小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お待たせいたしました、次話です!

楽しんで頂ければ幸いです!


第226話 懐かしきエリア11にて予兆(?)3

「そういえばさ、ナナリー?」

 

 アンジュの威嚇に、昔の人見知りであった側面をライラが出して萎縮しているほぼ同時刻のトウキョウ租界の政庁────より正確には総督室────では、皇帝の命により総督の補佐役となって書類に目を通していたスザクが近くでブライユに変換された資料を読み取っていたナナリーに声をかける。

 

「はい? 何でしょうスザクさん?」

 

「その、遅くなったかもしれないけれど……総督になって大変な筈だというのに、相変わらず元気で頑張っている様子で良かったよ。」

 

「あら、それはスザクさんにも言えることでは?」

 

「え?」

 

「だってスザクさん、以前に会った時より幾分か晴れ晴れしくしていません? 何かいい事でもありましたか?」

 

「(ユフィの事は……いや、言ってしまったら彼女だけでなくナナリーも危険にさらしてしまう。) 『良い事』と言えばそうだね。」

 

「もしや学園がらみの事でしょうか?」

 

 ドキッ

 

 ナナリーの言葉にスザクの心臓は一瞬だけ脈を強く打ち、彼は平然とした態度を装う。

 

「ッ。 まぁね。 それにしてもクロヴィス殿下にギルフォード卿、それにシュタットフェルト卿……この調子を見ていると、僕の補佐なんていらないんじゃないかい?」

 

「スザクさんは、私の補佐が大変ですか?」

 

「まさか。 あの日以来、8割はずっとEUやユーロ・ブリタニア方面の戦場や前線に居たからホッとするよ。」

 

「流石のスザクさんも、落ち着きを感謝できるようになったんですね?」

 

「こ、子供の頃はその……色々とあったから。」

 

「子供の頃、良くお兄様に相談していた……えっと、『ぶすこ』とかでしょうか?」

 

「ぶっ?! そ、そ、それは忘れてくれないかいナナリー? は、はははは。」

 

「ウフフフフ♪」

 

 内心だけでなく表面上もスザクは冷や汗を流しながら乾いた笑いを出し、ナナリーは悪戯っ子の様な笑いを笑みと共に出す。

 

 そんな時、スザクはふと思った疑問を口に出しながら自分とナナリー、そして部屋の端で黙々と事務作業をするローマイヤしかいない部屋を見渡す。

 

「……そう言えば、ナナリーには騎士の話とかを持ち込まれていないのかい?」

 

 スザクからすれば、上記の事を不思議に感じても仕方がないだろう。

 何せ以前のナナリーはともかく、今の彼女は(公的にも)皇族なので立場的に騎士の申し込み話などが来ていてもおかしくは無いのだ。

 

 特にあまり強い後ろ盾がないナナリーならば、彼女に付け込もうとする輩が出てきてもおかしくはない。

 

 ピクッ。

 

 彼の言葉を聞いたローマイヤは思わず手を止めると顔色はいつも以上に白くなり、冷や汗を出し始める。

 

「そうですね……確かにそう言った話などは来ますし、会った方達の中にも良い人は居ました。 でも……」

 

「でも?」

 

「フフ、内緒です♪」

 

「え?」

 

 ナナリーは作業を止めるとスザクが居る方向に笑みを送り、スザクがポカンとするのも束の間だけだった。

 

 ヴー、ヴー。

 

「ん?」

 

「あら、電話ですかスザクさん?」

 

 スザクは胸ポケットの中から携帯を取り出して画面を開くと、さっきまで纏っていた軽い空気の代わりに、少々ドンヨリとした重いモノになる。

 

「……うん、シュネーからだ。」

 

「ヘクセン卿から……()()()、どこですか?」

 

「熊本……えっと、九州だよ。」

 

「キュウシュウ……」

 

「(ユフィも、もし『行政特区』があのまま実行されていたらこうやって困っていたのだろうか?)」

 

 困ったような表情を浮かびそうになるナナリーを見てスザクはそう思いながら椅子から立ち上がる。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

『お忙しいところ、申し訳ありませんスザクさん。』

 

「いや、良いよシュネー。 こっちこそ損な役割を任せてすまない。」

 

