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場所は朱禁城敷地内にある、過去に『新築の技術サンプル』として作られては忘れ去られた避難所の司令部へと移る。
「何か情報は得られたか、
そこには星刻を始め中華連邦の将軍に紅巾党のなどの反大宦官派の幹部たちが集まっていた。
「はい、どうやら去年の密談から大宦官たちとシュナイゼルの間には密約が成立していた様子です。 内容までは、確認できませんでしたが────」
「────その内容とは?」
「……ブリタニアへ天子様との婚姻、そして領土の割譲。 その引き換えに、大宦官たちはブリタニアの爵位を手にいれます。」
「帝国の爵位だと?!」
「そんなものの為に、国や民を?!」
「何という下劣な!」
「大宦官たちはやはり討つべき売国奴だ!」
「星刻様、婚姻を潰す為にも計画を前倒しにしましょう!」
「だが今クーデターをおこせば、ブリタニアは我々の都合などお構いなしに攻めてくるぞ!」
テンションが怒りと友に上がっていく者たちを見て星刻の補佐である
「(それに紅巾党の前首領であるシュ・シンフォンも亡くなり、星刻様が残党に掛け合ってきていたものの、未だに大半は忘れ形見である娘が握っている……彼女を見つけ、話を付ければやりようはあったが……)」
星刻は恨めしく、自分や天子に忠義と協力を唱えている兵士たちと大宦官の番犬に成り下がった者たち、そして様子見に徹している者たちが描かれた勢力地図を見下げる。
「足りないが、決行するしかない……皆、準備の合図を出せ!」
「「「「
……
…
「(シュナイゼル! この俺を……ゼロを大衆の前でコケにしたこと、いつか倍にして返してやる!)」
ルルーシュは今にでもKMFに乗って中華連邦の空域ギリギリにとどまっているアヴァロンへ物理的に殴り込む衝動を『今成すべきこと』に集中することで必死に抑え込む。
彼は朱禁城で、予想以上に強かったシュナイゼルに対して互角の勝負が出来ていた。
チェスで言うところの『スリーフォールドレペティション』────つまり『無限に終わることの無いチェック状態』に陥っていた。
本来ならばそこで試合は終了するはずなのだが、あろうことかシュナイゼルは試合をそのまま続行した挙句、『勝利』をゼロに譲ろうとした。
だが聡い上に
そしてルルーシュは────ゼロは譲られた勝ちを取らずにワザと駒を引かせるとシュナイゼルが
まるで面白い玩具を見つけた無邪気な子供のような笑いを。
「(
婚姻の儀に向けて根回しをしながらも、ルルーシュの脳内にはグルグルと負の考えがループしていた。
そう考えながらルルーシュはゼロとして、朱禁城の周辺などにあらゆる仕掛けの采配をしていくと
『既に別動隊が仕掛けを施している様子』、と。
「(どういうことだ? 俺以外の誰が────?)」
『────ゼロ様。』
「ん、ディートハルトか。 どうした?」
『先ほどF班が中華連邦の兵士らしきものと遭遇し、これを捕らえました。 如何なさいますか?』
「正規軍か?」
『それが身元を証明する者は何一つ持ち合わせていませんでした、ただ……』
「なんだ? お前にしては歯切れが悪いな?」
『それが、その兵士もF班のようにECMの設置する工具を持っていました。』
「……そうか。 その兵士を直ちに連行してこい、私が直々に尋問を行う。」
『畏まりました。』
ゼロは拘束された中華連邦の兵士の『尋問』を済ませて新しい情報を手に入れ、自室で考え事をしていた。
「(なるほど、やはり紅巾党の企画していたクーデターの裏には天子派がいたか。 フム……これならば例の計画も並行して問題なく決行できる。 だが問題は、どうやって洛陽の守備を無効化するかだ。 それも『気付かれず』に……)」
「どうしたゼロ?」
「↑ひょ?!」
いつの間にか外からロックを解除して自由気ままに部屋の中へ入って来ていたC.C.の声に、考えごとに浸っていたゼロは奇声を上げてしまう。
「なんだ、今のは────?」
「────忘れろ! 今すぐに────!」
