小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お読みいただきありがとうございます、相変わらずカオスの次話です!

楽しんで頂ければ幸いです!


第194話 迫る~♪ (モフモフな)恐怖のぐ~ん~だ~ん♪

 アッシュフォード学園の『世界一のピザ』とは別のステージ上を、アッシュフォード学園の学生たちガヤガヤしながら待つような仕草をしていた。

 

 パッ!

 シュタッ!

 

『やぁ、待たせたね皆!』

 

 スポットライトが当たる場所を某ライダー風にランスロットを模範したコスチュームを着た者がステージに降り立ちながらインカム風のマイクを通して元気よく挨拶をする。

 

「あ、ランスロット仮面だ!」

()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

「(…………………………どうしてこうなった。)」

 

 嬉しがる学生たちが見ているランスロット仮面の中に居たスヴェンはそう静かに思い浮かべながら、事の発端でありステージの端にいて自分にサムズアップをするシャーリーをスヴェンは横目で見る。

 

 実は去年の学園祭で『世界一ピザ』の作成中にお忍びのユーフェミアが発覚したことで色々な見世物のスケジュールが滅茶苦茶(あるいはキャンセル)されていて、その中の一つが『ランスロット仮面ショー』だった。

 

 シャーリーはスヴェンやルルーシュたちの前から去った後、『ランスロット仮面ショー』が再開されるかもしれないことを水泳部カフェに伝えるとその場に居たライラがそれを聞き、あっという間に広がってしまった。

 

 スヴェンからすればあくまでも『その場しのぎの話』だったのだが真に受けた者たちはペロリーナをずるずると引きずるタバタッチーズを見て勝手に『被害者』(?)と『悪役』(?)を決めつけてそれをショーの一環と思い込み、ライラに続いて騒いだ。

 

 勿論、ペロリーナ(ユーフェミア)タバタッチーズ(カレン達)にとっては想定外の事だったことでどうするか迷っているところを目撃し、動作や仕草で中の人達を察したマーヤがブラインドタッチで短く『ヘルプ』とメッセージを打ってスヴェンに送った。

 

 「(なんでじゃい。)」

 

 スヴェンもまさか自分が口にしたデマカセがこのような事態を招くとは思っておらず、唖然としたがすぐに思考を巡らせた。

 

 何せ着ぐるみの中の人達は『絶対に見られたらアカン奴』ばかり。

 

 よってそのまま急遽『ランスロット仮面ショー』を開くこととなったのだが、肝心の役をする人たちがいない上に打ち合わせも殆どできない状態だったのでスヴェンは焦りながらも自分に出来ることをした。

 

 それは『特撮ヒーロー(ランスロット仮面)役を率先して取り組み、流れで内容を進める』ことだった。

 

『アドリブ』とも言う。

 

『元気にしていたかい? 自分はさっきも元気にブリタニアの市民を守っていたんだ────!』

『────ふふ!あーはっはっはっは! 立派ですこと!』

 

『やや?! 誰だお前は?!』

 

 ランスロット仮面(スヴェン)の言葉を、高飛車な口調とトーンで割り込みながらステージに『某アンジュ監察官制服衣装』*1を着たマーヤ(ポニーテール&赤い枠のメガネ着用)が現れる。

 

『私ですか? 私はブラックな団の幹部、“メガーネ”ですわ!』

 

『ブラックな団? もしや、黒の組織か?! 何をしに来た?!』

 

『ふ、黒の組織ですって? あれと同じにしないでくださいな……それに“何をしに来た”など知れたこと……いでよ! モフモフ軍団!』

 

 ポテポテポテポテポテ!

