予約投稿が違う日付になっていました、申し訳ございませんでした!
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ユーフェミアの『行政特区日本』宣言により、アッシュフォード学園の学園祭は中断となった。
「はぁ~。 去年より凄い学園祭になりそうだったのに、別の意味で凄いことになっちゃったわね。」
「仕方ないよ会長。 確かに今まで以上にオープンな学園祭でしたけれど、まさか『ユーフェミア様がお忍びで来ている』なんて誰も思わなかっただろうし。」
「しかもマスコミが血を嗅ぎつけたサメのように群がったしな。」
「…………………………」
「大丈夫かライブラ?」
「あ、
「────いや、俺、リヴァルだからね?」
「は、はい! 大丈夫ですリヴァル先輩!」
「そうか~?」
「ハイです!」
生徒会の誰もが中断された学園祭に対してそれぞれの思いやりを口などにしながら、後始末業務に励んでいた。
「(なんということだ……最悪のケースだ!)」
ルルーシュは内心、それどころではなかったが。
『行政特区日本』。
ユーフェミアの提案したこれは、エリア11で反ブリタニア運動を未だに続ける組織たちに取っては致命的なまでの一撃だった。
限定された地区とはいえ『日本』、そして『日本人』としての在り方が存在を許され、(口先とはいえ)『ブリタニアと同等の扱いをされる』。
つまり(一般人からすれば)全くリスクも危険もないまま、『日本』が誕生されようとしていた。
「(これでは、今の日本で大多数の戦っている反対運動は存在意義と大義を失ったも同然だ! このまま反対を続ければ『悪』となってしまい、最大の強みである『民衆の支持』が本格的に瓦解する! しかも質の悪いことに言葉とは裏腹に、その『日本』はブリタニアの監視下だ!
ユフィは……アイツはそれを知っていて、これを提案したのか?!)」
『この行政特区日本では、イレヴンは“日本人”と名乗ることが許されます! 彼らへの規制、ならびにブリタニア人の特権は“特区日本”には存在しません! つまりはブリタニア人もイレヴンも平等な場所になります!』
ユーフェミアのこの言葉が脳内をよぎり、ルルーシュはガシガシと頭を乱暴に掻く。
「(違うぞユフィ! 俺も一時はそう考えていたがそんなものは所詮、夢物語だ! 『平等』を嫌うあの男の下でそんなことはありえん! 絶対にだ! それともまさか、『皇帝』になるつもりか? いや、ユフィに限ってそれはない! ならば誰かがバックボーンに────)」
────ヴヴヴヴヴ。 ヴヴヴヴヴ。
ルルーシュの携帯はあの宣言からひっきりなしにずっと鳴っていたことから、マナーモードに切り替えていた。
相手は勿論、黒の騎士団やキョウトの桐原などである。
「(まさか、こんな簡単に裏をかかれるとは! しかもよりによってユフィに!
……昔は『夢見がち』と思っていたが、それが今もなお続いていたとは盲点だった!
