TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
作者はサービス業に勤めていますので年末年始にあまり時間がとれないので今話が今年最後の投稿になります。今話のあとに解説や設定などを投稿したいと思います。
少し早いですが皆様良いお年を
望まぬIS学園への入学。また、姉と弟と『
そんなIS学園で出会った白い少女。
『天才』である弟と『出涸らし』である俺を間違えず、名前を呼んでくれた少女
こんな俺に『ありがとう』と言ってくれた少女
彼女、『セシリア』との出会いは間違いなく俺の人生で『
彼女との出会いがなければ、『今』の自分は存在しなかったのだから・・・。
――だが、だからこそ思ってしまうのだ。
俺にとって、彼女、セシリアとの出会いは『幸福』で『幸運』だったのだが・・・・・・
セシリアにとって俺との出会いは『
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「一夏、進路指導の先生から話は聞いた。進学せずに就職を希望したそうだな?」
「・・・あぁ、そうだよ・・・・・・」
一夏は姉の千冬と弟の秋二と机を挟み家族会議を行っていた。
内容は一夏の中学卒業後の進路についてだった。千冬の確認の問いに一夏はそれを認めた。
一夏の回答に千冬は短く口を開いた。
「理由は?」
「今は姉貴に喰わせて貰ってるけど、申し訳なく思ってて、自立して少しでも姉貴の負担を減らしたくて・・・」
――嘘だった
もちろん、一夏と秋二、二人の弟達を養っている千冬に対して
すると千冬は小さくため息を吐くと口を開いた。
「・・・とりあえず話を進めるために
「・・・そりゃあ、内装屋なり左官工なり選ばなきゃ仕事なんて色々あるだろ・・・・・・」
一夏の答えを聞くと千冬は目をつむり少し考えたかと思うと一夏を諭すように語り出した。
「なぁ、一夏よ、良く聞け・・・。お前の言うとおり、選ばなければ仕事はあるのだろうし、仕事に貴賤があるとも私は思っていない。私自身、今でこそ高給取りだが昔は苦労したしな。
その経験から言わせて貰うが、一夏、お前がなんらかの仕事に就いたとして本当に自立していけるのか?一人暮らしが出来るのか、という意味ではないぞ?現実問題として中卒ならば当然、雇用条件は悪くなるだろう。お前が例えば“もっと給料が欲しい”と転職を考えたとしても中卒という学歴が確実に足を引っ張ることになる。
よしんば自立出来たとしても、だ。将来、お前が
「・・・俺みたいな『能無し』と一緒にいたいなんて思う『女』、いるわけないだろ・・・・・・」
千冬の言葉の途中で一夏はそう言葉を零した。
一夏の言葉に千冬は少しだけ悲しげな表情になるが、一夏に気付かれない内に普段の表情に戻し口を開こうとしたところで・・・
「千冬姉の言うとおりだぜ、一夏。中卒じゃ碌な仕事なんてないだろうし、大人しく就職率の高い高校にでも進学した方が・・・」
――ぶちッ!!
