TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです   作:相川翔太

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お疲れさまです。

前話の秋二視点となります。

秋二はアホなので話が考えやすくていいですねw

それではどうぞ


秋二の『困惑』

「新入生、在校生の皆さん。今年は男性のIS搭乗者が二人も入学されましたが、新入生も在校生も皆、仲良くISについて学んでいきましょう」

 

(いや~、やっぱり楯無会長は美人だな。早く会長のフラグを建てて会長の水着エプロン姿を・・・、ムフフ)

 

IS学園入学式で壇上で挨拶を行う生徒会長『更識楯無』の姿を見ながら秋二はそんなことを考えていた。

 

そして入学式が終わり自分のクラスである1年1組に移動した。自分のクラスが1組だったことに秋二は安堵した。なぜなら1組は箒、セシリア、シャルロット、ラウラとヒロインの大半が所属するクラスなのだ。

 

1組に所属出来ないと各ヒロインとフラグを建てるのに秋二は手こずると思っていたので無事に1組に所属出来たことに安堵した。

 

(しかし、一夏のヤツもやっぱり1組か。出来れば別のクラスに・・・、いや、下手に2組や4組になって鈴や簪とフラグを建てられたら堪らないし、同じクラスの方が俺の()()()()()になってくれるだろうし良いか・・・)

 

そう考えながら秋二はクラス内を見渡した。

 

(うん、ちゃんと箒も同じクラスだ。おっ!目をそらした。この反応は問題なしだな・・・。あとはセシリアだけど・・・、金髪で縦ロールで、あっ!いたいたっ!!

 

・・・・・・うん?)

 

クラス内を見渡しながらヒロイン達の存在を確認していた秋二は違和感を持った。

 

箒は問題ない。最後に見た去年の剣道の全国大会の時とそう変わらない姿だった。

 

しかし、問題はセシリアだった。

 

(セシリアってこんな感じだったけ?)

 

秋二が確認したセシリアと思われる少女は秋二の記憶にある金髪で縦ロールだった。

 

だったのだが細部が違っていた。

 

秋二の記憶のセシリアは確か髪にロールをかけていたがあそこまでロールはかけていなかったハズである。そしてセシリアの魅力の一つでもあったタレ目でもなかったのだ。

 

(本当にあの子セシリアか?いや、でも作中の文には直接タレ目って書かれてなかった気も。くそ、メインやサブイベントは覚えてるけど流石に細かいキャラ描写までは覚えてないぞ・・・)

 

そんなことを考えた秋二は軽く頭を振った。

 

(いや、落ち着け。彼女は『セシリア』なんだ。大丈夫だ、ちゃんと『原作通り』に・・・、うん?)

 

そう考え、気分を落ち着かせた秋二はとある少女に気がついた。

 

 

――その少女は、白い少女だった。

 

 

白い髪、透き通ったブルーの瞳でタレ目。頭には黒いヘアバンドをしていた。髪にロールはかかっておらず細部に違いはあるものの、彼女の姿は秋二の記憶にあるセシリアに酷似していた。

 

(まさか、この子がセシリア?いや、流石にない、それはないだろう・・・。多分、俺というオリ主が入学したことで追加された『()()()()()』だろ・・・、しかし・・・)

 

そう思いながら白い少女を観察する秋二。

 

(やっべ、めっちゃ可愛いし、胸も大きい。よっしゃ、決めた!この子も俺のハーレムの一人にしよう!原作と少し違うが()()()()もオリ主の特権だもんな!!)