 

『もきゅー!』

『フキュー!』

『ハキュー!』

『キュー!』

『キュ……キュー!』

 

『ブラックな団の幹部メガーネ(マーヤ)』の掛け声にタバタッチーズが次々とステージに出てきては一人一人(一匹?)が『一昔前の特撮ヒーローに襲い掛かる戦闘員っぽいポーズ』を取る。

 

「うわ、なんだあれ?」

「アザラシ?」

「ラッコじゃね? 首のところに貝があるし。」

「なんか可愛い。」

「分かる!」

 

『おのれ、ブラックな団のメガーネ! 明らかに戦いに慣れていない者たちを前に出すなんて────!』

『────そう思うのは勝手ですわ。 でも、余りみくびらないことですよ?』

 

『なに────?!』

『────さぁ、底力を見せるのです!』

 

『『『『……』』』』

 

 メガーネ(マーヤ)の宣言にタバタッチーズはお互いを見る。

 

『フ、フ、フキュー!』

 

『『『『キュー!』』』』

 

 緑色のタバタッチの掛け声(鳴き声?)に他のタバタッチーズは“じゃんけん”をし始めた……のだが、全員の手がフリッパー状態だったので主に『グー』と『パー』しか出来なかったので『グー』で負けた組が先に襲い掛かる。

 

 “襲い掛かる”と言ったが何も“一斉にとびかかる”などではなく、ピンク色の小柄なタバタッチが両手(腕?)をぶんぶんと上下にまるでレーダー探知機の様に動かし、赤色で小柄のタバタッチはステージの上に置かれたままだった棒状の部品をかき集めて槍の様に投げる。

 

『うあ?! (ちょちょちょちょちょちょちょおおおおおおおお?!)』

 

 スヴェンは()()()投げられるそれらをわざとらしく避けながらも内心焦る間、ポテポテとランニングスタートをした黄色のタバタッチが飛び蹴りを食らわせようとする。

 

『こ、こんなもの!』

 

 スヴェンはランスロット仮面として飛び蹴りをそれとなく受けながらも両手でタバタッチの足を掴み────

 

 『ぴゃ?!』

『(今、何か聞こえたような?)』

 

 ────遠心力を使って黄色いタバタッチを赤とピンク色のタバタッチへと投げ返す。

 

『『『キュ?!』』』

 

 これを見た土色のタバタッチはキョロキョロとステージを見てトコトコと()()()()()()()()()()()()()()を掴む。

 

『(え、ちょっとまて。 まさか────)』

 『────フギュゥゥゥゥゥゥ!!!』

 

 ミシミシミシミシミシミシ、バキ!!!

 

 スヴェンの予想通り、土色のタバタッチは柱を()()()()引っこ抜いては、まるで巨大なこん棒(スラスター無し)両手剣の様に掴んだままランスロット仮面(スヴェン)へドッドコドッドコと勢いよく走る。

 

 ガイィィン。

 

『『あ。』』

 

 と思いきや柱はステージライトの支えに当たってしまい、ランスロット仮面(スヴェン)メガーネ(マーヤ)は思わず気の抜けた声を出してしまう。

 

『フギュ?!』

 

 土色のタバタッチは予想外にもバランスを崩されたことで目をばチクリと白黒させ、自ら持っていた柱の下敷きに鳴き声を上げて目を回す。

 

『……………………………………』

 

 メガーネ(高飛車な悪)役をしていたマーヤは流石に想定外だったのか、どう反応すればいいのか迷う。

 

『そら見ろメガーネとやら! 慣れない者たちに戦う事を強いたからだ────!』

『────いいえ、まだよ! 行きなさい、青と緑!』

 

 マーヤの掛け声に今度は今まで戦闘員っぽいポーズをしていたカレンとアンジュのタバタッチが器用にジャブ、シッポを使ったキック、サマーソルトキックなどの高等な格闘技術で襲い掛かる。

 

『ぬわ?! (わ?! ちょっとこいつら本気なんですけれどドドドドドドドドドドどどどど?!)』

 

 ちなみにこれには理由があった。

 

 『『(着ぐるみの中がクッソホット(熱い)!)』』

 

 それは単純にずっと通気性が悪い着ぐるみの中のままずっとステージライトに照らされた結果、ヤケクソとストレス発散単調な思考に囚われていただけである。

 

 ドッ!

