小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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…… (;´ω`)ゞ


第256話 「いきなりなんです!」リターンズ

「ま、待て!」

 

 オルフェウスやクララと同様に、リア・ファルの部隊に保護されたコーネリアはとある部屋の壁際にまで追いつめられながら焦りの声を出していた。

 

「まぁまぁまぁ、“頼みごとを受け入れる”って言ったじゃないですか♪」

 

 「それとこれとは違いがあり過ぎる!」

 

 彼女の目の前には五日の日のようにニコニコかつ生き生きとした笑顔を浮かべるユーフェミアがいた。

 

 アマルガム特製の強化スーツを手にしながら。

 

「ははははははは話せばわかる────!」

「────騙されたと思って着てみてください────♪」

「────いや、ユフィこそ騙されているのではないか?! そ、そ、そんな破廉恥な物を着ただけで身体能力の向上と脳の活性化による人体強化などどこからどう聞いても夢物語ではないか?! 以前にもそのような効果をもたらす強化歩兵スーツを開発にプロジェクトが立ち上げられた気もするがあれも結局大金をつぎ込まれたにもかかわらず破綻したと聞いている! それにプロジェクトの筆頭開発者のラビエ親子も去年のテロ攻撃によって行方不明に────!」

「────じゃあ後でレナルドさんとマリエルさんに紹介しますね♪」

 

は? 何故ユフィがその二人の名を────ぬああああああああああ!?!?!? 待て待て待て待て待て! なぜそんなにも力が強いのだユフィ?!」

 

「もう、さっき説明し終えたばかりじゃないですかお姉さま♪」

 

「ま、まさか歩兵強化スーツが完成されたとでも言うのか?! しかし何故この様なデザインに?! プロジェクト当時では騎士たちが着用する物と似たデザインだったはず!」

 

「ああ。 これはですね、スヴェン君が立案したらしいですよ?」

 

 なんだと────」

「────てや────♪」

「────あ゛────」

 

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

 

「こうして会うのは久しぶりですね、コーネリア。」

 

「今までは通信越しだったがな。」

 

「確かに、こうして身近に会うのは初めてですね。」

 

 リア・ファル内部にある会談用の個室にてゼロがそう話しかけると、テーブルの向かい側に居たコーネリアはジェレミアを見る。

 

「しかしまさかジェレミア卿がそちらに付くとはな。 意外だ。」

 

「全くですな、思いもしませんでした。」

 

「……」

 

 コーネリア、そしてダールトンの言葉にジェレミアは反応を示すことなく、ただ黙ってゼロの傍に居た。

 

 蓬莱島に到着する前にゼロはジェレミアを供にスバルたちと一緒にリア・ファルへと移動し、コーネリアと会う事を申し出ていた。

 

 初めこの申し出を聞いたウィルバー等はどうするか迷った。

 

 何せ相手はゼロ、『レジスタンスグループ』という小規模な集団を大国相手に上手い立ち回りで警戒させる組織に育てた張本人。

 今でも正体は不明な上に行動原理が今の世の中では胡散臭さ100%の『正義の執行』。

 

 しかも何故か失脚の原因であるゼロに恨みを持っていても、従う理由が無いにも関わらずイエスマンの様に付き添うオレンジ(ジェレミア)卿の姿は『異常』であった。

 

 果たしてそんな人物を『ブリタニアの魔女』と異名を持つコーネリアに会わせてよいのだろうか?

 

 そう懸念していたが『ゼロに同伴する者は一人だけ』というレイラの提案と、コーネリアが謁見を承諾したことにより迷いつつも両者による会談は開かれていた。

 

「さて、コーネリア。 聞きたいことがある────」

「────それよりも、その仮面は着けたままにするのか?」

 

「「「……」」」

 

 ゼロの言葉をコーネリアが遮ると、気まずい空気が室内を満たす。

 

 だが────

 

「────そう、だな。 貴方とダールトン将軍の前では、不必要かもしれん───」

「────ゼロ?!」

 

