小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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第306話 フラグ(回収)? (挿絵)

「────黒の騎士団よ! 常にいかなる時でも命令でも私を信じた古参の者たちよ! ここに感謝の言葉を伝えようではないか!」

 

 蓬莱島共和政府の領地内にある、合衆国日本の旧暫定首都であった会場の一つでは上記の言葉をゼロの召集によって集められた黒の騎士団の幹部たちに送っていた。

 

「え────」

「ゼロが感謝って────」

「休暇に呼び出されていたイライラが吹っ飛んだぜ────」

「ディートハルトじゃないけれど────」

「「「「「(────本当にゼロ?)」」」」」

 

 そしてそんなゼロを純度100%マシマシの疑惑の目を、呼び出された黒の騎士団の者たちは送り返していた。

 

「初めは小さな抵抗組織(レジスタンス)から始まり、河口湖で『悪意を持った強者』に対する宣戦布告をし、ナリタ連山で実戦という名の洗礼を受け、一度は敗北したものの皆の協力があってこそ日本の返還だけでなく超合集国という連合国家で世界中の紛争などは消え去りつつある! よって今、私は! ゼロは宣言する! 『ありがとう』と思う気持ちをここに居る皆に!」

 

「「「「「………………………………………………」」」」」

 

 「こ、これでよろしいですかな神楽耶?」

 

はい!♡ 素敵でしたわゼロ様!♡ コホン……それでゼロ様の提案で、古参の皆を労う慰安旅行を開こうと思っています────」

「「────いよっしゃあああああああああああ!」」

 

 ステージ上のゼロの隣にいた神楽耶が咳払いをしてから宴会の話を出すと玉城と杉山二人の機嫌が明らかに良くなり、大声を出した彼らの隣にいた井上がため息を出す。

 

「はぁ~……良かったわね? お酒を飲んで大騒ぎする口実がゼロから出て?」

 

「まぁまぁ。 ここのところ皆がひっきりなしに動いていたのは本当のことだし、玉城たちもよく我慢していたからいいんじゃないか?」

 

「あのね! 扇がそんなんだから『ツケ』の領収書が黒の騎士団宛に来るのよ? 分かっているの?」

 

「……」

 

 ニッコリ。

 

「「「「ごめんなさい。」」」」

 

 ステージ上で無言のままニコニコする神楽耶の視線に気が付いた扇たちはすぐさま謝って黙り込むと、神楽耶が何ごともなかったように話を続けた。

 

「それで慰安旅行の幹事ですが────」

「────オレオレオレオレオレ! オレがやります────」

「「「「「────絶対ダメ/ダメだ/ダメです。」」」」」

 

「うっ。」

 

「それで話を続けるが、古参の中でも数人未成人の者がいることも配慮した上で日本の食事をメインに考えた結果……『温泉旅行』にした。」

 

「「「「「え。」」」」」

 

「無論、これは以前君たちがアオモリ(青森)で十分に満喫できなかったことも聞いたうえでのチョイスだ。」

 

「『りべんじ』、というヤツですねゼロ様♪」

 

「うむ。 前回、居なかった者たちにとってもな。」

 

「……あ。」

 

 仮面の下から来た視線に気付いたカレンはキョトンとしたがゼロの言葉にピンと来ては翌日、蓬莱共和政府でその場にいなかったスバルに温泉旅行のことを伝えた。

 

「(『温泉旅行』? はて、な~んか引っ掛かりを感じる……何だろう? ま、黒の騎士団持ちで温泉旅行ができるのならどうでも良いか♪)」

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

『海』。

 

 人はその言葉を聞いて、果たして何を思い浮かべるのだろうか?