「────それより、お前はこの頃悩むときが多くなっているな────?」
「────だから人の話を────」
「────大方、洛陽への侵入経路か何かだろ?」
「……まさかお前、守備隊の警備システムを経由しない裏道か裏口を知っているのか?」
「期待しているところで残念だが、崩落していたか新たな建築物で塞がれていたよ。」
「(知っていたのは知っていたんだな────)」
「────それより、単純な方法があるぞ?」
「ん?」
「天子の婚姻が発表されたことで、様々な人が洛陽に来ていることを利用すればいいじゃないか。」
「まさか堂々とナイトメアをそのまま
「惜しいぞ? 私が考えていたことは、前もって潜入することだよ。 バベルタワーと同じ手口さ。 相手は中華連邦、よほどの事情が無ければ兵士も全員男だ。」
「…………………………なるほど。」
ニヤリとした笑みをルルーシュは浮かべ、席をから立っては通信を開く。
「ん? 外部通信?」
「スバルと彼のグループにな。 フフ、フフフフフフフ。」
さて。
突然だがゼロが主にアマルガム側が使っているアパートに突然訪問してきて『天子の結婚を潰す為に潜入を黒の騎士団と合同でしないか?』という提案が来た。
しかも何故かチームは主に女性メンバーばかり。
これならばアニメで中華連邦側に気付かれずゼロや藤堂のKMFが乱入できたわけだ。
てっきり『婚姻の儀に参加した神楽耶やカレンが何かしたのかなぁ~?』と思っていたけれど……こういう裏設定があったのね。
知らなかったな~。
「どうだ? 潜入は
「あの~……」
アヤノが手をおずおずと上げた?
珍しいな?
「ん? どうした香坂君?」
「それってもしかして、
「(……おばあちゃんたち???) 一応発案者はC.C.だが、理にはかなっている作戦と私は思う。 中華連邦はブリタニア以上に男女格差が激しい。 よって、軍部はほぼ100%男性だという事を逆手に取る。」
「ん、了解────」
「────アヤノ────」
「────アキト────?」
「────嫌なら行かなくていいぞ?」
「あ、そうだ! アキトも潜入しようよ────!」
「────嫌だ。」
「フム……確かに潜入チームが全員女性だと……そこでスバル────」
あ。 何だかスッゲェ嫌な予感。
「────“シュゼット”の出番だぞ? クク。」
やっぱりそれかい?!
俺に恨みでもあるのかお前は?!
「あの……“シュゼット”とは一体?」
「シュバールさんの妹か何かか?」
「これの事だ。」
『オーホッホッホッホッホッホ! 良くってよ!』
レイラやリョウたちwZERO部隊の面々がハテナマークを浮かべているとどういう訳かC.C.が文化祭時に『シュゼット』が高笑いをする動画を見せる。
「あら、綺麗な女性ですね。」
「うんうん、スゴイ美人!」
「うお?! か……可愛い……」
「なんだか銀髪版のアンジュさんを見ているみたい────」
「────だがアヤノの方が良いな────」
「────ちょっとアキト?!」
「ふぅ~ん、なるほどねぇ~?」
グサグサグサグサグサグサグサッ。
純粋なレイラとアンナ、頬を赤らませるリョウ、アヤノとアキトのコソコソ話、意味深い笑みをしながら視線を俺に向けるユキヤたちなどの言動がメタ的な矢として俺に突き刺さっていく。
「これ、全部アイツの
「「「「「
EU組がEU語でビックリしながら驚愕に目を見開かせ、俺と動画内のシュゼットを互いに見る。
「あー、なんか懐かしいなぁ。」
「ねぇー! ボクもまさかお兄さんがここまでノリノリになるとは思わなかったもん!」
「……流石に自信を無くしそうになったぞ。」
「まぁまぁ、サンチアも十分
で、元イレギュラーズが遠い目をしたりテンション上げたりしている。
「「……あぷぉ。」」
アリスとカレンは何故か意味不明な息を吐き出しながら目からハイライトが消えている。
「どうだ? このような潜入調査に適任だろう?」
ルルーシュ……いや、ゼロ。
お前、確信犯でこれをやりながら楽しんでいるだろうが……残念だったな?