 ゼロは仮面に手をつけるとギミックが作動し、形態を変えた仮面を彼はそのまま取り外すとダールトンはギョッと目を見開く。

 

「ゼロが、少年だと?!」

 

「さて。 仮面を取ったところで、もう一度自己紹介をしよう。 お久しぶりです、()()。」

 

「“姉上”? まさか────?!」

「────やはりお前だったか、ルルーシュ。」

 

 驚くダールトンとは対照的に、コーネリアはただ納得────あるいは安堵────する様に上記を口にする。

 

「姉上は、何時────?」

「────“何時から気が付いた”、と聞くのならばそうだな……表の社会にナナリーが復帰したことと、何故ゼロがエリア11に固執と意識した立ち回りをし続けたこと、それとあれだけマリアンヌ様に憧れていたジェレミアがそちら側にいる理由を考えれば自ずと対象になり得る人物はごく僅かな人数に絞られる。」

 

「流石は姉上。 サイタマゲットーでは肝を冷やしましたよ。」

 

「それを言うのならば、まさか保険を用意しているとは思っていなかったぞ。」

 

「…お互い様ということですか。」

 

「ルルーシュ……いや、ゼロ。 こうして私に会いに来たのはナナリーの為か?」

 

「その通り、話が早くて助かりますよ。」

 

「皇帝が行方不明としても、エリア11には恐らく兄上(シュナイゼル)がいる。 それも承知の上か?」

 

「「“皇帝陛下が行方不明”?!」」

 

「「ダールトン/ジェレミア、落ち着け。」」

 

 驚きを声にしたダールトンとジェレミアには目を向けず、そのままコーネリアとルルーシュはお互いから目を離さずに言葉を続けた。

 

「姉上も同じ意見ですか。」

 

「ああ。 ブリタニアの動きがあまりにも消極的過ぎる。」

 

「ほぉ?」

 

「中華連邦の……合衆国中華と周辺国の次に標的となるのは西のユーロ・ブリタニアか東のエリア11の二択。 そして合理的に考えてもエリア11の方が静観している国を動かす刺激になる。 それに黒の騎士団に居る大部分の者たちの士気を上げるためにちょうど良い。

 どちらを黒の騎士団が狙うのは明らかだ。 “ならば先に”という、見え透いた好戦的な物流と人の流れが最近になって守りに転じている。」

 

「フッ(さすがはコーネリア。 腕と統治の両方を両立できるだけはある────)」

「────しかしゼロ。 このまま力任せにエリア11に攻め込むのか? 皇帝が不在でも恐らくはラウンズと各々に親衛隊に正規軍が陣取っている。 ぶつかればそれなりの被害が出るだろう、例えこの艦と組織を使ってもな。 それに……」

 

 コーネリアは隣でチラチラと見るダールトンに横目を向けると、彼女に気が付いたダールトンはただスンとした表情をして前だけに視線を向ける。

 

「元より力で押し通すつもりは、()()俺には無い。 だからこうして姉上たちに会いに来たのです。」

 

「ナナリーの為か、ルルーシュ?」

 

()()()ですよ、姉上。」

 

 ルルーシュは腕を組みなおし、戸惑いながらも言葉を強気に発した。

 

「俺はなるべく、血が流れない方法でエリア11を……日本をブリタニアの傘下から取り除きたい。 その為に、姉上たちに協力してもらいたい。」

 

「……何かあったのか?」

 

「ん? 何の事だ?」

 

「いや……アリエスの離宮と、ゼロとして活動しているときの行動と今目の前にいるお前があまりにも別人みたいでな。 心境を変えさせることでも起きたか? 例えば……女性絡みとか?」

 

「そう言う姉上も昔から変な服装を着ていましたが、今度のはかなり風変わりなモノですね?」

 

 コーネリアのからかうようなジャブにルルーシュはニッコリしながらカウンターの右ストレートをくり出すと、アマルガムの強化スーツ+制服を着ていたコーネリアはビクつく。

 

「あ、アレは先祖代々から受け継がれた正装だ! それに今のこれはゴニョニョに無理やり────ゴホン! ただの!試着だ!

