小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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作者:『ハッピーバースデーカレン』という感じからのサプライズ投稿です。
おはぎちゃん:キュー♪ |•ω•,,)チラッ


第259話 ジワジワと動く裏表

『総員、こちら地方司令部だ。 目標は達成された、一時撤退せよ。』

『『『『了解。』』』』

 

 爆撃機がアンノウン(正体不明)のナイトメアに落とされたことを悟らせない、冷静沈着に満ちた指示がブリタニア軍の現場指揮官が乗っているG1ベースから発される。

 

「(これで、本当に良かったのだろうか?)」

 

 そして後退していくG1ベース内に居たグラストンナイツの金髪イタリア系ブリタニア人────アルフレッドがそう思いながら予測された友軍と敵の被害の報告に目を移す。

 

「(キュウシュウの乱後、ゴトウ(五島)租界にブリタニアの一般市民が避難されたとはいえ……いや、これは実質的な“戦争”だ。 そう呼んでいなくとも……) それと我々の包囲網を破ったナイトメア部隊が何者か、我が軍の誰かは確認できたか?」

 

『こちら機甲部隊です。 自分が見ました、あの飛んでいた機体にエンブレムらしき物が描かれていました。』

 

「(フロートユニットの反応が無くとも“飛ぶ機体”、か。 まるでユーロ・ブリタニアの騎士たちが噂した奴みたいだな。) どんなエンブレムだ?」

 

『……』

 

「おい、どうした機甲部隊?」

 

『……骨でした。』

 

「よく聞こえなかった、もう一度言ってくれ。」

 

『………………炎に包まれた頭蓋骨、みたいなエンブレムでした。』

 

「は?」

 

『炎に?』

『頭蓋骨?』

『しかも飛び回っていたんだろ?』

『剣を蹴って投擲してきた機体も……』

『非常識だな。』

 

 アルフレッドが困惑している間、通信を聞いた他の分隊長等の話に彼は背筋を走るヒヤリとした冷たい感覚に身震いしそうになる。

 

『ちょっと待て! まさか……それって噂の、レ────?』

「────りょ、了解した機甲部隊。 情報提供、感謝する。 反乱分子に、傭兵が紛れていることを警告に出そう。」

 

 アルフレッドは通信を遮りつつ、どうトウキョウ租界にいるギルフォード、そして話を聞いてくるであろうシュナイゼルに説明すればいいか迷った。

 

 ……

 …

 

 

星団(リア・ファル)からプレイアデスナイツへ。 帝国軍が撤退していきます、深追いは必要ありません。』

 

『お、おい! 俺たち生きているぞ!』

『ああ!』

『なぁ、あの傭兵たち思っていたより凄かったな!』

『ていうか、女の声だったよな?』

『マジか?!』

『女の声をした野郎じゃねぇの?』

『いや、俺の直感が“美人”と伝えている!』

『お前たち、私語は慎め。 まだ終わっていないんだ。 こちら篠原少佐だ。 諸君ら傭兵たちのおかげで大勢の命と戦力が崖っぷちの状況から救われた、感謝する。』

 

 介入から一時間ほどが経ってからレイラが通信を飛ばすと落ち着いて彼女の声を聴いた義勇軍たちが騒ぎ出す。

 

『こちらプレイアデスナイツの星団から篠原少佐へ。 受けた依頼を我々が遂行できたのはそちらの皆さんが頑張って生き残り、適切な組織を維持できていたからこそ成せた所業です。』

 

『しかも優しい!』

『こりゃ美人で確定だな!』

 

「……な~んか玉城さんたちを思い出すなぁ。」

 

 量産型に機体を偽装した際、こっそりと胸部にエンブレムを付けたカレンは義勇軍の通信に半ば呆れ顔になっていたとここで追記する。

 

「(ティンクはきっと暇を持て余しているでしょうけれど、レオンは大丈夫かしら?)」

 

 そしてオルドリンはコックピット内に設置された水分補給装置(スポドリパック)供給線(ストロー)を刺し、グビグビと飲みながら義勇軍の言葉に知人を重ねて連想したレオンハルトを思い浮かべた。