 

 恐らくは以下の様な物だろう。

 

 流れる雲。

 真っ白な砂浜。

 透き通りつつも青がかかっているという矛盾した海水。

 砕ける波しぶき。

 海水の匂いを含んだ風。

 

 そして水着。

 

『海と言えば水着』という言い回しがあるほどに、その二つの関係性は高い。

 

 そしてその中でも『異性の水着』はパワーワードである。

 

「いったい彼はどうしたというのでしょうか?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「貴方が腰に帯剣していることに、ビックリしているんじゃないかしら?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「それにしては、彼の仮面がこちらではない方向を向いているのですが?」

「ウフフフフ♪」

 

「……」

 

 しかし現在、ゼロは砂浜から自分を見ていた少女────モニカ・クルシェフスキーと実の母であるマリアンヌを見ていなかった。

 

 彼の視線先にあったのはダモクレス事件の所為で余程の理由が無ければ近寄りたくない神根島にある、数少ない邸宅の住人である。

 

「……なにか?」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 ゼロが見ていたのは大きな体躯を覆うアロハシャツに短パン、そして長い髪の毛を適当に後ろに束ね、砂浜に寝転がっていた男────シャルルだった。

 

 「(『異物』。 この言葉はこの時このような光景の為に作られたのではないのか? このような瞬間の為に作られたと言っても過言ではないだろう。)」

 

 

 ルルーシュや、ゼロ衣装のままビーチにいる君も大概ですが?

 

 

「(いや落ち着け。 ペースを乱されるな。)」

 

 ルルーシュは仮面の下で、平静を取り戻すために思い返す。

 

「(ダモクレス事件後にグレートブリタニア、リア・ファル、グランベリー等が神根島に立ち寄った際にシャルルとマリアンヌは島に残り、こっそりとした隠居生活を送りたいと言っていた。 それを聞いたモニカ・クルシェフスキーが二人の警護兼連絡係を買って出た。 建前だろうが、彼女がここに居ることはこの際いいだろう。 母さんがビーチを満喫するのも何も不思議はない。 その繋がりでこいつ(シャルル)もアロハシャツなどリヴァルがするようなふざけたファッションも────)」

「────ここに何をしに来た、ゼロよぉ。」

 

 シャルルの言葉にルルーシュはハッとし、迷走しかけていた思考を今へと戻した。

 

「そうだな。 以前から持っていた疑問をいくつか問いたいのだが────」

「────そうか。 クルシェフスキー卿、見回りを。」

 

「イエス、ユアマジェスティ!」

 

「……ワシはもう、皇帝ではないのだが。」

 

「私にとっては、違います。」

 

「まぁまぁ、シャルルもそう目くじらを立てなくてもいいじゃない? お願いね、クルシェフスキー卿?」

 

「むぅ……」

 

 モニカが敬礼をしてからその場からいなくなり、ルルーシュが口を開ける。

 

「何故、彼女がこの島に残ることに承諾した?」

 

「不満か?」

 

「『疑問』だな。 隠居生活を送りたいのならば、貴様と母さんがここに居ることを知っている人間をなるべく少ない方がいいだろう。」

 

「ここに隠居したいのは、何もワシらだけではない。 恐らくだがジュライも来るだろう。」

 

「ジュライ? ……確か、アンジュリーゼ嬢の父親だったな。」

 

「うむ。 毒殺されかけたが、ラビエ親子のおかげで順調に回復しつつある。」

 

「しかしなぜ、彼も隠居生活を送るというのだ?」

 

「……ジュライはクレア女帝の腹違いの弟、ニールス・リ・ブリタニアを祖に持つ。 つまり、ワシの遠縁に当たる。」

 

「……………………では、彼の娘であるアンジュは────」

「────うむ。 アンジュリーゼも、貴様とは親戚関係になるな。」

 

「(ええええ……)」

 

 シャルルの言葉にルルーシュは気の抜けた声を胸の奥で出した。

 

「……コホン! な、なるほど。 それはそれとしてだ。 話を戻すが、聞きたいことはモニカ・クルシェフスキーではない。 スバル……スヴェンのことだ。」

 

「む。」

 

 ルルーシュの言葉にシャルルは座り上がり、彼をジッと見る。

 

「何を聞きたい。」

 

「ヤツは……()()()()()?」

 

「………………………………………………」

 

