小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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どうしてもキリの良いところまで書きたかったので少し長めの次話となってしまいました。 (汗

お読み頂きありがとうございます、楽しんでいただければ幸いです。 m(_ _)m


第30話 『リフレイン』

 河口湖ホテルジャック事件から一週間ほどが経った。

 

 俺は久しぶりにのんびりとした時間を────

 

ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。 マジしんどい。 寝ていい? 寝る……スゥー。」

 

 ────満喫できていなかった。

 

「おい、寝るな。 よだれぐらい拭け。」

 

「んうぅぅぅぅ~。」

 

って俺の服で拭くなよ。 ライダースーツは汚れにくいから逆にお前の顔に引っ付く────」

「────おねが~い。」

 

 ……ま、良いか。

 

 カレンがまたも黒の騎士団活動で身体を駆使した結果、殆んど俺に身体を預けていたカレンがダルイ感じの声を出してはついに電池切れ寸前となった。

 

 今は丁度、シュタットフェルト家の屋敷に忍び込むところだが……

 

 フルフェイスヘルメットとライダースーツを着た俺のこの姿を見たら絶対に衛兵を呼ばれるな。

 

『カレンお嬢様を攫おうとした不審者』として。

 

「昴は良いよねぇ~? 整備班だから必要時以外は呼ばれないし、私みたいに無茶ぶり頼まれないし~? ………………まさか『スバル』の呼び方も、『素顔を隠す』のも考えのうち?」

 

 ギクッ。

 

「まさか。 結果的にそうなっただけだ。 それに俺も……」

 

「“俺も”、何?」

 

「……いや、なんでもない。」

 

「ケチ~。」

 

 言えるわけがない。

 

『俺も社会の裏で、特にナンバーズの間で爆発的に売れ始めた麻薬の調査をしています』なんてな。

 

 ()()()()()()()

 

 何とか無事に屋敷の隠し通路を使ってカレンをベッドに放り込んだ後────『みぎゃ?! ……スヤァ~』────俺も自室に戻って着替えてから、また出かける用意をするとバッタリ留美さんと会ってしまう。

 

「きゃ?! す、すば────()()()()君? こんな夜中に、どこ行くの?」

 

「少々野暮用で、租界に。」

 

「そ、そう……気を付けてね?」

 

『そういう留美さんこそどこか出かけるのか?』と私服に着替えていた彼女に言いたかったのをグッとこらえて、そそくさとそのまま素通りしようとした留美さんを見送r────

 

「そういう留美さんこそどこか出かけるのですか?」

 

 ────無理。

 

 やっぱり、見過ごせない。

 

「ッ」

 

 俺の問いに、留美さんは息を詰まらせたように固まりながら目をそらす。

 

 この具合だと……()()みたいだな。

 

 良かった。

 

 ()()()()()

 

「留美さん、悪いことは言いません。 ()()()()()()()。」

 

「ッ……昴君の……それは、どう言う意味……かな?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 弱々しい笑顔を向ける彼女に俺はきっぱりと言い放つと、留美さんはフルフルと震える手を胸の前に置きながら半歩下がる。

 

 俺も心苦しいが、この事件は留美さんにとって後遺症を残すようなことに急発展する。

 

 それこそ身体の自由が色々と効かなくなり、寝たきり状態になるほどだ。

 

「それに、カレンだけじゃない。 悲しくなるのは、()()だ。」

 

 足がガクガクと笑いそうなのを、俺は誤魔化すように踵を返して留美さんからとっとと離れる。

 

 「私は……どうしたら……」

 

 大丈夫だ、留美さん。

 

 この時をある意味、()()()()()

 

 俺が、何とかするから。

 

 だから、もう少しだけ我慢してくれ……

 

 

 

 

 

「おい、この情報は確かなんだろうな?」

 

「へ、へぇ……『坊ちゃんの条件に照らし合わせる』、という事ですが。」

 

 俺の前にはいつかアンジュリーゼを襲おうとした酔っ払い三人衆だ。

 

