小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お読みいただきありがとうございます!

前回からの進み具合が続くので不安ですが、楽しんで頂ければ幸いです!

言葉だけでは表現が難しい場と雰囲気で、自分に絵を描く才能が無いのが恨めしい……


第196話 ユーフェミア・リ・ブリタニア

「(つ、疲れた。)」

 

 ルルーシュはとある学園敷地内の屋上からグラウンドに『システムパターンブルー』によって撒かれた消火剤の後片付けをする学生たちを見下ろしながらそう思い、ハフハフとピザを頬張るC.C.とその他に視線を移す。

 

 スプリンクラーシステムを経由して放出された煙を煙幕の様に使うと同時に場の混乱に乗じて、ルルーシュはカレン達タバタッチーズと共にペロリーナ(ユーフェミア)を探したのだが、結局ルルーシュはプレートをうちわ代わりに煙の中を進むC.C.と遭遇しては意味不明な声を出してしまい、その場から急遽撤退した。

 

 なおその間に前回の失敗も踏まえて、自動(オート)でピザが焼き上がっていたのを見たマーヤとタバタッチーズはC.C.を誘う餌としてくすねてカロリーを補充していった。

 

「ハァァァァ……」

 

「珍しいわね、あんたがため息出すなんて? モグモグモグ。」

 

「……それよりも、ここにいる者たちの素顔は見られていないな?」

 

「「「「見られていないと思う────」」」」

 「────あ。」

 

 仲良く否定する者たちの中で唯一カレンだけが心当たりがあるかのような声をあげるとルルーシュとC.C.がジト目になる。

 

「「“あ” ────?」」

「────あ、いやその! 煙の中だったし! ぶつかったときに頭が外れた一瞬だけだったし!」

 

「(この……頭が痛くなる。) 相手は誰だ? 学生か?」

 

「ううん、違うと思う。 大人の女性だった。」

 

「(何ともアバウトな……) 特徴とか何かないのか?」

 

「う~ん……凄い露出だった!」

 

 「・ ・ ・」

 

「えーと! えーと! えええええっと!

 

 無言の圧力のあるルルーシュのジト目が鋭くなったことでカレンはアタフタと焦りながら目をつぶりながら『ムムム』と唸り声をして必死に思い出そうとして思い出せたことを次々と口にする。

 

「えええええっと! ビキニ! 露出! フィッシュネットストッキング! 半ケツ────!」

「────ぶふぉ────?!」

「────うぐ────?!」

「────~~~~~────!」

「────……」

 

 ダルクは思わず口に含んでいたピザを吹き出し、サンチアはこれにびっくりして口を閉じ、アリスは喉にチーズを詰まらせ、C.C.は呆れた。

 

「(う~む、KMFの操縦は確かなのにこういうところが……いえ、神様ならば何らかの理由で目を付けている筈。)」

 

 ちなみにマーヤはニコニコしたまま頭から湯気を出す勢いの様に捻っているカレンを軽くディスっていた。

 

「────褐色! 胸がデカい! ん~っと! ビキニ────!」

「────それはもうさっき言った────」

「────紫の口紅! ロングの銀髪────!」

 「────まさかヴィレッタか?!」

 

 ここでルルーシュは口に手を付けて思考を巡らせた。

 

「(マズい。 他の教師ならばやりようもあったが、ヴィレッタだけはギアス以外の手でどうにかせねば……シンプルに脅迫するか? 確か、彼女の家族は新大陸にいた筈だ────)」

 「────ああああああああああああああああああああああああああ?!」

 

 ビクッ

 

 カレンの見た目からはとても想像できない音量の声に屋上に居た誰もが反応してしまう。

 

「「「「(凄い肺活量。」」」」

 

 そう思いながらタバタッチーズはすぐに連想した人物(アンジュ)を見る。

 

「(うるさ!)」

 

「ど、どうしたカレン────?」

「────そういやあの人、前の文化祭で見たわ!」

 

「前の文化祭? と言うと────」

「────そうよ! 病弱設定なのにアンタ(ルルーシュ)に嵌められてお化け屋敷の脅かし役をさせられた時!」

 

