TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです 作:相川翔太
ちょっと先輩社員さんが退職してかなり忙しい作者です。
二人くらい新入社員入社しないかなぁ・・・。
さてさて、二杯目のお茶を入れ終えた俺は改めて一夏に自己紹介を行うことにした。
「それでは、『レイレナード社』所属のセシリア・オルコットです。既にご存じとは思いますが、改めて自己紹介させていただきますね、一夏さん?」
「あ、あぁ、ありがとう・・・。その、セシリアの所属してるレイレナード?って言う『企業』はニュースとかで名前は知ってるよ?
・・・まぁ、何の企業かは知らなかったけど、IS学園にセシリアがいるってことはIS関連の企業だったのか・・・」
あ~、あるあるだよね~。世間的には有名企業だから名前は知ってるけど事業内容とかは全然知らない~、みたいなの。俺も経験あるから分かるわ~。
「いえ、ISは事業の内の一つですが、元はエネルギー産業企業ですね。例えば、水素吸蔵合金や燃料電池の開発や供給などがメインになるんでしょうかね?
近年は提携や協力を行っている企業がIS関連に力を入れていたのもあってか我が社も参入したという感じですかね、はい」
そう俺はレイレナードの事業内容などについて説明した。
自分で言ってて思ったんだけどさ、IS関連の下りって、嘘ってわけじゃないけど、結構、詭弁に近いよねコレ・・・。
実を言うとね?最初、レイレナードの方ではあくまでIS関係の事業に関してはISコアを合法的に手に入れたり、国家側のIS技術の発展具合を把握したりするために始めた感じで、インテリオルとかBFFに比べたら規模は全然小さかったんだけど、ネクストやコジマ技術が確立してからは国家解体までに企業側では不要になったISの武装やらパーツやらを国家に高値で売りつけられるだけ売りつけて稼いでいこうって感じになって、今ではそれなりの規模になった感じなんだよね~。
だから囮役とはいえ自社製品の宣伝のためにも俺もそれなりに『仕事』をしなくちゃいけないワケで・・・。
――え、なんかズルいって?
それは仕方ないね。だって・・・・・・、
――レイレナードの『最終目的』を考えたらお金は
俺がそんなことを考えていると一夏が口を開いた。
「そうなのか・・・。て、あれ?そう言えば職員室で聞いたけど、セシリアってイギリスの『貴族』なんだろ?確か、レイレナードってカナダにある企業じゃなかったっけ?
なんでイギリス人の、それも貴族のセシリアがレイレナードに所属してるんだ?」
あ~、確かにそうだよね~。不思議に思うよね~。
普通だったらレイレナードじゃなくてイギリスを本拠地にしてるBFFとかだと思うよね~。
てか、一夏も俺が『貴族』って知ってるんだな。自分から言うのもなんだかひけらかしてるみたいでアレだから自己紹介とかでは言ってなかったんだけどさ。
・・・もしかしたら秋二のヤツも事前に織斑先生とかから教えてもらってたのかな?
――まぁ、別にいっか!!
「ふふ、一夏さんが不思議に思うのも仕方ないですね。私の場合は実家で『いろいろ』ありまして、お恥ずかしい話ですが早急にまとまった金銭や公的な立場などが必要でして・・・。
まぁ、そこで
一夏の質問に所々を
いやね?別に全部正直に答えても俺は全然良いんだよ?
けどさ、普通に考えて「両親が事故死したら周りに財産を奪われそうになって家が無くなりかけました~」なんて話をされたら一夏が反応に困るし、空気が重くなるだろ?
だからぼかした方が良いのよ、ぼかした方が。
「?、『いろいろ』って?」
「『いろいろ』ですね♪」
『いろいろ』は『いろいろ』だ、察しろ・・・。
「そ、そっか、そうだよな!俺も『いろいろ』あるし、セシリアにもそりゃ『いろいろ』あるよな!!」
「はい、『いろいろ』ありますね」
「そうだよな『人間』、人生『いろいろ』だもんな!」
「はい、人生『いろいろ』ですね♪」
「はは、あはははは!」
「ウフフ、フフフフ!」
う~ん、重い空気にはならなかったけど、何か変な空気になっちゃったぞ・・・・・・。
――ちょっと空気を変えるか。
「あ、一夏さん、カップが空ですね。もう一杯お茶を入れますね?」
「ははは、あぁ、ごめん、セシリア、ありがとう」
「いえいえ。あ、お茶請けのビスケットもどうぞ。あまり高価なモノではないですがお茶に良く合うと評判なんですよ?」
「あぁ、ありがとう。あ、本当に美味いな、コレ・・・」
「ふふ、お口に合って良かったです。お砂糖はまた二杯でいいですか?」
「あ、じゃあ今度は一杯で・・・」
「はい、分かりました」
よしッ!良い感じに空気が変わったぞッ!!あとはタイミングを見て話を切り出さなきゃな・・・。
――模擬戦で一夏に俺が持ち込んだ武装を使用してもらう案を・・・
え?そんなことしなくても一夏のヤツはクラス代表云々は嫌がってたから変わってもらえば良いんじゃないかって?