 

「いやはや。 グランドリゾートオープン時でも思いましたが、意外でしたよ────」

「────あの人参役者はどれだけ私を困らせば気が済むのだ……」

 

 ……

 …

 

 ゾゾゾゾゾゾゾゾ!

 

「??? どうかされましたかクロヴィス殿下?」

 

「い、いや。 少々暖房を低く設定したかと。」

 

「そうですか。」

 

 トウキョウ租界内の政庁にて事務処理をしていたクロヴィスの上半身が急に震えだしたことを見たギルフォードに答えながらも窓から見える租界を見る。

 

「(まさか“行方不明の姉上が何か自分の愚痴を言ったような気がする”とは言えないな。)」

 

 「ブツブツブツブツブツブツそう言えば姫様も冷え性だというのに他人の前では強がってブツブツブツ」

 

「(特に相手がギルフォード卿ならば尚更だな。)」

 

 「ブツブツブツブツブツブツブツブツブツ」

 

 

 

 


 

 

「あ、先輩! おかえりなさいです!」

 

 い、今目の前で起きていることを話すぜ?!

 

 “イカルガから(スバル)たちと一緒にリア・ファルに来たルルーシュinゼロとオレンジと別れてから『うーん、ルルーシュはどうしているかな?』と思いながら俺は車椅子を動かして小腹が空いたと思って食堂に入ったらちょっと不健康そうな子供たちの中心に縦ロールツインテをもっと簡単なツインカールに変えて割烹着を着たライラが何か料理していた。”

 

 何故に?

 

「先輩?」

 

 え? 何でライラがリア・ファルにいるの?

 

「先輩~?」

 

 だって蓬莱島に残してきた筈……

 密航?

 密航なのか?

 ブリエットなのか?

 ミハルなのか?

 ドゥガチなのか────ってこれはさっきとかぶるからNGか。

 

 「先輩!」

 

「うお?! な、なんだ────?」

「────何か注文しないのなら横に行ってくださいです!」

 

「「「「「………………」」」」」

 

 ライラのかけてきた声に現実逃避から引き戻されて彼女の視線先を見ると、後ろでは何とも言えない顔をしたアキトたちが居た。

 

「子供?」

「気の所為か増えてねぇかユキヤ?」

「ていうかあの地下都市に居た子たちみたいだよリョウ。」

「どうしてわかる?」

「肌の色がちょっと白すぎるから。」

「ていうか割烹着着ている子、何時もの人じゃないね?」

「ああ……なんだアヤノ、その目は?」

「いや、てっきりアキトが何か変なことを言うかなと思って。」

へぇー()そう()────」

 「────殴るよ。」

 

 いやはやいやはや。

 ワイバーン隊がこうやって和むような日が来るとは……

 って顔を見られる前に他へ行こう。

 

「あれれれれ~? シュバールさん???」

 

 ゲ。

 ユキヤに顔を見られた。

 

「は? 嘘だろ?」

「やっぱりシュバールさんだ。」

「なんで車椅子に?」

「まさかケガをしたのか?」

 

 あああああああ、質問のオンパレード面倒くさい!

 先にシャワーと着替えに行ったぶっちゃん(毒島)とカレンカムバーック!

 

「あ。 それとも脊髄が逝ったとか?」

 

『“女みたいな名前で何が悪い!”のやんちゃ坊や』じゃないでゲソ。

 中の人的にライラの兄になるし。

 でもあっちは脊髄損傷していたな。

 

 あ、せや。

 

「アキト。」

 

「なんだシュバールさん?」

 

「お前の兄の調子はどうだ?」

 

 秘儀、『話題と注目先を変える』!

 

「兄さんなら少し無理をしてランドル博士たちに義眼のチェックをして貰っている。」

 

「そうか、ならよかっ────」

 「────えええええええええええええええええええ?!」

 

 耳をつんざく素っ頓狂な声が食堂内に響き、ライラの周りにいた子供たちはきっと険しい表情を作る。

 

「あ。 アリスちゃんです────!」

「────なんでこの艦に?! え?! なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?!」

 

 いつもの細ツインテではなく髪をベリーロングに下ろしたアリスが思わず持っていたタオルを落として固まっていた。

 

 顔が赤いのと髪の毛が湿っているところを見ると、シャワーから出て間もないのかな?

