラはチラッと一瞬だけ横目で見た。

 

「会長……ロロは?」

 

「ロロ? 声をかけたんだけれど、ちょっと遠慮しちゃったわ。 ほら、兄と違って人見知りだから。」

 

「あんなんだから友達が出来ないんだよな~、ライブラちゃん以外。」

 

「アハハハハ……ロロちゃん、大人しいですから。」

 

 今度はライブラが先ほどのミレイのように、困ったような表情をしながら乾いた笑いと微妙に弁解になっていない言葉を出す。

 

「(やはり皆の……いや、恐らく()()()()()()がナナリーに関しての記憶をあの『ロロ』とやらに変えられている。 さっき、リヴァルに遮られる前にスヴェンが言いかけていたのが『ナナリー(Nunnally)』と思いたい。 ギアスへの対策をコンタクトレンズで図っていたアイツならあり得ない可能性じゃないし、何より────)」

 

 ルルーシュが思い浮かべるのは先日のバベルタワー事件だった。

 転倒したタワーを使って中華連邦の領事館に着く寸前、ブラックリベリオン時に『もしもの為に』とディートハルトに頼んだテレビ放送権限のジャックの仕掛け────通称『ラインオメガ』を用意してあった段階でゼロの代わりをC.C.に取り敢えず決めようとしたところで自分と瓜二つの少年がいたことに驚愕した。

 

 ただ時間もなく、状況が状況だけに彼をゼロ役にして急いで用意されていた脱出ルートを使って中華連邦の領事館から学園に戻り、アリバイの為ワザと徘徊していたヴィレッタに捕まって大人しく体育の補習を受けた。

 

「(『味方』と断定できれば、頼もしい。 何とかスヴェンと一対一で接触をしたいが……機密情報局から得た手帳で、この学園が俺を徹底的に監視する檻だという事は理解している。 チャンスがあるとすれば、学園の外か。 どちらにせよ、腰巾着のように俺に付き纏う『ロロ』とやらを先に攻略してやるか。)」




後書きEXTRA:
カレン:(レイラと毒島さんたち、凄い格好だなぁ……) ←一期で披露した初期私服パイロットスーツ姿
レイラ:(カレンさんの服、サイズがキツそうですね。) ←軍服ジャケットの下はぴっちりインナースーツ
毒島:(確かこの後は『囚われた黒の騎士団の処刑場』だったな。) ←レイラと同じ服装





知らないところで胃痛案件の闇鍋火薬庫に物資が追加。 (;´д`)ゞ

余談でシステムショックのリメイク版、オリジナルをそのままより3D化した感じでおもしろ過ぎる。 (#´ー´)旦 フウゥゥゥ

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