伊勢に存在する霧山御所。
その天守に北畠親子が集まっていた。
北畠家は徳川に降伏した後、本領を安堵され当主である北畠具教が息子の具房に家督を譲った。
まだ青さの残る具房を具教と晴具が支えていたのだが……。
「よし! 織田に降伏しましょう!」
「馬鹿か貴様は!!」
晴具に殴られ具房が引っくり返る。
「し、しかし勝ち目はありませんよ!?」
頬を摩りながら起き上がる具房に晴具は眉をしかめる。
「当主がそんなことでどうする! お前が不安そうにしておれば家中に不安が広がる」
「そ、そうかもしれませんが、お爺々様は織田に勝てると思っているのですか!?」
その言葉に晴具が言葉に詰まる。
徳川の現状戦力では織田に勝ち目は無い。
現在徳川は戦力を二分しておりこの伊勢を守る兵は少ない。
今攻め込まれたら一瞬でここは陥落するだろう。
「家を守るというならば織田につくべきでは?」
自分とて徳川家を裏切りたくない。
だがあまりにも力の差がありすぎるのだ。
「…………父上はどう思っているのですか?」
先ほどから沈黙している父を見る。
彼は目を閉じ、静かに頷くと此方を見た。
「まず一つに織田が北畠家を残すとは思えん。一度徳川についた我等を信用せんだろう。
そしてこれは私の我が儘だが………戦わずして降るのは嫌だな」
ふたたび皆沈黙する。
どうするべきか? その答えは出ない。
「具房よ。今の北畠家の当主はお前だ。お前の決断に我等は従おう。
だから今日一日、じっくりと考えてみてくれ。
どうする事が我等にとって正しい道なのかを」
父の言葉に答えを持たない自分は頭を下げるしかなかった。
***
「どうしましょうかねえ」
後悔通りに植えられている木の枝の上で姫海堂はたてはそう呟く。
なんだか大変な事になってきた。
徳川が織田と開戦するかもしれないらしく、もしそうなれば情報収集どころではないだろう。
手に持っていた携帯式通神機を折りたたむと胸のポケットにしまう。
「…………どうしましょうか」
武蔵に来てから二ヶ月。
特に大きな情報を得る事が出来ずぐだぐだと過ごしてしまった。
この船で過ごしているとつい自分の目的を忘れてしまう。
昨日は町内の清掃を手伝っていたら岡崎での会議を盗聴し忘れたし、一昨日は最近仲良くなったお婆さんの店の手伝いをしていた。
そんな事を続けていたせいか、最近では町内会の人気者みたいなポジションになってしまった。
あれは楽しかったわねー。
何処行っても挨拶されるのは心地よかった。
幻想郷では引き篭もっていたせいで自分の名前を知っている人は少なかったし。
「じゃ、なくて!」
織田との戦争になればこの武蔵だってどうなるか分からない。
「真田に戻るのが賢い選択よね……」
「そう言う割には帰る気なさ気だけど?」
「わ!?」
突然下から声を掛けられ落っこちる。
尻を地面にぶつけ、声にならない叫びが出る。
涙目になり、声の主を睨むとそこには紙袋を持った桃色の髪を持つ赤い導師服の少女が立っていた。
「と、突然声を掛けないでよ!」
「あ、あら、御免なさい。それにしても随分と見事に落ちたものね」
「あんたのせいでしょうが!」と言うと立ち上がり、スカートについた土を払った。
「あんた、たしか博麗神社に良く出入りしていた食い歩き仙人よね? 茨木華扇だっけ?その仙人様が何か私に用?」
「食い歩きは余計です。食い歩きは。用と言うか何と言うか、さっきお店で買ったパンを食べながらお散歩でもしましょうと思いまして。
この後悔通りを歩いていたら憂鬱気なあなたを発見したわけです」
「やっぱり食い歩きじゃない」と半目になると華扇は「まあまあ」と紙袋の中からパンを取り出し、此方に渡した。
「悩み事があるときは甘い物を食べましょう。心が落ち着きますよ?」
手渡されたパンはまだ温かく、甘い良い匂いがする。
━━あ、これ青雷亭のパンだ。
あそこのパンは気に入っているのだ。
此処最近毎朝通っているため店主とも顔見知りになった。
華扇に小さく礼を言うとパンを齧る。
すると口内に甘い匂いと味が広がり思わず頬が緩む。
「ここのパン。美味しいですよね。私も気に入ってます」
「あなたも!? いやあ、此処にも同士がいたかぁ━━━━じゃなくて!