 

『現実逃避すんなや』だと?

 

 そんなん無理やて。

 

「なんでライラ様がここに?! 島に残っていたんじゃ────?!」

「────ライラ“様” ────?」

「────どういうことだ────?」

「────そう言えばアリスたちってブリタニアの懲罰兵だったよね────?」

「────ライラちゃん遅れてごめんね~────!」

「────あ、いつもの食堂の人だ────」

「────肉()()()()食えるな。 ()()()イモ()たっぷり────」

「────アキト、あんたねぇ────」

「────あ! お帰りなさいですお姉さま────!」

「「「「────は?」」」」

 

 ここに変装中のユーフェミアも乱入!

 なにこのカオス。

 

 闇鍋感が半端ないのだけれど?

 

 アキトたちなんか気まずいユーフェミアと、ニコニコしながら気まずい空気にハテナマークを浮かべるライラを見比べているし。

 

「ん? どうした皆、こんなところで固まって?」

 

 ここに新たなチャレンジャーが登場!

 未だに冥〇たんポニテを維持してくれている毒島だ!

 

「あ! ぶっちゃん先輩です────!」

「「「「「────ブ?!」」」」」

 

「ぶ、“ぶっちゃん”……」

 

 あ。 ぶっちゃんの口端がピクついておる。

 

「??? “ぶっちゃん先輩”呼び……ダメ、です?」

 

 ライラの『不安そうな上目遣い』のスペルカード発動!

 

「ふぐ?!」

 

 毒島のライフポイントに3000のダメージ!

 

「……………………………………………………いい、ぞ。」

 

 毒島の敗北!

 

「やったです!」

 

「ひ、一つ聞くが……その呼び名はどこから聞いたのだ?」

 

 「ダルクちゃんです!」

 

「……ふふ…………フフフフフフフフフフフフフフフフフフ。」

 

 え、なにこの毒島。

 声は笑っているのに目と顔が全く笑っていない。

 普通にいつも以上に怖い。

 

「……」

 

 ほら、いつもは気丈に振る舞うカレンも自分が食堂についたことを後悔しているような────

 

「────おいカレン────」

「────い゛?! な、なにスバル────?」

「────お前、髪にドライヤーをかけていないだろ?」

 

「ギクッ……」

 

 図星か。

 何時ものようにちゃんとすれば自然とカールボブとふわショートの中間ぐらいのセットがしやすいくせに、そんなゆるふわボブだかエアリーボブだかよく分からない中途半端な髪型になりやがって。

 

「こっちにこいカレン、力任せで髪を乾かそうとしてもダメだ。 タオルを貸せ────」

「────い、いいよ! スバルは休んでいてよ────!」

「────ダメだ。 髪を痛めたいのか────?」

「────いいから────!」

 「────良くない、来い。 椅子も持ってこい。」

 

 俺の10年間プラスの努力を無駄にさせたいのかこいつは。

 

「…………………………………………あい。」

 

 良し、いい子だ。

 

 俯きながらトボトボとカレンは椅子を近くに持ってきて座ると猫背のままタオルを渡して────

 

「────おい、カレン。」

 

「こ、今度はなに?」

 

「このタオル、マイクロファイバーじゃないぞ。 薄いし。」

 

「ギクギクッ。 い、いいじゃんタオルはタオルなんだから!」

 

 あああぁぁぁぁ! もうぅぅぅぅ! こいつはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 

「“ドライヤーをかけないのならせめて吸水性の良い物と肌を痛めないタオルを選べ”とあれだけ言っただろ? 伸びやすい髪の毛を無理やりショートに留めていたいと言ったのはお前だぞ?」

 

「う……」

 

「それとシャンプーとリンスが別々に────ん?」

 

 なんだか周りから刺さる様な感覚────「ふぉ?!」

 

 ま、周りを見たら目を点にして唖然とするアキトたちが。

 

 「いいなぁ……」

 

 え? 今なんて言ったぶっちゃん?

