アンケートへのご協力、誠にありがとうございます。
画像のある話のサブタイトルに、『(挿絵)』を入れることにしました。
「(スバルの様子がおかしい。)」
そう毒島が感じ取ったのは、ランスロット・アルビオンと『見事』としか言いようのない
「(焦っている。)」
彼女がそう直感したのは、スバルの機体がリア・ファルのカタパルト内にアルビオンを誘い込むかのように逃げ込んだ時である。
その思いが確信に変わり、『時間がない』という考えがよぎったのは、出口を閉じたカタパルトが
「(もうしばらく動きに慣れていたかったが仕方がない。) 行くぞスザク!」
『分かった!』
毒島の言葉に反応し、彼女の機体は一歩前へ出るような動きを見せ、一方で、スザクのランスロット・リベレーターは中距離へと下がっては両手にVARISを構える姿勢を取る。
「む?」
それを見たビスマルクは、息を吐きながら小さく疑問を口にした。
「(二人がかりでの接近戦を諦め、一人に気を引かせ、もう一人が援護に回る作戦か……いや、どちらも『本命』として動いているのか。 若いのに大した機転だ。) しかし甘いな!」
ビスマルクは感心しつつも、スザクが距離を取ったことで広がった視界を利用し、ギャラハッドの太刀筋をさらに大きく振るった。毒島機が作ったわずかな隙を突こうとするランスロットの弾丸を前腕部に付いている籠手のような装甲から展開した小型のブレイズルミナスで巧みに防ぎ、続いて撃たれてくるハドロン砲のレーザーも回避する。
「(二人で攻めてきた時より視界が広がった分、『観える』────!)」
『────今だ、スザク────!』
『────ッ。』
毒島の掛け声とともに彼女の機体はさらに距離を縮め、両手とサブアームを駆使して連撃を叩き込む。
「(ぬ?!)」
その猛攻は先ほどよりさらに過激かつ激しく、スザクと連携していた時と同等、あるいはそれ以上のものであった。自然と浮かんでいたビスマルクの笑みは、いつの間にか消えていた。
それもそのはず。
何故ならば毒島の攻撃はすべての防御を捨てた、
ギャン、ガリガリガリガリ!
『防いだ?!』
しかしギャラハッドは怯むことなく、実体剣であるエクスカリバーでハドロンサーベルを弾き、攻撃を流していく。
『まさかこの短期間で対策を────?!』
「────一度の不覚を二度も許すはずがないだろう? ハドロン砲を白兵戦用に転換するとは大した発想だ。 だが────!」
────ザン!
思わず直通通信で毒島が出していた通信をビスマルクが遮り、ギャラハッドが深く斬り込むとエクスカリバーが光を放ち、ハドロンサーベルの刀身を真っ二つに断ち切っていく。
『ハドロンサーベルを、
ザク!
巨体なギャラハッドはそのままハドロンサーベルを切ったエクスカリバーを返しの刃でそのまま不知火の胸を貫く。
『────ぐはぁ?!』
「実に惜しかったな、若者よ! (さて、スザクは────)」
ビスマルクは、不知火の胸を貫いたと確信してから、その視線をスザクのリベレーターに向けた。
それも無理はなかった。
KMFの設計において、コックピットはブリタニア、EU、中華連邦を問わず、すべての制御コンピュータや主要システムが収められる「胸部」に配置されるのが一般的だ。これは各国共通の
ガシッ!
『捕まえた!』
「なに?!」
不知火の両手とサブアームが、ギャラハッドのエクスカリバーをがっしりと掴んだその瞬間、毒島の声が響いた。
「バカな────?!」
『────次に貴殿はこう言うのだろう!? “胸を貫かれて、なぜ動ける”と────?!』
「────胸を貫かれて、なぜ動ける────ハ?!」
ビスマルクは毒島に言葉を予見されたことに驚いたのではなく、彼は視線の先で不知火の貫かれた胸の反対側から突き出た刀身を見て目を見開かせながら声を出した。
「(貫いた胸の向こう側から、MVSの刀身が!) 放せ────!」
『────すべてが観えているのなら! 死角から防ぎようのない攻撃ならばどうだ?!』
や────貴様正気かぁぁぁぁぁぁぁ?!」
次の瞬間、ビスマルクの視界に映ったのは、不知火の胸を貫いた刀身がギャラハッドのコックピットへと直撃する光景だった。
そこから僅かに景色がずれると、不知火の背後にスザクのランスロット・リベレーターがいたことをビスマルクは見た。
「クルルギ卿────」
────ザク!