この宣言が完全なる善意からきているとしたら、君は本当に何も見えていない! 聞こえていない! 『
ルルーシュは明らかにイライラしていた。
「なぁ、スヴェン? ルルーシュ、いつも以上にカリカリしていないか?」
「多分、ピザが台無しになったことではないでしょうか?」
「いや、そこまで怒ることは……って、あいつがほとんど仕切ったイベントだからなんとも言えないところなんだよなぁ~。」
「お兄様……」
ナナリーはどう言葉をかけたら良いのか迷っていた。
イライラする原因は恐らく昼間の『ユーフェミアの行政特区日本宣言』と、『兄が行っている危ないこと』が関係していると彼女は踏んでいた。
そしてその昼、スヴェンに相談した時の言葉を思い出す。
………
……
…
『スヴェンさん、今すぐお兄様のところに行って話をしましょう!』
『ナナリー、何を話すと?』
『え? ですから────』
『────貴方の兄、ルルーシュは自分のしていることを打ち明けていません。 恐らくそれは、“貴方を守る”為です。 前に言いましたね? ルルーシュのすることすべてはあなたの為だと。 彼がここまで徹底させるということは普通の精神ではできません。
全てとは言えない、事実の一部だけを知った私たちがとるべき行動は“秘密の共有”ではなく、“秘密の厳守”です。
ルルーシュは優れすぎて、更なる漏洩を警戒して今より孤立することになると思います。』
『……では、どうしたらいいのでしょうか?』
『……ルルーシュはその優秀さゆえに、“協力者”は求めても“仲間”は必要ないと思うかもしれません。 私たちにできることはそんな彼を見守り、言葉を交わさず真に理解できるようになることです。』
………
……
…
「それにしてもユーフェミア様の宣言は驚いたよなぁ~……スザクは何も聞いていなかったの?」
「まさか! 僕だって今も驚いているぐらいだよ!」
「……………………」
あの後のどさくさに紛れてCCを逃がせたものの、自分自身が逃げるタイミングを見誤ったカレンは無言で『本当か、こいつ?』を含んだジト目でスザクを見る。
「お嬢様、お疲れですか?」
「うぃ? う、うんそうかも……今日は医師がオーケー出したから張り切っちゃって……」
スザクはスヴェンとカレンのやり取りを一瞬だけ横目で見て、作業に戻る。
「(そう言えば、カレンは黒の騎士団……という事は、スヴェンも黒の騎士団の一員なのか? そうでなくとも、
「……ねぇ皆?」
ミレイがどこか昼間から不穏な空気を感じていたのか、いつもとは違うよそよそしい口調で切り出す。
「どうしたですミレイ先輩?」
「珍しいですね、『会長が遠慮がち』というのは。」
「癪ですけれどルルーシュ先輩に同意ね。」
「まぁ、確かにそうだけれど口にする必要ないじゃん。」
「「ミレイちゃん/会長、何か頼み事?/ですか?」」
最初のライブラ以外、どこか辛辣なルルーシュとアリス、リヴァル、そしてニーナとシャーリーにミレイが気まずい顔を浮かべる。
「い、いやただの提案なんだけれどね? これからこの先、どうなるか分からないじゃん? だから……『アレ』を作ろうと思って。」
「「「「「「『アレ』?」」」」」」
「……あ。」
他の皆がハテナマークを出すが、ナナリーがミレイの言わんとすることに考えが行き着いたのかハッとする。
「ミレイさん、もしかして『タイムカプセル』ですか?」
「ピンポーン! 流石ナナリー! 誰かと違って覚えていたのね!」
「ええ、まぁ……」
「……ああ、そう言えば昔にそんなものを埋めましたね。」
「そそ。 でもあの時は私とルルーシュとナナリーだけだから~……今度はここにいる皆で作りましょうよ!」
「(そんなもの、原作にあったっけ?)」
スヴェンだけは愛想笑いをしながら内心に少しワクワクしながらも、ハテナマークを浮かべる。
ザクッ、ザクッ、ザクッ、ザクッ、ガキン!
アッシュフォード学園の外れにある森の中、スザクが穴を掘って金属と金属が当たる音が出る。
「あ、これかいルルーシュ?」
「ああ、引き上げてくれ。」
スザクが軽々と古ぼけたトランクを土の中から引きずり出す。
俺か?
俺はリヴァルの次に一時間ちょっとぐらいかけて、周りを掘ったぞ?
ミレイたちが埋めたこの辺りはアッシュフォード学園の新校舎が出来る前だったらしく、タイムカプセルの場所が工事の下準備の所為で動いていた。
ちなみに初めの挑戦者であるリヴァルは15分でギブアップしたが……バイク乗っているのに体力なさすぎじゃね?