そうだ! あんたにも聞きたい事があったんだった!」
「聞きたい事……ですか?」
首を縦に振ると華扇と向き合う。
「前々から思っていたけど貴女何者? 本当に仙人? 武蔵に残っているのは何故?」
そう訊くと華扇は困ったように苦笑した。
「そうですねえ、何者かと訊かれれば私は茨木華扇だと答えます。“今は”ただの茨木華扇と言う女です。
それで仙人かですが、それは自信を持ってお答えします。私は仙人です。
何ならお見せしましょうか? 仙術を?」
「………いや、いいわ。貴女が仙術を使っているのは見た事あるし。
じゃあ、武蔵に残っている理由は何? 貴女元々関東に向かうはずだったんでしょ?
なのにどうして出発しないの?」
此方の質問に華扇は暫く沈黙しているとゆっくりと言葉を選ぶように口を開いた。
「私はとある人たちのお手伝いをすることにしました。
詳しい事は言えません。秘密です。貴女にもあるでしょう秘密の一つや二つ」
そうウィンクされ思わず言葉に詰まる。
「ただ、そうですね……。私がここにいる理由を簡単に述べるとするなら“希望の灯りを消させない為”です」
「…………“希望の灯り”?」
「ええ、私たちはこの武蔵。いえ、徳川という集団こそこの世界の謎を解き明かす鍵になるかもしれないと思っています。
だから、私はここに残る。彼らが本当に鍵なのかどうなのかを見極めるために」
華扇が話し終えると互いに沈黙する。
この武蔵が世界の謎を解き明かす鍵?
それは本当だろうか?
とてもそうとは思えないが、この仙人が嘘を吐いているようにも見えない。
どうしたものか?
そう悩んでいると華扇が微笑んだ。
「私の話しはまあ、置いておくとして……貴女は何を悩んでいたのかしら?」
「…………なんであんたに教えなきゃいけないわけ?」
「悩みとは溜め込む物では有りません。人に話し、ともに思案したほうが良い結果になりやすいですよ?」
そう得意げに華扇は言うと「まあ、だいたい予想がつきますが」
「徳川と織田の戦争に巻き込まれる前に逃げるべきかどうか、ですね」
「ええ、帰るのが一番だとは思うんだけどね……」
そうだとは思うのだが、どうにも帰る気になれない。
この場所に愛着がわいてしまったのだろうか?
「もっと単純に考えればいいんじゃないですか?」
「単純って?」
華扇は紙袋からパンを取り出すと齧る。
「このパン、美味しいですよね。だからこのパンを食べれなくなるのは嫌です。貴女もそうでしょう?」
「だから残って戦えと?」
「戦う必要は有りません。守ればいいんです。このパンを今後も食べれるようにするために」
笑う華扇の顔をまじまじと見つめる。
━━守る、か……。
自分には一番縁が無い言葉のように思える。
だがたまにはいいんじゃないだろうか?