このスヴェン兼スバル兼シュバールが最もスカッとする時は、確信を持った相手に啖呵を切れることだ!
と、言う訳で────
「────だが
「ほぉ? 意外だな。 君にも『出来ない』ことがあるとは────」
うん。 仮面の下でニタニタ笑いしているルルーシュの鼻っ柱を折ってやらぁ。
「『女装』は出来るが、『踊り子』が無理な理由はこれだ────」
────バッ!
上着とシャツ、キャストオフ!
「「「「「きゃ?!」」」」」
「「「「ふぉ?!」」」」
そして出来るだけ身体中の筋肉を力ませてこの状態を維持!
フゥゥゥンヌゥゥゥゥゥゥ!
*注*ただの(内心での)掛け声です。
「何ぃ?!」
フハハハハハ!
残念だったなルルーシュゥゥゥゥ?!
目を大きく開いて、刮目せよ!
(生き残るために)必死に鍛え上げられた僧帽筋、肩甲挙筋、三角筋、大胸筋、前鋸筋、外腹斜筋、クッキリ割れた腹筋、上腕二頭筋、腕橈骨筋、広背筋等をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!
ペタペタペタペタペタペタ。
フハーハハハハ!
ペタペタペタペタペタペタ。
どうよ?! この鍛え上げられて筋肉の形が分かる身体は?!
ここまで鍛え上げられているのは藤堂だけ(多分)ぐらいだぁぁぁぁぁぁぁ!
ペタペタペタペタペタペタ。
……………………………………あの、女性陣の方たち?
何故ペタペタと吾輩の筋肉を触っているのです?
正直こそばゆい。
「うわ、硬い。」
「くっきり形が出ている。」
「スゲェ……」
「筋肉……」
「広い背中……」
あ♡
こそばゆい上になんだか動く羽毛布団の様な感じでええばい♡
ムヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョ────
「────コホン!」
ビクゥ?!
カレンによる咳払いによって羽毛布団マッサージタイムは終了を告げた。
ちくせう。
「どうだ、ゼロ? ドレスやコルセットなどを付けて誤魔化しが効く衣装ならともかく、『踊り子』などこれでは無理だろう?」
「……………………………………」
ん? ゼロが固まっておるぞい?
何故に?
「おい、ゼロ────」
「────あ、ああ! 確かにそこまで筋肉質だと無理だな! うん!」
何で男のお前が焦るような声を出すの?
……あ、そうか。
俺をはめられることが出来なかったからか。
フハハハハハ! 俺の(筋肉の)勝利!
でも確かに女性だけで男だらけの軍基地に潜入させるのはあまり良くないな。
主に俺の精神的に。
カレンやアヤノたちが居るだけでオーバーキルな感じだが────あ、せや!
変装と言えば、丁度良い人材がいるじゃないか!
「ゼロ、一人適任者がいる。 連絡を取ってみても良いだろうか?」
「???」
「私を早く放して正々堂々一対一で再戦するアル!」
バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ!
中華連邦の洛陽からそう遠くない西安市の外延で、一人の少女が拘束されながら地面の上をバタバタともがいていた。
ドスッ!
「げふ。」
そんな少女の上にクララが座り、ジタバタともがく動きを無理やり止める。
「この子どうする、お兄ちゃん?