『毒島さん────!』
「────機体を設計したスバルに、感謝だな。」
毒島はそう呟くと、網膜投影システムに映し出される損傷表示を確認し、冷や汗を流しながらコックピットの天井を見て、そこからわずかに空気が流れる様子を見る。
通常、KMFのコックピットは胸部に配置されるが『撃震』、村正『陽炎タイプ』、94式『不知火』などは戦〇機をモデルに開発され、それ故かガウェインやギャラハッド、オイアグロのアグラヴェインなどと同様に通常より大きい機体サイズとなった。
戦〇機モドキは通常のKMFより複雑化しただけでなく、機動力の向上のため『
「(開発当初、技術者たちから『従来から離れたデザインにはリスクが伴う』と怪訝されたが……今回はそれが功を奏してくれたな……) ハァ~……スバルがいつも疲れている理由の片鱗を一部体験した気がする……」
「こ、こんな……こんな────ごはぁ?!」
ビスマルクは自分の腰から下が、ギャラハッドの装甲を貫いたMVSによって斬られていることを信じられない様子で口を開き、その拍子に吐血したことで現実味が増したのか、その表情は次第に変わっていった。
「……そう、か。
ビスマルクの顔は次第に穏やかな物へと変わっていき、敗北と共に死を悟ったのか彼は満足そうに天井を見上げた。
「(本当に、聞いていた以上に強い若者たちだったなぁ……)」
ザ、ザザザ。
『どうしてそんな嬉しそうに、そんなことが言える?!』
『どうしてって言われても……
「(この声は……マリアンヌ様?)」
ビスマルクはぼやける視界の中で、夢を見るかのような感覚でノイズ交じりに聞こえるスバルとマリアンヌの通信の会話に耳を傾けていた。
『貴方だってそうでしょう? 私との戦いで、生と死の境界線ぎりぎりのダンスでの充足感を貴方
『────ふざけるな! そんな……そんな! 人の事を……
『う~ん……遊び場?』
「(……ああ、
何かが腑に落ちたのかビスマルクはゆっくりと目を閉じ、体を襲う脱力感に身を任せた。
「(皇帝陛下……シャルル……私は……………やはり最後まで…………………………クルルギ卿……スザク君に、一泡吹かせるのが限界、だった、ようです……)」
ビスマルクの脳裏には、走馬灯のように過去の光景がよぎった。
『見て見て見て! この子、笑ったわよ!』
『そうか。』
『ほぉ、これがマリアンヌ様の……』
『ビスマルクも抱いてみる?』
『イデ?! イダダダダ?!』
『……あらあらあら、髭を引っ張っちゃ駄目よ?』
『はっはっはっはっは! ビスマルクも赤子の前では打つ手なしか!』
『やっぱり結婚など私の性に合いません。』
「フッ(願わくば、あの時のような団欒をもう一度経験したかった……髭を引っ張られるとしても……)」
ビスマルクは遠のく意識の中で微笑み、その思いと共に満足げに息を引き取った。
この時、40歳であった。
……
…
『アラン────!』
『────フランツ! 右だ────!』
『────アラン、生きているのなら返事を────!』
『────シモン、戻れ! そこはもう奴の間合いだ────!』
アシュレイ隊の緊迫した通信がディーナ・シー内に響く。シンは立ち上がろうとするジャンの腕を、無表情のまま掴んでいた。
「ヒュウガ様、放してください!」
「ダメだ、ジャン。」
「ですが────!」
ギリっ!
「────私だって、今すぐにでも飛び出したいのだッ!」
ジャンは歯を食いしばるシンの切迫した様子を見て、彼の苦悩を察した。
ダモクレスと皇帝派の艦隊を強襲した後、ディーナ・シーは後方に浮上して上空の支援を行う予定だった。
だが、スバルがマリアンヌの相手に専念しなければならない状況になったこと、加えてラウンズにグリンダ騎士団やアマルガムが予想以上に手こずっていたこと、そしてフレイヤが使用されたことから、シンは万が一のフォローのためにアシュラ隊を待機させていた。
しかし、リア・ファルが損傷を受けて戦線を離脱し、明らかに追い詰められたスバルの援護にユキヤが単機で向かったことで、アシュレイの出撃要請をシンが許可した。
その判断を、シンは表情に出すほどに後悔をしていた。
「ヒュウガ様……」
ゾワッ!
