TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
今年も稚作ですがよろしくお願いします。
さて、無事に意味☆不明な秋二のやつを撃退した俺だが少々
具体的に言うと、さっきの俺と秋二のやり取りを見ていたクラスメートの何人かが俺のことを心配そうっていうのかな?そんな顔でチラチラと見てくるのだ。
多分だけど自己紹介の時に俺は
う~ん、やっぱり自己紹介の時にオービエが絶賛した俺の義手と義足のことを『ネタ』にした
そんなことを考えていると3時間目の授業が始まった。
3時間目の授業は山田先生ではなくて織斑先生が担当らしく教壇に立っていた。
クラスの皆は憧れの織斑先生が直接教鞭を執ることに目を輝かせ興奮しているようだった。
そんな皆の視線にうんざりしながらも織斑先生が口を開いた。
「この時間では実践で使用する各種装備の特性について説明するが、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出場する代表者を決めようと思う」
――クラス対抗戦
知ってるぞ!確か入学時点での各クラスの実力推移を測るために行われてて、その様子は各国関係者や企業が見に来るってヤツだ!!
ただ、これに出場するってことはクラス代表になるワケだから生徒会の開く会議や委員会へ出席しなければならないという『義務』が発生するとのことだったな・・・。
正直、生徒会の会議云々に関してはしんどいと思うが試作機と武装のテストのために入学したという『目的』のためには絶好の機会だと思ったのでクラス代表に立候補しようと手を上げようとしたのだが・・・。
「はいっ!私、織斑秋二くんが良いと思いますっ!!」
そう元気いっぱいに秋二を推薦するクラスメートに遮られてしまった。
――しまった!!このクラスには『男』の装者である秋二と一夏がいたんだった!!!
「私も賛成ッ!!」
「そうだよね、せっかく男の子の装者がいるんだもんね~」
「それが良いよッ!」
クラス中から次々に賛同の声が上がる。
――まずい、まずいぞ・・・
俺も一般女子生徒の一人だったら“せっかく男の装者がいるんだから~”って賛成してしまうだろうからこの展開は仕方ないが、俺にも『仕事』があるのだ。
なんとか
そう思い再び立候補するために手を上げようとしたところで・・・
「織斑先生、よろしいですか?」
「なんだ、ファロン。立候補か?」
――グレイスが手を上げていた。
そうだ、代表候補生のグレイスがいたんだったっ!!
チャンスだっ!確か、グレイスの専用機の『ブルー・ティアーズ』は試作・実験機の意味合いが強い機体だったハズだからグレイスもデータ収集やイギリスの技術力の高さを示すためにこの機会を生かしたいはずだ。
と、いうことは間違い無くグレイスは立候補するハズッ!!
そしたら俺も
そんな俺の思惑はグレイスの発言により
「いえ、立候補ではありませんわ。わたくしは一つ、クラスの皆様に『提案』がありまして」
「提案?」
勿体ぶったように言うグレイスに織斑先生が訝しげな目を向ける。
「はい、皆様、お忘れですか?このクラスには秋二さまの他に一夏さまという『名誉』ある男性のIS装者がいらっしゃいますわ。
そこでわたくしからの提案と言うのは、秋二さまと一夏さま・・・、お二人に模擬戦を行っていただき、より高い『実力』を示した方をクラス代表に選出したい、と、いうものですわ・・・」
――なに言ってくれちゃってんの?
「あ~、そうだよね~、一夏くんもいるもんね~」
「そうだね、秋二くんだけ推薦するんじゃ『不公平』だもんね」
「私は賛成~」
「私も、私もッ!!」
「あれ?でも、確か秋二くんの適正はSで一夏くんはBじゃなかったっけ・・・」
やばいッ!!グレイスの案にクラスの皆は賛成っぽいぞっ!!
まずい、まずいぞッ!!この状況で俺が立候補なんかしたら「空気読めよ、この野郎ッ!!」となるのは必定ッ!!!
学園生活を取るか、仕事を取るかの二択になってしまったぞ・・・
落ち着け、考えろ、考えるんだ・・・・・・。
ってか、何か知らんけど秋二のヤツがハラハラした感じで、グレイスはグレイスで何か勝ち誇ったような目で俺を見ているし、秋二といい、グレイスといい、お前らはマジで何なんだよっ!!!