 

『あー、プレイアデスナイツ……の星団と言ったか?』

 

『ハイ、こちらプレイアデスナイツの星団です。 どうかされましたか、篠原少佐?』

 

 ブツン。

 

『少佐、今のは何でしょうか?』

 

『あ、ああ。 今から聞く内容が内容だけに、一般兵との通信を切った。 今レーダーに映っている、浮遊航空艦はもしかして────』

『────ハイ。 プレイアデスナイツの母艦、通称“星団”です。』

 

『そ、そうか……維持費も、やはり高いのか?』

 

『費用は協力者たちによって支払われています。 ご心配なく。』

 

『まさか傭兵団が救援に来るとは思わなかったが……流石に航空浮遊艦持ちとは斜め上だ。』

 

『そうですか。』

 

『気を悪くしたのならすまない、ただその……私も色々と初めてでな……傭兵の悪い話や、実際に触れあったことがあってとても……悪い先入観を持っていた、すまない。』

 

『……いえ。 私もそのお気持ちは大変良く理解できますのでお気になさらず。』

 

『そうか……まだ手を貸してくれるか?』

 

『ご依頼内容によります。』

 

『実は五島市に先行させた非戦闘員部隊から通信が途絶えていた。 第二段として護衛付きの部隊を向かわせていたのだが先ほど連絡が入った。 “五島市及び非戦闘部隊はブリタニアの爆撃に合った”、と。』

 

『……心中、お察しいたします。』

 

『ブリタニアの連中は、私たちの事を“暴徒”と呼んでいるが我々からすればこれはれっきとした戦争だ。 戦争に犠牲はつきものだと、皆は理解している。 それに全滅したわけではない、生存者がかなり見つかっている。 問題はこれからだ。 五島市にブリタニアが陸と海、両方から近づいていると聞いた。』

 

『動きがかなり早いですね。』

 

『我々もブリタニアの介入を危惧して機を窺っていたのだが、バカが先走って……いや。 もう過ぎた話だ。 君たちの航空浮遊艦を使わずとも、隠していた移動手段で避難をさせる準備はこちらで出来る。 つまり君たちには、避難する者たちが戦闘地域から撤退出来るまでの時間稼ぎを頼みたい。』

 

『承りました。』

 

『ッ。 感謝、する。 ありがとう……』

 

『では、我々傭兵団用の合言葉をゴトウ租界に先行した部隊にお伝えください。』

 

『合言葉? ……分かった。』

 

『合言葉は────』

 

 

 ……

 …

 

 

「殿下、フクエジマエリアに送られたアルフレッドから報告が入りました。」

 

「フム……」

 

 政庁の中でカノンが報告書をシュナイゼルに手渡し、彼はスラスラとそれを読んでいく。

 

「なるほど。 結果は上々だね。」

 

「それよりも北の、ホッカイドウブロックは宜しいので?」

 

「うん? ああ、通常の巡回パターンのままでいい。 そうでなければ今作戦の意味がなくなってしまうからね。 例の調査員から何か聞いていないかい?」

 

「今はまだ調査中だと……」

 

 ……

 …

 

「“コノエナイツは待機”、ですか?」

 

 エリア11の政庁では軍の連絡記録で福江島の騒動を見たシュネーがスザクからの答えを復唱していた。

 

「うん、そう僕は聞いているよ。 キュウシュウの乱とブラックリベリオンの影響でブリタニア人は殆ど五島市から居なくなっていることが幸いして、暴徒を正規軍と駐留軍がそこに追い込んでいる。」

 

「……」

 

「どうかしたかい、シュネー?」

 

「何故、今になって待機の命令が下されたのかが少し気掛かりに……」

 

「……これはあくまで僕の考えだけれど今、中華連邦が先の騒動の平定をしているからだと思う。」

 

「もしや、黒の騎士団?!」

 

「かもしれないね。 でもこうやって彼らが分かりやすい行動に出るとは考えにくいから、もし彼らが関係していると福江島は陽動なんじゃないかな?」

 

