TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
右顔面マヒで目が閉じられなくて中々更新が出来ず申し訳ありませんでした。
あんまり期間が空くと楽しみにしている方に悪いなと思い頑張って執筆しました。
幕間なので物語としてはあまり進んでいませんがよろしくお願いします。
世界“初”の男性IS適正者『織斑秋二』
(ふふふ・・・、遂に、遂に始まるんだ・・・。
世界で初めて発見された男のIS適正者でありブリュンヒルデの弟、“織斑秋二”は日本政府が用意したホテルのベッドに寝転がり、端正な顔の口元を歪ませながらそんなことを考えていた。
――織斑秋二はセシリアと同じ
しかし、転生した経緯はセシリアと大きく異なっていたが・・・・・・。
「ねぇ、××××。いい加減に働いて欲しいんだけど・・・」
「あ!?うるせぇんだよババァ!!お前ら親は俺を産んだんだから最期まで俺を養う義務があんだよッ!!!」
俺の正論にババァは泣きながら「どうしてこんなことに・・・・・・」と呟きながら部屋を出て行った。
「けッ!なにが“こんなことに”だよッ!!それを言いたいのは俺の方だっつーのっ!!」
――そうだ、本来なら
生まれた国ガチャも、親ガチャも、才能ガチャも全部ハズレでこんな世の中に産み落とされて、可哀想なのは俺の方なのだ。
受験に失敗したのも、就活に失敗したのも、恋愛一つ出来ない人生を送っているのも、全部、全部お前達が悪いのだッ!!
「あー、神さまチートで転生して人生やり直してぇなぁ・・・。そしたら俺の本当の人生が始まるのになぁ・・・・・・」
そんなことを呟きながら俺はパソコンでチート物のネット小説を読みふけるのだった・・・・・・。
「はぁッ!?どういうことだよッ!?」
「どうもこうもない。お前には家を出て行ってもらう。これは母さんと相談して決めたことだ・・・」
「××××・・・。ごめんね・・・。でも、もう限界なの・・・・・・」
「ふざけんなッ!?お前ら親は・・・」
「お前を養う義務があるというんだろう?だがな、父さんは今年で定年で後は年金暮らしになるんだ。退職金があるといっても母さんと二人で暮らしていくだけで精一杯で、とてもじゃないがお前のことも今までの様に養っていくことは出来ない、出来ないんだ・・・。理解してくれ」
「そんな無責任が許され・・・」
「私達のことを無責任とお前は言うが、お前はどうなんだ?大学を卒業してから8年も就職せず、かといって何かに本気で取り組むことも無く、毎日だらだらとパソコンやゲームや漫画ばかりでたまに口を開いたと思えば社会が悪い、親が悪い・・・。お前の人生の責任を取れるのはこの世で
「う、うるっせぇ!うるっせぇ!!クソ親父!!!お前に言われるまでもなくこんな家、出てってやるよ!!!」
クソ親の垂れる能書きを聞きたくなかった俺はたまらず家を飛び出した・・・・・・。
(くそっ!くそっ!!何が“責任を取れるのはお前だけ”、だ!!碌な才能も何も寄越さず誕生させといて、まずてめぇらが責任をとりやがれよっ!!)
俺はひたすらクソ親共に心の中で悪態を吐きながら大通りを歩いていた。
(あーあ、ここで転生トラックでも突っ込んできてチート転生できねぇかなぁ・・・)
そんなことを考えながら歩いているとちょうど大型トラックが走ってくるのが見えた。
――そこで俺は閃いた。
(そうだ、何もトラックが突っ込んでくるのを待つんじゃなくて、自分から飛び込めばいいじゃないか・・・)
どうせもう詰んだ人生である。そのまま死んでも問題ないし、ワンチャンでチート転生が出来たら儲けものである。
そう判断した俺は車道に飛び出しトラックの前に躍り出たのだった・・・。
「うっ!?ここは・・・?」
次の瞬間、俺は真っ白い空間にいた。そこから推測するにこれは・・・。
「やった、やった!!これはテンプレだけど転生前の神さま空間だろっ!!これで俺はッ・・・!!」
「あー、君ねぇ、困るんだよなー」
俺が一人で感動していると後ろから心底面倒臭そうな声が掛けられた。振り向くとこれまたテンプレのような如何にも神というような姿をした老人が居た。
(やった!これで確定したッ!!これから俺はこの神にチートを貰って転生を・・・)
俺がそんなことを考えていると神?は口を開いた。
「君ねぇ、困るんだよ。最近君みたいに直ぐに“人生に絶望したッ!”って言って自殺する人間が増えててさ、天界の人口が増えすぎて困ってるんだよ。挙げ句の果てには生まれ変わりを拒否してずっと天界に居座るんだから本当に迷惑しているんだ。だから君は天界に招待しないでこのまま生き返らせるからね?申し訳ないけど現世で人生を・・・」
――こいつは何を言っているんだ?