「何?」

 

「あれ? でもその時確か……」

 

 カポッ。

 

 うんうんとまたも考えだすカレンの視線から逃げるかのように、冷や汗を掻いていたアリスが着ぐるみを着なおす。

 

「そうそう……確か『スバル』と『高飛車ドリルオホホホ』が同時に居たような……」

 

「……アンジュか?」

 

違うわよ! 多分あれじゃない? スヴェンの女装。」

 

「……………………………… (なるほど、『シュゼット』の事か。 ん? カレンは()()()と言っていたな? どういうことだ? もしや以前からヴィレッタと接触をしていたのか?)」

 

 ルルーシュは並行思考を利用してカレンが口にした、以前の文化祭でスヴェンとヴィレッタが一緒だったことについて脳内の一部をそれに充てつける。

 

「(だがそれだと順序がおかしい。 算段があったとしても、以前の彼女は機密情報局のデータによると平凡な純血派の一員だけだった筈。 軍学校時代では『優秀な女性』と言う評価があったが、ブリタニアにはごまんとある評価だ。 そんな彼女をマークしても何ら不思議はないが、直に接触する必要性は低い。)」

 

「(あああ、だからあの人を助けたのですね! 流石神様です!)」

 

 マーヤは自己納得していた。

 つまりは『平常運転』とも。

 

 「……試すか。」

 

 ルルーシュは携帯電話を取り出して────

 

 「────こんなことをしている場合か?! お前たちものほほんとピザを頬張って、ユフィが────」

「────大丈夫だと思いますよ────?」

「────ガーフィールドさん────?」

 「────マーヤでいいですよルルーシュ。」

 

「……そ、そうかマーヤ。」

 

 顔()()がニッコリしているマーヤを前にルルーシュは嫌な感じがして言い直す。

 

「何故そう言い切れる?」

 

「そうですね……確かに彼女が人の前に出てしまえば大惨事ですがこれは彼も承知の筈ですし、“未だに我々へ捜索の連絡が入ってこないから”……でしょうか?」

 

「……………………そう、か?」

 

 ルルーシュは全く不安がっていない────と言うか逆に落ち着いているマーヤを見て歯切れの悪い生返事を返す。

 

「(あのマーヤが! あのマーヤが落ち着いている!)」

 

 以前、興奮して暴走機関車気味に豹変したマーヤを目撃したアンジュは胸がジーンとしたそうな。

 

「…………………………」

 

 カレンはそっと着ぐるみの中に仕込んである、シンジュク事変直前にスヴェンから渡されて未だに大事に持っている一世代前の型をした携帯電話に視線を移す。

 

「(“連絡がないから大丈夫”ってマーヤは言うけれど……私は逆に心配だよ。)」

 

 カレンはボーっと思いながら携帯をポチポチと弄って『大丈夫?』とメッセージを入力して既読が現れるのを待つ。

 

 

 


 

 

 えらいこっちゃ。

 

 キリキリキリキリキリリリリッ!

 

 えらいこっちゃ。 えらいこっちゃ。 えらいこっちゃ。 えらいこっちゃ。 

 

『何がえらいこっちゃだ』って?

 よくぞ聞いてくれた!

 

 いや、『興味ない』とか『早く次に行け』とかじゃなくて聞いてくれ。

 

 ユーフェミアが見つからないでゴザル。

 

 確かにランスロット仮面ショーをやっていた時は観客席側で盛り上げる役をしていたのにいつの間にかライラに変わっていてこういう時はどことなくアニメとかで見た『悪知恵』が働いて中の人繋がり『タク〇かよ?! 本当に勇者トリオメケメケ団のリーダーなのかガ〇ード似!』と、自分でも意味不明に近い訳の分からないことを口にして叫びたい。

 

 実際はそれらの衝動を抑えるために学園内でも人気がなさそうなところをしらみつぶしにして思わず思春期真っ最中の男女の場に乱入しそうで隠密行動(スニーキング)に行動を変えたりして胃がさっきから結構ヤヴァイ。

 

 「ハロ~────!」

 「────ノォォォォォォ?!?!」

 

 曲がり角から “ハロ~”と挨拶してくるハ〇モドキがコロコロと転がりながら出て来てことにドビックリマー〇モしてしまい、どうしたら良いのか分からなくなった上半身と下半身の動きがチグハグになって俺は転んでしまう。

 

 ドシッ!