「アイヤー?! この子、見た目に反して言っていることとルビが違う以前に物騒過ぎる発想ネ?!」
「う~ん、負け犬の遠吠えって言うのかなこれ?♪」
「この縄が無かったらアンタも功夫の餌食になて負けているネ!」
「ありがとう♡ で、その舌はいらないよね?」
「そこまでにしておけ、クララ。」
「…はぁ~い。」
オルフェウスは頭痛がするのか、眉間にシワを寄せて迷っていた。
この拘束されている少女の名は『シュ・リーフォン』。
『オズO2』の期間に出てくる人物で、『紅巾党の乱』の首領であるシュ・シンフォンの娘である。
かつて紅巾党が『反乱分子を一か所に集めて滅するグループ』として大宦官に利用されてリーフォンは父を亡くし、家族同然だった者たちが多かった紅巾党の生き残りがグリンダ騎士団による残党狩りに合ったことで彼女は大宦官とグリンダ騎士団への復讐をする為だけに僅かな生き残りの紅巾党を纏め上げた。
原作のように、父の直接の死因となった大宦官の暗殺に成功したのだが、エリア24に向かっている途中でグリンダ騎士団がシュナイゼルとオデュッセウスの護衛をする為再び中華連邦に来ていると聞いた彼女は洛陽に最も近い西安に来ていた。
ここで偶然にも情報収集をしていたオルフェウスと出会い、彼の近くに居た『ネリス』が行方不明のコーネリアと気付いては、彼らを『潜入中のブリタニア特殊部隊』と誤解しつつ西安に居た紅巾党の者たちと共に奇襲をかけた。
リーフォンはオルフェウスやコーネリアほどの高いKMF操縦技術は持っていないが、対人戦闘となると話は違ってくる。
実際、功夫の達人である彼女はオルフェウスとクララを同時に相手にしても、リーフォンは二人を追い詰めていた。
だが幸か不幸か原作のオズO2のようにオルフェウスはズィーから習ったことのある対近接格闘術でリーフォンの虚を突くことに成功し、その隙にクララが彼女を拘束することに成功した。
「は~な~せ~!」
「ハァー……(しかし、まさか『紅巾党』とこうして接触するとは……)」
「オズ、そっちも無事だったか。」
「ネリス……まぁな。 そっちは?」
「まぁ、見ての通りだ。」
「ハッハッハ! 中々に面白かったぞ!」
「……なるほど。」
所々に生傷が見え隠れするコーネリアやダールトンを見てオルフェウスは察した。
「うわぁ~、また派手にやっているわねぇ~……オズってトラブル体質?」
そんなオルフェウスたちに、どこからかミス・エックスが状況を見てはオルフェウスにコメントを投げる。
「オレが知るか。 何しに来たお前────」
「────ちょっとオズ! 何よその態度────?!」
「────オレの前にこうやって現れながら軽口を叩くのは面倒な仕事がある時だけだ────」
「────そんなことないわよ────!」
「────じゃあ例外を挙げて見ろ。」
「……………………………………ところでオズ、髪伸ばしている────?」
「────せめて人付き合いがいいフリかビジネスパートナーかに落ち着けよ、気持ち悪い。」
「何をー?!」
「ちょ、お前、待て!」
オルフェウスの素っ気ない態度に怒ったミス・エックスは彼にチョークスリーパーをかけ、オルフェウスはそれをカウンターすると見事に二人はお互いの頬っぺたをつねり合う。
「「グニュニュニュニュニュニュニュ!」」
「……ねぇ?」
「何?」
「あれ、いつもアルか?」
「うん。」
リーフォンとクララはこの時だけ、同じような呆れ顔になった。
「あ、これをしている場合じゃなかったわ。 オズ、アンタにスバルからの連絡が来ているわ。 仕事の依頼でね。」
「……なんだと?」
…………
………
……
…
天子とオデュッセウスの結婚を聞き、可能性に中華連邦内だけでなく周辺国の者たちも今まで外部に出てこなかった天子を一目見たいが為に洛陽へ殺到していたことで守備隊は溢れる業務でデスマーチ中だった。
一般の兵舎と違い、守備隊長たちの住居は騒がしいどころか『静』そのもので、
パチパチパチパチパチパチ。
「あの緑と赤の妖艶な舞、良いモノよ♪」
「特に緑の笑顔はそそるものが♪」
「いやいや、赤の方も胸が♪」
「何を! 金色にほのかな紫の良い尻の形と落ち着いた舞こそ至高よ!」
「ガハハハッ! 眼福! 眼福である! 見事な舞であった!」
