小心者、コードギアスの世界を生き残る。   作:haru970

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お読み頂きありがとうございます、楽しんでいただければ幸いです!

もう少しカオス気味展開等々が続きます。 ご了承くださいますようお願い申し上げます。 m( _ _;)m


第90話 いざ、新天地……と思いきやイケボと遭遇

 ブリタニア本国の首都、ペンドラゴン。

 その中にある皇族の敷地内をスザクは高位貴族などが移動の際に使う馬車で、『とある場所』へと向かっていた。

 

「……」

 

 本来なら帝国の軍組織内で大公爵以上、皇族未満で事実上の『ほぼ最高位』にあるラウンズともなると、それ相応の待遇が特権として与えられる。

 

 専用のナイトメア、専属の整備士、研究、開発チームに『親衛隊』や『直属の騎士団』という名をした個人の部隊を持てる権限。

 

 その気になれば、自分専用の御者と馬車をペンドラゴンのどこにでも使える。

 

 ほかの貴族からすれば一般の上級階級よりさらに上の身分扱いで皇族の者でないにしろ、ほぼ同じとも思えるこの待遇は『帝国騎士の最終目標』と呼んでも過言ではなかった。

 

 その地位に任命されたスザクは(あまりそのような類の話の数は多くなかったが)、ことごとく自分に来るオファーなどは全て断り、馬車には御者以外ではスザク一人だけが乗っていた。

 

 今時“珍しい”とも言える馬の蹄が整備された道をカッポカッポと鳴らす音を背景にし、彼は馬車の外ではなく、自分の手に持っていたモノを見ながら何とも言えない気持ちに浸っていた。

 

 今日まで誘いや人員の提供や採用オファーなどを適当な理由で断っていたが、今向かっている移動先はそれらなどよりさらに高い優先度を持っていたことで、下手な言い訳より効果はあった。

 

 スザクからでも、あまり()()()()()()人物なので気はあまり乗らなかったが。

 

「枢木卿、到着いたしました。」

 

「ありがとう。」

 

 スザクは手に持っていた騎士証を胸ポケットに入れて馬車を出ると首都ペンドラゴンでも上位に食い込む()殿()へと足を踏み入れる。

 

 ……

 …

 

「枢木スザク、参りました。」

 

「先日からまたも早々呼び出して悪いね、枢木卿。」

 

 穏やかな笑みを浮かべながらスザクを見るのはブリタニアの第2皇子にして帝国宰相である、シュナイゼルだった。

 

「楽にしていい。 ラウンズになって、何か不満などを持っていないかな?」

 

「いえ、任命されただけでも自分の身には余る光栄です。」

 

「そうかい? 近頃、少し君の話を聞いてね? 君はあらゆる手を振り払っている、と聞いているけど?」

 

「……それは────」

「────君は元ナンバーズとはいえ、今はラウンズの一員だ。 世間への体面的にも、体勢的にもある程度の人員は所持していた方が良い。 ロイド達特派を、正式な部隊にするにはまだ少し時間がかかりそうだからね。」

 

「発言、よろしいでしょうか殿下?」

 

「相変わらずだね……いいとも、何かなスザク君?」

 

「お言葉ですが……自身をラウンズに推薦したのは宰相閣下の望みだったからです。 ですから自分としては最低限、ナイトメアと整備班がいれば十分です。」

 

「確かに、そう君は前に言ったけどね? その時にも私は言った筈だよ、“この世界、何をするにも力が必要”だとも。 無論、()()()()()()()()()のなら尚更だ。」

 

 シュナイゼルは座っていたデスクの上に肘を着けて両手の指を絡ませながら、スザクを見る。

 

「一人でやれることには限界がある……ユフィやコーネリアだって、あの時(行政特区)は私や数々の者たちに協力を仰いだ。 その私でも、カノンを始めに文官たちや士官たちのサポートがあって初めてブリタニアの宰相としてことを動かせるのだよ?」

 

「……」

 

「“それでも”、と思うのなら強制はしない。 しないが、いずれは“部下”を持つことは覚悟してほしい。 これは志を共にする者としての意見だ。」

 

「ありがとうございます、殿下。」

 

「それと、()()()()の件だが今のところ主な収穫はない……申し訳ないよ。」

 

「いえ、殿下が協力してくれているだけで心強いです。」

 

 スザクはシュナイゼルの言葉を聞きながら、神根島の遺跡でゼロ(ルルーシュ)とカレンを撃った()()()を思い浮かべる。

 

 

 

 

 神根島でのあの時、実はスザクは構えていた拳銃を撃っていなかった。

 

 いや、撃てなかったか。

 

 相手は世界を混沌化していたテロリストのゼロで、その正体はスザクの持つ数少ない親友であるルルーシュだった。

 