「なるほど。 では我々は守りを固める為にここに残ると?」

 

「あくまで僕の考えだけどね。 (それに陽動でなくとも、エリア11に来たばかりの正規軍を個々の地形に慣らす演習とも捕えられる……だとすれば、福江島のアレは意図的に勃発されたということになる────)」

「────それとスザクさんはレドを知りませんか?」

 

「ん? レド? 彼がどうしたんだい?」

 

「いや、実はフクエジマエリアの事を彼と話したかったのですが見当たらなくて……探しているその時、丁度スザクさんが通りかかったのです。」

 

「レドが? 君に何も言わずに?」

 

「そうなのですよ。 たまにあるのです、フラッと消えてはフラッと隣に現れるのです。」

 

「(まるでルルーシュだな。」

 

「……昔からなので私は慣れているのですが、スザクさんは気にならないのですか?」

 

「ん? レドの行先について?」

 

「行先と、何をしているのかを。」

 

「(ああ、なるほど。 形だけでも僕はレドの上司に当たるから、シュネー自身よりハッキリと問いただせると思っているのか。) うーん……“気にならない”と言えば嘘になるけど、何かあったら連絡を入れてくるだろうし根気よく待とうよ。」

 

「はぁ……スザクさんがそう仰るのなら、そうします。」

 

「ああ。 彼を見つけたら、また一緒に昼でも食べよう。 クロヴィス殿下がエリア11の文化を取り入れてくれたおかげでいい丼屋さんが出来たんだ。」

 

 スザクはそう言いながら、窓の外に広がるトウキョウ租界を────否、帝都ペンドラゴンがある方向を見る。

 

「(人を見る目があるシュネーも純粋にレドを心配している。 信用はしたいし信じたい……そう思う僕は間違っているのだろうかと思う時もある。)」

 

『信じてくれ!』

 

 すると上記の言葉で自分に懇願するルルーシュの声がスザクの脳内に響く。

 

「うん……そうだね。 信じて彼を待とうよ……はは、天丼が食いたくなったよ。」

 

「“テンドン”? もしや十皿の物が出てくるのですか?!」

 

「なにそれシュネー? ダジャレのつもりかい?」

 

「“だじゃれ”?」

 

 ……

 …

 

「……」

 

 アッシュフォード学園の制服を身に纏っていたレドはオモテサンドウモール内を、顎に手をつけながらソフトローラ(電話会社)を後にしながら歩いていた。

 

「(やはり数か月前、テロ騒ぎの元となったのはこの店の店員だったか……)」

 

 レドは当時の騒動を保安局の報告に頼らず自分なりに人に何があったのかを調査し、『普通以上に焦っていた店員』にまで辿り着き、『新しい携帯機種を探している学生として身分を偽ったジャーナリスト』を演じてその店員にテロ騒動の日の事を聞いていた。

 

 そしてレドが当時の日の事を質問していくと、その日に非常ベルが鳴った16時直前辺りの記憶が店員に無かったことに行きついていた。

 

「(まさかここでルルーシュ・ランペルージに再び繋がるとは……参ったな、これじゃあほぼ確実になるじゃあないか。)」

 

 レドは携帯電話を開き、シュネーからのメッセージを無視してカノンの電話番号にかける寸前で指を止める。

 

「(ルルーシュ・ランペルージはカノンの思った通りの黒。 そして新たな情報は、彼は催眠術の類のような……何らかの方法で()()()()()()()()()。 前者は俺がこうやって行きつけたんだ。 報告は遅らせても、しないワケにはいかない。 しかし、後者は非常にマズイ。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だ。 彼と枢木卿に間にはアッシュフォード学園以外の接点はない。 そして枢木スザクは過去に何度か単身でルルーシュ・ランペルージと接触している……『ルルーシュ・ランペルージが黒』であることと『妙な術の使い手』を二つとも報告すれば間違いなく枢木卿にあの妙な術による内通者、あるいは傀儡の容疑がかかってしまうだろう。 その上、機密情報局とも……皇帝と繋りがあるとすれば、シュナイゼルは枢木卿を放っておかないだろう。)」

 

 ガチャン!