 こいつらはあの後、『スヴェン()が見逃していたのは何か理由がある』と思った毒島が独断であの後追跡して調ky────“躾けた”らしい。

 

 悪い予感しかなかったので詳しいことは敢えて聞いていない。

 

 俺としては完全に誤算だったがこいつら、俺より長い間ここ(租界)で使用人をしていただけあって『裏の世界の伝手』を探し出す腕は結構いいと思う。

 

 何でこいつらがその才能を使わなかったと聞いてみたところ、理由は単純だった。

 

 “有効活用できるかつ足のつかない金が無かった”だそうだ。

 

 と言う訳で、こいつらには主に俺の『情報屋』としての『情報収集役』をさせている。

 

 だからこいつらの名前は聞いていないし、俺もこいつらに名前を言っていない。

 彼らは俺を『坊ちゃん』。

 俺は彼らを(内心で)酔っ払いモブA,B,Cと呼んでいる。

 

 連絡するには租界の中でいくつかのポイントに印をつければ『どこ』と『重要性』が分かる。

 

 何か互いにあったとしても、あくまで『ギブアンドテイク』の関係だ。

 

 最悪、毒島の事などがバレると俺は思ったのだがそのことを口にしたら三人とも急に頭を抱えだして唸り声を出した。

 

 悪い予感しかなかったので詳しいことは敢えて聞いていない。←二回目

 

「あのぅ……」

 

「ん? そう言えば、お前の手はもう大丈夫か?」

 

 確かガラス破片を投げたと思ったが……

 

「は、はぁ。 ブリタニアの医療技術と坊ちゃんの金で何とか。」

 

 マジか。

 スゲェな、ブリタニアの医療技術。

 

「……それでその、一応条件に見合うものを探し出せましたけど……それらの真偽までは────」

「────そこまでは俺も求めていない。 金も、命あってのモノだからな。」

 

 そこは俺もこいつらと同感だ。

 

 彼らにさせていたのは原作で主にエリアの住民たちをターゲットした麻薬、『リフレイン』のディーラーに取引先や搬入先などだ。

 

「あと、少し耳に入れたいことがありまして。」

 

「なんだ?」

 

「ええっと……」

 

「……ああ、金か。」

 

 俺はポケットの中から何枚か札を渡す。

 

「……実は、記者かテレビ局の奴みたいなのを何度か見ましてね? 坊ちゃんの頼みで嗅ぎまわっていた俺たちも何度見かけましたので言いたかっただけです。」

 

 メディア関係の人か。

 多分、ネタ探しだろうな。

 どこの誰かは知らないが、ご苦労さま。

 

 さてと。

 酔っ払い三人衆に集めてもらったリフレインに関する情報の中で、キーワードたちを探す。

 

『警察』、『租界内部』、『ナイトポリス』だ。

 

 原作で明確に覚えている内容を、単語で照らし合わせてれば広い租界でも主な場所はかなり絞られる。

 

 そして、あとは『中華連邦』と……

 

 ピリリリ!

 

 携帯から音が出て、画面を見ると丁度俺が求めていた情報が送られていた。

 

 大まかにとはいえ、ブリタニア軍が『怪しい』と睨んでいる地区で何人かの軍人たちに“近寄るな”と警告が出されている場所だ。

 

 これは意外なことに、アンジュリーゼが学園でブリタニア軍に知り合いや親族内にいる学生たちから入手した情報だ。

 

 アイツ、何故か俺がBボタン長押しダッシュをした後に何度か連絡をして来て“本当にできることは何もないか?”と聞いてきたから適当に“じゃあブリタニア軍の情報くれ”と言ったらさっそく巡回ルートを寄こしやがった。

 

 …………………………………………既に『アンジュ』になっとらん、これ?

 

 覚醒イベントオワタ?

 

 ちょょょょょょょょょょっと会うのが怖いですが?

 

 ま、まぁ大いに助かってはいるし?