 互いに銃を構え、背後にはカレン。

 

 そんな緊張状態の中、スザクはどうしようか迷っていたところに銃声が連続で二回鳴り、彼は思わず撃たれて拳銃を手放したルルーシュを拘束してカレンの方を見ると、薄暗いトンネルの中で痛みに埋めくカレンの上に人影がいた。

 

「ッ?! やめろ!」

 

 人影は彼女の頭に拳銃を向けていてところでスザクが叫ぶとその人影は次に何かをカレンに言い終えると、おぼつかない足取りをし出したカレンと共に遺跡の出口へと向かっては消えていった。

 

 

 

「(あれは……本当に君だったのか? だとしたら、何故……)」

 

 常人ならば見えなかったであろう人影を、ぼんやりと暗闇の中でスザクは見た。

 

 コードギアスでも割と珍しい、()()()()()()を。

 

 ラウンズへの任命を受ける代わりの一つとして、スザクがシュナイゼルに頼んだ。

 

『神根島に黒の騎士団でもブリタニアでもない、第三者の検索』を。

 

 彼がその検索を頼んだのは、何も“見覚えのある銀髪を見たような気がしたから”という理由だけではなかった。

 

「(カレンが生きているのは、コウベ租界からの報告で確認できている。 そして彼女は黒の騎士団だ。 ならば、彼女の世話係をしているスヴェンも同じであってもおかしくない。 それに、シュタットフェルト家からの返信によると、『カレンはテロ事件で行方不明。 スヴェンは怪我をし今は安静にしている』という返し……杞憂で終わるならばそれでいい。 けれど、もしスヴェンも黒の騎士団でルルーシュのように何らかのギアスを持っているのなら、神根島での出来事にも説明がついてしまう……そうなったら、僕は……)」

 

『私(の願い)は……“ここにいる皆がその時でも笑顔でいられますように”、ですね』。*1

 

 そんなスザクの脳裏を、スヴェンが言った言葉が過ぎると、彼は思わず胸ポケットにしまった騎士証に手を伸ばそうとしてしまう。

 

「(僕は……俺は……)」

 

 

 …………

 ………

 ……

 …

 

 

「おお、スゲェ。」

「本当にあのガニメデだ。」

「でも、なんか変な形だな。」

「肩がごついけれど、結構人間っぽいよな。」

「今のナイトメアとは違う技術系統を使っているとさ。」

「「「へぇ~。」」」

 

『ディーナ・シー見学ツアー』の一環として黒の騎士団が数人、小さな一室の格納庫に置いてあるガニメデ・コンセプト(汎用型)を見上げながらのほほんとしていた。

 

「(ほぉ……この機体を直で目にする時が来るとはのぅ。)」

 

 桐原はそんな者たちとは違う心境でガニメデ・コンセプトを見ると過去に一度だけ、()()()でしか見ていない光景を連想する。

 

 それは過去の『人工筋肉と皮膚(サクラダイト合成繊維)でナイトメアフレームを覆う』などと言った、当時まだ日本が世界中のサクラダイトの分配を厳しく牛耳っていた頃では途方もない、夢物語のような企画だった。

 

「(それを知ってか知らずか、再現するとは……流石は冴ちゃんが見込んだ男よ……孫はまだかのぉ~?)」

 

「桐原殿、どうしたのですか?」

 

「ん……神楽耶か? 少々考えごとをしていたの。 スヴェンと会うのはいいのか?」

 

「それが、“先約がいるから”と冴子が言って……」

 

「先約? (はて……誰だ?)」

 

 

 


 

 

 俺は『スヴェン・ハンセン』。 または『半瀬(はんせ)昴』で通っている(肉体年齢)17歳。

 

「ほわぁ……やっぱりスゴイや……」

「だろ? まだまだあるぞ────」

「────え? 嘘?! まだあるの────?!」

「────そうそう、例えば私の場合なんかは────」

 

 ただいま目の前で何故か毒島とアンジュが意気投合して今まで俺のやって来た一連の事を(美化しつつ一部をぼやかしながら)カレンに説明しちょる。

 

 どうしてこうなった(なんでやねん)

 

 いや、別に不穏な空気を感じて突入したマーヤがカレンと鉄拳対決しそうになってその騒動を聞いた毒島が無理やりバトルを引き分けで強制終了させたところまでは良い。

 

『良くない!』と言う抗議は俺も大いに同意するが、なぜそこから毒島の『全部話すからマーヤはアンジュを呼んでくれ』から今の状況になっているのか俺は知りたい。

 

 しかも俺の『何故アンジュを呼ぶ?』といった質問に『マーヤは妄信的なところがあるからな』と答える毒島の横にウンウンと頷くアンジュがいたのに、何で二人は俺の事を美化してカレンに話すの?