『いえ、スザクさんこそ慣れない総督の補佐お疲れ様です。』

 

『枢木卿は気を悪くするかもしれませんが、旧日本は“祭り騒ぎ好き”と聞きましたがイレヴンはこうも頻繁に騒ぐものですか?』

 

『レ、レド────?!』

「────いや、良いよシュネー……僕もこれはどうかなと思うしね。」

 

 ランスロットの中に居たスザクは中近距離特化したレド機である『ヴィンセント・ブレイズ』と遠距離特化したシュネー機の『ヴィンセント・スナイプ』を左右に、アヴァロンの甲板上から地上で起きている暴動をうんざりする気持ちで見下ろしていた。

 

 事の頻繁さに彼がそう感じるのも、無理はないだろうが。

 

 ナナリーが総督になって間もなくゼロが黒の騎士団ごと100万人ほど引き抜いた後でも以前以上の善政と生産力の向上を見せていたエリア11だったが、主にエリア11の辺境を中心に暴動は発生していた。

 

 首謀者たちは主に黒の騎士団の呼び出しに以前の『行政特区事件』を連想したのか、日和見や様子見して応じなかった者たちである。

 

 暴動を起こす理由は様々だが、おおざっぱに分けると『中枢にある租界に比べて地方租界の改善が遅い』、『ブラックリベリオン以前から生き延びていた旧反ブリタニア組織による意思表示』、『100万人の奇跡による合法的に国外への脱出への訴え』。

 

 ぶっちゃけると『逆恨み』や『鬱憤晴らし』などと、ホテルジャック事件を起こした日本解放戦線や第一行政特区事変後に黒の騎士団の勢いに乗った野次馬たちの消化不良などが原因だった。

 

 スザクはランスロットのカメラを拡大化させ、地上で暴徒たちの先導をするサザーランドたちをみる。

 それらは全て、ブラックリベリオン時に黒の騎士団などが鹵獲した『義勇軍仕様』と意味する黄色の塗料が施された機体等だった。

 

「(まさかブラックリベリオンの爪痕が、こうも長引くとは流石のルルーシュも予想していなかっただろうね。)」

 

『どうしますか、枢木卿?』

 

「何時も通りさ、レド。 暴動の鎮圧は租界の警察に行わせ、なるべく死者が出ない行動をしつつ我々はナイトポリスと共に敵のナイトメアを無力化する。」

 

『相変わらずですか……』

 

『なんだレド? 自信がついに無くなったか?』

 

『それを言うのならシュネーこそ良いのか? “スナイパーライフルでなるべく相手を殺すな”なんて普通に無理難題だぞ?』

 

『ナイトポリスがいいおと────()()()()になってくれるからな。』

 

『シュネー、お前今サラッと“囮”と言いそうだっただろ────?』

「────じゃあシュネー、先手は任していいかい?」

 

 レドの通信を遮るスザクの声にシュネー機のライフルが形を変えて遠距離仕様になり、彼の攻撃によって暴徒たちを先導していた一機のサザーランドの右足が膝から下が横に吹き飛び、機体が転倒したことが開戦の合図となって左右の建物に潜んでいたナイトポリスが表通りに出てくる。

 

 パパパパパ!

 グシャ!

 

 周辺への被害を押さえるためにレド機は足の踏ん張りが効くように降り立つとブレイズルミナスの盾で敵のサザーランドの攻撃を弾き、近寄ったところで電磁ランスにより敵機の無力化を行う。

 

 ガン! ガガン! ゴン! ガシャン!