そして流石は公式化け物スザクというか、二時間ぶっ通しで穴を掘っても全然息が乱れていなかった。
「うわぁ~、懐かしい~。」
「先輩たちやナナリーに質問ですー! 『たいむかぷせる』とは何です?」
「ん~、今じゃ他愛のないモノや思い出のモノをとにかく詰め込んで埋めたモノ。」
「……それ、何か意味があるです?」
「子供のすることだからねぇ~、案外“ああ、そう言えばそんなことあったな~”程度でいいのよ。」
ライブラの質問にミレイが答えている間、ルルーシュがカギを開けてシャーリーやアリスが中のものを取り出していく。
「ええっと? 古い新聞の記事に、古い玩具────」
「────あと何これ? 『未来の自分へ』?」
「あああ! 確かにあったわ、そういうの! 未来の自分たちに向けての
「「「「………………」」」」
シャーリー、アリス、ライブラ、リヴァルが何とも言えない顔して、うっとりするミレイを見る。
皆、恐らく同じことを思っているんだろうな。
『(それに対して)何をどうコメントしろと?』とか、『やっぱりおっさんクセェ』とか。
「あの、ミレイちゃん……コメントしづらいよ。」
おおおお?!
珍しくニーナが意見を出した?!
よっし!
俺の『事前にニー
「あら? そう、ニーナ?」
「う、うん……」
「あ。 “ナナリーのメッセージ” ────?」
「────しかもそれルルーシュの自筆じゃない!」
「えっと……これ、なんて書いてありますです?」
ライブラが一か所だけ、日本語で書かれた単語を指さす。
「ああ、これは……『ようちえん』?」
これを聞いたナナリーはハッとしてあたふたする。
「あ。 み、皆さん! 読まないでください!」
これはぜひとも知りたくなるがな。
「ふむふむ……コホン、“ナナリーはおおきくなったらようちえんのせんせいになりたいです。”」
おお、ミレイの『ナナリー物真似』完成度が高い!
「「「きゃあああ! 可愛い!」」」
シャーリー、ライブラ、アリスの三人が声を出してナナリーは頬を赤らめさせる。
「ナナリーらしいね。」
「同感です、スザク。」
全力で同感やで、スザク。
容易に想像できてしまうな。
幼稚園教諭のナナリー。
あ、あかん。
ほっこり過ぎて昇天しそう。
「あぅぅぅ……恥ずかしいです……」
昇天しちゃうぅぅぅぅ!!!
「あ! 今度のはルルーシュのよ! ええと、“ボクの大切なナ”────」
「────フン!」
バシ! バリバリバリバリ! グシャ! グシャ! グシャ!
目にも止まらぬ速さでルルーシュが手紙をミレイの手から引ったくり、そのまま粉々に破ってから紙がボロボロになるまですり潰していく。
「ちょっと、ルルーシュ────?!」
「────野暮ですよ、会長♪」
何が書いてあったんだ?
『大切なナ』、って書いてあったからナナリー関連なのは間違いないが……
地味に続きが気になるな。
「そんなのルルーシュに言われたくないわね~。」
「あ。 私分かったです! ミレイ会長の言っていたことって、今度は私たちが何か入れるってことです?」
「ピンポーン! 正解よライブラ! でもモノを入れるより、手紙を書きましょうよ、未来の自分たちに向けて! あ、でもここら辺って拡張工事する予定があるから場所は移してね!」
あ、そう言うことならいい場所があるぞ。
「……なら、森の中が良いのではないでしょうか? 以前、私が勝手にエントリーされた馬術部との対戦場所です。 (ニッコリ)」
「う゛……スヴェン、まだあれを根に持っているの?」
「ハッハッハ、まさか。 (ニッコリ)」
俺たちが歩くこと数分に目的の森へと到着した。
「未来の自分かぁ~。」
「それなんだけれど、次はいつ皆で掘り起こそうか?」
「う~ん……10年後とか? どうかな?」
ミレイさん、それなんてMSチームを結成するつもりですか?
10年後の~♪ 貴方を~♪ 見つめていたい~♪
「丁度いいかもしれませんね! ナナちゃんやライブラちゃんやアリスちゃんも含めて皆、大人になっているわけですし!」
でも10年後か……
その頃には『コードギアス』も終わって、生き残っていたとしたら俺は原作とは縁のないモブ子と結婚してイチャイチャライフを送っているんだろうか?