 

「…………………………」

 

(ランスロット仮面の)ヘルメットが無ければ顔面フェイスプラントを決めていた。

 

 パタパタパタパタパタパタパタ。

 

 そしてまるで俺の無様な姿をあざ笑うかのようにハ〇モドキのピンクちゃん(ユーフェミア命名)が耳部分をパタパタさせる。

 

 ……無性に腹が立つが、ピンクちゃんがここにいるという事はペロリーナ兼ユーフェミアが近くにいるという────

 

 ガブッ!

 

 ────あいたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!

 

 俺の右手にした手袋をアーサーの牙が貫通したぁぁぁぁぁぁぁ?!

 こ、こ、こ、コケコッコーのこいつ、『直撃』持ちか?!

 

 まだだ! まだ終わらんよ────!

 

「────テヤンデイ!」

 

 バシッ!

 

「ブッ?!」

 

 ナニコレ。

 こ、今度はピンクちゃんが顔面に頭突きをヲをヲを?!

 

 えええい、つまらん小細工ゥゥゥゥゥ────!

 

 ガジガジガジガジガジガジッ!

 

 ────いたたたたたたたたたたたた?!

 

 か、噛んだ! 噛むのやめてぇぇぇぇぇぇ!!!

 

 強く出たいけれどピンクちゃん壊したり、アーサーをケガさせたららユーフェミアは悲しむだろうしスザクなんかは怒りが天元突破しそうでヤバい。

 

 へ、ヘルプミー────!

 

 ────テシテシテシテシテシテシテシテシテシッ!

 

 肉球の所為で痛くはないというかどちらかと言うと癒されるけれど同時にこれっていわゆる『猫パンチ』だからはた迷惑と言うか困る絶妙なラインに沿っている……だと?

 

 

 


 

 

 場は上記でスヴェンがアーサーとピンクちゃんによる巧みな波状攻撃を食らう少し前の、ちょうどペロリーナが頭部に手をかけた瞬間へと時間は戻る。

 

 スッ。

 

「ペロ?」

 

 ペロリーナの動きを制するかのように、スザクは手をあげる。

 

「今の僕に、君と向き合う資格はないよ。」

 

「……?」

 

「僕は、“君のそばにいたい”と思いながらもあの日……君じゃない君を『君』と思い込んで、同じぐらい大切な友達のいう事を信じるどころか────」

「────それはスザクの所為じゃないペロ。」

 

「……え?」

 

「間とあなたや私たちの性格や感情等を利用した人たちが悪いペロ。 それに、()()()も……」

 

「それは……」

 

「だから、スザクは何も悪くないペロ。 スザクもただ利用されただけペロ。 あの時のみ~んな、被害者ペロ。」

 

「ッ。」

 

「それに……もう一人の私も多分恨むどころか貴方を気遣って、“自分はユーフェミアじゃない”と伝えるペロよ?」

 

「(……ああ。 だからあの時、彼女は“ちが”と言い続けていたのか……なんて思い違いをしたのだろう。)」*1

 

 スザクはそのことに考えが行きつくと頭が真っ白になり、思わず脱力していく足の所為で体がフラフラする。

 

「だったら、僕は……俺はやっぱり、無駄なことをして────」

 

 ────ポスッ。

 

 倒れそうになったスザクを、ペロリーナがハグをして支える。

 

「私の思いは今も変わらないペロ。 だから、自分を嫌いにならないでペロ?」

 

「……俺は、ナイトオブワンになってエリア11を領地に指名するつもりだった────」

「────貴方なら、スザクなら絶対なれますペロ。 それに、それは()()()()のそばに居る為ですよねペロ?」

 

「ッ……そこまで……どうやって────」

「────エッヘンペロ。 私だって何もしていないわけじゃありませんペロ。 ですから……今でもいつか、皆で笑顔になれる場所を作る努力はしていますペロ。」

 

