…………………………お、お読み頂きありがとうございます!
色々不安ですが楽しんでいただければ幸いです! (;゚∀゚)=3ハァハァ
さて。
ここでスヴェンが言っていた『ナイトメア・オブ・ナナリー』
以前に彼ら彼女らは『エリアから適性を持った占領区難民の孤児』と記入していたが、その適性とは『CC細胞を埋め込めてかつ生き残って廃人化しない』ことだった。
この過程を終えた者はCC細胞を
つまりこれが何を意味するかというと、疑似的な『ギアスユーザー』の
だがもちろん、自然に得た力ではないからには代償が必要だ。
その代償とは『CC細胞は埋め込まれた過程で発症した力を使えば使うほど、CC細胞は寄生虫のようにホストに激しい
そしてこの浸食を一時的に止めることが出来るのが『抑制剤』という、ブリタニア帝国全土でも片手の指で足りるほどの人員しか製造方法を知らない液体である。
だが所詮は効果は一時的であり、根本的な解決にはなっていない。
所詮『抑制剤』も『消耗品』とみなされている『実験体』がより『長持ち』、そして『従順』にする為の処置だ。
故に
力を使えば使うほどCC細胞の浸食は早まり、たとえ力を使っていなくとも『抑制剤』を定期的に摂取しなければ浸食は進行する。
つまり彼ら彼女ら
これがなぜ
ここからは少女のマオの話へと繋がる。
マオも元は
否、『命令で使わざるを得なかった』と言い直したほうが正しいだろう。
サンチアとほとんど歳が変わらないはずのマオはその所為で体の7割ほどをCC細胞に侵食された事実にとうとう耐えられず、大量の抑制剤を強奪して
だが先ほど言ったように抑制剤の効果は一時的、それに製造方法も数も限られている。
『ならどうする?』といったところで、
「(そうだ。 そして僕の体に埋め込まれた細胞の大本であるCCを彼は探していた。 精神面も性格も見た目と違って子供のまま歪んでいたが利害は一致していた。 彼はCCを探し、僕はこの埋め込まれたCC細胞からの解放を。 『契約』とやらをすれば、ボクのギアスは正常な物となってチャンスはある。)」
望み薄だが他に宛はなく、
二人のマオは性格的にお互いソリは合わなかったが、意外と能力的に相性が非常に良かった。
マオのギアス能力は名前から察せるように、ナンバーズの間で流行っている麻薬の『リフレイン』と似ている効果が出せるが、その比ではない。
その面ではマオ(女)はマオ(男)のギアスと似ているが、少々仕組みが違う。
マオ(女)も
マオ(男)は
マオ(女)の場合も
というのも記憶が常に最新されている状態のままだと彼女のギアスでは最新された情報量に追いつけない。
これが契約して得た正式なギアスと疑似的なギアスユーザーの違いかどうかは定かではないが、少女のマオには関係なかった。
「(やっと……やっとCCの確かな手掛かりを得たんだ! 目の前の趣味悪そうなライダースーツ野郎から情報を抜き取って、マオ(男)と────)」
『────僕は両親の顔なんて覚えていない。 両親がいるのかもわからない。』
マオ(女)がギアスをスヴェンに使った瞬間、彼女の予想通りに対象の記憶の閲覧が始まった。
「(これが、ライダースーツの記憶?)」
『一番初めの記憶は白い壁の白い部屋に透明なガラスの向こう側に黒いフードや白衣を着た人たち。』
「(これは……まさか、こいつもギアス饗団の?)」
『僕に表現したこの力はギアスと呼ぶらしい。 これを使って人を殺したり尋問する訓練、そして実験────』
「(────いや、違う! この記憶はこいつじゃない! この記憶は僕のだ?!)」
「(────違う! この記憶はこいつじゃない! この記憶は僕のだ?!)」
「(────この記憶はこいつじゃない! この記憶は僕のだ?!)」
「(────この記憶は僕のだ?!)」
マオ(女)の考えがまるで反響するかのように続いて彼女が横を見ると無数の自分が同じ動作と声になっていた考えを時間差でしているところを
「(な、なんだこれは?!)」
「(なんだこれは?!)」
「(これは?!)」
「(は?!)」
更に続く記憶の閲覧がカレイドスコープのように合わさってぐちゃぐちゃになり────
「「「「「(────ギギギギギギギギギアアアアアアア
ススススをををををととととめめめめめめないいいいいととととと! ぼぼぼぼぼくくくくくくががががががももももももももたたたたたたたたああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!)」」」」」
無数の自分が無数の自分の記憶を無数に再生しているのをマオ一人は止めようとするが一気に直接流れて入る情報量がねずみ算式に増えたことで収束がつかなかった。
スヴェンが意識を失い、地面に落ちて一秒未満の出来事だった。
「………………………………カッ」
少女のマオの口から意味不明な声が息と共に吐きだされ、タラリと鼻から血が出ては白目を剥いた彼女も地面に倒れた。
