ちょっと投稿が遅くなってしまい申し訳ございません。 m(_ _;)m
お読み頂きありがとうございます、楽しんでいただければ幸いです!
「オイお前。 これを作れ。」
「お前……何でここにいる?」
ここはアッシュフォード学園のクラブハウス……ではなく高等部の科学教室。
そこで俺が
てかお前、原作ではたらふくルルーシュの名義でピザ頼んでポイント稼いでいただろうが?
「何でって、お前がここにいるからだが?」
コタエニナッテイナイヨ?
「分かった。 作ってやるから────」
「────ああ、それとピザのチーズは多めにしてくれ……って、何をしている?」
って今まで回りをガン無視していたのか、マジでルルーシュ並みの『ゴーイングマイウェイ』だな。
いや、あいつがCC並みなのか?
どっちでも同じか。
「ほぉ? 顕微鏡も進んでいるな? 前見たときは鏡を照明代わりに使っていたぞ。」
って横から覗くなよ! 近い!
中身BBAでも見た目は15,6歳だぞ!
他人が見たら誤解しちゃうでしょうが!
分かっているのか
いや、こいつの事だから『分かっていながらやっている』という線も────
「────やっぱりつまらんな。」
注意持続時間が短いところがルルーシュと違うところだろうな。
「これはただの趣味だからな────」
『────ミィ~。』
すると俺の足元にアーサーが鳴き声を出しては頭を擦り付ける。
「意外だな? そいつ、いつもは引っ掻くのに?」
「少し前まで俺の足に噛み付いていたな。 (なるほど、CCは引っ掛かれるのか。 『同族嫌悪』って奴か?)」
「どういう風の吹き回しだ────?」
「────フシャアァァァ!」
「ッ!」
そう言いながらCCが撫でるように手を出すと毛が逆立ちしたアーサーが彼女の手を引っ掻いてそのまま逃げていく。
「おい、大丈夫か?」
「ああ。 こんなもの、傷の内に入らないさ。」
まぁ、不老不死といえどもCCに『痛覚』はあるからな。
一応社交辞令だ。
「消毒液ぐらい塗ったらどうだ?」
「唾をつけておけばそのうち治る。 じゃあこのぬいぐるみと追加のピザ、今日の晩
「……晩を超えたら?」
「お前の正体をばらす。」
妖艶な笑みを浮かべて自分の傷ついた手をペロリと舐めるCCは普通ならば色っぽいかもしれないが、その時の俺にとっては死神の笑みに他ならなかった。
……裁縫セット、カレンの
俺のバカ。
今更『自分の身体を調べよう』なんて思って
CCめ、血痕も残していきやがって。
いや、ピザの作り方を覚えた俺のバカ。
取り敢えず血を拭いてからダッシュだ。
「この音、裁縫ですかスヴェンさん? それにこの匂い……またピザですか?」
「ええ、少し頼まれ事をされまして。」
科学教室からあの後すぐに後片付けをしてから手芸部へBボタン長押しダッシュし、裁縫セットと材料をちょろまか────
ピザもオーブンにセットしたから、あとは
チクショウめ~。
素顔と『スバル=スヴェン』がバレたあの時、CC相手に『出来る頼みを聞く』なんて言わなければよかったぜ~!
でもそうするとルルーシュに言われて『雑巾第一号』になっちゃうかも知れないと思うと……
俺は考えを切り替えて黙々と針を通していく。
「じゃあ後で私とナナリーの分、勝手に取るわね!」
「きゃあ! アリスちゃん?!」
突然大声を出しながらアリスがナナリーを後ろから抱きしめて俺は思わず身体を跳ねさせる。
ビクゥ!
ブスッ。
アンギャァァァー?!?!?!
いーたぁーいよぉぉー?!?!