 

『日本から出ていけー!』

『ここにブリキ野郎の居場所はねぇー!』

 

「(生身でナイトメアの相手をするなんて、馬鹿かこいつら。 社会の底辺に救われない弱者と不満の吹き溜まり……分からないでもない。 ()()()()()()だったからな。)」

 

 レドは呆れながら、自機相手に石や火炎瓶を投げてくるナンバーズの横をランドスピナーの展開を使って素通りする。

 

「(それにしても、こんな乱戦に近い状況下でナイトメア()()を無力化する枢木卿はやっぱりそれだけ機体能力と実力差があるということか。)」

 

 余談であるが、この時のスザクはこう思っていたそうな。

 

「(やっぱり、『一人』ではやれることに限界がある……)」

 

 義勇軍仕様の塗装がされたサザーランドの手足を切断したり、機体の緊急脱出機能が作動するまでのダメージを与えながら、周りで苦戦するナイトポリスや暴動を鎮圧する警官たちを見る。

 

「(それをナナリーが分からない筈ないのに、なぜ騎士の話が浮かばないのだろう? ……もしやルルーシュが裏から手を回している? だとすると、彼はゼロとしての記憶が戻っていることになるけれど……それだと機密情報局からの報告や証拠と噛み合わない。 それに、ジノからの話を聞くと今の彼はそれどころじゃないらしいし……)」

 

 ……

 …

 

 

 ピィィィ! ピィィィ! ピィィィ!

 

 スザクがコノエナイツと共にキュウシュウで起きている暴動を鎮圧している間、トウキョウ租界の外れにある水族館に着いた蜃気楼内に耳に来るけたたましい電子音が鳴り続ける。

 

「くかぁぁぁぁ……」

 

 蜃気楼のコックピット内は小さなリビングスペースと化しており、ゼロの衣装から私服への着替えの途中で眠ったと思われるルルーシュはあられもない半脱ぎ姿のまま、普段からは想像もできないいびきをしながら寝ていた。

 

『熟睡』ともいう。

 

 ピピピピピピピピピピピ

 

 「おわぁ────?!」

 ────ガシャン、バフ────!

「────ぶ?!」

 

 時間が経った所為で一段階レベルが上がったアラームに慌てたルルーシュの上に合衆国中華で貰った────と言うかC.C.に押し付けられた────女性用のチャイナ服の入った箱が横から落ちてきて彼の顔に当たる。

 

「い、今何時だ?!」

 

 『22:27』

 

 携帯にセットしたアラームを止めて、無慈悲に時間を移した画面を見たルルーシュの顔から血の気が引いていく。

 

「ま、まずい! (スケジュールに遅刻────いやそれ以前にレイトショー(映画)をすっぽかしてしまった────!)」

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「ぐぬぬぬぬぬぬぬ……遅い!

 

 明らかに不機嫌そうなハーフツインテのシャーリーはクラブハウス前で腰に手を置きながら仁王立ちをしていた。

 

「(賭け事は良い! 昔からロロの治療費とかに使っていたから! で、ロロの足が治ったと思ったら今度は不登校気味……と思えば今度はプレイボーイに?! それもルルがその気でもないのに根は優しいからみんなの期待に応えようとしていると思えばそれはそれで最近のルルっぽいけれど────!)」

「(────映画の事は、どうやって言い逃れをしよう……)」

 

『寝不足』、『ストレス』、『予期せぬアクシデント』の三連星による精神攻撃で負のスパイラル思考になっていくルルーシュは何とかなけなしの体力を使って全速力で学園に戻ってきていたが、クラブハウス前に陣取っていたどんどんと周辺に対して思わず威圧を飛ばすシャーリーを見ては迂回するルートをコソコソと取っていた。

 

 彼なりの隠密行動(スニーキングミッション)である。

 

「やっと会えた────」

「────うぐ?! あ、アーニャ様────?!」

「────四つん這いで何しているの?」

 

 だが予想していたのか、あるいはルルーシュのステルススキルが低すぎたのか、もしくは単に運が悪かったのかルルーシュはクラブハウスにたどり着ける前にアーニャに見つかってしまう。

 

「(ま、まさか咲世子の奴はアーニャにまで関わりを持ったのか?! もう勘弁してくださいぃぃぃぃ────!)」

「────これって、ルルーシュ?」

 

 そう言いながらアーニャが取り出してルルーシュに見せたのは、自分の携帯に入っていた一つの写真だった。

 

 キリキリキリキリ。

 

「(う?! な、何故アリエスの宮殿に居た俺の子供写真をアーニャが?! い、いや今はそれどころではないだろう!) い、いやだなぁ~。 俺の訳が無いじゃないですかぁ~。」

 

「……」

 

 焦りからかルルーシュの口調はリヴァルに似たものとなっており、彼のギクシャクな態度に対してアーニャの無言の圧(ジト目)がさく裂する。

 

「だ、だ、だ、だ、第一に俺はただの平民ですよぉ~?」

 

「……」

 

 キリキリキリキリキリキリキリキリ!