「黙り込んでも無駄だ。 調べはついている。 ハンセン家という戸籍、実に巧妙だった。 『ジュリアス・キングスレイ』のようにな────」

「────調べ? 笑わせるな────」

「────ならば知っていることを話せ。」

 

「………………………………………………」

 

「はぁ~……ルルーシュ、別に彼は意地を張っているわけではないわ。」

 

「母さん?」

 

「『話せないから黙っている』のではなく、『()()()()()()()()()()()()()()()』のよ。」

 

 「……捻くれ者だな。」

 

 「ふむ……トウダイモトクラシ(灯台下暗し)だな。」

 

「なんだそれは。」

 

「日本の『コトワザ』だ。」

 

「……(今度スヴェンに聞いてみよう。)」

 

「そもそも『なんだ』と言われても、大雑把過ぎてどこから話せばいいのか分からないと思うわよ?」

 

「そう言うものか? ……いや、そうだな。 では母さんたちと、彼の出会いからでいいか。」

 

「…………………………」

 

「なんですか、その微笑ましい笑みは?」

 

「いいえ、『あのナナリー好き好き大好きなルルーシュが大きくなって♪』と和んでいただけよ~?♪」

 

「んぐ。」

 

「少しは周りが見えるようになったか、ルルーシュよ────?」

「────ええい、貴様は黙れ!」

 

「話せと言ったのは貴様だぞ?」

 

「くっ────!」

「────もう、シャルルったら! いくらなんでもそれは無いわよ?! (ルルーシュ)がこうやって会いに来ているというのに!」

 

「いかんな、つい……それにしても、『出会い』か。 それならばマリアンヌの方が適任なのではないか? 何せ、ワシは政務で忙しかったからな。」

 

「…………………………」

 

「あらやだ、それもそうね♪」

 

「母さん────」

「────じゃあ私が話すわ! と言っても長くなるし、あの個性的で古臭い服のセンスしか持ち合わせていないキモナルシスト野郎にちょっと触れるけれど……もういないし、いいわよね?」

 

「(母さんにそこまで言わせる相手とは……いったいどのような最低野郎(ボトムズ)だったのだろう?)」

 

「まず……そうね。 貴方がスヴェンと呼んでいる子は……()()()()()────ううん、()()()ね。」

 

「…………………………家から廃嫡されたのか?」

 

 全く予期していなかった答えにルルーシュは質問しながらも様々な情報と状況で『現在』にまで至る過程を考えたが、更にかけられた言葉にそれらは遮られる。

 

「いいえ。 文字通りの意味よ。」

 

「文字通り?」

 

「彼は────」

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

「────って、聞いているのルルーシュ?」

 

「ん? ええ、聞いていましたよ会長────」

「────じゃなくて『先生』でしょう?」

 

「そう言えばそうでしたね。」

 

「まぁまぁ、そこまでムキになることはないと思いますよ先生? 私もたまに間違える時があるのですから。」

 

「スヴェンは別にいいのよ。 ノリがいいし♪」

 

「ですが何の話をしていましたっけ?」

 

「もう! 先生、怒っちゃうぞ♪」

 

 後日、アッシュフォード学園でボーっとしていたルルーシュにミレイが注意すると横からスヴェンが場を和ませる言葉と漫才的な仕草に、クラスは笑いに包まれていく。

 

「……」

 

「??? ジッと見てどうした、ルルーシュ?」

 

「い、いや……何でもない。」

 

「それでは、話を聞き忘れたスヴェンに免じてもう一度! 前回の修学旅行が直前にスケジュールを変えたものだったけれど────」

 

 スヴェンのフォローでミレイが話しを再び口にしていたが、またも聞きそびれたルルーシュ本人はまたもや聞いておらず、無邪気な青年のように笑みを浮かべるスヴェンから視線を外して再び考えに没頭し、横目で今度はカレンを見る。

 

「(カレンは知っているのか、君の過去を? ……機密情報局経由で得られた情報によれば少なくとも中学からの付き合いだ。 知っていてもおかしくはないだが……もしそうならばスヴェン……君はなぜ────?)」

 

 

 


 

 

 なんだか視線をルルーシュから感じる。

 

 え?