 

そんなことを考えていると山田摩耶が教室に入ってきて挨拶をし、そのまま自己紹介の流れとなった。

 

「・・・織斑一夏です・・・・・・」

 

そして始まった自己紹介で原作主人公である一夏の番になったのだが一夏のそれは秋二の目から見ても酷いものだった。そんな一夏を見て秋二は内心()()()()()

 

(ぷぷ・・・、態度も悪いし、声も小さい。皆の印象も悪いようだし、これなら『()()()()』が働いて箒やセシリアが一夏に惚れるってことはないだろ・・・。あっ!でもこのときのセシリアって『女尊男卑』思想だから俺じゃなくて一夏の方に突っかかる可能性があるな・・・)

 

そう今後に起こるであろう展開を考えていると千冬が登場し、クラスが熱狂に包まれた。

 

原作通り千冬はそれをうっとうしそうに見ると秋二に自己紹介を促した。

 

「・・・まったく、毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。まぁいい、SHRを続ける。織斑『兄』は座れ。次、織斑『弟』だ」

 

(おっと、俺の番か。まぁ、その時は一夏を『()()()』フリをして接触すれば良いか・・・)

 

「はいっ!」

 

そう考えながら秋二は自己紹介を始めた。

 

「一夏の双子の『弟』の織斑秋二です。中学では色々なスポーツをやっていましたが、主に剣道を中心にやっていました。体力には自信があります。これから一年間よろしくお願いします!」

 

一夏の『弟』であるということを強調しながらそう挨拶をする秋二。これは一夏と秋二は『双子』で同じ『男』だが良い意味で自分は一夏と違うのだということを皆に印象付けるためだった。

 

「へ~、兄弟なんだ~」

 

「お兄さんと違って雰囲気良いね」

 

「そうだね。明るくって仲良く出来そう!」

 

秋二の思惑は成功し、一夏の時とは違いクラスメート達の反応は上々だった。

 

(これで良し!あとは原作イベントを上手く消化して・・・)

 

作戦が成功したことを喜びながら、これから起こるイベントのことを考える秋二。

 

 

――しかし、その思惑は早々に()()()()ことになる。

 

 

それは秋二がセシリアだと思っていた金髪、縦ロールの少女の自己紹介の時に起こった。

 

「イギリス代表候補生の『()()()()()()()()()』ですわ!わたくしは・・・「えっ!?」な、なんですの!?」

 

思わず秋二は驚きの声を上げてしまった。

 

それはそうだろう。『原作』ヒロインだと思っていた少女がそうではなかったのだ。いきなりの『()()()()』に秋二は焦った。

 

(え、えっ!?どういうことだ!?イギリス代表候補生がセシリアじゃない!?なんで?どうして?)

 

「どうした、織斑弟?ファロンがどうかしたのか?」

 

「え、いや、千冬姉・・・、いや、織斑先生、なんでもないです・・・」

 

なんとかそう返した秋二だったが脳内は混乱していた。

 

(どうする!?ハーレムが崩壊したのも痛いが『原作』開始早々に『()()()()』が使えなくなるのはもっと痛いぞ!?どうする、どうする!?)

 

そんな心配をしている間にグレイスの自己紹介が終わり、秋二がハーレムに加えようとしていた白い少女の自己紹介の順番になった。

 

 

――そしてその少女の自己紹介が秋二をより混乱に陥れた。

 

 

()()()()()()()所属の『()()()()()()()()()()』で・・・「はぁッ!?」

 

先ほどのグレイスの時よりも秋二は驚愕の声を上げた。

 

――パァンッ!

 

「いっ――!?」

 

すると千冬が秋二の頭を叩いた。その一撃はチートボディを持つ秋二でも思わず声を上げる程の衝撃だった。

 

「さっきからなんなんだ、織斑弟?そんなに他人の自己紹介の邪魔をするようなら教室から叩き出すぞ?」

 

「いや、違、ちょっと、ちょっと驚いて、その・・・」

 

千冬に睨まれ、なんとか誤魔化そうとするが混乱の極みに陥った秋二は上手く喋ることが出来なかった。

 

(あの子がセシリア!?なんで白くなってんの!?まさかアルビノ?いや、目は普通だから違うよな?なんで!?っていうかなんで代表候補生じゃないんだ!?いやいや、それ以前に『レイレナード社』ってなんだよ!?そんな『企業』原作に登場してなかったぞ!?まさか、俺が持ってなかった続巻で登場した企業なのか!?セシリアに何があったんだ!?どうする、どうする!?)