「でも、それは……今の君は────」

「────身分がない分、もっと自由に動けるようになったペロよ?! ですから貴方も早くナイトオブワンになってナナリーと一緒に()()()と合流するペロ!」

 

「………………君には、敵わないな。 いつも急だ。」

 

「“突然”と言ってくださいペロ! さぁ! 返事はどうです、枢木スザクペロ?!」

 

「………………」

 

 ハグから離され、スザクは片膝を地面に着く。

 

「イエス、ユア……ううん、今は敢えてこうしよう────」

 

 ────スッ。

 

 スザクは片膝を地面につけたまま、ペロリーナの手を両手で取る。

 

「ペロ?」

 

「日本侵略後、君に会うまで俺の心はまるで夜しか訪れていない、冷たい大地のようだった。 でも、君と会って初めて光が差しこんだ。 それは暖かくて、まるで陽光の様に眩しくて……その……君は、俺にとっては『太陽』なんだ。」

 

 上記のそれはフクオカ事変時にユーフェミアがした大胆な告白に対しての、スザクなりの返事だった。*2

 

「だからその……その時が来たら、隣で俺を照らしてくれないか?」

 

「……………………」

 

「あ! 勿論その、君が嫌だったら────」

 「────あ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛。」

 

「え?」

 

 スザクは知らないだろうが、ペロリーナの中のユーフェミアはスザクからちゃんとした告白の返しを聞いて思わずズブズブに泣き崩れ、音声変換機能(ボイスチェンジャー)でも対応しきれないほどの声を出していた。

 

「う゛う゛うぅぅぅぅぅぅ。」

 

「え? あの、え?」

 

 ぺロリーナは俯きながら両手で顔を覆い、スザクはどうしたらいいのか戸惑う。

 

「えっと……それとさっきの君に対しての返事なんだけれど、“イエス、マイレディ”でいいかな────?」

 「────あ゛う゛あ゛う゛あ゛う゛あ゛う゛あ゛う゛あ゛う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛。」

 

 スザクの慰め(トドメ)に、ペロリーナの中のユーフェミアはブラックリベリオン後から今まで抑えていた感情に身を任せて更に泣いた。

 

 そんなペロリーナを、今度はスザクが子供をあやすようにハグをした。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「……お騒がせしましたペロ。」

 

 あれから数分ほど、目が腫れるまで泣いたペロリーナ(の中にいるユーフェミア)はむくれた目を(ペロリーナの頭部を使って)擦りながら地面の上に体育すわりのまま気まずい声を出す。

 

「あー、うん。 僕も僕らしくないことを言って御免。 大丈夫? “着ぐるみの中は大変だ”って以前に聞いたのだけれど。」

 

「……この着ぐるみって高性能で長時間の活動を想定された物ですから、どちらかと言うと服より快適ですペロ……頭部はやっぱり外しちゃダメペロ?」

 

「“資格がない”のもあるけれど……その……ギアスのことを知っているという事と、君がここにいるのは、ルルーシュのおかげ?」

 

「え?! う、う~ん────」

「────君が即答せずに考えるという事は、君の事がブリタニアに知られたら厄介なことということだろ? だから、『仮面』をお互い外すのは後でもいい。」

 

「……スザク────」

 『────ハロ~────!』

 『────ノォォォォォォ?!?!』

 

 ビクゥ。

 

 スザクたちのいるところにピンクちゃんと男性の叫ぶ声が届き、二人は思わず驚きに肩を跳ねらせてしまう。

 

「な、なんです今のペロ?」

 

「だ、誰か来るみたいだ! ここは僕がいるから、君は早く────!」

 『────テヤンデイ!』

 

 バシッ!

 

 『ブッ?!』

 

「う、うんペロ!」

 

 ペロリーナはアタフタと立ち上がるが、ポンとまるで何かを思い出したかのように両手を打つ。

 

「あ! スザク! こっちを向いて────!」

「────な、なんだい────?!」

 

 ────チュ♡

 

 ペロリーナの声に呼ばれるままスザクは頭を振り向かせるとふわりと花のような香りと共に柔らかい感触がスザクの鼻と頬をくすぐる。

 

「え────」

 

 カポッ。

 

「────続きは『仮面』を外した時でペロ♪」

 

 ポテポテポテポテポテポテポテポテ!

