TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
仕事のシフトが変わって投稿が遅れました。
今回は日常回となります。
それではよろしくお願いします。
○月○日 晴れ
今日はベルリオーズとアンジェが休暇なので『ザンニ』と『オービエ』とシュミレーターで訓練をした。
ザンニはレイレナード所属リンクスで唯一のアリシアフレームの使い手で、独特な三次元機動をしながらレーザーレイフルと突撃銃で地味ながら堅実に戦う冷静沈着な男で、対照的にオービエは両手のマシンガンによる圧倒的な瞬間火力を武器に戦う陽気な兄ちゃんだ。
二人と戦ってザンニの戦い方はすごく参考になったのだがオービエの方は確かに強いのだが無茶苦茶にマシンガンを連射する姿を見て俺はなんとなく“こいつ、もしかしてトリガーハッピーなんじゃね?”と思った。
○月×日 くもり
ベルリオーズとアンジェの休暇が終わったので今日は五人で共同訓練を行ったのだが問題が発生した。
具体的に言うとオービエが味方を誤射しまくるのだ。
その様子に俺がオービエ=トリガーハッピー疑惑を深めているとベルリオーズがオービエを矯正するということで今日の訓練はとりあえずお開きになった。
・・・大丈夫かなぁ?
×月×日 雨
大丈夫じゃなかった!!
ベルリオーズがオービエを矯正しようとすればする程オービエの誤射は逆に磨きが掛かり、あの冷静なザンニがマジギレするという事態にまで発展してしまった・・・。
数時間の話し合いの末、ベルリオーズはオービエの矯正を諦めて“独立遊撃隊”として単独で作戦行動をさせることを決定。まぁ、オービエの実力なら問題ないかもしれんけど・・・。
当のオービエ本人は独立遊撃隊の名前の響きが気に入ったらしく「やったぜ!セシリア!!」と俺に嬉しそうに話しかけてきた。
それに対して俺は苦笑いを返すしかなかった・・・。
△月○日 くもり
各企業のネクストのロールアウトとリンクス集めが一段落したので今後の方針を話し合う為、六大企業を全て集めて会議を行いたいとオーメルから通達が来た。それに伴い各企業所属のリンクスをそれぞれ数名同行させ顔合わせも行いたいとのことだった。
最初同行するリンクスはベルリオーズとアンジェの二人の予定だったのだが俺に会いたいという企業やリンクスが結構居たらしく、アンジェに変わって俺がベルリオーズと一緒に行くことになった。
レイレナードグループのリンクス以外ではセロくらいしか他企業のリンクスを俺は資料でしか知らなかったし、俺を含めて27人のリンクスの内の約半数が集まるというので俺はワクワクした。
出発の日が楽しみだなぁ・・・。
×月×日 晴れ
会場であるオーメル本社に着いた。
出発前に主任から「GA社には気をつけろ」と言われた。何でか聞くとGAはネクストは開発したものの根幹になるコジマ技術で他社にかなり遅れをとっており性能に難がある可能性があるらしく、その上リンクスも企業で最大資本を誇るにも関わらずグループと子会社を含めて三人しかおらず、AMS適正も高いとは言えないらしい。なのでアクアビットと子会社である『GAE』の提携を押し進めたり、執拗にレイレナードに対して俺をGAに出向させるよう要請してきていたりしてたらしい。
まぁ、今回の会場はオーメルだし、他企業も来ているのでGAもムチャはしないだろうと俺は暢気に構えていた。
オーメル本社に着くと会議に出席する役員達と別れ、俺は各社のリンクス達の懇談会が予定されてる会場にベルリオーズと一緒に案内された。
その時に俺達を案内してくれたのがローゼンタールの『レオハルト』だった。
レオハルトは極端な精鋭主義によるエリートなのだが俺がよたよた歩いているのに気付くと手を引いてエスコートしてくれた。
超絶エリートにも関わらずそんな気配りも出来るイケメン好青年のレオハルトに俺は好感を持った。
五年前の俺だったら惚れていたかもしれん・・・。俺がそんな事を思っていると会場に着く直前でレオハルトは手を離した。俺が不思議に思いレオハルトを見るとレオハルトは何故か苦笑していた。・・・なんだったんだろ?
