TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
まずは報告です。
今まで使用していたパソコンが死亡し、途中まで書いていた最新話のデータが吹き飛びました。
もう一度書き直していますが、モチベ維持のためにもう少し後で書こうと思っていた幕間の物語を投稿します。
流れをぶった切る形でもうしわけありません。
―某国、とある研究所にて
大量の書類で溢れた一室で一人の白衣姿の男が酒を飲んでいた。
時間は昼間。さらに男が酒を飲んでいる場所や男の立場を考えると当然褒められた行為ではない。
男自身もそれは自覚していたが飲まなければやっていられなかった。
―男は研究者で、とある『技術』の第一人者だった。
男がその技術の研究を始めたきっかけは単純なものだった。
男の友人が今の世では珍しくもないテロに巻き込まれ、足に障害を負ったのだ。
その友人の足を障害を負う前の様に『自由』に歩ける様にしたい。
―それだけだった。
そして男は研究を始め、その『技術』を開発したのだが…
―男が開発した『技術』は完全な失敗作だった。
正確に言えば、とある分野においてその技術は極めて有用であったが、男が望んだ身障者の社会復帰を目的とした技術としては適性や負荷の問題を『第一人者』と呼ばれるまでになった現在の男でも解消出来ず、男の本来の目的とは真逆の方向でその技術は『利用』されているのだ。
―酒でも飲まなければやっていられなかった。
するとドアがノックされ、男が返事をする前に部屋に一人の人間が入ってくる。
「またラクを飲んでいたんですね、『教授』。最近体調も優れないのですから控えるようにと言ったはずですが…」
「あぁ、君か、『エミール』…。すまない、控えようと思っていたのだがあんなモノを送り付けられたらどうしても、な…」
『教授』と呼ばれた男は部屋に入って来た男、『エミール』にそう返す。
「あんなモノとは酷い言いようですね、教授?確かにあの機体はあくまで技術研究用ですから正式機に比べたら非力かもしれません。ですが、間違いなくアレは『ネクスト』です。企業の
「信頼?馬鹿馬鹿しい」
エミールの言葉を教授は途中でそう遮った。
「君も気付いているんだろう、エミール?企業がアレを私達に送り付けてきた『意味』を」
「………」
教授の言葉にエミールは押し黙る。
エミールも企業が何を考えているかは気付いていた。
エミール自身が言ったように企業が自分達のことを評価しているということは確かに事実であったが同時に『信頼』してはいないということを……。
技術研究用とは言え、送られてきた機体はコジマ粒子を利用する『ネクスト』である。
当然、それを扱うための技術者やスタッフが必要になる。
そして彼らは機体や機材と共に研究所へやって来た。
―警護を名目とした部隊を引き連れて…
そしてその部隊は機体や技術者達の警護だけが目的ではないことを教授もエミールも気付いていた。
「…すみません、教授。安易に気休めの言葉を使うべきではありませんでした。しかし、こうは考えられませんか?確かに彼らは我々を監視するために派遣されたのかもしれませんが同時に我々を余計な脅威から守っていると……」
「…そうだとして私達に、いや、私にそんな価値があるのかね?こんな…」
―『自由』な手足を与えるはずが、一人の少女の手足を失わせて『不自由』にした技術を生み出した男に?
「………」
教授の言葉にエミールは答えなかった。答えられなかった。
沈痛な顔で黙ってしまったエミールに教授は言葉を掛ける。
「すまない、悪酔いをしてしまったようだ。…そういえばエミール。君は私に何か用事があったのではないのかね?」
「…ああ、そうでした。教授、娘さんが面会に来ていましたよ。気晴らしに親子水入らずで食事でもしてきたらどうですか?」
「!?、そうか…。そう、だな……。では、お言葉に甘えさせてもらうとしようか。ああ、だが、酔いを醒ませてから行くとしよう…。エミール、すまないが少し遅れると―」
―『フィオナ』に伝えておいてくれ
かなり短いですがこんな感じで幕間の物語を今後も投稿をしていきたいと思います。
今後の幕間のプロットとしてはレイレナード陣営、セロ、チェルシーを考えていましたので様子を見て投稿出来たらなぁ…と思います。
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