明らかに『軍人』と呼ぶより『小太りの不健康なオッサン』の方がフィット感の出る守備隊長────
「光栄です。」
「私たちのようなしがない旅芸人が、まさか首都洛陽の守備隊長である
「ブリタニアの第一皇子と天子様の結婚と聞き、遠路はるばる来た甲斐がございました。」
「ウム! ウム! どうだ? 旅芸人などを止めてワシの所に留まるつもりはないかね?」
「姉
「「「────え。」」」
唯一涼しい顔をしたC.C.の爆弾的宣言にカレンたち三人は素の声で驚く。
「ホッホ! 姉たちとな?!」
「ええ。 私が言うのもなんですが、姉たちは大陸一の美女たちでありながらその声は楽器の様なモノでございます。」
「「えぇぇぇぇ?」」
「……ぁ。」
カレンとアヤノは困惑する声を上げるが、レイラは逆に何かに気が付いたような顔をここで浮かべる。
だが守備隊の者たちは気にすることなく、C.C.の言葉に期待が高まる。
「ふむ……姉たちは来ているのかえ?」
「ええ、次の一曲を合図に……」
「楽士どもよ!」
「「「「「おおおおおお!!!」」」」」
新たに表れた二人の姿に、さっきのC.C.たち以上の歓喜の声は守備隊の者たちから出る。
「これは!」
「美しい!」
「長い絹の様な黒い髪に、無駄のない体!」
「そして隣は、先日の実った稲穂の様な金の髪をしたブリタニアの騎士と瓜二つな少女!♡」
「確かに大陸一の美女たちよのぉ!」
「「…………………………………………」」
「うん? どうした二人とも? 緊張することは────?」
「────お初にお目にかかります、洛陽の守備隊長殿。」
「男?!」
「あれが?!」
「そんなバカな?!」
「だが今、確かに────!」
「────捕らえよ!」
守備隊の武官が叫ぶとドアの近くで戸惑っていた兵士たちは壁に立てかけていた槍に手を伸ばすが、彼らがそれを構えられる前にオルドリン(?)とアヤノによって拘束され、レイラとカレンが彼らの背負っていたアサルトライフルを守備隊長たちへと向ける。
「「「「ヒィ────?!」」」」
「────まぁまてお前たち、ワシは美しいものが好きだ。 その様な美の前では、性別など小さなものにすぎぬ……ジュルリ。」
「「う゛ぇ゛。」」
カレンとアヤノは込み上がってくる吐き気を小さく声に出して我慢する。
「……もういいでしょう?」
「ああ、そうだな。」
「金色の者の声が、昨日の騎士と同じだ────!」
「────良い────!♡」
「────『貴様らは全員、物言わぬ豚となれ!』」
黒髪ロングのカツラをしたルルーシュの命令に、守備隊長たちは徐々に四つん這いになりながら呆けた顔でブヒブヒとした息をし始める。
「フン。 元から豚の様だっただけに、何も変わらんな。」
「な? 上手くいっただろ?」
「どこがだピザ女。」
「オルドリンが巻き込まれていなければ、こんな女装など二度もやるか……」*1
ルルーシュは逆ギレ気味にC.C.を睨み、オルフェウスはちょっとしたトラウマを思い出しては頭痛がし始めたのか顔をしかめた。
「うわぁ……本当にあのオルフェウスって奴なのね? そのリアルな胸と体つき、どうなっているの────?」
「────触ったらかみ砕くぞ、
「それにしても意外だったぞ? まさかスバルがお前を呼ぶとはな、ピースマークのオズとやら?」
「……奴には借りがある。 それだけだ。」
「オズさんも、妹の事が気にかかっていましたから『渡りに船』だったのでは?」
「……………………ただの依頼だ。」
レイラの全く悪意のない付け足しに、オルドリンそっくりに
「(それにしても、まさかゼロがオレと変わらない男子だったとはな。 それにクララと似たギアスを持っているとなると……なるほど、中華連邦に黒の騎士団がいたのは
「(流石はピースマークのエース……と素直に感心したいところだが、まさかこいつのギアスが暗殺に向いている『完全変装』とはな。 道理で
「「(……もしやスバルが俺たちを引き合わせたのは
ルルーシュとオルフェウスはお互いの事を自分たちなりに分析し、(予想している)自分たちの利害が微妙に(多分)一致していることに少々の不気味さを感じたそうな。
『ゼロ、正規軍の識別信号を出していない者たちが動きました!』
「チッ。」