「「「「ッ?!」」」」
……
…
「着水まで10秒をきりました!」
「君たちも座ってシートハーネスをしなさい!」
ガガガガガガガガガガガガガ!!!
不時着を試みていたリア・ファルの艦内で元wZERO部隊オペレーターたちにウィルバーが叫んだ数秒後、リア・ファルは激しく揺れた。
固定席に座っていた者たちは両手で耳をふさぎ、間に合わなかった者たちは必死に艦内の手すりや固定器具にハーネスを繋ぎ、投げ出されないよう耐えていた。
ズズズズズズズ……
重苦しい音とともに揺れが収まる中、リア・ファルの艦内にはスバルとマリアンヌの通信が流れ続けていた。
『私との戦いで、生と死の境界線ぎりぎりのダンスでの充足感を貴方
『────ふざけるな! そんな……そんな! 人の事を……
スバルとマリアンヌの通信が流れたその時だった。
ビィィィィィィィィィィィィィ!!!
「「「「わああああああああああああああああああああああ?!」」」」
急に
「博士! BRSの共鳴率が跳ね上がりました!」
「こっちでも見えているわ! 共鳴率は……『
「もうやっています博士! でも……」
「やろうとしているんです! この莫大なデータ量に、コンピューターがパンクしそうなんです!」
「それでもギリギリまで続けなさい!」
『ランドル博士! このコンピューターの使用要請はいったい何だ?!』
「艦長代理────いいえ、ミルビル博士! 脳波動が時空間そのものに干渉を始めているの!」
『なに? それは確か君の夫、タケル・ランドルの理論の────?』
「────ええ! ヴァイスボルフ城でも確認できているわ! 報告は見たでしょう?!」
『しかし……人の精神が世界に物理的な干渉を及ばすなんて────』
「────ならばその目でしかと刮目しなさい! シュバールを中心に、特異点が────!」
『────う~ん、遊び場?』
『遊び場? 遊び場?! 戦いが遊びなものか! 独善的すぎる! その考え方! その精神! お前だけは、救えない!』
ビィィィィィィィィィィィィィィ!!!
パァン! パパァン、パァァァァン!
「きゃあああ?!」
「わぁぁぁぁ?!」
「しょ、消火器を!」
スバルの叫びと同時にリア・ファル内の機器が次々とエラー音を響かせ、BRSから受信したデータ量の変動とフィードバックによって画面が弾け、艦内のシステムが火花と共にショートしていく。
そしてスバルの叫びが響いたその瞬間、神根島上空にいた皇帝派および連合軍の戦闘員、非戦闘員に関係なく、その場にいた全員が体の芯に冷たい熱を注がれるような、複雑かつ不可解な感覚に襲われた。
誰もが思わず息をひそめ、その場で動きを止めていた。
『お前のような奴がいるからだ!』
「(なに?)」
この奇妙で初めて味わう感覚にマリアンヌは戸惑いながらも、満身創痍の状態でスバルのアロンダイトが繰り出す攻撃をなんとかいなし続けていた。
『お前だけは! お前だけは! お前だけはぁぁぁぁぁぁ!』
「(なんなの、こいつ?!)」
だが彼女はこの奇妙な感覚とは別に、『不愉快』という感情に戸惑っていた。
そのうえアロンダイトの動きがさっきまでとは桁違いに鋭く、確実に自分を排除しようとする
「(これはなに? 純粋な怒りとも違う……発狂でもない────)」
『────何かを成すためならまだしも! お前のような奴みたいに! 戦い自体を好んで、人殺しを平気でやれるなんて────!』
『(────これは……
『────貴様のように、悲しみを! 理解を分かち合おうとしないお前こそ、【悪】だ!』
ドッ!