空気の読めない秋二の言葉に一夏の中でなにかがキレ、叫んだ。
「うっせぇよ!!姉貴ならともかく、家事もしねぇ、バイトで金を稼いだこともねぇ『天才』さまが俺の人生に『
「なッ!!てめぇッ!!!」
一夏の言葉に秋二は激昂し、勢いよく立ち上がった。一夏の言葉は秋二の忘れていたはずの
「あぁ!?かかってこいよっ!!」
一夏も立ち上がり、あわや殴り合いの喧嘩が始まるというところで千冬が二人の間に入った。
「二人とも止めろッ!!秋二!お前は部屋へ戻れ!!すまん、一夏。とりあえず今日は皆、頭を冷やして明日改めて・・・」
「もういいッ!もう沢山だッ!!」
そう叫ぶと一夏は自分の部屋へ飛び込み、通帳と数着の衣服を適当に鞄へ詰め込むと自分を制止する千冬と秋二の声を無視して家を飛び出したのだった・・・。
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家を飛び出したものの特に行く宛ても、頼れる存在もいない一夏はとりあえず身分証明が必要なく利用料金も安い夜の休憩所に潜伏した。バイトで貯めていた貯金はそれなりにあるがなるべく節約しなくてならないからだ。
そして求人雑誌とスマホで企業の求人情報を集めながら就職先を探していた。
しかし、千冬の言ったとおり中卒でさらに男ともなれば中々良い企業はなかった。
(選り好みしているわけじゃないけど、この条件だと流石に喰っていけないもんなぁ・・・)
そんな現実の厳しさを感じながら求人雑誌を見ていた一夏は“副業が可能な企業を探すか”と考えながらスマホで新しい求人情報が更新されていないか確認すると、とある企業が求人を出していることに気付き、思わず目を見開いた。
「え、嘘だろ!?『有澤重工』!?なんで有澤が中卒者用の求人に求人票なんて出してんだよ!?」
一夏が驚いたのも無理はない。有澤重工と言えば日本を本拠に置く伝統ある重工業系総合企業だ。どのくらい伝統があるかといえば現在の社長で42代続いていて、日本に限らず世界でも有数の大企業なのだ。そんな企業が中卒者向けに求人を出している。たとえ一夏でなくても驚いただろう。
「いやいや、待て、落ち着け。有澤みたいな大企業が中卒なんて採用するわけないだろ・・・。多分、大卒者向けの求人を間違ったとかそんなんだろ・・・」
そう言いつつ、一夏はその求人票をしっかりと確認し、有澤のこれまでの採用実績を調べるなど情報収集を開始した。
その結果・・・
「マジかよ・・・、本当に中卒を採用してる・・・」
そう、有澤重工は本当に中卒者を採用していたのだ。
採用実績を調べると元々有澤は中卒者を大卒や高卒に比べると人数は少ないが採用していて、最近は軍用車両などの製品の売り上げが
「中卒枠とはいえ雇用条件は当然良いッ!社員寮有りッ!社食有りッ!年二回の社員旅行有りッ!業務内容の火薬を使った『軽』作業?はちょっと不安だが・・・、俺には
そう断言すると一夏は必要書類を用意した後、履歴書を書き出した。採用枠が例年よりも多いとはいえ有澤ほどの大企業ならば当然採用倍率は高くなるため一夏は必死で印象に残る履歴書を書いた。
「これで良しっ!!もう今日は遅いから郵送するのは明日だな・・・。よっしゃ!腹も減ったし、前祝いにちょっと豪華な飯でも喰いに行くか!!」
そう言って気分良く外に出かけた一夏だったが街頭モニターのニュース速報を見て一気に気分を悪くした。
『速報です。先日、世界で『初めて』発見された男性のIS適正者『織斑秋二』さんですが協議の結果、異例ではありますがIS学園へ入学のこととなりました。また、今回男性のIS適正者が発見されたことから日本政府は全国で全ての男性に適正試験を・・・』
――びきり・・・
一夏の中で
「・・・俺には
そう呟きながら一夏は食事に向かった。楽しみにしていた食事は美味しくなかった・・・。
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「君が『織斑一夏』くんだね?我々は日本政府の者だ。申し訳ないが、ご同行を願いたい」
翌日、必要書類を郵送し郵便局から出てきたところを一夏は日本政府の者だと名乗る数人の男達にそう話しかけられた。
「・・・政府の人間が俺なんかに何の用だよ・・・・・・」
不機嫌さを隠さない一夏の問いに男は気にせず答える。
「なに、既に知っているだろうが君の双子の弟が男にも関わらずISを起動させただろう?つまり、『
――なにが『同じ』だッ!!!