 

 正直、()ずか()ぬのだが?

 

 そう俺は言いたいけれど、さっきから訂正や相槌を打っているだけでさっきまで感じていた『ゴゴゴのカレン』は見る影もないところまで収まっているのでここは敢えて必要な時以外口を挟まないほうが良いだろう。

 

 漫画とかなら今の俺の目は完全にハイライトを失くしている描写だな、これは。

 

「ふぅ~ん……昴らしいっちゃ、らしいけれど

 

 “()らしい”とはどういう事でしょうか、カレンさんや?

 

「……でも、それだとアリスがいることが分からないんだけれど? もしかして彼女もハーフだとか?」

 

 おおっと、ここで『横目とジト目カレン』カードが発動。

 というか、なぜにジト目なんだ?

 

「そこは……」

 

 そして今度は毒島も困ったような顔をしながら俺を見る。

 滅多に見せないぶっちゃん(毒島)の困り顔、あざっす!

 

 っと冗談はさておき、俺も腹をくくって話に加わるか。

 

「カレン、お前は『ギアス』という単語を知っているか?」

 

「ぁ……えっと……」

 

 そこでカレンの目が泳ぎ始め、撃たれた肩に手を置いてソワソワし出す。

 

 うん。

 この気まずさならばやっぱり神根島の『ルルーシュゥゥゥゥ! スザクゥゥゥゥ!』イベントで、彼女はルルーシュのギアスの事をスザクから聞いているっぽいな。

 

「カレン。 ギアスの事ならば、アリスと……いや、アリスたちにも関係がある。 詳しいことは省くが彼女たちは、ブリタニアが行った人体実験の被害者たちだ────」

「────へ────」

「────『超能力(ギアス)を無理やり備え付ける』という奴のな。」

 

「……………………」

 

 そこでカレンはただ固まり、俺を見る。

 ……嘘は言っていないぞ?

 だからグーパンはやめてくれよ?

 

「それと────」

『────おい、その中にスバルやスヴェンとやたら名前を変える奴がいるのか────?』

『────え? えっと────』

『────入るぞ────』

『────それは見過ごせないわね────』

 

 そこでCCの声が部屋の外からナンデ?

 お前、タイミング良すぎだろ。

 

「マーヤ、中に入れてやってくれ。」

 

 そう俺が声をかけ、ガチャリとドアが開くとCCがアイス(ビッグモナカ)を食べながら入ってくる────って俺のビッグモナカァァァァァァァ?!

 

「ん? カレンに…………」

 

 こいつ(CC)、毒島とアンジュの名前を忘れやがったな。

 

「それより入ってくれ。 これからのことを話そう。」

 

「一応、神楽耶様とおじい様も呼んでくるか?」

 

 ああ、うん。

 そう言えば待たせていたよね。

 

 ………

 ……

 …

 

「このような姿でのご挨拶と待たせて申し訳ない、スヴェン・ハンセンだ。」

 

 毒島が呼びに行った二人、ディートハルトや扇達と並んで実質上、政治方面で黒の騎士団のトップ二人に出来るだけ申し訳なさそうな空気を作る。

 

 自分で言うのもなんだが、これでも不愛想に聞こえる。

 俺のポーカーフェイスがちょっと憎い。

 

「こうして会うのは久しぶりだな、お若いの。」

 

 安定(いつも通り)の爺さんでほっこり。

 

「先ほどぶりですね。 皇神楽耶と申します。」

 

 そして実質、顔と顔(フェイストゥフェイス)では初の神楽耶とご対面~。

 う~ん、さすがは名門家の出。

 ブリタニアの貴族とは違うけれど、上流階級オーラが半端ない。

 

「お体は大事無いでしょうか? それとアオモリでの手腕、見事でした。」

 

「話すぐらいなら問題ない。 それと先ほど通信で申した通り、アオモリは幸運な要因が重なっただけだ。 たとえ俺が居なくとも、カレンたちならばどうにかしていただろう。」

 

 「クヒ。」

 

 何か意味不明な音がカレンから聞こえたような気が────

 

「────謙虚なのですね?」

 

 それよりも神楽耶の服、正装とはいえ重そうだな。

 

「それで先ほどは“黒の騎士団に対して何もしない”というのは、どういう意味でしょうか?」

 

「??? 先ほど答えた通りだが?」

 

 まだ疑っていんのかよ。

 

「……つまり、お主の組織である……えーっと────」

「────『アマルガム』です、おじい様────」

「────あ! 冴子がおじいちゃん呼びを────?!」

 「────違います。」

 

 あー、グダグダなりそう。

 

「『アマルガム』がどうかしたか、桐原殿?」

 