いざとなれば飛んで逃げれるし、残って織田の情報を収集するという考え方もある。
━━椛は文句言うだろうなあ……。
まあ、いつもの小言が増えるだけだ。
いつかこのパンを持って労いに行こう。
そう心の中で頷き、パンを齧るとその様子を見た華扇は嬉しそうに微笑むのであった。
***
伊勢南部の森の中。
そこにヨシュアは居た。
彼は双剣を両手に持ち、森の中でゆっくりと息を吐く。
周囲の草むらが動いた。
動きは四つあり、それらは彼を囲むように円移動を行う。
━━来るか。
正面、草むらの中から白い影が飛び出した。
白い皮膚を持ち、四本足の怪魔は前両足の爪でヨシュアの胸を狙う。
「!!」
飛び掛ってくる怪魔に対してヨシュアは前に出る。
右手に持つ剣を突き出すと敵の胴を正面から突き刺し、そのまま下に裂く。
その直後今度は背後から敵が現れた。
それに対しても動じず、左手の剣を逆手に持つと背後の怪魔を突き刺す。
二匹の怪魔が倒れると残りの二匹が左右から挟みこむように現れた。
それを確認するとヨシュアは跳躍する。
先ほどまで自分がいた場所で二匹の怪魔はぶつかり、そのタイミングを狙って双剣を下へ突き出す。
自分の体重を乗せた落下攻撃を受け、二匹の怪魔は突き刺されながら潰れる。
そしてヨシュアは屍となった怪魔から双剣を引き抜き、腰の鞘に戻した。
━━気配はもう無いな。
そう思うと一息を吐く。
来月から伊勢南部の開拓が始まるため、自分達は先行偵察として伊勢南部の森に来た。
案の定、森は怪魔の巣窟となっており開拓隊が来る前にある程度数を減らしておこうという事になった。
今日一日で二十を超える怪魔を倒した。
ここに住む怪魔は小型の物が殆どだが普通の人間にはそれでも脅威である。
自分達が先行して来たのは正解であった。
━━とは言え、開拓の話し事態怪しくなってきたけど……。
織田と徳川の話しは既に幽々子から聞いた。
家康公の決断は立派だと思うが、果たして徳川は織田に勝てるのだろうか?
そして織田と戦争になれば開拓どころではあるまい。
「あ、いたいた! そっちはどう? ヨシュア」
草むらの向こうからエステルと妖夢が来る。
二人は泥まみれになっており、所々怪我をしている。
「こっちは順調だけど……どうしたんだい? その怪我? まさか怪魔に?」
「いやあ、怪魔と言うか何と言うか……」
歯切れの悪いエステルに首を傾げていると妖夢が俯きながら手を上げた。
「その……私が敵を深追いして穴に落ちまして、その後助けに来たエステルさんも何故か落ちてこんな姿に……」
「あ、あははは。妖夢の姿がいきなり消えて私も焦ってたからあ」
容易にその光景の想像がつき思わず苦笑する。
「まあ、二人とも無事で良かった。今日はもう戻ろう。日が暮れてからの探索は危険だ」
そう言うと「そうね」とエステルが頷き、妖夢も頷く。
「そういえば聞いた? 筒井での事」
「ああ、天子さんたちが怪魔に襲われていた飛空挺を救ったそうだね。新種が居たとか」
「そうそう! そしてその飛空挺にはレンがいたって言うじゃない!
まったくあの子は家で留守番してなさいって言ったのに」
「最近クロスベルに帰っていないからね。彼女も寂しくなったんだろう」
彼女の協力もあり、飛空挺の乗客は全員無事だという。
大事にならなくて良かった。
「あの、レンさんと言うのは?」
妖夢の質問にエステルが頷く。
「あー、そういえば紹介してなかったわね。レンはウチで引き取った子でね。
まあ、そうなった経緯はいろいろ複雑なんだけど……」
「つまり、ブライト家の一員という事ですね。
はあー、何と言うか凄いですね……」
「凄い?」とエステルが首を傾げると妖夢が頷く。
「だってそのレンさんも強いのでしょう?
流石はブライト家。父君もかなりの実力者と聞きます。まさに最強一家ですね!!