そう心の中で激昂する一夏だったが多勢に無勢に加え就活中のため揉め事を起こすわけにもいかず、『自分にIS適正がなかったら今後一切自分に関わらない』という条件を出すことで男達の指示に大人しくしたがった。
この『
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「ふむ、適正は『B』か・・・。弟の方は『S』だったからもしや、と思ったのだが・・・。いや、それでも新たな男の適正者が現れたことには感謝すべきだろう」
「・・・はぁ!?」
連れて行かれた施設で適正を調べられ、その結果を知った一夏は驚愕した。
『才能』がないと思っていた自分にIS適正という男なら誰もが羨む、確かな才能があったのだ。驚くのも当然だった。
しかし、その事実を認識した一夏が抱いたものは『
(止めろよ・・・、ふざけんなよ・・・。確かになにか“才能の一つでもありゃなぁ”、とか思ったり探したりしたけれど、
「あなた、本当にあのブリュンヒルデの弟?」
「不出来な身内を持つとは彼女も大変ですね」
「秋二なら出来たぞ?」
「そうか、秋二に負けないように頑張るんだぞ?」
「助っ人って一夏かよ・・・。秋二のヤツを呼んで来いよ」
「織斑一夏?あぁ、ごめんなさい、双子だから間違えちゃった。本当は秋二くんの方だったんだ」
「これ、秋二に渡してくれない?」
「姉にも弟にも似てるのは顔だけだな~、はははっ!!」
――また『
過去の記憶がフラッシュバックした一夏はその場から一目散に逃げ出した。
「な!?捕まえろ!逃がすな!!」
後ろからそんな声がするが一夏は気にせず必死に走った。
しかし、建物から脱出する直前で追ってきた男達に取り押さえられた。
「止めろッ!離せッ!!俺は、俺はもう嫌なんだッ!!!」
「なにが嫌なんだッ!?君は世の男達の希望の一人なんだぞッ!!」
「知らねぇよッ!そんなこと知ったこっちゃねぇよッ!!俺は・・・、俺はもう嫌なんだ!!『比較』されるのも、
「錯乱しているぞっ!おいっ!早く鎮静剤を持ってこいっ!!」
――俺を、『自由』にしてくれ・・・・・・
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「・・・・・・夏くん。織斑一夏くんっ」
窓の外を眺めながらIS学園へ入学するまでの経緯をぼんやりと思い出していた一夏は自分を呼ぶ声に意識を引き戻された。
チラリと声に目を向ければ眼鏡を掛けた女教師が心配そうに自分を見ていた。
「一夏くん!?お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメン、ゴメンね!でもね、『自己紹介』で一夏くんの番だから・・・」
「チッ!」
女教師のオロオロした態度にイライラした一夏は舌打ちしながら立ち上がり名乗った。
「・・・織斑一夏です・・・・・・」
そう一言で自己紹介を終わらせ、座ろうとした。
・・・自分でもあんまりにもあんまりな態度だと思うが、一夏はそれで良かった。
――皆、自分に友好的なのは最初だけで、あとは皆、自分から離れていくのだから・・・
どうせ同じ結果になるなら最初から嫌われていた方が効率がいい生き方だ。
そう思いながら座ろうとすると後頭部に衝撃が走った。
「挨拶もまとも満足に出来んのか、お前は?」
姉の千冬だった。千冬が現れた途端・・・
「キャ――――!千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「素敵!抱いて下さ~い!」
教室中が熱狂に包まれた。
――びきり・・・
一夏の中でナニカが軋しんだ・・・。
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1時間目の授業が終わり、一夏は自分の席で相変わらず窓の外を見ていた。
するとチラリと一夏の目に幼なじみである箒が秋二をどこかに連れて行くのが見えた。
