TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
皆様からのたくさんの暖かい励ましの言葉を貰って元気づけられた作者です。
何とか両目だったら目を閉じれるようになりました。
完治までまだまだですが、頑張って行きたいと思います。
あと、感想欄で結構あったんですがオリ主の秋二くんは一夏と双子で、一夏が“兄”、秋二くんが“弟”になります。
――カタカタカタカタ、カチャカチャ、カタカタ、カチャチャ・・・・・・
某所に存在する秘密ラボで大量のモニターに囲まれながら機械仕掛けのうさ耳を着けた女性、『篠ノ之束』は一心不乱にキーボードを叩いていた。
そしてしばらくモニターを見つめていたがモニターに出された結果を見て、吠えた。
「うっがぁあああッ!これも防がれたぁあああッ!!本ッ当にムカツクぅううう!!!」
そう、束が行っていたのはレイレナード社に対してのクラッキング攻撃だった。もっとも束が攻撃対象にしているのはレイレナードだけではなく、オーメルやBFFといった
いや、正確に言うといくつかの情報を手に入れることは出来たのだが、それは束の欲しい情報ではなかった。
束が手に入れた情報は各企業が研究しているIS用の武装や機能、国家から要請されたと思われる次世代型ISの要求仕様や開発状況など
それは、まるで『企業』にとって「ISなど、
「あ~、もう今日はや~めた~。てか、何人体勢で束さんの攻撃防いでんの?確実に100人以上でやってるよね?んで、24時間体勢でしょ?あ~、嫌だ嫌だ。これだから『
そんな負け惜しみの言葉を吐きながらすっかり冷めたコーヒーを一気飲みすると端末を操作し、ある映像を再生させた。
再生されたのはアラクネのISコアの情報ネットワークから収集された『
もっとも
この映像を入手したのは1年前だった
束が管理するISコアの一つが反応を消失し、不審に思った束が反応を消失する直前までの情報を確認するとこの映像が記録されていたのだ。
この映像から『天才』である自身が造り出したISコアが有象無象に『解析』されたばかりか『破壊』されたことを認識した束は怒り狂い、直ぐさま五機もの自律型ISを戦闘が行われたと思われるレイレナード社の実験施設へと送り出したのだが、すでにその施設は一切の証拠を残さないと言わんばかりに完全に破壊されており、データはおろか破壊されたISの残骸すら残っていなかったのだ。
そのままレイレナード本社であるエグザウィルに襲撃を仕掛けようかとも思ったが、束は頭を冷静にし、“ここまで徹底的に証拠を隠滅する相手が
「せめてどんなジェネレーターを搭載してるかくらいは知りたかったんだけどね~。流石の束さんでもこの映像だけじゃちょっとな~。コイツと戦ったISも搭乗者も
映像を見ながらそんなことをぼやく束。そこには死亡したであろう『
「う~ん、大きさとこの
束がそう思うのも無理はなかった。
映像で検証すればするほどこの機体は
自身の全長を超える大型兵器を両手に携行しながら問題無く挙動出来る機体パワー。
映像が途切れてしまい実際の速度は分からなかったがブースターの噴射炎から計算するとその速度はISの瞬時加速を
――そして何よりかにより
「これ、
挙動から見るに『人間』が操作しているのは間違いないハズなのだ。なのだが、これだけの機体である。既存のシステムでは制御が追いつかない。もし既存のシステムで制御しようとすれば遠隔入力で非常に高い連携が取れた10数人のチームが必要になってしまうだろう。
「まぁ、そんなことする訳ないよね。いや、社畜さん達だったらやってるかもね~。アハハッ!
・・・・・・うん?」
冗談を口にしながら映像を見ていた束は今まで見逃していたあることに気づき、慌ててその場面を拡大してもう一度再生した。
それはこの機体とISが相対した瞬間だった。
ISを視認した瞬間、この機体のカメラアイの赤い発光が
――まるで『人間』が
その考えに至った瞬間、束は笑顔になり口を開いた。
「あっ!な~るほど~、そう言うことか~。搭乗者の
あっはっはっはっは!!」
「――
謎の一つを暴き、笑顔だった束は急に真顔になり、そう呟いた。
「確かに
えっ?何?つまりこいつら、この一回の戦闘の為に搭乗者を
こう言う束だが束自身もまともな『
単純に束はこれだけの機体のデータを脳で情報として処理するという『才能』の持ち主を一回の搭乗で使い捨てにするという所業に呆れていたのだ。
――だが、
束は考える。
本当にこれだけの機体を起動させたのはこの時だけだったのか?
確かに設計段階のデータやシュミレーターである程度の予想は付く。しかし、これだけ用意周到にものごとを進める『
――否、だと思う
例えシュミレーターで問題なしでも万が一、戦闘時に不具合や搭乗者が発狂して暴走などが起きれば全てが
「・・・つまり搭乗者は死亡せずに『
「ふふふ、あははっは、っははぁっ!!!」
束は笑った。それは久々の心の底からの笑いだった。
「あっはは!!面白い、面白いよ!!!『こいつ』の情報量を脳で処理して精神負荷で
ほんで、あの機動性からくる
つまり『こいつ』の搭乗者は束さんと同じ『
あっははははは!!!」
束は笑う、狂ったように笑う、嗤う、わらう、ワラウ
「男かな?女かな?若いのかな?それとも、結構年寄りなのかな?
『天才』なのかな?『人でなし』なのかな?
どっちかな~、どっちかな?『
いっぱい、い~っぱい『
そうしてラボにはしばらく束の狂笑が響いた。
これ以降、束はまだ見ぬ『搭乗者』の情報を得るために思いを馳せながらさらに過激にクラッキング攻撃を続けることになる。
――この行動により束の運命が決定するとも知らずに・・・
以上、束さん視点になります。
時系列的には原作開始二~三年前になりますかね。
本当はもっと書きたかったんですけどテンポが悪くなりそうなので今回はこんな感じになりました。
もしかしたら加筆するかもしれません。
もしくは『天災2』みたいに続きを書くかもしれないです。