 なになになに?

 

 (スヴェン)、何かやったか?

 身に覚えはないのだが?!

 

 蓬莱共和政府に関連していることか?!

 

 いや、確かにこの世界だと領地経営に関する教育と知識は一部の人間が独占しているとレイラから聞いて『やべ、ちょっとやり過ぎた』感はあるよ?!

 

 でも仕方がないじゃないか!

 

 まさか都市建設ゲーム知識程度で言い出したことが評価されるなんて誰も思わないだろ?!

 

「────という訳で、修学旅行は三日後! 参加が難しい人たちとかはあとで話をしに来てね!」

 

 おっと、ミレイの話を聞きそびれてしまったが……まぁ、問題はないだろ。 黒板に書かれているスケジュールによれば……『山登り』か。

 

 ……『やまおとこがしょうぶをしかけてきた!』みたいなハプニングは流石にないだろうな。

 

 少し残念な気持ちもあるが、丁度その時間帯に黒の騎士団の『スバル』としての慰安旅行に行っているから行けないな。

 

 あとでミレイに、参加できないことを申告しよう。

 

 あ、そうだ!

 あんまりゆっくりする時間がなかったから黒の騎士団の慰安旅行に、()()()も参加させれば詳しい話を聞けるんじゃないかな?

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 そして黒の騎士団の宴会の時が来た。

 

 飛行機をほぼ貸し切りして乗ってから、現地で大型バスが数台ほど必要になるぐらいの参加者が結果的に出てきた。

 

『古参の者たちだけでは参加した時期による贔屓に見えかねない』という意見が上がった所為で功労者も数人足され、仕舞いには参加者の数が膨れ上がった所為でもあるが。

 

 大人数に至った所為で、急遽ゼロたちと一緒にしおりを作ったのだが────

 

 ────ガバ。

 

「な~に辛気臭い見た目をしてんだよスバル!」

 

「急に抱きつくな。 暑苦しい────ウッ?!」

 

 くさ! 酒臭いぞ玉城!!

 もう酒飲んでいるのかお前は?!

 

「そのフルフェイスヘルメット取れよ────!」

「────ダメだ────」

「────でもさすがはゼロだと思わないか?! 日本奪還、バンザーイ!」

 

「人の話を聞け────」

「────う、うううううう……グスッ……ゼロだけじゃない! 皆がゼロに従ったからここまでこられたんだ!」

 

 うわ、扇もかよ。

 面倒くささが倍増した!

 

「……」

 

 おいゼロ! 前を向くだけでなくちゃんと後ろも見ろ!

 黒の騎士団CEOだろうが?!

 

 寝ていないで引率しろよ!

 

「うわぁ……皆もう酔っぱらっている。 玉城や杉山さんはともかく、扇さんまで……

 

 隣のカレンちゃんや、君今しれっと玉城を呼び捨てにしなかったかい?

 

 だが酒の匂いは酷い。

 

 俺もカレンもバスの中間あたりにいるのに後部からむわっとした酒の匂いが漂って来るってどれだけだよ……

 

 ガバ! ムニュン。

 

 勢いよく後ろから誰かがハグしてきた!

 そしてカレン以外で擬音の幻聴が聞こえるぐらいの()()()()()なっている人と言えば────!

 

「────まぁ良いじゃんカレンちゃん! 『こ~んなに騒げられるなんていつぶりだ!』ってぐらい、久しぶりなんだからさぁ~♪」

 

 やっぱり井上さんだったか。

 

「ちょっと待て。 井上さんも飲んでいるのか────?」

「────ほぉ~らスバルもどぉ~? 無礼講ってやつよ! ぶ・れ・い・こ・う♪」

 

 アカン、完全に酔っとるがな。

 

 という訳でカレンを見る!