「アリスさん? どうしていつもながら気配を殺してから近づくのですか?」
『
「だって
俺が理由かい。
「いえいえ、自分は見習いとはいえ『従者』ですから気配に敏感で居なければいけないので……ん? アリスさん、怪我をなされたのですか?」
アリスの二の腕辺りに包帯がはみ出ていたことを指摘すると、彼女はサッとそれを隠す。
「こ、これは……ちょっと転んで────」
「────消毒液を付けますか? (とびっきりに痛いヤツ。)」
「いいいいいいのよ! ちょっとした擦り傷だから!」
珍しく慌てるアリスはそれを最後にその場から消える。
……桐原のジジイにも負けないスピードだったな。
「スヴェンさん……さっきのアリスちゃん、何か隠したがる声でしたけれど────」
「────多分、あの慌てようからしてナナリーに心配させたくない様子でしたね。」
「それだけじゃないと思うのですけれど……」
吾輩には心当たりがございませんが?
「ハァ、ハァ、ハァ……」
夜が訪れ始めるクラブハウスとは別の場所にいたアリスは苦しそうな息を出しながら包帯の巻かれた腕をグッと握っていた。
彼女は別に先ほどまで全力疾走していたためではなく、
彼女は背負っていたカバンから注射器のようなものを出しては躊躇なくそれを腕に差し込んで中の液体を注入すると徐々に荒い息が収まってくる。
「……クソ。 これじゃあ、ナナリーとの時間……いえ、『ミレイ・アッシュフォードの監査』と『ライラの護衛』に支障が……」
アリスは悔しそうな顔のまま、学園を後にする。
数日後の夜、日本解放戦線の総指揮官である片瀬が流体サクラダイトを乗せたタンカーで国外脱出を試みるという情報をコーネリアが得て
ナリタでは多くの士官と部隊に大きな損害が出てしまい、再編成を行いながら本国に出した補充要請が受諾されたばかりでエリア11の守備隊はギリギリの人員はいたものの実質的な『人手不足』となっていた。
よって、コーネリアはマッドにも声をかけ、彼はこれをチャンス到来と期待して作戦に参加することを承諾していた。
そして夜の訪れた港で
少し離れた場所にいるサザーランドを中心にした狙撃隊には特派のランスロットの姿も見える。
『正規兵たちのファクトスフィアではどのタンカーがダミーか分からないらしい。 ルクレティアはどうだ?』
『……タンカーだけに標的を絞ればできなくもないと思います。』
『そうか。 作戦開始とともにやれ、
突入要員であるアリスとダルクは互いのGX01で待機しながらダルクとルクレティアの通信を聞いていた。
ダルクはやっと手に入れた和菓子を頬張り、アリスは痛みが走る腕を擦っていた。
同時刻の港の倉庫街にて、黒の騎士団はキョウトからの要請で日本解放戦線の逃亡協力の準備をしていた。
「スバル……どう思う? って、なんで濡れているのよ?」
その中には黒の騎士団のエースことカレンも勿論いた。
そしてその横には濡れた頭をタオルに包めていたスバルが偽装したランスロット似モドキの整備をしていた。
「どう思うって、何がだ? それにこれはゼロに頼まれて泳いできただけだ。 (実際は機械水雷を仕掛けて来たんだが。)」
原作ではタンカーは一台しかなかったため、ルルーシュは彼自身の手でタンカーの底に爆弾を仕掛けていた。
だがタンカーが増えたことと、キョウトにもどれがダミーで本命か伝えていない日本解放戦線のおかげでルルーシュは『敵のコーネリアが海兵騎士団を総動員する、水陸両用KMFのとる筈の経路にこれらを設置する』と言い、スバルとともに海へとさっきまでダイブしていた。
「その……『日本解放戦線を逃がす』って話。 扇さんも言いかけていたけれど、私たちと合流すれば大きな────」
「────ダメだ。 弱体化したとはいえ、日本解放戦線は恐らく主導権を握る為に色々やらかすだろう。 そうなれば組織の系統や編成がややこしくなるから多分ゼロは『逃がす』選択を取ったのだろう。 (本当は『