向かうところ敵無しです!!」
目を輝かせる妖夢にエステルが苦笑いをすると「大げさよ」と言う。
「私たちにできない事は多いわ。今回の頼綱さんの件みたいに……」
エステルがそう言うと妖夢は表情を曇らせる。
そして暫く沈黙すると此方を見てきた。
「私たちに何か出来ないんでしょうか?」
「……現状じゃ僕達ができる事は何も無いね」
「でも! 明らかに悪いのは織田ですよね!? それを糾弾できないんでしょうか!」
「…………」
首を横に振る。
遊撃士に国家間の争いに介入する権限はない。
もしここで勝手に介入すれば遊撃士協会の存在自体を脅かす事になりかねないのだ。
明らかに不満そうにしている妖夢の肩に手を乗せる。
「不満かい?」
「不満というか納得できないというか……私、遊撃士は人を救うために存在すると聞いて感動したんです。
でも、実際に入ってみると制約が多くて、思ったように人を救えなくて……。
最近、私たちは何のために存在しているんだろうかって、思っちゃうんです」
そう言うと妖夢は俯く。
「………そうだね。確かに僕達にできる事は少ない。
でも、それで良いんじゃないかな?」
「え?」
「僕達は決して万能じゃない。人であれ、妖怪であれ皆それぞれに限界がある。
だから僕達は協力し合うんだ。自分にできない事でも他の人になら出来るかも知れない。
だったらその人たちを信頼して自分にできない事は任せる。そしてその人に出来ないことを僕達が出来るならやる。
そうやって人は信頼関係を築いて生きていくんだ。
孤独は、死よりも重いから………」
「…………ヨシュア」
心配そうにするエステルに笑みを送ると妖夢の頭を軽く叩く。
「だから僕たちは信じよう。武蔵の人たちを、徳川の人たちを。
今は僕達に、僕達にしかできない事をしよう。きっとそれが良い結果に繋がる」
そう話し終えると妖夢は顔を上げた。
こちらと視線を合わせ、力強く頷く。
「そうですね……。そうです! 今は私たちにしかできない事を頑張りましょう!!」
立ち直り盛り上がっている妖夢を見ているとエステルが肘で此方の脇腹を突いて来た。
「な、何?」
ニヤニヤと笑みを浮かべるエステルにそう言うと彼女は手に持っていた棍を杖にした。
「いやあ、ヨシュア君も先輩らしくなりましたなー。と思ってね」
小恥ずかしくなり頬を掻くとエステルは微笑む。
「でもそうね。今は私たちにしかできない事、頑張りましょう」
そう言って彼女は拳を出して来た。
それにヨシュアも拳を軽くぶつけると頷く。
「ああ、明日からどうなるにせよ僕達は僕達の本分を見失わないようにしよう」
赤い夕暮れの木漏れ日に眼を細め、そう言うと二人はもう一度頷くのであった。
***
筒井城は慌しく動いていた。
飛空挺の乗客を救助し、筒井城に入れた直後に岡崎から通神があった。
会議の結果徳川は織田との決裂が確定し、戦の準備を始めた。
城の天守前広場には徳川秀忠、八意永琳、比那名居天子の三人がおり、各所に指示を飛ばしている。
『━━━観音寺に集結している織田軍は凡そ八万。そのうち六万が筒井方面の配備されているで御座るよ』
点蔵からの報告に思わず「多いわね……」と呟く。
筒井城にいる徳川軍の総兵力は一万五千。筒井兵も合わせると二万しかおらず織田との戦力差は三倍だ。
「戦になれば勝ち目が薄いわね。最悪此処を放棄して伊勢に撤退するべきかもね」
永琳がそう言うと秀忠がゆっくりと頷く。
「だが、それで良いのか? 筒井出身の者としては此処を放棄するのは承服しかねるだろう」