それは俺も考えた。
だけど、よく考えたらクラスの多数決で決まったことを勝手に変えたら大ひんしゅくを買うのは確実だし、仮に認められて俺と秋二が戦っても、搭乗経験の差は明らかだから仮に秋二のヤツを
それで考えたんだけど、確か一夏の適正がBで秋二がSでしょ?
適正が全てってわけじゃないのは分かるんだけど、一週間の訓練期間があるっていっても一日中訓練出来るわけじゃなくて、授業が終わってからだから一日に訓練できる時間は精々、三時間から四時間くらいでしょ?
つまり実際の訓練時間は24時間にも満たないのよ?
それじゃあ、いくら一週間優先的に経験を積めるっていっても、1ランクならまだしも2ランクも差があると一夏が明らかに『不利』なわけだ。
だからその差を
そうすればさ、
「レイレナードの武装を使えば適正が2ランクも低くても僅かな訓練期間でここまで戦えますッッ!!!」
みたいな感じで
・・・出来れば事前に織斑先生に提案出来れば良かったんだけど、タイミングを逃しちゃったし、俺だけで提案するよりも一夏の同意もあった方がより効果的かな?ってのもあるから一夏には出来れば同意して欲しいんだよね。
――まぁ、断られたら仕方ないんだけどさ。
でも、俺としては当然、断られたくないからこうやってタイミングを見計らってるんだけどね?
そう思いながら俺は新しく入れたお茶に砂糖を一杯入れるのだった・・・。
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さて、お茶会開始から結構時間も経ち、俺の『手を洗う』時間が来たりして中々タイミングがなかった俺にやっとチャンスがやって来た。
「じゃあ、一夏さんは有澤重工に就職希望だったんですか?」
「あぁ、そうなんだ。でも、履歴書を送ったところで政府の人間に見つかってさ・・・」
「それは、災難でしたね・・・」
「あぁ、本当に災難だよ・・・」
ほうほう、一夏は有澤に就職したかったのか~。
有澤はすごい企業だもんね。あのベルリオーズが武装を欲しがるくらいだもん。
・・・一夏も本当に災難だよな。多分、いや、間違いなく『
――いや、よそう・・・。
それよりも模擬戦の話に持ってくチャンスだ。
世界に二人しかいない男の装者の模擬戦ってことだから多分、情報は公開されるだろ?
て、ことは国家だけじゃなくて企業にも情報が公開されるわけだから、もしかしたら有澤も模擬戦の様子を見るかもしれないだろ?
なら、レイレナードと同じことを有澤も考えてるかもしれないから、一夏は有澤に強い繋がりがあるって程ではないけど、模擬戦の内容によってはもしかしたら一夏に接触してみようかな?とか思うかもしれないじゃん!!
て、ことは一夏が模擬戦でそれなりの結果を出せれば、ワンチャンあるんじゃね?みたいな感じで話を持ってこう、そうしよう!
「あはは、本当にそうですね。あ、そう言えば一夏さん、話は全然変わりますが、その、来週の秋二さんとの模擬戦のことについてなんですが・・・」
俺がそう話を切り出し提案を行おうとしたところで一夏はどこか
「ん?あぁ、あれか・・・。
――あれは別に
・・・・・・え?どゆこと?なに言ってんのこいつ?
セシリアの作戦が明かされました。
確かAC2だかで企業の広告塔として新パーツを装備してアリーナで戦うレイヴンがいたなぁ・・・。
捻くれている一夏がいやにフレンドリーに感じるかもしれませんがそれは一夏視点で描写したいと思います。
2023/09/14 過剰強調修正
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