 

 レドは『平然』を装いながら落としてしまった携帯を拾い上げる。

 

「(いや、何を躊躇している。 元々ナンバーズでありながらラウンズに任命された異例の枢木卿を調べる為にコノエナイツなんていう親衛隊に入ったんだ。 それに彼は『他人』だ。 一体どこに躊躇する必要が……いや、分かっている。 シュネーが枢木卿を敬愛しているからだ。 )」

 

 ガチャン!

 

 レドはまたも携帯を落としてしまい、今度は画面にヒビが入ってしまう。

 

 「……いっその事……戦場に出撃できれば戦死という選択も……」

 

 彼はそのままヒビの入った画面に映っていた、自分とシュネーとスザクが並んでいる写真を見ながらボソリと静かな独り言を口から出した。

 

 ……

 …

 

 

「フクエジマエリアの五島租界は我々が包囲網を崩している間、爆撃機による攻撃によって主な軍事拠点の維持が困難な状態です。 恐らく陥落するのも時間の問題です。」

 

 リア・ファルにカレン達の機体が戻り、束の間の休息後にブリーフィングルームへと再び招集された彼女たちにレイラの開口一番は上記の言葉だった。

 

「え?!」

「ちょっと待った!」

「じゃあ、私たちが戦ったのって意味が無かったの?!」

 

 上からダルク、カレン、オルドリンがそれぞれ内心考えていた疑問をぶつけた。

 

「いいえ、意味はありました。 義勇軍及びその協力者たちの大部分は一方的な虐殺から守ることに成功しています。 元々義勇軍はブリタニア軍を福江島から撤退させ、報復や帝国の援軍が派遣される前にフクエジマ内の重要地域を制圧し、防衛線を引きつつ『国』を出張し黒の騎士団の同盟に参加することを予定していました。 残念ながら、先走った者たちの暴走によりその予定は崩れてしまいましたが……」

 

「ではレイラ、我々は残った義勇軍の撤退を援護するのか?」

 

「ええ。 サエコの言った通り、今は義勇軍の余力をこれからの為に温存する方針です。」

 

「……義勇軍の非戦闘員たちは、この艦に乗せるのか?」

 

「それも考えましたが、義勇軍のシノハラ少佐に遠慮されました。 “さすがにそこまで世話になる訳には”、と。」

 

「ほう、出来る指揮官だな……いや、この場合は文官か?」

 

「……」

 

「ネリスさんは、何かお考えがありますか?」

 

「脱出先はもう決めてあるのか?」

 

「南へとフクエジマを周り、上海の方向へと向かいつつ合衆国中華の福建省(ふっけんしょう)へと向かいます。 既にシンクーさんたちには連絡を送り、受け入れの準備をして貰っています。」

 

「手際が良いな。」

 

「“敵との接触後の想定”は難しいですが、行動方針を決めて無駄にならないことの事前準備をすれば憂いは少なくなりますから。」

 

 レイラはニッコリとした笑顔をブリーフィングの見学をしていたコーネリアに向けた。

 

「戦術家を心得ているな。 (う~む、この世代でこれほど有能な子たちがいるとはな。)」

 

「ええ、まぁ。 (シュバールさんのおかげなのですけれどね?)」

 

 コーネリアは図らずともエリア24で湿布を貼って貰っている先輩(ノネット)と似たようなことを考え、レイラは以前のガンマ作戦時に言われた受け売りに少々戸惑った。

 

 

 尚 “もしスバル(シュバール)がレイラの内心を聞いていれば?”と言う問いを本人にすれば、彼はポーカーフェイスの裏で『ちゃうねんあの時はぴっちりワイバーンパイロットスーツ姿のレイラから気をそらす為にそれらしいことを言っただけや!』と内心で少々長めの抗議をしていただろうとここで追記しておく。

 

 