 

「いや、井上さんまで飲んでいるとなるともう無理なんじゃないかな?」

 

「やっぱりそうか?」

 

「そうだよ。」

 

「相変わらず二人は息が合うわねぇ~! ……で、いつ付き合うのぉ~?」

 

「ふあ?!」

 

「うりうりうり~♪」

 

 あ~、本当に酔っ払いって前世から面倒くさいな!

 

「……」

 

 俺の隣でネモの衣装を俺の代わりに着ていて大人しく座っているライを見習え!

 

「おい井上~、そこちゃんと座れよぉ~。」

 

「あん♡ 何変なとこ押してんのよぉ~♪ このドアホ~♪」

 

 井上さんまでへべれけ状態になるって……よっぽどストレスが溜まっていたんだな。

 

「玉城、飲み過ぎだぞ────」

「────で、どうなんだよぉ二人ともぉ~?」

 

「何の事だ?」

 

「決まってんじゃねぇか~! ()()()()()()()という話だよぉ~♪」

 

「へ?!」

 

 玉城! お前、急になんの話を────!

 

「────あー! それ、私も聞きたいなぁ~♪」

 

 フッ

 先ほど『面倒くささは倍増した』と言ったな?

 

 すまん、ありゃウソだったようだ。

 

「なぁ~に枯れたこと言ってんだよ! 前からよく一緒にいたことはみ~んな知っているんだぜ~?!」

 

「そうよ~? それに二人ともまだピチピチの学生なんだからさ~?」

 

『ピチピチの学生』って……これは井上さん、よほど飲んでいると見た。

 

「せめてチューはやったんだろうな、おい────?」

「────え、あの、だから、その!」

 

 珍しくテンパっているカレンを見て、玉城たちがニヤニヤし出したか。

 

 よし、ここはビシッと行こう。

 

 殺気粒子の散布にドスノ効いた、冷静で低い声!

 

 「玉城には関係ないだろう。」

 

「スバルも怒るなよぉー。」

 

 玉城以外は黙り込んだが正に暖簾に腕押しのごとく、玉城は話を続けた。

 

「人生の先輩としてさー、ちょっとしたアドバイスをしてやろうと思っただけだよぉ────」

 

 ハァ~……もう聞き流すことにしよう。

 

「だからさぁ────」

 

 あ。

 そう言えばあまりにもドタバタしすぎて、慰安旅行先を聞いていなかったな。

 

 どこなんだろう?

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

「「「「「着いたー!」」」」」

 

 や、やっと会場となる場所に着いたか……

 長かった……

 もう本当に……

 話をしようにも、誰も彼もが出来上がっているかあるいは出来上がっている人たちの相手をしてどんちゃん騒ぎになるのを防いでいたかの人たちしかいなかった……

 

 一滴も飲んでいないが、酒臭い……

 

 あれ?

 思っていたより立派な旅館だな?

 

「なぁゼロ?」

 

「なんだね、スバル?」

 

「ここが会場なのか?」

 

「ああ、そう言えば君には言っていなかったな。 そうだ、ここが宴会場だ。」

 

 はぁ~、ルルーシュにしては良いところを選んだな。

 

「ふむ……情報通り、いざという時の布陣を考えても良い立地だな。」

 

 こんなところに来ても戦略家の目で見ているのかよ、ルルーシュ。

 

「温泉もついていることもプラスだな。」

 

 温泉付きの旅館?!

 

 なんだその豪華なチョイスは?!

 本当にゼロが選んだのか疑わしいぞ、オイ!

 

「部屋割りはぁ~?」

「しおりにあるんじゃないのぉ~?」

「ウッ……と、トイレ……」

「飲み直しに行くぞお前らー!」

「「「「おおおおお!」」」」

 

「…………………………やはり酒はみだりに飲むものでは無いな。 グダグダだ。」

 

「そう思うのならちゃんと引率しろ、ゼロ。」

 

「フッ」

 

 うっわ。

 久しぶりにイラッとくる、『はぐらかしのフ』がきたよ。

 

 この先が思いやれるよ、トホホのトホホギス……

 

「ゼロ様~♡」

 

 旅館の中から自称『勝利の女神』の神楽耶が出てきた?