生き返らせる?あんなクソみたいな
堪らず俺は抗議した。
「ちょっと待てよ!あんた神さまなんだろッ!!だったらこういう時は能力を与えて転生させるとか・・・」
「あー、確かに儂は神だし、それも出来るんだけどねぇ・・・。それをやると他の神に甘やかしすぎって責められるんだよね。だから、悪いんだけど・・・」
「ふざけんなっ!!だったら俺は生き返ってなんてやんねーからな!?このままその天界ってやつに乗り込んで“無敵の魂”として大暴れしてやるぞッ!!」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!?そんなことされたらますます儂の立場ってやつが・・・」
「だったらとっとと俺をチート転生させやがれッ!!」
俺の言葉を受けて神はため息を吐いたかと思うと諦めたような顔で口を開いた。
「もう、しょうがないなぁ・・・。天界で暴れられるよりはマシだから転生させてあげるよ・・・。はぁ・・・、また会議でどやされるのかぁ・・・、嫌だなぁ・・・・・・」
“
「よしっ!!じゃあ、まず転生先は“ISの世界”で織斑千冬の弟として転生させてくれ!それから千冬並の身体能力と篠ノ之束と同等の頭脳、それと『Sランク』のIS適正を特典として・・・」
ISの世界を選んだのは魅力的なヒロインが沢山存在し、グッズを買いあさる程のファンだったのと(まぁ、移籍関係のゴタゴタがありラノベ版は最期まで読むことが出来なかったが・・・)家を追い出される前にIS系のチート転生物のネット小説を読んでいたからだった。さらに千冬の弟として転生するのを望んだのは原作開始前に天災である束さんとコネを作ったり、原作ヒロインである箒や鈴と事前にフラグを建てられると思ったからだ。
俺が自分なりに“頭が良いな”と思いながら注文を終えると神は呆れたように口を開いた。
「はぁ・・・、随分と欲張りさんだねぇ・・・。まぁ、天界で暴れられるよりはマシだから良いけどさ。あっ!でも、一つだけ注意があるから良く聞いてね?」
「なんだよ?」
「君のいうISの世界ってラノベ?って言うのかな?その世界を想像してるんだろうけど、それはあくまで君が現世で見た創造の世界だよね?いくら儂が神でも創造の世界には転生させてあげられないから、あくまで君が転生する世界はIS?っていうのが存在する『現実』の世界になるからそこは了承してね?」
「はぁ?それじゃISの世界じゃないじゃねぇかよ!!」
「いやいや、君の言う束?って存在がISってやつをちゃんと発明するし、君の思い浮かべている人物もちゃんと存在しているよ?でも『現実』だから彼ら、彼女らも自らの意志を持って大なり小なり
神の言葉に俺は考え込む。『原作』という未来知識を知っているというアドバンテージを失う可能性があるのは由々しき事態だが、俺という『オリ主』が存在する以上それは仕方が無いと妥協することにした。
「オーケー、分かった。じゃあ、その世界に転生させてくれ」
「分かったよ。じゃあ・・・」
神が俺を転生させようとした時、俺の頭にある『存在』がいる可能性が過ぎり慌てて神に質問した。
「ちょ、ちょっと待ってくれ!これから転生する世界に俺以外の『
俺の質問に神は驚いたように言った。
「なッ!何を言ってるんだい!?生きてるモノは皆『
「違う、違う、そうじゃない。俺が言いたいのは・・・。あー、俺みたいに『
「あ、そういうことか。それなら
「そうか・・・」
神の言葉に俺は安堵しつつ少し落胆した。
こういった転生モノには俺の存在を際立たせるテンプレ踏み台転生者の存在があった方がいいとも思ったからだ。
(まぁ、他の転生者がいないなら原作主人公である一夏を踏み台にすればいいか・・・)
俺がそんな考えに至り改めて神に向き直り言った。
「よっしゃ、今度こそ大丈夫だ。転生させてくれ!」
「大丈夫かい?じゃあ転生させるね?