スヴェンとマオが気を失っている間、場はナリタ連山の山頂へと移動する一つのモノレールの中にいる二人の男へと移る。
「……………………」
「あ。 これってボクの勝ちでいいんだよね? いやぁ、ボクってこのゲーム初めてなんだよねぇ~。」
目を見開きながらチェス盤を見て動揺するルルーシュに対し、余裕満々のマオだった。
「(何が初めてだこのキツネ野郎が! ここまで一方的にやられるとは……何者だこいつ?!)」
「え~? CCに聞いていない?」
「は? (なんだこいつ、何を言っている?!)」
「聞いていないのかぁ~。」
「(いや待て、俺は口にしていないことにこいつは反応した。 それにCC……まさか────?!)」
「────アッハッハ! 凄いねぇ君! 今のでボクの正体について何件もの推測を立たせるとはね! ご名答、ボクは君の先輩だよルルーシュ~? あ、サングラスは取らないよ。 君のギアスは相手の目を見ないと効果ないのは分かっているから。」
「クッ! 貴様……俺の思考を────?!」
「────そういうこと。 僕も君と同じくギアスを持つもの、先輩だよ♪」
その時、モノレールはちょうど山頂までつくと急に止まった揺れでチェス盤上のピースが全て倒れ、マオは拳銃を出してルルーシュにそれを向ける。
「さてと、色々考えているみたいだけどボクには無駄だよ。 ぜ~んぶ筒抜けだかr────」
バリン!
バスッ!
「────ぬあああ?!」
突然ガラスが割れる音の直後にマオの手が撃たれ、ルルーシュはその隙をついてモノレールから身を投げ出して物陰に隠れる。
「(何だったかは知らんが好都合だ!)」
「る、ルルーシュゥゥゥゥゥ! テメェェェェェェ!!! “知らない”ってしらばっくれるなよぉぉぉぉぉ?!」
プシュウウ、ガシャ。
モノレールのドアが閉じて、ナリタ市まで戻り始める。
だがこれに対してマオは怒鳴ったり、癇癪を起こすことはなかった。
なぜなら────
「C、CC!」
────彼が追い求めていたゴールがそこにいたからだ。
すぐそこにルルーシュがいることとついさっき狙撃されたのを忘れたかのようにおもむろにサングラスを脱ぎ捨てて、出来るだけガラスに顔を押し付けてモノレールのコンソールの後ろにいたCCに近づこうとしていた。
「ああ! 本当だ! 本当の君だ! なんて静かなんだ! 待っててね、CC! 僕が! 僕こそが君の隣にいるべきなんだよ! すぐ迎えに行くから待ってて!!」
マオは狂信者(あるいは無邪気な子供)のように上記のような言葉をずっと口にした。
対するルルーシュはさっき自分が助かった
「(さっきのは狙撃……まただ。 また誰かが
彼が慎重に物陰から様子を窺うが、やはり前回のように追撃はなかった。
「(やはりか。 目的は『俺を守る』線が強くなっている。 だが最終的には────)」
「────あいつ……まさかここまで来るとは思わなかった。」
CCの声に、ルルーシュは感じていたイラつきをぶつける。
「貴様……俺の味方か? 敵か?」
「前からも言っているが、“共犯者”だ。」
「ぬけぬけと……そもそもなぜここに来た?! 貴様の不注意と気まぐれでテレビなど映るからこうなったんだ! それに勝手にナナリー用の服を着るな!」
余談だがCCは今ゴスロリ服装に見事なツインテールを決めていた。
「ここにいるのはお前がいるからに決まっている。 それに服に関してだがお前、まさか私に“裸で出かけろ”なんて願望を持っていないだろうな? あと帰りの道はお前が運転しろ、土道なんて手の傷に響いて敵わないからな。」
CCは未だ包帯を巻いている手をルルーシュに見せて、彼はただ頭をガシガシと掻いてその場をどこからか
「ハァ……ハァ……ハァ……」
同時刻、モノレールに近い廃ビルの一つのフロアではアンジュリーゼがいまだに震えている自分の手を見る。
『よくやったね、アンジュリーゼさん。 初めてにしては上出来だと思う。』
彼女たちは座標が送り続けられているはずのスヴェンが標的を撃たなかったことから一番近いマーヤとアンジュリーゼの二人が狩りを続行し、毒島はスヴェンの様子を見に移動していた。
そして障害物と位置からマーヤの待機場所では狙撃不可能となったことで責任がアンジュリーゼの肩に乗っかり、標的が(遠めにとはいえ)見たことのある
その所為か、彼女の撃った弾丸はマオの頭から大きく逸れて手を打ち抜いていた。
「(……人を撃つのって……やっぱり難しい。 ナイトメア越しにならともかく、生身の人間を撃つと思うと……)」
『取りあえず……私はこのまま標的をマークしておくからアンジュリーゼさんは冴子のほうに動いてくれるかしら?』
「わ、分かった。」
彼女はライフルを大雑把に分解してからハイキング用のバッグに詰め込んで帽子をしてから廃ビルからスヴェンのいる場所へと歩き出す。
「(
ピィーピィーピィーピィーピィー!