「今作戦は脱出が速やかに進められるよう、義勇軍の支援となります。」

 

「えーっと……つまり?」

 

「ブリタニア軍を混乱させるということですよ、カレンさん。」

 

「(“それに恐らくゼロはこの騒動を利用してあの計画の下準備を進めるでしょう”、という言葉が今にも聞こえるほど分かりやすい……のは若さ故か。 それとも純粋に『素直』だからか?)」

 

 一瞬だけレイラがコーネリアをチラっと見てはニコニコしながらカレンに答えると、コーネリア(28)は微笑ましくそう思っていたそうな。

 

「ナルホドナー!」

 

「差し入れで~す!」

「ですー!♪」

 

 ブリーフィングルームのドアが開かれ、あっけらかんな機械音声が部屋の中にコロコロと床を転がるピンクちゃんと共に響くと軽食を載せたトレイを持ったユーフェミアが愉快な声と、飲みものを載せたトレイを持ったライラもユーフェミアの語尾を真似しながら入って来ては二人とも持っているトレイの物を配りだす。

 

「“握り飯”、というヤツか。」

「あ、縁茶だ! 見てアキト!」

「アヤノ可愛い。(ああ。)」

「へ?!」

「フーン。」

 

「ほらカレン、元気を出せ。 お前の好きなかつお節たっぷりめの小松菜とツナみそ入りだぞ。」

 

「え、本当?! やったー! いただきま~す……じゃ・な・く・て! なんでここにアンタもいるのよ?!」

 

 そしてあたかも当然のように振舞うスバルの様子にカレンはツッコミを入れた。

 

「……差し入れだから?」

 

 ちなみに彼の車椅子には小型の屋台(に似た)オブジェがあるとここで追記する。

 

「「「……いやなんで?!」」」

 

「「「……」」」

 

「「あ、は、は、は、は。」」

 

 そんな彼を見た者たちの数人が驚きの声を上げ、他の者たちは気まず~く目をそらしながら乾いた機械的な笑いを出すユーフェミアとライラを見た。

 

「休めと言ったような気がするのだが、スバル?」

 

「いや、何故と問われても“()()()()()()()”としか答えようが無いのだが?」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

 

 


 

 

 え? 

 何、この間?

 毒島の問いにありのままに答えたらお互いを見ている奴らもいれば、憐れみを込めた目を向けてくる人たちもいる。

 

 WHY(何故に)

 ぶっちゃけこれってば『習慣』というか『日課』の枠に入るから全然『負担』の中に入らないぞ。

 

「あの……行為は大変嬉しいのですが、無理はなさらないでくださいねシュバールさん?」

 

 あー、レイラの控えめな言葉で分かった(と言うか察した)ぞ。

 こいつらからすれば俺が無理をしているように見えるんだな、きっと?

 

「何、そこまでの事をしていない。 せいぜい下準備と出来立ての物を運ぶ手伝いをしただけだ。」

 

「「「「「「……」」」」」」

 

 もうね、『休め』と言われても他にやることが無いのだよ。

 あ、言っておくがちゃんと自分なりに休んだぞ?

 

 何時もの睡眠時間に対しての活動とかに比べればどうってことないし、ニュースを見ていたりとか日向ぼっことかライラの周りにいる孤児たちの視線を無視したりとかそんな孤児たちを見て震えだすエデンバイタル教団の孤児たちを慰めたりとか何故かオルフェウスを取り合っているクララ&オルドリンの仲介に落ち込んでいるオイアグロをけしかけたりとかラクシャータやミルベル夫婦博士たちに第二トウキョウ決戦(と言うかブリタニア側のエナジーウィング)に備えての装備アイデア提供とか。

 

 それでも時間があるのだから何が言いたいかと言うと超絶に暇だということだ。

 

 と言うか周りの奴らがせっせと何かしているのに、俺だけボーっと何もしていないのは居心地が悪い。

 

 ……あれ?

 

 俺、スローライフになる為に色々としていたはずなのにどうしてこうなった?




集合ちゃん:今更。 ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)

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