「皆、状況は分かっています。城はあとでも取り戻せますが命は取り戻せません」
「……そうだな」と秀忠が頷く。
「ここで耐え凌ぐことは出来ないのかしら?」
そう訊くと永琳は首を横に振る。
「織田は必ず私たちを分断しに来るわ。伊勢の戦力では織田に対抗できない、伊勢が落ちる前に伊勢の徳川軍と合流しなくては……」
永琳の言葉に沈黙すると遠く、筒井城の周辺に点在する村を見る。
「となると、問題は民ね。民が徳川と共に筒井から逃げると言ったら?」
「無論、彼らが共に行くというなら救う。それが我等の道だ」
「どのくらいの民が徳川と共に行くことにするかは分かりませんが……民を運ぶとなると時間がかかりますね。織田が筒井に攻めてきた場合、時間稼ぎをしなくては」
『だったら師匠、坑道を使いましょう。少しぐらいなら時間を稼げると思いますよ』
表示枠が開き、てゐが映る。
「坑道って、私たちが苦しまされた奴?」
「ええ、あの坑道は筒井城を中心に東西南北に作ったものよ。北側の坑道は東の坑道より規模が小さいけど、奇襲するには打って付けよ」
「なら使いましょう。あとは三好方面ね。徳川と織田が戦い始めれば漁夫の利を得に来るかもしれないわ」
織田だけでも手一杯なのに三好までも来たらお手上げだ。
『そちらは私がギリギリまで布陣しますわ』
表示枠が開かれ、ミトツダイラが映る。
『私が三好との国境近くに布陣し、睨みを利かせれば三好も簡単には動けないはずですわ』
「撤収作業が終わり次第全輸送艦及び航空艦を離陸させるから時間的に厳しいわよ?」
『お構いなく。なるべく間に合わせるつもりですけれど、いざとなれば単独で伊賀越え致しますわ』
半狼の彼女なら可能であろう。
永琳に視線で頷きを送ると彼女は「では、頼みます」と言う。
そして大きく溜息を吐いた。
そんな彼女に「何か懸念が?」と訊くと彼女は眉を顰めながら小さく頷く。
「正直言うと懸念だらけよ。相手はあの織田。私たちが今まで戦ってきた誰よりも強大な国家よ。戦になればありとあらゆる手段を使って攻めて来るでしょう。
向こうにはあの八雲紫がいる。
そして、切り札もある」
「切り札?」
「ええ、貴女も武蔵の人たちから聞いているでしょう?
準バハムート級航空船安土。統合争乱以降出撃していない船だけど、彼らが本気で徳川を潰す気なら必ず投入してくるわ。
問題は何処に投入してくるかだけど」
安土。
武蔵と同じく準バハムート級のクラスを持つ超巨大戦艦。
かなり無茶苦茶な船らしく、嘗て武蔵は安土を前に大敗を喫したと言う。
それ以外にも織田は巨大な船を幾つも所有していると聞く。
それを思うと急に勝てるのか不安になるが……。
「どんな敵が来ようと受けて立つだけよ。その安土だって無敵ってわけじゃないのだから」
「そうだな。敵が強大な力で此方を押しつぶそうというのなら此方は結束力で押し返せばよい」
秀忠と顔を合わせ笑うと永琳を見る。
彼女は眉を顰め何かを言おうとするが「やれやれ」と表情を崩した。
「人の意志の力は何時だって歴史を動かしてきたわね。私も、あなた達の意地に負けたような物だし。
いいわ、敵がどんな手を使ってこようとも私が必ず策を出す。
その代わり、あなた達には頑張ってもらいますよ?」
永琳が微笑みながら手を差し出す。
その手の上に自分の手を乗せ、最後に秀忠が乗せる。
そして互いに目を合わせると力強く頷いた。
「じゃあ、織田に目に物見せてやるわよ!」
「ええ!」
「うむ!!」
冬の夕暮れに三人の声が木霊する。
それを応援するかのようにカラス達の鳴き声が遠く、筒井の山から鳴り響くのであった。