「う……ボクは……何を?」
けたたましい電子音を鳴らせる時計のようなものに、マオの意識は徐々に覚醒していく。
「(そうだ。 ボクは確か、マオ(男)が接触するときの為に警戒していたら案の定レンズフレアを……って何を悠長に思い出しているんだボクは?! この音は────!)」
マオ(女)は『-00:47』と示していた時計を見ると絶望的な気持ちに陥りながら自分の腕に巻かれた包帯を乱暴に剥ぎ取る。
「………………………………………………………………………………は?」
彼女は口をあんぐりとさせ、真っ白で色白の肌をただただ見て思わず思考停止しそうになる、考えに耽ってしまう。
「(どういうことだ? 確かに『時間制限』は過ぎている。 だというのに
明らかな動揺で彼女は意識が既に戻っていたスヴェンが保険をかけて即座に『
「────動くな。」
「……お兄さん、ボクに何をしたの?」
「……………………」
「答えたくないのなら別にそれで構わないけれど、ボクはもう敵対する気はないよ? もう時間切れ気味だからあまり長くないし、今にでもこの体は崩壊し始めるはずだから────」
「────
「(……やはり何かやったな。) どうやってCC細胞の中和をしたのさ?」
スヴェンの言葉でマオの思い浮かべていた疑惑は確信になりかけ、久しく自分の身を蝕むような痛みを感じない平穏を感じながら上記の問いを投げかけていた。
このどうしても冷静そのものとしか見えないポーカーフェイスの向こう側ではスヴェンは内心焦りまくっていた本心を知らないまま。
どうしよう。
マジでどうしよう。
『ナイトメア・オブ・ナナリー』なんて想定外だったけれど今考えれば『クロスアンジュ』のアンジュリーゼも『学園黙示録』の毒島冴子がいた時点でその可能性は前からあったけれどどれだけニュースサイトや新聞やタブロイドや裏の掲示板やアングラニュースをどれだけ毎日子供の頃から血眼になってチェックしても『
「お兄さん、ボクに何をしたの?」
何もしてねぇよ。 そんな性癖は持ち合わせておりませぬぜよ。
「答えたくないのなら別にそれで構わないけれど、ボクはあまり長くないよ? もう今にでもこの体は崩壊するはずだから────」
「────CC細胞が消えかかっているのにか?」
思わず解かれかけ包帯の腕が普通っぽかったから答えちゃったけど誰かマジタシケテ。
「どうやってCC細胞の中和をしたのさ?」
『CC細胞の中和』なんて知らんがな。
そもそも俺はなんもしてへん。
確かコミックでも『抑制剤』は完全に治るわけでもなかったような気がするしどないしよ。
あれ? ということはアリスも『ナイトメア・オブ・ナナリー』の『アリス』だよね?
滅茶苦茶わかりやすい『ザ・スピード』って奴の?
『アキ〇スピードスターズ』?
話を戻せば色々とあいつの説明がつくけれど……
うわぁ……じゃあ俺、アイツと戦っていたのか?
なんか複雑だけど納得。
『なっとく』?
『なっとう』?
どじでこげなこつなっとう?
「スバル、大丈夫────誰だ貴様?!」
野生の毒島が現れた!
だがスヴェンは混乱中だ!
スヴェンはポーカーフェイスを維持した!
最後のほうのスヴェンは色々な情報量と意味とその他もろもろでキャパオーバーして壊れました。 (汗
胃もたれどころじゃないです。 (汗汗汗