 

「(う?! 胃、胃が! 咲世子に進められた胃薬を飲むべきだったか?! ろ、ロロはどうした?!)」

 

 ルルーシュは忘れている、あるいは余裕が無くて思い出せないのだが、ロロはリヴァルのバイト先(主に『アングラチェス大会』が開かれている場所など)に興味を示したジノのフォローをしてルルーシュ並みにぐったりとしていた。

 

 

 


 

 

「ちょっとスヴェン、聞いている?」

 

 アーニャの全力ジト目攻撃の前にタジタジになっていくルルーシュに目を向けていた俺の注意を、テーブルの向かいに座っていたミレイが引き戻す。

 

「ええ、もちろん聞いていますよ? ただシャーリーがいたのでちょっと目が行っただけです。」

 

『なんで立派な双山持ち()のミレイから目をそらしていた』だと?

 単純に現実逃避であり、理由としては急に現れたと思ったミレイから『ちょっと話と言うか相談に乗って!』と頼まれたから。

 

 まぁ、想像するに『去年のブラックリベリオンの所為で留年していたモラトリアムの終わりが近付いているからだろう』と思ったらドンピシャだった。

 

 ただちょっと違うことと言えば、『ロイド伯爵からのお見合い即オーケーでちゃったけれどいつもの“クロヴィスランドに行って相手の苦手な物攻撃の破局が出来ない”どうしよう?!』って珍しく慌てていた時にも相談に乗った前例もあってかアニメでは悶々と一人で悩む描写があったのに『相談相手に俺を呼んだ』と言うことぐらいか?

 

 あの時は『相談』と言っても、原作知識でそれとな~くロイドの人柄と性格を伝えただけだけれど。

 

 ……あの頃が懐かしいなぁ~。 コードギアスのアニメだけをベースにこれからの身の振り方を配慮していた、シンプルな時期だったなぁ~。

 

 “既に外伝である『ナイトメア・オブ・ナナリー』のアリスと遭遇した時点……いやそれ以前に全く関係のない『クロスアンジュ』のアンジュ────ってよく考えたら『サ〇ライズ』とメカ繋がりがあったかクロスアンジュは────そして更に以前となるとメカ繋がりも何も関係がない『学園黙示録』の毒島がどういうワケかあの桐原泰三の孫だったじゃん”と言った類の正論は言わないで。

 

 ワイのガラスのハートがブレイクしちゃうので。

 

「それでさぁスヴェン? この間の私、後夜祭のキャンプファイヤーダンスを始める合図としてナイトオブスリーと踊ったじゃん?」

 

 あー、そう言えばアニメでもリヴァルがかなりかわいい子と踊っていながらも本命のミレイがジノと踊っているところを見て『トホホ~』と残念がる描写があったな。

 

「あれからママがうるさくてうるさくて……それに、出来るだけ単位を取るのも遅くしたけれど……もう、限界みたい。」

 

 おぅふ。

 

 儚げな表情を浮かべながら窓の外を見るミレイの破壊力は何かぐっと胸にくるものがあるな。

 

「一応、ロイド伯爵からは婚約破棄のオーケーを貰っているけれど……理由がねぇ……」

 

 ああ、多分それはアッシュフォード学園にガニメデがもう無いからだろうな。

 根っからの技術者だし。

 

「ね? スヴェンなら何か思いつけない? 出来るだけ円滑な方法?」

 

 そこで俺に振るのか。

 

 しかしそうだな……『貴族社会での婚約破棄』は普段、明らかな問題が無ければ『双方に非がない婚約破棄』なんて無理難題だぞ?