「そっか……やっぱり、大きくなりすぎることも悩み事だね……それはそうと、私の紅蓮にも
「(え゛。) 本気か? あれは見栄っ張りの玉城でさえ装備することを断念した武装だぞ?」
「でも私になら使いこなせると思うんだ……ダメかな?」
「別に俺としては構わないが手伝えよ?」
「そのために私も整備の手伝いをしているんじゃない!」
カレンが誇らしそうにニカッと笑いながら胸を張る。
「(う~ん、やっぱ大きいな。 D以上は絶対あるな。) よし、なら左腕のグレネードランチャーとは反対側に取り付けるぞ。」
スバルが黙々と装備の取り付けに移って集中していた為、さっきまで暗かったカレンの空気が軽くなっていたのに気づかなかった。
逆に彼らのやり取りを見ていた井上はニコニコとほっこりしていたが、『口をはさむまい』という気遣いから黙っていた。
『ゼロ! ブリタニア軍が攻撃を開始したぞ!』
扇は倉庫街から爆音がした方向を双眼鏡越しに見ていると、ブリタニア軍のサザーランドと
『……………………』
『おいゼロ! 聞こえているのか?!』
『早まるな、扇。 思ったよりコーネリアの展開が早い。 このまま出れば、相当の被害を我々だけが出してしまう。 見ていろ。』
『で、でも────なッ?!』
扇は新たな方向から来た爆発に見ている方角を移すと港のあらゆる場所のコンテナから無頼が次々と出てきて自分たちに背を向けていたブリタニア軍に奇襲をかける。
本来ならナリタ事変で日本解放戦線は片瀬と数名の士官、そして歩兵隊以外は全滅していた。
そしてナイトメアを保持していない彼らはそのままたやすく制圧されるはずだったが、スヴェンの所為で日本解放戦線はかなりの戦力を保ったまま脱出することができた。
通常ならばブリタニア軍も奇襲とて応戦し、練度の高い彼らならば制圧できていただろう。
『ナリタ事変で原作以上の被害が出ていなければ』、だが。
よって、ブリタニア軍は苦戦を強いられ本来なら後で動くはずだったスザクも『タンカー無力化の為に歩兵部隊を撃つ命令よりは』と思い、無頼たちを迎え撃った。
その間、タンカーたちは港から前進していくと今度は上に乗っていたコンテナからも無頼改が岸で奇襲にあったサザーランド、そして海中にいるはずのポートマンに向かって武器を乱射する。
この際に誰かの弾丸がルルーシュとスヴェンが仕掛けた機雷に直撃し、爆発を起こしてそれに巻き込まれたタンカーも引火して誘爆してしまう。
この機にルルーシュは黒の騎士団に待機していたコーネリアの部隊を強襲させ、彼女の騎士団はナイトメアに乗る前に次々と叩き落されていく。
次はコーネリアの直属の部隊というところまで来て、近くで日本解放戦線の無頼を薙ぎ払っていたスザクのランスロットが介入し、彼とコーネリアがカレンとルルーシュと交戦し始める。
『ゼロ! 白カブトは私に任せて────!』
『────ナリタでの決着をつける!』
ランスロットと紅蓮が激しい攻防を開始し、ルルーシュは起動前に攻撃されたことで被弾したコーネリアを攻撃していく。
意図的に距離を作られていることに気が付いたスザクは援護に行こうと前回のように紅蓮の輻射波動を受け止め、またも互いが弾かれる。
スザクはこの反動を利用して紅蓮から距離を取ろうとするが、カレンもこの結果は見えていたことで今度は左腕を突き出した。
「まだまだぁぁぁぁ!」
「なんだあの装備は?!」
スザクは二度目の、釘状の何かが装着された左腕を持っていた未作動のMVSで受け止める。
「取った! いっけぇぇぇぇ!」
ボン!
バキン!
「MVSを貫い────うわぁぁぁぁ?!」
カレンが左腕の操縦桿に後付けされたボタンを押すと新しく装備された即席のパイルバンカーが未作動だったMVSを貫いて、そのままランスロットに今まで受けたことのないダメージを負わせた。カレンは場違いにも、子供のように無邪気でスカッとした笑顔を浮かべる。
「どんなもんだい! 私の! 私
蒸すけど~♪ キーボードがぁ~♪ 止まらない~♪