・・・自分に一瞥もくれずに秋二の元に行ったのは少し悲しかったが、それは仕方がないと思う。
――だって、自分は箒が困っているときに
だから、
「ねぇ、誰か話しかけてみてよ~」
「え~、でも怖いよ~」
「でも、やっぱり双子だよね~。本当にそっくり」
そんなセンチな気分に浸っていた一夏に自分を遠巻きに見つめていたクラスメート達の声が聞こえた。
「チッ!」
一夏は舌打ちをすると立ち上がり、教室から出た。
仲良くするつもりは元よりなかったが、動物園の珍獣扱いをされるのは許容できなかったのだ。
そして廊下をずんずん歩く。いっそのこと、このままサボるのはどうだろうか?と思いながら歩いていると・・・
「どこへ行く?織斑『兄』」
「姉貴・・・」
「ここでは『織斑先生』と呼べ。もう一度言う、どこへ行くつもりだ?」
「別に・・・、俺はただトイレに・・・」
「男子トイレはこちらには無いぞ?」
千冬の問いに咄嗟に嘘を吐いた一夏だったが、その嘘はあっさりと千冬に見破られた。
「ふぅ・・・、織斑兄。お前のことだろうから授業をサボろうなどと考えていたのだろうが、悪いことは言わん、教室へ戻れ」
「・・・・・・・・・」
「お前は自覚がないかもしれないが、お前の・・・、いやお前『達』の立場は
「・・・そうだな、俺の『
そう言って一夏は踵を返して歩き出した。
自分に背中を向けて歩き去って行く一夏を見送りながら千冬はぽつりと呟いた。
「すまない、一夏・・・」
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千冬と別れた一夏だったが教室とは逆の方向へ向かおうとしていた。
千冬には授業を受けると言ったが一夏はそのまま授業をサボる気だったのだ。
そして屋上など人のいないところに行こうとして廊下を歩いていると曲がり角で人にぶつかった。
ぶつかった相手は白い少女だった。
クラスの自己紹介は聞き流していたので名前は覚えていなかったが、その特徴的な容姿からクラスメートの一人だということは覚えていた。
そして、その少女はぶつかった衝撃で後ろに倒れていた。
(チッ、面倒なことになった・・・)
女尊男卑のこのご時世である。いかにIS学園へ入学する女子生徒が思考的に世間一般の女よりマシだとしても罵倒の一つくらいは飛んでくるだろう。
一夏は飛んでくるであろう罵倒に対して返す謝罪の言葉を考えていると少女が口を開いた。
「あぁ・・・、すみません、大丈夫ですか、
――その言葉に一夏は驚愕した。
罵倒ではなくて謝罪の言葉があったからではない。この少女は・・・
(!?、俺と秋二を
そう、この少女は一夏と秋二を間違えずに自身の名前を呼んだのだ。
一夏と秋二は双子である。当然、二人の見た目はそっくりだ。IS学園へ入学前にも天才の弟と散々間違われた。さらに先ほどのクラスでの自己紹介の一夏と秋二の内容の差を考えれば、まず初見では好印象だった秋二の方だと思うだろう。
――なのに、この少女は初見で自分と秋二を見分けたのだ。
あまりの事態に驚き、少女に対して何も言うことが出来なかった一夏に対して少女は特に何かを言うこともなく立ち上がろうとしていた。
していたのだが、様子がおかしい。
普通の人間ならとっくの昔に立ち上がっているハズだが、少女はまだ立ち上がれていなかった。どうやら後ろに倒れている状態から身体を反転させようとしているらしい。
“なんでそんなことを・・・”と思った一夏だったが少女の脇に転がる歩行補助の杖に気づき、少女は身体にハンデがあるということを理解した。
そんな少女を見て一夏は一度舌打ちをすると・・・
「・・・ほら、手伝ってやるから手、出せよ・・・・・・」
――手を差し出していた。
すると少女は一夏の手を握ってくれた。しかし、一夏は握った少女の手に
(ん?なんだ、この感触・・・。固い?まるで・・・)
そう疑問を持ちながらも少女を引っ張り起こした。
すると・・・
「
少女は微笑みながら一夏に感謝の言葉を告げた。