マリアンヌの胸がひときわ強く脈打ち、鋭い痛みが走った。
「ウッ?!」
彼女は思わず呻き、目の前のモニターに映し出される警報に目を見開く。
「『騎乗者の』……『心拍停止』?! (まさか、ギアス?! ふざけるな! こんな局面で────!)」
『────ここから消えろぉぉぉぉ!』
その瞬間、アルビオンが不意に動きを止めたことを好機と見たのか、スバルのアロンダイトが何の変哲もない軌道で距離を詰める。
「ふざ、けるな!」
マリアンヌは気力でアルビオンを動かし、前方に巨大な錐体状のブレイズルミナス────コアルミナスコーンを展開させて迫りくるアロンダイトにシールドの突起部が迫る。
「(その距離で方向転換や軌道の修正は無理! 勝った!)」
マリアンヌが勝利を確信した刹那、アロンダイトは大気に溶け込むように姿を消して次の瞬間、アルビオンの真横に再び出現した。
「な?! (バカな、今のはまさか……
────ガァン!
「ぐっ!」
アロンダイトはタックル気味にアルビオンへ衝突すると、サブアームを展開し、相手を羽交い締めにした。
「(背後を取られた────!)」
『────くたばれぇぇぇぇぇぇ!!!』
カチ。
スバルは輻射波動の出力を最大まで上げ、スイッチを入れると瞬時に高周波の波動がアルビオンとアロンダイトの双方を襲う。
「くぁwせdrftgyふじこ~!」
「★■◆□☆!!! (くたばれくたばれくたばれぇぇぇぇぇぇぇ!!!)」
マリアンヌとスバルは、言語化できない激痛の中で意味を成さない叫び声を上げた。
ボォォン!
限界に達したその時、ついに二機のうちの一つが爆発する。
ピィィィィィィ。
『
「……え?」
レーダーに表示されたその文字を見て、レイラは言葉を失う。
「スバルのIFFが……消えた?」
毒島は信じがたい現実に目を見開く。
「は?」
スザクも動きを止め、唖然とした。
「あ……ああ……ああああああああ……いやだ……もう嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ! みんな! みんな、死んでいく!」
ジノをアンジュに任せ、皇帝派の艦隊とKMF部隊を撃破しながらスバルの援護へ向かっていたカレンは操縦桿から手を離すと、顔を歪ませ、髪を乱しながら絶叫した。
空中に残ったアルビオンはみるからに満身創痍の状態で、高度も既に落ち始めていた。
「ッはぁ! はぁ、はぁ、はぁ!」
マリアンヌはようやく動き始めた心臓によって血が循環し、輻射波動の苦痛から解放されたことを感じながら荒い呼吸を繰り返していた。
「……ふ、ふふふふ……(もう
────ゴン。
コックピットの天井から物音が響く。
「ん? な?!」
反射的にサブカメラを作動させたマリアンヌの視界に映ったのは、対KMFライフルに付いた槍状のパーツを杖代わりにしつつ、それを構えていた痛々しい姿で立つスバルだった。
「まだ生きて────?!」
「────だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドォォォン!
スバルの絶叫とともに火薬が爆ぜる乾いた音が轟き、打ち出された杭がアルビオンの装甲を貫通して
そのままマリアンヌの顔に直撃した。
もう無理。
眠りたい。
今すぐにでも。
パイルバンカーがアルビオンの装甲を貫通したのを確認し、
目を閉じて、そのまま惰眠に沈みたい誘惑が全身を支配しつつある。
アレだ。
『体は惰眠を欲している。』
簡潔に話そう。
アロンダイトが爆発する兆候を見せたため、原子炉をパージして『時間に意味はない』を用い、ぎりぎりのタイミングで脱出。
その後、対KMFライフルに装備されているワイヤーフックでアルビオンに取り付き、
いや、敢えて言いなおそう。
『
「ぐはぁ! はぁ……はぁ……はぁ……」
『身体は限界だ』と直感で感じる。
息をするだけでも苦しい。
今こうして動いていられるのは、強化スーツのおかげだと分かる。
だがこれで、マリアンヌ────
グワッ!
「────うあ?!」
急にアルビオンから振り落とされそうになったぞ?!
いや、動いている?! アルビオンが!
動くのか、こいつ?!
あ、今のはどことなく初代っぽかったな。
毒島から預けられた刀を咄嗟に抜いて、アイスアックスのようにアルビオンの装甲に食い込ませて必死に振り落とされないように抗う。
寒い! 冷たい風が顔を抉るように吹きつける!