俺はレオハルトの様子に不思議に思いながらも会場に入ると早速俺に歩み寄ってくる人物がいた。
――セロである。
セロと会うのは久しぶりだったので俺も嬉しかったのだが一緒にいるベルリオーズを完全に無視して俺に話しかけてきたので俺は“いや、まず初対面で年上のベルリオーズに挨拶しろよ・・・”と思った。
そんなスゴイシツレイなセロの様子に苦笑しながらも大人なベルリオーズは気分を害した様子はなく「開始まで時間もある。二人でゆっくり話すといい」と言って俺達から離れていった。
俺は心の中で“すまぬ”とベルリオーズに謝りながらセロとお互いに近況などを話しながら懇談会開始まで時間を潰したのだった・・・。
そうこうしている内に他のリンクスや関係者達も集まり懇談会が始まった。
懇談会は立食パーティー形式で豪華な食事が用意されていたが俺は食べれないし、この場にまさかチューブ入りの栄養食を持ち込む訳にもいかず俺は若干手持ち無沙汰な状態だったのでとりあえず会話を楽しむことにした。
最初に話しかけたのがインテリオル・ユニオン盟主企業『レオーネ・メカニカ』所属の『サー・マウロスク』と『霞スミカ』だった。
話かけたはいいが、スミカの方は問題無かったがサーは問題だった。
サーは開口一番に俺に対して「あぁ、貴様が例のレイレナードの
サーによる言葉責めを受けて俺は“なんだよこいつ・・・Mr.自尊心かよ・・・”と思いつつ「へへ・・・、そうですね。すいやせん・・・」と、ひたすら下手に出ることにした。こういうヤツには下手に反論すると面倒くさくなるのである。
そんなサーに対してスミカは注意するのだがサーは気にする様子もなく、ひたすら俺を言葉責めした後、満足したのか一人で去って行った。
残された俺にスミカは「すまなかった」とサーのことを謝罪してくれた。ええ人や・・・。
スミカが言うにはサーは実力はあるのだが野心家で自信家らしく社の方でも問題視しているとのことだった。
その説明を聞いて俺は“もしかしたら、サーはある意味すごい大物なのかもしれん”と思った。
スミカと別れ俺は次にBFFの女帝『メアリー・シェリー』に話しかけた。
メアリーは同社の遠距離射撃の戦術を確立し、BFF軍部に君臨する凄い人である。
BFFとレイレナードは協力関係を結んでいるので色々話が盛り上がったのだが最後に「懇談会が終わったら私の部屋に来ない?可愛がってあげる」とお誘いを受けた。
“え!?この人、女もイケる人!?”と俺が混乱していると「冗談よ」と言って去って行った。
でも目がマジだったのでガチだったと思う。
あーあ、男だったときにあんな美人からお誘いを受けたかったなぁ・・・。
そんなことを思っていると後ろからどことなく怪しげな雰囲気の男に話しかけられた。
男は『イクバール社』所属の『サーダナ』と名乗った。
サーダナは前々から俺に興味を持っていたらしく「実際に会えて光栄だ」と挨拶してくれた。
最初俺はサーダナはその雰囲気から変人かと思ったのだが実際に話してみると面白い人だった。サーダナはリンクスではあるが本業は数学者で、また敬虔な宗教家でもあるらしい。最後に「お前は面白い素材だと聞いている。来たるべき時には期待しているぞ」と言って去って行った。
・・・ちょっと変人っぽいけど期待されると嬉しいな。
最後にGA社のメノ・ルーと話した。
主任に「GA社には気をつけろ」と言われていたが彼女は経営陣ではなくてリンクスだし問題無いだろうと思って話しかけた。
話していて思ったのだが、メノはどことなく幸薄そうな人だった。そして何処か不安げな様子だった。
・・・多分、自分がGAという巨大企業の最高戦力であるということにプレッシャーを感じているんだと思う。
俺にはベルリオーズやアンジェ、ザンニにオービエという本当に頼れる仲間がいるけど彼女にはそんな存在はいないのだ。GA上層部からの期待と圧力も凄まじいものだと思う・・・。
俺はメノに“頑張れ”と言おうかと思ったが止めた。
だって彼女が頑張っているのは間違いないのだ。
だから無言でメノの手を握った。
メノは最初驚いたようだったが「ありがとう・・・」と言って俺の義手を両手で握り返してくれた。
そんなこんなで懇談会も終わり俺は用意された自室に戻った。
それにしても実際に会ってみてリンクスって個性的な人が多かったなぁと俺は思った。
・・・良い人もムカツク人もいた。最終的に全員と戦うことになるかもしれないが、今はまだ仲良くしていきたいなぁ・・・・・・。
○月○日 晴れ
会議も終わりエグザウィルに帰ってきた。
なのだが、帰ってきて早々に社の方から俺に指令が出された。
内容は来年度IS学園に入学せよとのことだった。
・・・なんでさ。
以上セシリア日記9になります。
予定ではチェルシー回にする予定だったのですが一回リンクス紹介回を挟まないと後で困ると言う事に気付いてこんな感じになりました。
申し訳ありません。
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