それと10年後だと……皇帝の息子であるルルーシュが髪の毛を伸ばしたままなら、
『
「お? どうしたルルーシュ? 顔色が悪いぞ?」
「い、いや……何故か頭痛と寒気と悪寒と汗が……」
「じゃあ、まずはナナリーから書きましょう!」
「え? わ、私ですかミレイさん?」
「そうだよなぁ~。 幼稚園の先生なんだろ?」
「今は、違います。」
「「「「「「え?」」」」」」」
「今の私は『10年後も、ここにいる皆と一緒でありますように』ですから。」
「「「「「「……………………」」」」」」」
意外なことに、誰もが感心の息を出してしまう。
「ナナリー……」
ナナリー。
マジ。
天使!
ほろりとする。
泣きそう……
「「ナナリィィィィ!」」
「きゃあ?!」
アリスとライブラが涙目になりながらナナリーを左右から抱きしめる。
「ずっと一緒だからねナナリー!」
「そうです! 例えどんなことがあってもです!」
「だよな! な、スヴェン?」
「無論、そのつもりです。」
意外としんみりとなった空気を変えるためにミレイは眼を泳がせる。
「う、う~ん……次は、カレンにしようかしら!」
「えぇぇ?! わ、私?! えっと……」
おお。
あのカレンがモジモジと恥ずかしそうにしとる。
完全に(病弱部分はともかく)『おしとやかな令嬢』を演じているぞぉ。
「ええと……私は……私が、元気になったらお母さんたちと一緒に世界中の温泉巡りをすること……かな?」
温泉巡りか~。
意外だけどそれもアリかも。
うん?
なんで俺をチラッと見た?
「で、10年後だからあっつ~いお湯に浸かりながら地酒を入れたお銚子をお湯に浮かばせてまずは一杯をグイ~っとしてから湯上りにはキンキンに冷えたジョッキで生ビールを次々と一気飲みして────!」
あかん。
なんか変なスイッチ入って早口になってウッキウキになっとる。
止めなあかん奴や。
「────お嬢様。 失礼ですがお湯に浸かりながらのアルコールは非常に危険ですのでお勧めできません。」
「それ以前に、ただのおっさんじゃん!」
ナイス援護射撃だ、リヴァル!
「え? でも、私の周りはそんな感じですけれど……」
おおおおおおい?!
「名門の……シュタットフェルト家が?」
「スヴェン……どうなの?」
俺を見るな皆!
見ないでくれ!
扇、玉城、杉山、吉田ぁぁぁぁぁ!
テメェらは後で(藤堂さんに頼んで)シメる!
「……ま、まぁ良いじゃないか。 次は誰が行く?」
ナイスフォローやルルーシュちゃん! ←関西風ボイス
「あ、じゃあ次は私────!」
「────シャーリー。 『お嫁さん』や『結婚』ワードは無しで頼むよ?」
「うぃえ?!」
リヴァルの指摘にシャーリーが固まる。
図星か。
「『お嫁さん』に『結婚』? リヴァル、どういう────?」
「────なななななんでもないのよ、ルル?! ええと、ええと……ええええええええと……」
シャーリーが滅茶苦茶悩む顔ゲットだぜぇぇぇ!
「そう! 世界の水泳大会に優勝してその後は芸能界デビューしてアイドルになって人気絶頂時には学生時代のクラスメイトとの電撃結婚をして『新婚アイドル』として名を広がせた後は『子持ちアイドル』で活躍して芸能界に君臨して────」
あー。
なんか目が狂信者の目になっている。
グルグル目だ。
リアルでグルグル目をしとる。
どこの血筋だ?