 

「……………………………………………………………………………………………………え?」

 

 スザクはただほのかに残る感触を手で覆い、真っ赤になって恥ずかしがる表情を浮かべたペロリーナが消えるまで見送る。

 

 、タ、タ、タ!

 

 まるで消え去ったペロリーナと入れ替わるかのように、(ガジガジと手首を噛み続ける)アーサーと(片手で無理やり抑え込む)ピンクちゃんを持った(衣装がボロボロの)ランスロット仮面がその場に現れ、スザクを見ては一瞬固まる。

 

「ッ。 や、やぁそこの君! ここらでツギハギの着ぐるみを見なかったかい?!」

 

「………………………………」

 

「(あれ? 生真面目なスザクにしては見向きもしないなんて珍しいな?) ……あの~?」

 

 「は?! ちょ?! ()()()()()()?!」

 

「(うわ?! 何だこのテンパり方?! って焦っているのは俺もか! 何か、何かを考えろ! 素数とイケボハルトを思い出せ! ……良し、落ち着いた。) ここらでツギハギの()()()()()を見なかったでしょうか?」

 

「(『ペロリーナ』? ああ、多分さっきのアレか。) え、ええ。 ついさっきあちらの方向へ────」

「────そうか! 感謝する少年────!」

「────あの、手首のアーサーを預かります────」

「────さらに感謝するぞ雄二(ゆうじ)!」

 

 、タ、タ!

 

 アーサーを預かられたランスロット仮面は嵐の様に来ては去った。

 

「…………………………………………………………『ユウジ』って、誰だろう?」

 

「にゃ~?」

 

 珍しくスザクと同意するかのようなアーサーの、一人と一匹はハテナマークを浮かべてお互いを見る。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 ガシッ!

 

「わ────?!」

「────や、やっと捕まえたぞペロリーナ────」

「────捕まっちゃったペロ♪」

 

 スヴェンはランスロット仮面としてようやく人気のないところを走り回っていたペロリーナの手をがっしりと掴むとバツが悪そうにペロリーナが言葉を発する。

 

「(なんだこの『いたずら大成功!』みたいなノリは? 自分の立場を理解しているのか? いや、それよりも────)────誰にも()()()見られなかったか?」

 

「はい、(話はしたけれど)()()()()()()()()。」

 

「(セェェェェェェェフゥゥゥゥ!) そ、そうか。 ならばピンクちゃんを持ってカ────タバタッチ達と合流し……いや、そもそもなぜリスクを冒してまで学園に来た?」

 

「その……スザクの歓迎会なら人がいっぱいですし、遠目でも彼を一目見たくて……ご迷惑おかけして申し訳ありません!」

 

 「(思っていたより健気な理由だった。)」

 

 頭を下げるペロリーナ(ユーフェミア)を前に、焦りから興奮していたランスロット仮面(スヴェン)は内心冷えていく。

 

「(いや、まぁ……うん。 ブラックリベリオンから今までの境遇を考えたら、無理もないか。 外に出てきたのも結構最近なわけだし、大目に見るか。) ……送るから、行くぞ?」

 

「あ、はい!」

 

 キラキラキラキラキラキラ~☆

 

「(なんでユーフェミアってこんなに元気なの? 昼間、あんなにMR-1に追い回されていたのに……それに心なしか浮足に────)」

 

 ────ピロン♪

 

 スヴェンは携帯を取り出すと未読メッセージを開く。

 

「(えーと? 一つはルルーシュから。 『ヴィレッタの説得』と……カレンから『大丈夫?』、か。 二人には『大丈夫』と返してからユーフェミアを送ってヴィレッタに会いに行くか……割と久しぶりに『スバル(森乃モード)』の化粧だな。)」

*1
74話より

*2
60話より




。゚(゚´ㅅ`゚)゚。
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