 

頭をフル回転させながらそんなことを考えているとセシリア?が口を開いた。

 

「あの、織斑先生。時間もあまりないことですし、続けてもよろしいですか?」

 

「む、すまない、オルコット。この馬鹿には後で説教をしておく。続けてくれ。」

 

「はい、大丈夫です。では改めまして。私はレイレナード社の試作ISと武装のテストを行うためにIS学園に派遣されました。私は身体に少々『()()()』がありまして皆様にご迷惑をお掛けすることがあるかもしれませんが皆様に付いていけるよう頑張りたいと思います」

 

そう自己紹介するセシリアの言葉を聞きながら秋二はひたすら思考した。

 

(落ち着け、セシリアが存在するなら問題ない・・・。多分、お家騒動の際に代表候補生じゃなくてレイレナード?とかいう企業に所属したとか、もっと単純に両親が死ななかったとか理由は色々ある・・・。とりあえず情報を収集しないと・・・)

 

そう思考を巡らせる秋二だったが、ここで彼は一つミスを犯した。

 

それはあまりの事態に思考を巡らせていたためセシリアが自己紹介の際に「()()()()()()()()()」と言っていたことを深く考えなかったことだった。

 

 

――もし、秋二がそのことを少しでも考えていればまた()()()道もあったのかもしれない・・・

 

 

 

(よし、とりあえずセシリアと同じイギリス人のグレイスに話を・・・)

 

1時間目の授業が終わり秋二はセシリアについて情報収集を行おうとしていた。

 

最初はセシリアについて知っているであろう千冬に聞こうと思ったのだが、他人の自己紹介を邪魔をしたとして説教を受けてしまいセシリアについて聞くどころではなかったので千冬から聞くのは諦め、セシリアと同じイギリス人であり代表候補生であるグレイスなら何か知っているだろうと思い彼女の所へ行こうしていたのだが・・・

 

「・・・・・・秋二、ちょっといいか」

 

そう箒に話かけられた。

 

「あ・・・、箒・・・」

 

「廊下でいいか?」

 

(しまった。箒のイベントがあったんだ。くそ、今はそれどころじゃないって言うのに・・・)

 

そう思った秋二だが原作イベントの一つを無視するワケにもいかず大人しく箒に付いていった。

 

「・・・秋二、お前は剣道を続けていたんだな」

 

「え、あ、あぁ、そりゃあ、なぁ・・・」

 

「そ、そうか・・・。いや、去年の全国大会でお前を見たのだがな、本当は話しかけたかったのだが、その、色々あってな、話しかけられなくて、すまない・・・」

 

「いや、俺も箒に話かけられなくてごめんな?」

 

(ふむ、この様子なら箒は問題ないな・・・。やっぱり今はセシリアを・・・・・・)

 

箒と会話しながらそんなことを考える秋二。そんな秋二に気付かず箒は言葉続ける。

 

「い、いやっ!大丈夫だっ!・・・な、なぁ、秋二。わ、私はなっ!お前の隣に立てるように()()()()・・・・・・」

 

キンコーンカーンコーン

 

箒が話し終わる前にチャイムが鳴った。

 

「お、2時間目開始だ。箒、戻ろうぜ」

 

「あ、あぁ・・・」

 

そう言って秋二と箒は教室に二人で戻った。心なしか箒が残念そうにしていたがセシリアのことで頭がいっぱいだった秋二は気付かなかった・・・。

 

 

2時間目の授業中、秋二は気が気でなかった。

 

なぜならこの授業が終わったあと、本来ならセシリアイベントがあるのだが現段階ではそのイベントが確実に起こるか分からなかったからだ。なので、最悪の場合『修正』が必要になるため、それをどうするか考えながら授業を過ごした。

 

そして授業が終わり、授業中に考えた作戦を実行するかしないか考えていると・・・

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「え?あ、あぁ・・・」

 

グレイスに話しかけられた。

 