(器用に空気だけ)ショボショボし始めた桐原に声をかけて話を進ませよう。

 

「ん? ああ、すまんの。 で、その『アマルガム』とやらでお主はこれからどうするつもりじゃ?」

 

 そして桐原の一言で、一気に部屋が緊張感に満たされて行く。

 やっぱり原作でも見たように、一癖も二癖もある奴だな。

 だがまだ想定内だ。

 

「当面は、中華連邦が黒の騎士団を匿うまで全面的にサポートをする。 無論、それを受けるかどうかはそちらで相談してからでいい。」

 

「……なんだと?」

 

 う~む、さすがに『主導権はそっちのままでいいヨ♪』は怪しまれるか。

 

「黒の騎士団が安全圏に入れば、今度はこちらの頼みを聞いてほしい。」

 

「……その頼みとは?」

 

「いずれゼロが帰還するだろう。 その時の為に、アマルガムはアマルガムで別行動をとる。」

 

 

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 黒の騎士団と行動を共にし始めて一週間とちょい、桐原と神楽耶をメインに中華連邦への入国を果たした。

 

 ウィルバー・ミルベルと彼の家族を保護する為に、上手く立ち回れるサンチアとルクレティア、マオ(女)の三人はすでに中華連邦を陸路で横断し始めている。

 

 そしてマオ(女)の元気よい『お土産、楽しみにしてねお兄さん!♡』で再びジト目カレンが復活(アリスたちの時のように事情を伝えるとすぐに納得したが)。

 

 偽名や身分証明書にパスポートを桐原が頼んだ同じ日に用意できたとは爺さん仕事と根回し早すぎ。

 

 一応仲間でも恐怖でしかない。

 

『黒の騎士団やほかに誰もいなくなったところで“褒めてちょ冴ちゃん♪ v (´ω`v) ”と毒島に向けた言動を除けば』、だが。

 

 それとリハビリは一応順調……と言えるのか?

 

 以前に初めてランスロットと相対した時の筋肉痛レベルを軽く超えているとだけ言おう。

 

 地味に痛いが、『ゆっくり歩くだけぐらいならばなんとか』というところまでは回復した。

 

 マジに周りの奴らに感謝しかない。

 

 あと『痛い』って俺は言ったっけ?

 

『あ、もういいです』か、ソウデスカ。

 

 ン? 『誰が介護したか』って?

 

 言わせないでくれ。

 

 『ジャンケン』と『当番制』で察してくれ、頼むから。

 

 俺のMP(メンタルポイント)はゴリゴリに削られ、もう余裕はジェ()ロ状態よ。

 

 そしてそれがどうしてこうなった。

 

 毒島に呼び出されたと思ったら、桐原もいて俺は着替えをさせられてここまでドナドナされた。

 

 俺の前にはキリッとして、昨日とさっきあれだけ行動したのに全然疲れを見せない桐原(老人詐欺者)といまだに重そうな正装姿の神楽耶。

 その二人の後ろには毒島と、彼女の横に俺。

 

 ここにディートハルトやラクシャータの姿はない。

 ラクシャータは潜水艦でガウェインの回収に回っているし、ディートハルトは恐らくこの国での情報や根回しをしているのだろう。

 

 ちなみに『ここ』とは中華連邦の首都にある『朱禁城』アルヨ。

 

 誰かタシケテワヒャヒャヒャヒャ。

 

 「いいか。 いかに客人とはいえ、妙な動きをすれば即座に付き人と主ともども拘束する。」

 

 さらに俺たちの後ろでドナドナしている長い黒髪の軍人がなぜか歩みを遅くさせてから、俺たちがギリギリ聞こえる音量で別作品の『お前を殺す』が代表的なイケボで上記の言葉が来るアルヨ。

 

 こら毒島ソワソワするな。

 頼むから堪えてくれ。

 

 あと一つだけ言わせてくれ。

 イケボの身長、高いなオイ。

 

 俺もルルーシュぐらいの身長だから178cmぐらいでかなり高いほうなのに、隣のこの人はそれ以上の190cmぐらいはあるアルヨ。

 

 もう半分常時現実逃避している俺は自動(オート)で『優男』の仮面を維持し、必死に皇コンツェルンご一行の付き人……の役割(ロール)になりきろう。

 

 心を入れ替えよう。

*1
67話より




余談ですがスヴェンが以前から何度も激ヤバ筋肉痛を経験したことと、(何重生活をしなくてもいいことで)ちゃんと睡眠時間を確保できていることが幸いしています。 (汗

精神的には疲労困憊を通り越して麻痺しつつあるだけです。

慣れって恐ろしいですね。 (汗汗汗

スヴェン&作者: _(꒪ཀ꒪」∠)_

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