 

 アンジュの時は、原作知識で煽り耐性皆無のジュリオを怒らせて相手側を『悪役』として仕立て上げられたがロイドには非がない。

 

 強いて言えば、『婚約者に会いに来ない』ぐらいだが『婚約破棄』の理由としては弱すぎる。

 特にミレイママが推しているのなら問題にならない。

 

 それに、ロイドと婚約破棄できたとしても今度はジノが問題……にならなさそうだが、ミレイママがごねる可能性が出てくる。

 

「……理事長は、この件に関してなんと言っているのですかミレイ会長?」

 

「おじいちゃんはその……アッシュフォード家の現状を作ったから、あまり干渉したくないみたい。」

 

 まぁ、そうだわな。

 元々コードギアスの世界って価値観がまだ『男尊女卑』なだけにミレイやシャーリーたちの様な『現代風の価値観を持てる世代』ならともかく、『家の名前で周りを黙らせていた元貴族家の婦人』なんてレッテルは苦痛でしかないだろうな。

 

 特に、その『没落貴族の女性』に何らかの自立で生き抜けるほどの才能か功績が無ければ────あ。

 

「ミレイ会長、一つ考えがありますが?」

 

「え?! あるの?!」

 

「ええ。 第一皇女殿下(ギネヴィア)()()として使うのです。」

 

「うんうん! ……って、どうやって?」

 

 ドストレートに『アナウンサー兼レポーターとか』なんて言えない。

 ならそれとなく伝えるか。

 

「そうですね……第一皇女殿下が今でも独り身のままで居られるのも単に第二皇子殿下(シュナイゼル)と並ぶような働きが出来るところにあるのが大きいと思います。」

 

「なるほど……いわゆる『キャリアウーマン』って奴ね!」

 

「ええ。 出来れば()()()()()()()()()()ことと同時に、ロイド伯爵からも婚約に関しての話を一番反対の声を出しそうな母親にさせることをお勧めしますね。 後は、ミレイ会長の手腕によります。」

 

「フムフム……それでさ、スヴェンは気になる異性とかいる?」

 

「…………………………………………?」

 

 なにこの脈絡の無い話題変更は?

 思わず『優男』の仮面が剥がれて表情筋がスンとしたぞ────って、ああ。 もしかして『ルルーシュが初恋兼許嫁候補説』のアレか。

 

 つまり『吹っ切れのきっかけが欲しい』話題か。

 

「『気になる異性』……もしや、ミレイ会長自身の事の相談ですか? (ニッコリ)」

 

「ア、アハハハハ~……」

 

 フハハハハハ。

 その目の泳ぎ方ときごちない笑いは図星の時にするヤツだな。

 

「それでしたら、こう言うのはどうでしょう? バレンタイン(聖バレンティヌス)の日はまだですので……そうですね、『キューピッドの日』などはどうでしょう? 当日は全校生徒に男女で色違い被り物をかぶせて、相手と自分の物を取り換えることが出来れば『学園公認のお付き合い関係同士』……とか?」

 

 ガバッ!

 

 「スヴェン────」

 

 目を見開かせながらミレイが体を乗り出して来たおかげで彼女の立派な胸部装甲がゆっさゆっさと揺れる。

 

 揺れる~♪ 胸部~♪ 装甲~♪

 眼球で楽しん~で~♪

 

 ……うむ。 つまり余は満足である。

 

 「────天才か。

 

「いえいえ、ミレイ会長に比べればまだまだです。」

 

「またまた~、照れちゃって……上手ね♪」

 

 いやね、元はと言えばこれってアンタが原作アニメでルルーシュとシャーリーの事をどうにかしようと考えたイベントでそれをまるまるパクっただけだからね?

 

 「これでシャーリーも……」

 

 うん?

 何故かミレイが黄昏る様な表情を浮かべた様な────?

 

「────よし! ありがとうスヴェン! 善は急げっていうし、早速取り掛かりますか!」

 

「ええ、では私もこれで────」

「────あら? あなたにイベントのブラッシュアップを手伝ってもらおうと思っていたのだけれど?」

 

 なんでや。

 

「……だめ、かな?」

 

 その上目遣いと表情で頼むのは卑怯だぞミレイ!

 

 だが俺は! 屈せぬ!

 

 断じてな!




作者:書き出したい意欲のまま書いてみたら何故かイベントまで辿り着けなかったよ、スバラッシュ。
スバル:誰がスバラッシュやねん。
アキト:今のは微妙だな。
作者:え。 (;´ω`)
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