 

 『かひゅっ?!』

 

『『キュ()。』』

 

 急激に息が合い始めたタバタッチたちのラリアットx2が見事スヴェンの喉を捉え、彼女とたち(のタバタッチが)器用に目をギョッとさせて吹き飛ぶスヴェンを見る。

 

『(ああああ?! カレン、アンジュ! “もっと加減を”なんて細かくて無理なことは言わないけれどショーなのよ?! ……ランスロットを殴りたい気分はわからないでもないけれど。)』

 

『『(うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?! どないしよどないしよどないしよどないしよどないしよどないしよどないしよどないしよどないしよ?!)』』

 

 シュバババ!

 

 カレンとアンジュのタバタッチたちはアタフタとしていた動作を無理やり『待機する戦闘員っぽい』モノへと変える。

 

『(これ、アバラが折れているんじゃね?) く……かは! 』

 

 スヴェンはプルプルと震えながら痛みに叫ぶことを気合で抑え込み今の出来事をそのままショーに繋げる。

 

『なんて強さだ! 観客の皆、僕に力をくれ!』

 

 スヴェンは観客席にいるライラを見ると、しょぼーんとしていた彼女がハッとする。

 

「皆さん、声をかけるです! 頑張れですー!」

 

「「「「頑張れー!」」」」

 

『グッ! まだだ! まだ足りない! もっと、()()()頼む!』

 

 「頑張れですー!」

 

 「「「「頑張れー!」」」」

 

『もっとだ! 今この瞬間を見ている皆もだ!』

 

 「「「「「「頑張れー!」」」」」」

 

 “何事か”と思って足を止めていた観客席ではなく、立っていた者たちも声をあげる。

 

 大声をあげたことでほぼ反射的に瞼を全員が占めた瞬間、スヴェンは演劇部が科学部からくすねた煙幕を展開させてモクモクと煙が広がり、ランスロット仮面が立ち上がる。

 

『ありがとう! 君たちの応援でボクは次のレベルに進める! へ~ん! しん!』

 

 『立派な佐々木〇氏』と思わずツッコミたくなる丸パクリどこか胸が高鳴る変身ポーズをランスロット仮面が取ると()()()()()()背中にはランスロット・エアキャヴァルリーを模範したジェットスクランダーフロートユニットを背負っていた。

 

『突貫! ランスロット・エアキャヴァルリー仮面!』

 

 ランスロット・エアキャヴァルリー仮面となったスヴェンは両手を上に上げると足がステージから離れ、体が上がっていく。

 

「飛んだ?!」

「うわ、なんだこれなんだこれなんだこれ?!」

「すごい!」

 

 尚、これを見ている者たちにとって『どうせ演劇部のワイヤーアクションとかだろ?』と納得しているのだが、実際はやられたフリをした黄色のタバタッチがステージの土台に潜り込んで加重力の操作をプルプルと震えながら密かにしているだけである。

 

『キィィィィック!』

 

 ランスロット・エアキャヴァルリー仮面の体が飛び蹴りのポーズになりながら叫ぶと、そのまま彼はアタフタと慌てるステージ上のタバタッチ達を蹴り飛ばす。

 

『『キュー!』』

 

 タバタッチ達は吹き飛ばされる演技をしてながらステージから消えるとメガーネ(マーヤ)が他の小柄なタバタッチーズを抱えていた。

 

『おのれ、ランスロット! 今回はこのくらいにしておいてやる! 次に会うときは覚悟しなさい!』

 

 完全に悪役っぽいセリフを言いながらマーヤはタバタッチ達と共に走り去ると、ステージライトは再びランスロット仮面へと移る。

 

『ありがとう皆!』

 

 ……

 …

 

「なんだ、あれは?」

 

 校舎裏の陰から一部始終見ていたルルーシュは半分皮肉、半分呆れの表情を浮かべながら上記の質問を口にしてしまう。

 

「ああいうのを、世間では『英雄(ヒーロー)』と呼ぶそうだぞルルーシュ?」

 

 彼の独り言に、紙袋仮面のC.C.が皮肉めいた口調で答える。

 

「『英雄』? そんなもの、物語(ファンタジー)やあの様な見世物の中でしか存在しないプロパガンダ(宣伝)だよ。」

 