というか出てくる作品が違うぞシャーリー、ニンニン♪
「……会長はどうなんです?」
未だに
「私? 私は……今の婚約を続けて頃合いを見てから婚約破棄からキャリアウーマンになってアッシュフォード家を再興している! そしてアッシュフォード学園を世界規模に広がせる!」
「会長なら、できそうですよ。」
「確かに想像できてしまいますねルルーシュ。」
「??? なに呑気に他人事のように言ってんのよ、二人とも? 勿論貴方たちも一緒よ? ニーナもよかったらね!」
「ちょっと待った会長! その話、俺が乗ります!」
「でもリヴァル、貴方ゴリゴリの安定思考でビジネス向けじゃないじゃん。」
「大丈夫です会長! 俺、実は冒険者体質ですから!」
「冒険者って……世紀末の暴走族?」
「何でそうなるスザク?」
「そして会長はレディースの特攻服かな?」
「な、なんで私まで?」
「え?」
流石スザクの天然ぶり。
これで『ユリアァァァ!』って叫びながら胸に北斗七星っぽい傷跡の男が加わったら完璧じゃね?
あとこの世界でもあるのね、そういう作品……*1
「そういうスザクはどうなんだよ?」
リヴァル、逃げたな。
「僕? 僕は、名誉ブリタニア人として着実に名誉を立てて、出世するかな。」
「うわ、意外と堅実。」
ミレイに同感。
「まずはナイトオブラウンズに加わり、いずれはナイトオブワンになるかと。」
「ぜ、前言撤回。」
ミレイに同感。 (二回目)
「それから、ナイトオブワンからは政治家になってブリタニアを変えていこうと思います。 より多くの人が幸せになれるように。」
「おおお~! じゃあ私もそれにするです!」
「ライブラ……ラウンズになるの?」
「違いますです! そんなの無理無理です! より多くの人が幸せになれることです! 世話するです!」
ライブラが『むっふー!』としながらどや顔を披露する。
「スヴェン先輩のおかげで私、いつもは作り笑いをするお兄様の世話をして久しぶりにお兄様が心からの笑顔をするのを見たです!」
「あ、なるほど。 『介護人』ね。」
「ハイです! ミレイ先輩がお昼着ていたナース服着るです!」
今のライブラに
「…………………………あ、アリスちゃんはどう?!」
ナイス話題チェンジだ、ニーナ!
「わ、私? 私は……」
アリスが少し困ったような顔をして目を逸らす。
あ。
人選ミスだ、ニーナ!
「私は正直、考えたこともなかったから迷うな……」
「では彼女が考えている間にルルーシュはどうなんでしょう? 彼ならばこの中で、一番現実的な『10年後』が思い浮かべられるのではないでしょうか?」
「俺か?」
俺の言葉にルルーシュも困ったような顔になる。
「俺は……っと、そんなことよりお前自身はどうなんだスヴェン?」
ウッ。
見事なクロスカウンターだ、ルルーシュ!
「私? 私のは、
「────それは興味深いね。」
「あ、私もそう思うです!」
ぎゃあああああ?!
「私も……興味あるかも。」
ニーナ、お前もかッ?!
彼女たちの言葉で視線が俺に集まる。
この集中砲火はイヤン♪
『10年後はモブ子とイチャイチャしたいです』とか『生き残りたいです!』のどちらも言えないからなぁ~……
ここは────
「────私は……『ここにいる皆がその時でも笑顔でいられますように』、ですね。 (ニコッ)」
「「「「「「……………………」」」」」」
これは本心だ。
原作を知っているからこそ、ここにいる皆には幸せになって欲しい。
だから『
前世の知識を使って作った『火薬式武器』も。
『シャーリーフラグ』も、それに類するマ
ルルーシュやスザクがいないときにナナリーのそばにいたことも。
ミレイにどうやれば
ニーナの『フレイヤ開発フラグ』も。
『ナイトメア・オブ・ナナリー』のアリス達やマオも。
全部が全部、その為だ。
…………
………
……
…
何気に逃げたルルーシュの『10年後』は聞かずじまいのままあれから少しギクシャクした空気が流れつつ、俺たちはそれぞれ別の手紙を書いて埋めた。
「スヴェン。」
で、帰り際にスザクが俺と話したがっていたのかカレンと俺だけになったところで声をかけてくる。
多分、『あれ』だろ。
『君も、黒の騎士団なのかい?』とか。
「………………いや。 やっぱりなんでもないよ。」
けど肝心のスザクの言葉は待っても続かなかった。
………………………………なんで?
『物質Aパート』は次話の予定です!