『情報屋のスヴェン』としても?

『黒の騎士団のスバル』としても?

 

 ……………………うん! 考えないようにしよう!

 

 

 

 

「はぁ~い! 元気にしていたスヴェン?」

 

 次の日、何故かミレイがシュタットフェルト家の屋敷に来ていた。

 

 何しに来たミレイ。

 ホテルジャックあとは今まで散々俺を避けていたくせに。

 

 あとニーナもライブラも。

 あとついでにアリスも。

 

 ずっとロンリーボーイ状態だったから、黒の騎士団と情報屋とカレンのフォローを両立するのが楽だったけれど。

 

 寂しくなかったからな?

 俺はウサギじゃないから寂しさで死ぬことはないぞ?

 本当だからな?

 だからピザをいつも以上に作ってそれの減り具合でホクホクしていたなんてただ一時的なことだからな?

 

「…………………………………………………………」

 

 固まった(と思われていたっぽい)俺とミレイを留美さんがオロオロとしながら互いに見る。

 

「えと、すば────スヴェン君のお友達と聞いたから呼んだのだけれど────」

「────あ、来ちゃった♡」

 

 リアルで“あ、来ちゃった♡”と言われてもなぁ~。

 相手がミレイだし。

 それでも似合うのだから“さすミレ”か?

 

「ミレイ会長、何の用でしょうか?」

 

「う~ん……制服も似合うけど燕尾服もいいわ!♪」

 

 「な・ん・の・用でしょうか?」

 

 俺は忘れていないからな、アンジュリーゼの件。

 

「う……えっと、カレンに渡したい物があって……」

 

 あ。

 そういやこんなシーンあったような気が。

 

 主に覚えているのは、カレンが自室で隠し忘れたダンベルとかの筋トレ道具がドアップで出ていたところだけど。

 

「留美さん、ここからは私が引き継ぎます。」

 

「迷惑……だったかしら?」

 

「いえいえ、全くもってそのようなことはございません。」

 

「そ、そう?」

 

「ええ。」

 

 ミレイをカレンのいるところに案内する為、オドオドする留美さんを後にする。

 

「ふ~ん……さっきの女の人と知り合い、スヴェン?」

 

「ええ、まぁ。 同じ職場ですので()()。」

 

「「…………………………」」

 

 コンコンコンコン。

 

 特に会話もないまま、カレンの部屋まで来ると()()ノックをする。

 

『……はい?』

 

「スヴェンです。 ミレイ会長がお嬢様に“渡したいものがある”そうです。」

 

『……そう、入っていいわよ。』

 

「失礼します、お嬢様。」

 

 ドアを開けると『病弱設定』のカレンがいた。

 

 そして50キロのダンベルもやはり隠しきれていなかった。

 

 片手で50キロって……ゴリラじゃん。

 

 その細腕のどこからそんな筋力が生まれてくる?

 

「会長────?」

「────は~い、カレン♪ 実はと言うと、二人に渡すものがあってね? スヴェンも、一緒にどう?」 

 

「では紅茶と茶菓子を持ってきます。」

 

 

 

「ちょっとお祖父ちゃん(理事長)が直接渡した方が良いって……これ、二人の成績証明書なの。 ()()からの。」

 

「ッ。」

 

 思い出してきたぞ、この展開。

 なぜミレイがいつもより弱めの笑みを浮かべていた理由も分かったような気がした。

 

「という事は、私とスヴェンが『ハーフ』だという事もバレた?」

 

「ええ、そうね……私はそんなモノ、全然気にしないけれどね? ……それでカレンの、父か母がシュタットフェルト家の────?」

「────父が当主で、実の母はどんくさいメイド。 かつての男を頼って、この屋敷で働いています……」

 

 やっぱり、カレンにはそう留美さんは映ってしまうか。

 

 留美さん、クソビッチ(シュタットフェルト夫人)から“カレンに近寄るな”って口酸っぱく言われているしイジメもどんどん過激化しているしな。

 

「そう……複雑ね。 正妻も妾も娘も一緒に住んでいるなんて……スヴェンは?」

 

「一応、父がブリタニア人で母が非ブリタニア人と()()()()()()()。」

 

「「え。」」

 

 カレン、そしてミレイが不思議そうに俺を見る。

 

「それって、どういう────?」

「────なんかカレン以上に複雑な感じがするけど……」

 

 あれ?