 C.C.は拍手を送られてステージから退場するランスロット仮面を見送り、さっきまで『皮肉』と『呆れ』が混ざった表情を浮かべていたルルーシュの顔にアンニュイな影が落ちていく様を静かに見る。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 アッシュフォード学園の屋上に、タバタッチ達と(未だにコスプレ中の)マーヤが着くとドアを閉めて鍵をかけると青と緑色のタバタッチたちは頭部を脱ぎ捨てる。

 

 カポッ。

 

 「「アッッッッッッッッッッッッッッッッッッッツイ!」」

 

 タンクトップの中から露出している顔と肩が汗だくのカレンとアンジュが力一杯に叫ぶ。

 

 カポッ、カポッ、カポッ。

 

「フィ~。 蒸すねぇ~?」

「お疲れ様ですわ、ダルク。」

 「……可愛いし、どうにか着やすい様にできないかな?」

「サンチア、何か言った~?」

「何でもない。 “熱い”と言っただけだ。」

 

「これ、マジに初期型グラスゴーの事を思い出すわ~……あれ、アリス?」

 

 カレンは懐かしい思い出に浸りそうになるが、そこで黄色のタバタッチが頭部を脱がずに屋上の手すり越しに学園のグラウンドを見渡していることに気付く。

 

「(ナナリー……ライラ……ハァァァ……)」

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「よし、行くよアンタたち────」

「────あの、エニア────ノリーさん?」

 

「ん? 何だい?」

 

「なんで隠密行動何ですか?」

 

 ノネットたちはヒソヒソとしながら人目を避けるルートを通っていることを疑問に思ったスザクは上記の問いを投げかけながら器用に動きにくいドレスを着ながらも自分たちの後を追うミレイに振り返る。

 

「…堂々と歩くよりスリルがあるからさ。」

 

「あ、気を使っているのスザク? 私は楽しいから良しとしているけれど?」

 

「な?」

 

「……ノリーさん、本音を言ってもらえますか?」

 

「…なんのことだい?」

 

「話題をそらす仕草がセシルさんそっくりなんで。」

 

「ああ、うんまぁ……そうだね、ぶっちゃけ私とモリーって()()中なんだよね────」

「────本当は何ですか?」

 

「…君、なんだか慣れ過ぎていない? ま、いいさ。 『休暇』は本当だよ? ただ報告していないだけ────」

「────独断の休暇って……え?!」

 

「あのー……エニアグラム卿────?」

「────だからノリーでいいんだよアッシュフォードの嬢ちゃん────」

「────それってつまり、『密入国』ってことですよね?」

 

「いや? ちゃんと私はちゃんとここに来ることを前もって送ったよ? ……()()()が私からの手紙を見るとは限らないけれどね。」

 

 ……

 …

 

「ハックショイ!」

 

「クロヴィス殿下、風邪ですか?」

 

「いや……どこかの脳にまで筋肉が行き渡っている誰かが私の事を口にしている様だ。 ああ、今頃ライラは庶民の学園を体験しているんだろうね……歯痒いな~……ハァァァァ……」

 

「……(ギルフォード卿はこんなクロヴィス殿下を毎日相手にしていたのか。)」

 

 ……

 …

 

「お?」

 

 ノネットが急に立ち止まり、近くの低木に身をひそめて向こう側を見る様子でスザクとミレイも同じように身を潜める。

 

「ノ────」

「────シッ、ちょいと黙っときな。」

 

 彼女たちが潜んでいる低木の向こう側にはコソコソしながら早歩きで周りをキョロキョロ見るランスロット仮面だった。

 

「面白そうなことが起きる予感だよこれは。」

 

 

 


 

 

 よーし!

 左に人影なーし!

 右にも人影ナッシング!

 

 カポッ。

 

「フゥゥゥゥ……」

 

 俺はランスロット仮面のヘルメットを取り、額の汗を手でぬぐいながら内心と同様に表でもため息を出す。

 

 何とか『ランスロット仮面ショー(仮)』を切り抜けた今だから言えるが、アドリブだらけだった割にはマーヤやカレン達もノリノリだったし、あれで練習も何もない割には結構よかった気がする。

 

「あの……お疲れ様です。」

 

 ドキィィィィン!!!

 

 ふお?!