 

 あー、これで読めたぞ。

 この慰安旅行、さては神楽耶のアイデアだな?

 

 しかし『旅館』か……

 

 な~んか引っ掛かるな?

 

 『青森』とかぶっているからかな?

 

 

 

 


 

 

 

「「「着いたー/ですー!」」」

 

 スバルたちが宴会場の旅館に着いたと同時刻、同じ旅館に最も寄りの空港では窮屈な飛行機内から出てきたシャーリー、リヴァル、ライラが身体を伸ばしながら叫んでいた。

 

「こらこら、騒がないの。」

 

「でもよかったですね、会長! じゃなくて先生!」

 

「そうよねぇ~。 まさか前回の予約をキャンセルせずに保留にしておいて、それを調整するなんて♪ 流石は先輩ね、ヴィレッタ先生♪」

 

「……あ。 ああ、そうか。 ……それならよかった。 山登りより、やはり受けがいいな。 うん。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ん~?」

 

 ミレイに声をかけられ、どこか『心ここにあらず』であったヴィレッタはぎごちなく返事するとミレイはにやつく。

 

「もしかして~? 色々と行動したのにお目当ての相手が来られなかったらイジけているぅ~?」

 

「そそそそそそんなことはないぞ!」

 

「ンフフフフ~♪」

 

「ほぇ? どういうことです?」

 

「ヴィレッタ先生って『彼氏がいるかも~』って、水泳部の皆が面白がってさ~。」

 

「あ、オレもその噂を聞いたことあるぜ!」

 

「う~ん……私は噂じゃなくて、学園で弁当箱持ちながらウキウキしている所を見たって部活の子が言っていたかな?」

 

「ほぇ~。」

 

「ヴィレッタ先生も乙女なんですね────♡」

「────だから違うと言っているだろう、ミレイ?!」

 

「……知らないみたいね。」

 

「ああ。」

 

 マーヤと毒島はにやにやしながらヴィレッタとミレイのやり取りを見てから、山中の中にある旅館へと視線を移す。

 

「……」

 

 尚、今回ヴィレッタの頼みでアールストレイム家の財力で()()無理を通したアーニャのキョロキョロと周りを見てはシュンとする姿は誰の目に留まらなかったそうな。




ようやくこの展開が出せるところまで来た! (*´Д`)ハァハァ




どうでも良い後書きの余談EXTRA:

何とは敢えて言わないけれど現時点で大きい順(*注*体格も配慮している場合もあります*注その2*誤差に多少の(ド)偏見アリ):

ミーヤ、マリアンヌ、ギネヴィア、ノネット、マリア(・シャイング)、井上、コーネリア、ミレイ、ドロテア、カレン、マリーベル、千葉、ローマイヤ、双葉、周香、レイラ、アヤノ、ユーフェミア、ヴィレッタ、シャーリー、毒島、オルドリン、アンジュ、セシル、ソフィ・ランドル、ラクシャータ、トト、水無瀬、モニカ、リーライナ・ヴェルガモン、ライラ、エリス・クシェシスカヤ、ソキア、アリス・シャイング、日向、C.C.、ジャン、留美、咲世子、ルクレツィア、マリーカ、マリルローザ、ソフィ、シュゼット(設定)、マオ、サンチア、エリシア・マルコーア、アリス、アンナ、壁子、クララ、エカトリーナ、カリーヌ、ダルク、ニーナ、スノウ ・ヘクセン、ナナリー、アーニャ、ルル子>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>神楽耶、天子

……これでもパッと思い浮かばなかったり、亡くなった者たち(アンジュママなど)もいないのでかなり数が省かれた筈なのに多かった…… _:(´ཀ`」 ∠):_

なおファイヤーボールズも入れたらより多くになるからと思ったけれどやっぱりキャラが多い……
……多い……
100%見落とし&おぼろげなイメージの所為で思い違いがあるのも……

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