(やっぱりセシリアイベントが発生しなかったか・・・。まぁ、まだ修正出来るし、とりあえず情報収集をしておくか・・・・・・)

 

そう秋二が考えている間にグレイスは言葉を続けた。

 

「初めまして、織斑秋二さま。わたくし、イギリス代表候補生のグレイス・ファロンですわ、以後お見知りおきを」

 

「う、うん。よろしく、ファロンさん?」

 

秋二の返答に微笑みながらグレイスは返した。

 

「グレイスでいいですわ。秋二さまはイギリス本国でも有名ですのよ?『()()』でありながら最高ランクのIS適正を持つ『()()』と・・・。流石はブリュンヒルデのご姉弟ですわ」

 

「そ、そうかな?」

 

「そうですわ、不安もあるかもしれませんが自信をお持ちになって?」

 

(よかった、もしかしたらグレイスがセシリアの代わりにイベント要員なのかと思ったけど違ったみたいだ。っと、そうだった。グレイスからセシリアのことを聞くんだった)

 

もしかしたら、セシリアの代わりにグレイスイベントなのかな?と思っていた身構えていた秋二は友好的かつ自分を賞賛するグレイスに好感を持った。そしてセシリアについて聞いても大丈夫だろうと思い、グレイスに質問した。

 

「グレイス、聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

 

「ええ、わたくしに答えられることなら構いませんわ」

 

「そう?じゃあ、グレイスってオルコットさんのことについて何か知ってるかな?気になっちゃって・・・」

 

――そう質問した瞬間、秋二は息を呑んだ。

 

なぜなら今まで笑顔で話していたグレイスが()()()()な顔になったのだ。

 

「ぐ、グレイス・・・?」

 

「・・・・・・あぁ、申し訳ありません。質問にお答えしますわ」

 

そう言ってチラリとグレイスはセシリアの方を見た。その目は『()()』と『()()』に満ちていた。

 

「・・・『()()』は我が祖国(イギリス)の『()()()()』ですわ。秋二さまの様な御方が気にするような『()()』ではありませんことよ?」

 

「そ、それってどういう・・・」

 

「・・・アレは金のために『企業』に身を売った『()()』ですわ。本来なら専用機を与えられるどころかこの学園に通うことすら()()()()()()ですのよ?・・・まったく、あんな『C()()()()』の適正しかないアレが『()()』とは、いったいいくら学園に()()()()()()()()()?」

 

グレイスから語られたセシリアの情報に秋二は驚いた。

 

(ど、どういうことだ?セシリアの適正がC!?セシリアは原作だとAだろ!?いや、落ち着け・・・、情報を整理するんだ・・・)

 

まず、金が云々と言っていたのでお家騒動があったのは確実なようである。そしてセシリアの適正が原作のAランクではなくCランクということは、恐らく国家代表候補生を選出するIS適正試験で落選してしまい企業に所属することになったのだろう。ならば・・・

 

(まだ修正は可能か・・・?よしっ!!)

 

そう思い立つと秋二は授業中に考えていた作戦を実行するためにセシリアの元へ向かった。後ろからグレイスが何かを言っていたが気にしなかった。

 

「オルコットさん、少しいいかな?」

 

自分の席で水色のラベルのペットボトル飲料で水分補給をしていたセシリアに秋二は話しかけた。

 

「えぇ、大丈夫ですよ、織斑秋二さん?」

 

セシリアは秋二に気が付くとペットボトルを置き、微笑みながらそう返答した。

 

(う~ん、原作セシリアも可愛かったけど、この白いお嬢様言葉じゃないセシリアもいいな・・・。いやいや、それよりも作戦実行だ!)

 

「秋二でいいよ。あ、セシリアって名前で呼んで良い?俺、セシリアとは仲良くしていきたいんだ!」

 

(馴れ馴れしいだろう?さぁ、怒れ!!)