 

 い、今! 至近距離から声をかけられて心臓が胸から飛び出そうだった────いやそれよりもなんで声をかけられるまで気付かなかった?!

 

 緊張か?! 『やっとルルーシュに任せられる』から急にランスロット仮面の緊張感と胃の痛みとかとかとかとかとか?!

 

 それともこのヘルメットの視界が悪いからか?!

 

 声のした方向をみ────ん?

 

 ンンンンンンンソンンンンンンンンンン?!

 

 サングラスと帽子をしているが、この清楚っぽい金髪パッツンロングの少女ってモニカたんじゃね?

 

 ……………………………………え? 何で?

 

「……あの?」

 

 モニカたんって、『皇帝ルルーシュ』以外でエリア11に来たことあったっけ?

 

 あの有名な『僅か一分未満の登場』アニメ以外で。

 

『オズ』のSIDE:オルフェウスやオルドリンでは中華連邦とユーロ・ブリタニアに新大陸だった筈だし……………………………………って、アレ?

 

 モニカたん、割とマジで出番が少なくね?

 

「えっと、お水か何か持って来ましょうか?」

 

 おおおおおっと、考えに没頭して無視してしまった。

 

『優男』の仮面、着用!

 

「いえ、お気になさらずに。 慣れないことをして少々ボーっとしてしまいました。」

 

 うーん、見た目と性格は清楚なのに、服装のどこかがエロいこのギャップ感がたまらん。

 モニカはええのぉ~♪

 

「はぁ……それにしても、ランスロットのマスコット化とはいい考えですね?」

 

 う~ん、社交的な愛想笑いもいい。

 

 アニメで合計一分未満の登場でも、ファンが出来るのが全然不思議じゃないぞ。

 

 俺もその一人だったし。

 

 ……多分。

 

「さっきの『ブラックな団』とはやはり、最近騒がしている黒の騎士団をモチーフにしたものですか?」

 

 あー。 

『ブラックな団』って実は前世の『ブラック会社』というモノが元ネタなんだよね。

 “だから違うんだよねー、それが~”なんて答えられるわけがない。

 

 ……………………またそれっぽく言うか。

 

 相手が『モニカ』だし。

 

「先ほどともに出演してくれた学友が言ったように、『ブラックな団』と黒の騎士団は別です。」

 

「別────?」

「────『ブラックな団』とはその名の通り、世界の闇を示しています。」

 

「『世界の闇』???」

 

「これはあくまで個人的な見解ですが、この世の中は『強さ』だけで生きることが容易いのです。」

 

「……貴方は何を言っているのかわかっているのですか?」

 

 まぁそうなるわな。

 俺が今言ったのって要するに『皇帝陛下の言葉』に対する非難だもんな。

 モニカは名乗っていないけれど、内心『プチおこ』レベルだろう。

 

「私が言いたいのは『強さだけ追及すれば乱暴者になる』という事です。 今の世の中はあまりにも強さだけに重みを置いたことで諍いが絶えません。 話し合えば……分かり合うことを最初から捨てずにいれば、戦いをする必要が無い場もあるかもしれません。」

 

「ッ……それは────」

「────私が思うに、相手とわかり合うことを諦めないための『優しさ』。 そして()()()()()()を受けたときにこそ周りの者たちの守りに『強さ』を使うべきと思っています。 現に、先ほどのラッコの着ぐるみには非致命傷な反撃しか行っていません。」

 

「……」

 

 ま、俺からすればちょっとした『イースターエッグ』みたいなものだ。

 気付いてくれればいいし、気付かなければそれでもいい。

 

 それよりもメインは『モニカ・クルシェフスキー』が、原作通りの『真面目で礼儀正しく、“正義は全ての人間に対し等しく注がれるべきである”』という人物のままならば今の言葉でちょっとは自分で『現在()』を見て考えることを止めないで欲しい。

 

 過去に自ら自分に強いた固定概念で損をしたり、亡くなるなんてあまりにも悲しすぎるからな。

*1
64話でC.C.が変装に使ったモノと同じ




なるべく展開を進めるように頑張っています。 (;´ω`)

-by最近の温暖差に心身ともに当てられている作者
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