そう言って神が杖を振るうと俺の身体がまばゆい光に包まれた・・・・・・。
「・・・・・・
神の呟きは白い空間に虚しく木霊した・・・。
(多生のアクシデントはあったが、ここまではほぼ原作通り・・・。なんだよ、余裕だったな)
千冬の弟として、正確に言えば千冬と一夏の弟として転生した秋二の人生は正に順風満帆だった。
転生特典として貰った身体能力と頭脳は少し本気を出せば運動では全国大会を優勝出来る程だったし、教科書を一回読めば全て暗記出来て全国模試では毎回一位だった。
それらの結果が出る度に秋二は転生前に抱いていた劣等感がなくなり、代わりに自尊心と優越感がどんどん大きくなっていった。
――しかし、いくつか問題もあった。
まず原作イベントとしてあった『一夏誘拐事件』だったが誘拐されたのは一夏ではなく秋二の方だったのだ。
秋二の能力なら本気を出せば自力で脱出することも出来たのだが、なるべく原作知識というアドバンテージを崩したくなかった秋二は大人しく捕まり、原作通り千冬が助けに来るのを待った。そして後は原作通りに進んだので秋二は安堵した。
・・・まぁ秋二としてはラウラフラグの為の事件だったのでむしろ一夏ではなく自分が誘拐されたことを内心喜んでいたが・・・・・・。
そして次のイベントが問題だったのだが、一夏が高校受験の会場を間違えISを起動させるイベントが崩壊しかけたのだ。
なぜなら中学卒業後の進路で原作とは違い千冬に説得されても「高校には行かず、家を出て働いて自立する」と頑固に言い張ったのである。
原作イベントが崩壊すると思った秋二は説得しようとしたのだが大喧嘩になり、一夏は家出を決行し行方を眩ませたのである。
焦った秋二は仕方なく自分がISの起動イベントを行い、なんとか原作イベントが崩壊するのを防ぎ今に至るのであった。
(ちなみに秋二のIS起動後に一夏は日本政府の探索により身柄を確保された)
「さてさて、箒と鈴は一夏より先回りしてフラグを建てたし、やっぱり最初のイベントはチョロかわいいセシリアだよな~?適当に倒して男らしいところ見せれば惚れてくれるだろうし、俺、元オルコッ党で好きな『
秋二は脳内で好きだった『
「そう言えば、俺の専用機ってどうなるんだろうな?原作通りなら『白式』か・・・。あっ!?もしかしたらオリジナルISを束さんが造ってくれてくれているかも・・・。夢が広がリングだなぁ・・・、ふふふ・・・」
秋二はひたすら夢を膨らませる。
――秋二は失念していた
神はこの世界は創作の世界ではなく、あくまでISの存在する『
これまで多少アクシデントがあったものの原作通りにイベントが起こったためすっかり秋二はそれを失念していた。
・・・秋二がもう少し慎重で賢かったなら、世界情勢について調べ原作世界との差異に気づけただろう。
世界の安定は綻びかけており、国家以上の力を持つ『企業』という存在があることに・・・・・・
以上、オリ弟の秋二くんの情報開示になります。
ちなみに作者は神さま転生チ-レムものは好きですよ。
自分がそんな存在になりたいかって言われたら拒否しますが・・・。
報告ですが現在も顔面マヒは続いていますので次の投稿も間が空くと思いますので申し訳ありませんがご了承下さい。
少しでも早く完治させて投稿を再開できるように頑張ります。