「いや、俺も悪かったから・・・。その、すまん・・・・・・」
少女の言葉を受けて一夏をそう返した。
「いえ、大丈夫ですよ。あ、そろそろ休憩時間が終わりますね。一夏さん、教室に戻りましょう!」
「あ、あぁ・・・」
教室に戻ろうと明るく言う少女に授業をサボろうと思っていた一夏だったが、大人しく従うことになった。
少女と一緒に教室に戻りながら一夏は先ほどのことを思い返す。
――ありがとうございます、一夏さん。
(・・・『ありがとう』なんて最後に言われたのって、いつだったけか・・・・・・)
そんなことをを考えながら一夏は少女と一緒に教室に戻るのだった・・・。
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「――であるからして、ISの基本的な運用は・・・」
教室へ戻り始まった2時間目の授業だったが、相変わらず一夏はぼんやりと窓の外を眺めていた。
(そういや、俺、あの子の名前も知らないんだよな。・・・自己紹介、ちゃんと聞いてりゃ良かったかなぁ・・・・・・)
「い、一夏くんっ!、一夏くんっ!!」
先ほどの白い少女のことを考えていた一夏の意識は女教師、摩耶の自分を呼ぶ声で引き戻された。
その声に自分の思考を邪魔された一夏は摩耶を睨むように目を向けた。
「ひ、ご、ゴメンね?でもね、せめて教科書ぐらいは開いて欲しいなぁ~って先生は思うんだけど・・・。あ、もしかして分からないところとかあるのかな?だったら質問してもらえれば・・・」
「・・・全部分かりません」
「え・・・・・・、ぜ、全部、ですか?え~っとですね・・・・・・」
一夏をフォローしようとした摩耶だったのだが、その一夏の回答に言葉を詰まらせる摩耶。すると見かねた千冬が助けに入った。
「織斑兄、山田先生を困らせるな。・・・一応聞くが、織斑兄。入学前に渡された参考書は一度は読んだか?」
「あぁ、あれか・・・。
千冬の問いに悪びれずに“うっかり”を強調して捨てたと答える一夏。
その一夏の回答に千冬はため息を吐くと口を開いた。
「織斑兄、お前は『自分は望んでここにいるわけではない』と思っているのだろうし、実際にそうなのだろう」
「・・・・・・」
「だがな、望む望まざるにかかわらず、人は集団の中で生きなくてはならない。それすら放棄して『自由』に生きたいのなら、まず『
「・・・辞められるなら、俺だって辞めてぇよ・・・・・・」
千冬の言葉に一夏はそう返した。
千冬は一瞬、悲しげな目をしたがすぐに普段の目に戻した。
「・・・とりあえず、参考書は再発行して渡す。一週間以内に覚えろ。山田先生、授業の続きを」
「は、はいっ!!」
そうして授業は再開された。しかし、再開されても負ける『努力』はしたくなかった一夏は一度も教科書を開くことはなかった・・・。
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2時間目の授業が終わり、一夏は机に突っ伏していた。
遠巻きからクラスメート達のヒソヒソ声が聞こえたが一夏は気にしなかった。
しかし、なんとなくだが、あの白い少女のことが気になり体勢を変えずに器用に彼女の方を見た。
彼女は弟の秋二となにやら話しているようだった。
――びきり・・・
一夏の中でまたナニカが軋む音がした・・・。
(関係ない、俺には関係ないんだ・・・)
そう言い訳しながら一夏は再び机に突っ伏すのだった・・・。
今話を書いていて思ったのですが、なんで作者は創作で就活の話を書いているんだろうなぁ・・と疑問に思いましたw
あと前回のセシリアの胸の下りや、今話の有澤重工の話などは感想欄で頂いた感想で作者が面白そうだと思ったアイディアをアレンジしながら採用させていただきましたw
素晴らしいアイディア、ありがとうございます。
今後も面白そうだと思ったアイディアなどは丸々とはいきませんが積極的に本編に反映できたらなと思います。
誤字・脱字報告、ご意見・ご感想よろしくお願いします。