 俺、カレンには言っていなかったっけ?

 

 ……言ってないような気がする。

 

「父は片手で数えるほどしか姿を見ていませんし、実の母は出産時に他界していると聞きましたから。 それに、事情が事情だけに写真の類もなかったので母は『覚えていない』というよりも『知りません』。 父もほぼ同じことを言えますが。」

 

「「………………………………」」

 

 あ、あれ?

 なんか急に黙り込んだぞ二人とも?

 俺は気にしていないし、今更実家のことを話しても痛くも痒くもないんだが?

 

「その……凄いね、スヴェン?」

 

 ミレイさんや。 その“凄い”はどういう意味でしょうか?

 

「うん、色々できるから余計に。」

 

 あ、なるほど。 そっちか。

 

「そうですね。 子供の頃は他に出来ることも無かったのでただひたすらに部屋で勉強していましたからね。 

 あとは監視付きの乗馬でたまに部屋の外に出るぐらいですかね? ですので、エリア11になる前の日本に身一つで送られたときよりかなり色も肌に付きましたし。」

 

「「………………………………………………………………」」

 

 おおう?!

 

 なぜかさらにお通夜状態に突入?!

 

 ナンデ?

 

 

 


 

 

 ルルーシュはゼロとして、次々と法では裁かれない組織や裏社会活動を潰して着々と民衆を仲間につけていた。

 

 ブリタニア人であろうと、ナンバーズであろうと関係なく。

 

「(計画通りだ。 民衆はいつも社会に不満を持っているからな。 “何かしたいが自分が痛いこと、汚れることは嫌だ”で行動に出ない。 それを黒の騎士団が代理でやり続ければ自然と支援者も錯覚し、一歩踏み出す者たち自らが名乗り出てくる。)」

 

 彼が次にターゲットにしたのはかなりの度合いで租界とゲットー両方に流通している『リフレイン』だった。

 

「(思っていたより使えるな。 流石は『情報屋』と自称するだけのことはある。)」

 

 以前、スヴェンにギアスをかけて彼が情報屋として活動していることを知ってから何度かカレン経由で情報を買ったり売ったりしていたが、下手な記者よりコネがあるような成果を見せていた。

 

「(それに、意外と多種多様な人物が扇のグループにいたことも大きい。)」

 

 ルルーシュが次に視線を送ったのは黙々とカレンのグラスゴーを手袋越しでも器用に整備するフルフェイスヘルメットとライダースーツを着た『スバル』。

 

 彼のそばにある『大きな槍』に似た、新型兵器と思われるものを見ながらルルーシュは考えを続ける。

 

「(いまだに地味な仕事しか受け付けないが、シミュレーターで出したパイロット適正はB。 カレンほどではないがブリタニア正規軍とそう変わらない腕に整備やモノ作りの心得……おそらくは元軍人か技術士か何かだったのだろう。) では、作戦通りに私が合図をしたら全員、あの倉庫に突入せよ。」

 

「ああ、わかった。」

 

 もじゃもじゃ頭()が返事した頃にはもうすでにルルーシュは移動を開始していた。

 

 今夜襲撃するのは新たにナゴヤの租界に搬入されると思われるリフレインの倉庫だ。

 

 今までの場所より大きな動きがある、警察用のナイトメアまでもが配備されている可能性という情報もあるので修理が終わったカレンのグラスゴーも引っ張り出していた。

 

「ん? 何だテメェ?!」

 

「『俺の命令に従え。』」

 

 