とにかく必死に毒島から預かった刀をホールドする。
いやいやいやいや待て待て待て待て待て待て!
アルビオンが動いているということはマリアンヌがまだ生きてってちょっと待ってくださいなんで神根島がドアップあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
ドォォォン!!!
アルビオンが神根島に突撃するように激突し、強烈な浮遊感が俺を襲い意識が遠のく。
『危ないからなんとか意識を保て』と理性は叫んでいるが、『もう休め、お前は十分頑張った』と甘い誘惑をしてくる本能が……
それにこのふわりと、浮遊感がその声を後押しするかのように重なって炎に────じゃないや、甘い誘惑に意識が引き込まれていく。
ドサ!
「ごふ?!」
い、今! 目の前で星が散ったスターよ?!
『スバルぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!』
目の前がバチバチするほどの衝撃が背中を襲い、やがて自分が紅蓮に保護されたことをカレンの心配するような声を聴いて理解する。
というか俺、アルビオンから投げ飛ばされたよね?
そんなフライボール状態の俺を、KMFでキャッチするなんて……
恐ろしい子やね、カレンってば!
『何の方言や』、だって?
奇遇だな、俺も知らん。
「スバル!」
紅蓮が着陸して、中からカレンが出てくる。
うむ。
良いパイスーに体つきである。
大変満足である。
余は大いに感服しているでござる。
だがカレンが来てくれたことは好都合だ。
「クッ────!」
「────スバル、無理しないで────」
「────まだだ────!」
「────え────?」
「────まだ終わりじゃない!」
奴はまだ生きている。
あいつが生きて、神根島に来ているということは────!
────グッ。
カレンが肩を貸してくれる。
彼女の動きは素早く、的確だ。
「どこに行けばいい?!」
流石はカレンだ。
(野生の勘の)化け物だぜ!
「ガウェインが、あった洞窟だ!」
「ガウェイン? じゃあ、あの変な遺跡のあったところだよね!」
いやもう本当に勘のいい子だ。
誉めて遣わす!
神根島の遺跡へと繋がる洞窟前に、アルビオンを無理やり着陸させたマリアンヌは顔の半分が吹き飛ばされた無惨な姿のまま、ズルズルと身体を引きずりながら奥へ奥へと進んでいた。
「(まさか、最後の最後で機体を囮にして肉弾戦を仕掛けてくるなんて! 完全に予想外────)────う?!」
マリアンヌは思考の途中で息を詰まらせ、喉の奥からせりあがる鉄の匂いをした息をそのまま吐きだす。
「ゴブェェェ!」
ボタボタボタボタ。
「ゼェ……ゼェ……ゼェ…… (このタフな身体に感謝しないと。普通ならショック死してるわよ、これ。)」
マリアンヌは吐血しながらも、新たに押し寄せる『痛み』を意識から切り離すように遮断する。
足が崩れそうになるのをなんとか踏み留まりながら、横にあるランスロット・フロンティアと蜃気楼を睨みつける。
「(それにしても、これがここにあるということはC.C.はもう遺跡にいるはずよね。 シャルルは一体いつ『ラグナレクの接続』を始めるの? 例えルルーシュがいたとしても、それがどうしたというの? あの子、体力はないけど口が達者だったわね……まさか交渉でもしているのかしら?)」
微かに懐かしさを覚えたのか、かすかに微笑みながらマリアンヌは遺跡の前に到着する。
そして一切の躊躇もなく彼女は門を押し開き、中へと踏み入った。
ゴゴゴッ……
「ようやく来たか。」
門を抜けた先にある、奇妙な空間の中にいたシャルルは平然と上記の言葉を口にしながら立っていた。
「『予定通り』、で良いのか?」
「ああ、そうだな。」
シャルルの近くにいたC.C.の質問に、ルルーシュが答える。
「……………………………………………………………………は?」
そしてブリタニアのパイロットスーツを着込んでいたマリアンヌは放心した。
「……」
静かに憐れむような目で自分を見る、
Σ(OωO;)
これからも立ち絵を入れても良いですか?)
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グッド! 楽しくなってきた!
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小説を読むのに邪魔/ページが重い