ルルーシュは耳に付けていた小型のインカムから来た、警備室を占拠していた黒の騎士団からの通信に舌を打つ。
「(動きが早すぎるぞ、星刻。 このタイミング……やはり我々を利用して、より早く天子を確保するつもりだな? だがもう遅い。 彼女の確保には
……
…
「あの、これどうしますか?」
「ん?」
朱禁城内にある、天子の侍女兼監視役である女性が大宦官に部屋の中にある数々の折り鶴に関してどうすれば良いのか迷っていた。
「……燃やせ。」
「は?」
「“燃やせ”、と申したのだ。 天子様と共に我々もブリタニアへ旅立つ。
「────この婚姻に同意するか? 異議があれば声にせよ、さもなくば沈黙は同意とみなす。」
朱禁城の敷地内に急遽、ブリタニア風に建て直された礼拝堂の中でブリタニア本国から呼ばれた聖職者が正装姿のオデュッセウス、そしてブライダルガウン姿の天子に誓いの言葉をかけていた。
建物や服装だけなく、客人も殆んどがブリタニアの者たちであったことからこの結婚が政略的な────それも不平等条約に近いモノだったことを物語っていた。
「……では二人に、神の────」
『────異議あり。』
礼拝堂内のスピーカーから出ていた音楽が急に声へと変わり、どよめきが走る。
『国の利益の為と言えども、この婚礼は他者の我欲に満ち足りているだけでなく幼き少女へ強要されている。』
ガコォン。
礼拝堂の奥に飾り付けられている中華連邦とブリタニアの旗────つまり天子やオデュッセウスたちに最も近い壁が綺麗に外部から切られては崩れ落ちていく。
「「「きゃあああ────?!」」」
「「「────て、テロリスト────?!」」」
「────放送を切れい────!」
「────殿下をお守りしろ────!」
「────ブリタニアの者たちを守れい────!」
客人たちが叫ぶ中、大宦官たちの命令によってオデュッセウスやシュナイゼルたちは崩れる壁から無理やり引き離される。
崩れた壁の向こう側には黒と赤をメインカラーとした、藤堂の専用機として開発された機体型式番号Type-04の『斬月』……に似た
そしてブライダルガウンで上手く動くことが出来ない上に狼狽える天子の横にはゼロ……ではなく、刀を背負いながらのっぺりとした白いフルフェイスヘルメットに真っ白の服装を着た誰かだった。
「(さて、ここからどう動く?)」
斬月モドキの中には以前より完成されたピチピチデザインの強化スーツを身に纏った毒島がいた。
さてさて、突然だが俺はただいま流れに身を任せている。
背後には毒島の乗った斬月モドキというか『斬月のデザインを元にした戦〇機モドキ』である。
そして俺は今、壁を突き抜けて天子の隣に降り立っている。
だったらすることは一つしかねぇよなぁ?!
シュバ!
「俺、参上!」
「「「「「…………………………………………」」」」」
フ、ポーズもセリフも決まったぜ────
「────やぁ────」
────ってなんでシュナイゼルがニコニコしながら前に出ているの?!
ラウンズさんたちもどうしたらいいのか困っている様子なのですが?!
あ、アーニャんが困って眉毛をハの字にしておらっしゃる珍しい────
「────初めまして、私は神聖ブリタニア帝国第二皇子のシュナイゼル・エル・ブリタニア。 非才ながら宰相を務めている。 貴方の名は?」
Oh……
流石にここまで考えてねぇ。
『だったらなんでゼロじゃなくてお前がいる?!』だと?
俺が知りてぇよコンチクショウが!
えーと、えーと……れ~ん~そ~う~タ~イ~ム~!
『天子』、『中華連邦』、『結婚』、『俺もいつか結婚したい』────脱線。
えーと……『シュナイゼル』、『にこやか挨拶』、『俺の胃がヤヴァイ誰か助けて』────脱線。
キリキリキリキリキリキリキリキリ!
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイダレカタスケテ。
『ラウンズ』、『ジノ』、『トリスタン』、『オデュッセウス』、『長い道のり』────あ、これだ!
「俺は通りすがりの、ネモ!」
(;´ω`)
余談ですが、次話(あるいはさらに次の次の話)が遅れるかも知れません。
ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。 m(;_ _ )m