そんな風にパニック状態に陥っていた俺の思考は怒号により中断された。
「巫山戯んなッ!クラス代表だのなんだのはそこの『
今まで机に突っ伏していた一夏がそう吠えながら立ち上がっていた。
え、恐っ!!どうした、一夏!?ツンデレっぽかったお前がどうしたんだ!?
怒りを露わにする一夏に不覚にもビビってしまった俺とは対照的にグレイスは涼しい顔で一夏を煽るように口を開いた。
「あら?秋二さまを『天才』とおっしゃりますが、本来男性では適正を持たないIS適正を持っている貴方も秋二さまと
「・・・なにが『同じ』だッ!!」
アカンッ!!一夏の怒りのボルテージがみるみる上がっているッ!!!
「二人とも止めろ」
するとそんな二人を見かねた織斑先生が止めに入った。
織斑先生はため息を吐くと喋りだした。
「ひとまず確認するが・・・、ファロンの提案に賛成の者は挙手をしろ」
織斑先生の言葉にクラスの大半が挙手をした。
それを確認した織斑先生は・・・
「分かった、それでは一週間後の月曜。放課後の第三アリーナで織斑兄と弟の模擬戦を行うこととする」
「姉貴ッ!!」
「ここでは
・・・実際のところ
そこで、だ。明日から当日までの一週間の間、織斑兄には訓練機とアリーナの
・・・『チャンス』をふいにするのではないぞ?」
「・・・・・・」
織斑先生の言葉を俯きながら黙って聞き終えたは一夏は力なく座った。
――そんな一夏の姿を見た織斑先生は一瞬だけ悲しげな目になった。
けど、すぐに普段通りの目に戻して授業の開始を宣言した。
一瞬だったけど、多分、俺の
一夏と秋二、織斑先生の『家族』の間に何があったかは分からないし、
――いかんいかん、
とりあえず、一夏か秋二のどちらかが代表になるのは決定してしまったワケだが、俺も『最低限』
どうすっかなぁ・・・。
――あっ!?良いこと思いついた!!
そうと決まればまずは一夏と
そして俺は授業を受けながら頭の中で計画を立てていくのだった。
・
・
・
・
・
シャアアアアアアアアアァ
う~ん、駄目だなぁ・・・。
今日の全ての授業が終わり、俺は自室に戻ってシャワーを浴びながら今日のことを振り返っていた。
俺が計画を立てた後、一夏に話しかけようと思ったのだが肝心の一夏は授業が終わった瞬間に脱兎の如くどこかへ行ってしまったのだ。
仕方が無いので次の授業が終わったら話しかけようと思ったらそのまま一夏は全ての授業が終わるまで教室に戻ってくることは無かった。
お昼に食堂にならいるかな~、と食堂も探したのだがそこにもいなかったのでマジでどっかに行ってしまったようだった。
まぁ、IS学園から脱出は不可能だから明日には会えると思うけど、多分・・・。
何にしても俺の計画には一夏の『協力』が絶対条件だからなんとかして・・・って、あ、しまった。
考えごとをしながらシャワーを浴びてたから替えの下着を持ってくるのを忘れてた・・・。
――まぁ、どうせ
そんなこんなで全裸でシャワー室から出た瞬間、部屋のドアがガチャリと開き、誰かが入ってきた。
――入ってきたのは行方を眩ませていた一夏だった。
俺は『全裸』だった。
え・・・、何?どゆこと・・・。何で一夏が?あっ!でも、
そう思ったのだが、俺は全裸だった。
別に今まで実験や手術で裸を見られていたので今さら男に裸を見られることに
「!?、わ、悪い!!」
そう言って一夏は勢いよく部屋から出て行ってしまった。
一瞬の出来事に俺は唖然としたが、冷静になってあることに気が付いた。
――ま~た探しに行かなくちゃならんやんけ!!
活動報告で書きましたがプロットで秋二と一夏が戦うことになるのは決定していたのですが、二人が戦うことになる経緯とそれに対してセシリアがどう対応するかで3種類ほど考えていたので少し投稿に時間がかかりました。
他の案としてはセシリアが立候補し、理詰めで自分が選出されようとするがグレイスによる妨害、及び首席の座を金で得た発言が飛び出るなどがありましたが、それだとグレイスの頭が悪い感じになるのでボツにしましたw
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