 ルルーシュはギアスを使い、リフレイン密入組織の一員と思われる武装した男を『駒』と『内部情報提供者』として使った。

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「日本、万歳! 日本、バンザーイ!」

「はい! 来月、私たち結婚するんですよ! 玉の輿です!」

「栄転だぞ! 今度はパリ支店だ!」

「来週の花火、一緒に行くよね? いつもの神社で待っているからね!」

「任せて下さいよ! 日本のサクラダイトに関する技術は未だに世界一ですから!」

「決まったぞ留学! 俺は! 俺はやってやるぞぉー!」

 

 ルルーシュ達とカレンは倉庫内へと突入し、裏組織の人間らしき者たちを一掃しながら逃げた者たちを追うと、奥に待ち受けていたのは数十人ほどのリフレイン使用者。

 

 日本がまだ『国』として健在した時代に、自ら溺れる者たちだった。

 

 そして────

 

「────ナイトポリス?!」

「────警察までグルだったのかよ?!」

 

「(やはりか!) Q1(カレン)!」

 

『任せて!』

 

 ルルーシュが声を出す前にカレンはもうすでに行動を起こし、瞬く間に同じグラスゴーがベースになっているとは思えないほどの手腕でナイトポリスを鎮圧化する。

 

「(よし、これでこの者たちの保護を────)」

 

 『────動くなテメェらぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

 

 ルルーシュたちがスピーカー越しの声の方向を見ると、もう一機ナイトポリスが()()を手にしながら銃を()()に向けていた。

 

 『動けばこのイレヴンをぶち殺す! 特にそのグラスゴー! ちょっとでも動いたら撃つ!』

 

『何か』、『ソレ』、とは日本人と思われる『誰か』だった。

 

「い、いや! 放してぇぇぇぇぇぇ!」

 

「(この声と慌てようから女性、それもリフレインを使用していない正常な者か。 近くにいたのか? どちらにせよ、この時間帯と場所にいることで『リフレイン』────)」

 『────な、んで?』

 

「ん?」

 

 そこに、チャンネルを開いたままカレンの声がゼロのマスクの中に搭載されている無線機から聞こえた。

 

『どうして、アンタがここに────?!』

 「────おおおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 無線機から来るカレンの苦しそうな声より、聞き慣れていない叫び声が意外な人物から発していたことにルルーシュ、カレン、扇たちまでもが耳を疑った。

 

 スバルだった。

 

『こ、このぉ!』

 

 ナイトポリスのパイロットは慌てていたのか人質の事を完全に忘れ、ハンドガンを一心不乱に走るスバルへとそれを向けて乱射する。

 

 同時にスバルは背負っていた槍らしきモノに外付けされていたワイヤーを射出してその先についていた金具をナイトポリスに引っ付けると、電動リールで急速に巻き取っていく。

 

 これにより人間では出せない速度で近づくと同時に撃たれた弾丸をかい潜り、彼はその加速と勢いを利用して一気にナイトポリスのコックピットブロックまで駆け上がって槍を構える。

 

『ば、バカn────?!』

 「────でやぁぁぁぁぁ!!!」

 

 ボン!

 

 聞き慣れない、乾いた噴射と共に槍がナイトポリスのコクピットブロックへ一気にくぎ打ち機のように撃ちこまれ、むせ返るような匂いが辺りに散漫する。

 


最も危険な状態、それは爆発する衝動。

たくまずして自ら仕掛けた『時限(次元)爆弾』。

それがどのようなきっかけで突然に目を覚まし、偽りの仮面を打ち破るか分からない。

本人が望もうと、望むまいと。

 

例えるのなら、『地雷』である。

 

自爆、誘爆、御用心されたし。

 

次回予告、『ナリタ連山、近づく』。





……次回予告、こらえ切れなかったです。 (汗

『ブリタニア絶対殺す狂犬』を加入させますか? *注意事項*作者はロストストーリーズ未プレイでゲームが完結していないので『高い可能性(ほぼ確定)でキャラ崩壊アリ』とだけ前もってここに書きます

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