 よく聞こえなかった、もう一度プリーズ。

 

 「先輩たち、凄く仲良しなのです! 流石()()()()です!」

 

 ああああ、ライラちゃん……悪気が無いのは分かるけれどその言葉、めっさトドメどすえ。

 

「え。」

 

 あ。 アヤノの顔のデッサンが崩れていくような幻覚が。

 

「へぇ~、そうなんだ。」

 

 ユキヤのニチャッとした笑みが……怖い。

 

「お、おいシュバール……お前……もしやそう言う趣味か?」

 

 リョウ、その“趣味”ってどういう事だってばよ。

 

「考えてみれば、シュバールさんは手際が良かったな。」

 

 一を聞いて十の内の八を瞬時に理解するとは……

 アキト、やっぱお前はまごうことなきコードギアスの主人公枠だよ。

 

 中の人はクロスロードだけれども。

 

「うぅぅぅぅぅぅ……」

 

 俺の不注意が原因なのは100%認めるからカレン、その恨めしそうな涙目を向けないでくれ。

 

 頼む。

 

 ……頼む。

 

「さて……カレンと俺の事を聞きたいのなら少し時間を借りるぞ?」

 

「あ。 じゃあライラはポテトチップス作るでーす!」

 

 V.V.をぶっ飛ばすことは叶わなかったけど、元気いっぱいで良かった。

 

 ナナリーとは別の意味で癒しだな。

 

 カレンの髪の毛をタオルでもみもみして乾かすのは止めないけれどな。

 

 

 

 


 

 

「お、お帰りなさいご主人様。」

 

「ああ。」

 

 コーネリアとの会談を終えたルルーシュは自室に戻ると日課になりつつあるC.C.とのやり取りをしながら仮面を取り、椅子に座る。

 

「(これでエリア11の攻略の糸は掴んだ。 しかし要因に入れなければいけない不確定要素が多いのは純粋に気に入らん。 気に入らんが、当初のやり方ではコーネリアの部下たちにダールトンのグラストンナイツに必ず何らかの被害が出てしまう。 彼女たちと敵対してもいい状況下であればコーネリアにギアスをかけてエリア11内に保険をかければいいだけだが……()()()()()()()()()()()()()。)」

 

 ルルーシュは頭をガシガシと手で掻いては再び机に肘をつけて頬杖で頭を支えると、机の上にあるチェス盤の駒を動かす。

 

「(自分自身、そう感じることが不合理的だと頭では理解している。 “大きなことを成す為には多少の犠牲はつきもの”だということも。 しかし……何だこのイラつきは? それになぜコーネリアに、易々と姿と正体を?

 いや、確かに彼女をこちら側に引くためにはある程度の譲歩を……ユフィを利用────いや。 やはりそう考えればこの方針は間違いではない筈だ。 そもそもコーネリアほどの者ならば、自ずとゼロの正体を突き止めていた可能性は十分にあった。 時限爆弾があるのならば前以て無力化すればいい、むしろ俺にプラスに働かせればさほど問題ではない────)────クソ!」

 

 バァン!

 

 モヤモヤとした、何とも言えない感情にルルーシュは思わず机に拳を叩きつける。

 

「キャ?!」

 

「(あの妙な空間に行って以来、俺らしくない! 調子が狂う! ……落ち着け。 コーネリアと練った計画は確かに要因とそれに伴うリスクが多いがその分、リターンも十分見込める。)」

 

「あの……ご主人様?」

 

「(しかし皇帝が不在の今が好機。 早々に神楽耶とシンクーたちに話をつけて、ブリタニアが動く前に────)」

「────ご主人様?」

 

「ん? ああ、何だ?」

 

「あの……ご主人様の……“でんわ”?が赤くなっています。」

 

「ん?」

 

 C.C.の言葉にルルーシュは赤く点滅していた端末に電源を入れる。

 

「……ッ?! クソ!」

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