 

――秋二の考えた作戦は簡単だった。

 

原作だとセシリアは婿養子の父親の情けない姿に憤りを持っており、男に対して否定的な態度だった。なので、そんな男が馴れ馴れしく話しかければセシリアは怒り、この後に起こるクラス対抗戦代表を決める際に『原作』通りイベントが起きると考えたのだ。

 

――あまりに浅はかな考えと言わざるを得ないだろう

 

セシリアは『企業』から派遣されたと言っていた意味を秋二は理解していなかった。例えセシリアが秋二に対して怒りを覚えたとしても、『原作』のような自分の所属する企業に悪影響を与えるような言動をするはずがないということに・・・。

 

そんな秋二の馴れ馴れしい言葉を受けてセシリアは・・・

 

「え、えぇ、それはかまいませんが・・・。あの~、秋二さんは私にどのようなご用件でしょうか?」

 

困惑しながらもそう返した。

 

(あれ、怒らない?おっかしいな~、挑発が足りなかったか?それにしても・・・)

 

改めて秋二はセシリアをじっくり観察する。

 

(なんで『()()』なんて嵌めてるんだ?あと、胸、原作よりもデカくなってないか?)

 

そう、今までは気付かなかったがセシリアの首には首輪が嵌められていた。そして胸も先ほど話して確認した箒よりも大きかったのだ。

 

(秋二もセシリアも知らないことだったがセシリアの胸が原作よりも大きくなったのは四肢を切断したため本来なら手足へいく栄養が胸へ集中したためである)

 

そして上目遣いで自分を見るセシリアを見て秋二は白いサモエド犬を連想した。

 

(決めた。セシリアは絶対に俺のハーレムに加えて『調()()』して『()()()()()』にしてやるぜ!)

 

脳内でゲスいことを考えながらそれを表に出さず、秋二は言葉を続けた。

 

「いや、大した用事じゃないんだけどさ、セシリアの自己紹介の時に俺、邪魔しちゃっただろ?それを謝ろうと思って・・・」

 

そう言って秋二はセシリアに右手を差し出した。

 

「いえ、大丈夫ですよ。わざわざすみません」

 

するとセシリアは白い手袋を嵌めた右手を出した。

 

(ここだッ!!)

 

「おいおい、貴族サマは手袋をしたまま握手するのかよ?それって失礼じゃないか?それとも、男とは直接握手できないかな?」

 

秋二の言葉にセシリアはピタッ!と止まった。

 

(ふふふ、怒ってる怒ってる・・・)

 

動きの止まったセシリアを自分の作戦が決まったと思った秋二はニヤニヤしながら見ていた。

 

――しかし、次の瞬間に秋二は()()()()ことになる。

 

「・・・失礼しました。少々お待ち下さい」

 

そう言ってセシリアは手袋を外して差し出した。

 

その差し出されたセシリアの右手を見て秋二は驚愕した。

 

「はぁ!?」

 

そう、差し出されたのは無骨な()()()()()()()()だったのだ。

 

思わず秋二は差し出していた自分の手を引っ込め、後ずさった。

 

すると今度はセシリアが薄く笑いながら秋二を煽るように言った。

 

「どうしました?世界『初』の男性装者サマは『身障者』とは握手出来ませんか?」

 

キンコーンカーンコーン

 

そこで秋二にとって救いとなるチャイムが鳴った。

 

「あ、授業開始ですね。・・・早く席に戻られた方がよろしいんじゃあないですか?」

 

「あ、あぁ・・・」

 

セシリアの言葉に秋二はそう返すだけで精一杯だった。

 

(義手?セシリアが?なんで?お、落ち着け。とりあえずこれで原作通りに・・・)

 

あまりの事態に脳が爆発しそうにながらも、原作通りに修正出来たと考えることで秋二は精神を保つことにした。

 

 

 

 

 

――だから秋二は気付かなかった。

 

 

 

 

 

秋二とセシリアのやり取りを能面の様な顔で見つめていたグレイスの存在に・・・・・・。




以上、秋二視点になります。

書いてて思ったんですけどお嬢様口調って難しいですね・・・

下手をすると『そうわよ』みたいになるのでこれから気をつけていきたいと思いますw

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