TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
筆が乗ってきたので前話で書き切れなかった束さん視点をもう1話投稿します。
頭の良いキャラを描写するのって難しいなと思いました(小並
「ふんふふん、ふんふんふ~ふん、ふんふふふ~ん♪」
束は今日も今日とてクラッキング作業を行っていた。
尤も攻撃対象にしているのはいつもの六大企業ではなくISを保有、配備している国家や国連機関、六大企業傘下ではない企業群に対してだった。
攻撃はあっさり成功し、六大企業への攻撃を防御され続けて溜りに溜ったフラストレーションを発散し、気分が良くなった束は鼻歌を歌っていた。
――この歌は昔、ラジオを聴きながらISの基礎研究を行っていた際に偶然耳にした歌である。
束は流行歌などには一切興味を持ったことなど無かったが、何故かこの歌だけは束の
――カチャカチャカチャ、カチャチャ、ッターン!
そんなご機嫌な気分でキメポーズを決めながら力強くエンターキーを叩くとモニターに表示される大量の情報に目を通していく。
そして全ての情報を頭の中で処理し終えると口を開いた。
「うん、これで確定!そうだろうとは思っていたけれど、やっぱり『アレ』は国家に売りつけるために造ったんじゃなくて
束はそう結論付ける。
プロトタイプであるあの機体の実戦テストが行われてからだいぶ時間が経ち、束は企業達がそのデータからすでに正式機をロールアウトさせているだろうと踏んでいた。
――だからこそ、束は企業の目的を知るために今回のクラッキングを行った。
最初、束は今は様々な分野に進出しているとはいえ、六大企業は軍事系企業が多いことから対IS兵器として国家に売りつけるために開発を行ったと考えたが直ぐに考え直した。
理由としてはまず、神経接続を前提とされIS以上に乗り手を選ぶあの機体は仮に全ての国家に採用されたとしても総機体数は多くとも
まちがいなく正式機はあの機体の機能をデチューンし、『普通』の人間でも搭乗出来るものにするだろうが、それを考慮しても脳でデータを情報として処理するという『才能』がある人間はそう多くはないのだ。
そんな僅かな数の機体を売りつけ、武装や整備、メンテナンスなど市場を独占したとしても
次の理由としては現在の世界情勢だ。
ISの登場以降、世界は女尊男卑の世界になり、世界各国で能力の有る無しに関わらず女がISという兵器の力を笠に着て他分野に渡り進出し、様々な権利や利権を手に入れてきた。
当然、進出した先には政界も含まれており、自分達の力の源であるISの立場を脅かす可能性のある兵器の登場など、例え
最期に、というかこれがほぼ答えなのだが、実戦テストの相手が国家保有のISではなく『
もし国家に売りつけるためだったとしたらわざわざそんなことをする必要はない。適当な量産機でも専用機でもいいから
そうすれば反対の声は大いにあるだろうが世の冷や飯を食っている多数の男の声を味方に付け無理矢理にでも採用の話に持っていくことは十分に可能だっただろう。
――だが、『企業』はそれをせず、徹底的に『
以上の理由から束は自分の考えを立証するために世界各国に対して今回の攻撃を行ったワケだが結果は
世界各国の何処の議会、軍、研究所など関係するであろう施設に、あの兵器の情報やデータ、開発を要請した記録などは
(クラッキング対策で全部書面で処理している可能性もあるっちゃあるけど・・・。これだけガバガバなセキュリティで満足している連中がそこまで徹底的に情報を管理してるってことはないでしょ。・・・ないよね?)
束は熱いコーヒーを飲みながらそんなことを考えた。
「さてさて、自分達でアレを使うことは確実みたいだけど何のために使うんだろうね?まぁ、初めから対IS戦を想定しているあたり
常識的に考えればアレの運用方法としては現在、世界の紛争やテロを国家からの委託で鎮圧を行っている企業が効率化のために開発したと考えるべきなのだろうが、その可能性はないと言えた。
通常戦力を相手にするには過剰すぎる性能。そして国家が四苦八苦しながらもほとんど解析出来ていないISコアの機能に関してそれを解析した企業が一切国家にそれの
「もしかして、『
その考えに至ると束の口が例えようもないくらいに歪んだ。
普通に考えれば『企業』が『国家』に戦争を仕掛けることなどあり得ないし、束自身も決定的な情報を入手したわけではない。しかし、今回のことで元々国家と
――『企業』はやるね、
「いいね~、いいよ~。『宇宙』に行けなくて
あんまりにもあんまりな言い草だが、今まで
――当然だ。
『
――せいぜい『
「さてと、そうと分かれば束さんも
この間の作戦とはダミーの隠れ家を企業に襲撃させ、敵の正確な戦力調査を図るというものだった。
散々企業に喧嘩を売った束は連中が遠からず自分の『
なので、
――作戦は
襲撃はあった。あったのだが投入された戦力は束の望んだものではなく、企業から指示を出されたと思われるゴミムシ達のISだったのだ。問題なく撃退はしたのだが期待していただけに束は落胆した。
「連中って狡猾だね~。自分達は一切手を汚さずに必要な情報を集めて、そんで今回のことでゴミムシ達とも縁を切るつもりなんでしょ?本ッ当に、
――ムカツクくらい『
企業に対してそんな『
「あっ!?そ~いえば、来年に箒ちゃんがIS学園に入学するんだったけか?いや~、最近忙しくて束さんとしたことがうっかり忘れちゃってたよ。不覚、不覚♪」
正直にいうとそんな特別な妹の現在の日本政府の扱いに関してはムカツクこともあったが、あの『
「う~ん、と、いうことは間違いなく
そう言って束は必要な作業を始めた。
――様々な勢力の思惑、
以上になります。
次話からいよいよIS学園編に突入になります。
今回は幕間だったので早く投稿ができましたが、次話は少々時間がかかると思いますのでご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
あと、今になって思ったんですが本編とは別に企業や機体、リンクスの紹介や解説、説明欄って必要ですかね?
今まで必要ないかな?って思っていたのですが良く考えたら登場企業もリンクスもかなり多いことに気付いてそっちのほうが親切なのかな?という気もしてきました。どうしよう・・・。
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