TS転生セシリアが『原初』のリンクスになるようです   作:相川翔太

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お疲れ様です。
投稿に間が開き申し訳ありません!!
リアルが忙しかったり、アレも入れたい。これも入れたいとかやって五回くらい書き直したりしてたら間があいてしまいました(汗


交渉

「さ、一夏さん、入りますよ?」

 

「あ、あぁ、うん・・・」

 

一夏の右手が怪我をしてないかニギニギして確認した後、俺は一夏と一緒に職員室に行く事にした。

 

理由は簡単、織斑先生に俺が一夏にした提案の『許可』を貰うためだ。

 

いや~、一夏には「レイレナードのセシリアの提案でっす!!」みたいに格好付けちゃったんだけど、実際問題、ちゃんと織斑先生・・・、というか学園側に許可を貰わないと意味が無いんだよね~。

 

一夏曰く、織斑先生は会議かなんかで一夏が職員室に行った時はいなかったらしいけど、結構時間も経ったからもう戻ってるかもしれないし、まだ戻っていなかったら何処の会議室で会議をしているかを教えて貰って最悪、出待ちをしようという訳だ。

 

そう俺が言うと一夏が若干渋った。

 

理由を聞くと、お茶会の前に一夏が職員室に行った際、教師の一人と少し揉めてしまったらしく気まずいとのことだった。

 

何があったのかあえて詳しくは聞かなかったが、「俺も一緒だし、大丈夫」と言ったらとりあえず納得してくれた様だった。

 

そんなこんなで職員室には無事到着。ノックをして一夏と一緒に中に入る。

 

「失礼します」

 

「・・・失礼します」

 

「あら、どうし・・・、あ!?い、一夏くんと、お、オルコットさん!?ど、どうしたのかな~?な、何か問題とか・・・」

 

え、なんだ、この先生、なんか変なんだけ・・・。あ!そっか、この人が一夏が言ってた揉めたっていう先生か!

 

てか、声と肩が震えてるんだけど・・・。

 

・・・一夏はちょっと揉めたって言ってたけど、本当に『ちょっと』だったの?

 

そう思って一夏の方をチラッと見るとばつが悪そうに目を逸らした。

 

ま、まぁ、とりあえず用件を伝えよう!

 

「いえ、問題とかではないのですが、織斑先生はいらっしゃいますか?」

 

「え、え、あ、お、織斑先生!?ご、ごめんね?織斑先生はまだ会議から戻ってきてないんだ・・・。あ!?もし、部屋割りのことだったら織斑先生に話しても無理だよ?申し訳ないんだけど・・・」

 

「いえ、部屋割りに関しては問題ありません。別件ですね」

 

「そ、そう?」

 

別件だと言う俺の言葉に安心したらしく先生はホッと胸を撫で下ろした様だった。

 

「先生、織斑先生が会議をされている会議室を教えて貰うことは可能でしょうか?なるべく早急にお話をしたいと思っていまして・・・」

 

「え、う、うん、大丈夫だよ!あっ、でも、まだ会議中だったら邪魔はしないようにね?」

 

「はい、勿論です」

 

「場所は・・・」

 

ふんふん。

 

「分かりました、ありがとうございます。では、一夏さん行きましょうか。一夏さん?」

 

先生から場所を聞いてお礼を言った後、一夏と一緒に目的地へ行こうとしたのだが一夏が動かない。

 

どしたの?

 

俺が疑問に思っていると一夏が口を開いた。

 

「・・・あの、先生・・・・・・」

 

「!?、な、何かな、一夏くん?あ、もしかして私、またまた何かやっちゃったかな~?あは、あはは、はは・・・」

 

「いえ、そうじゃないんです」

 

そう言うと一夏は一瞬、俺の方を見たかと思うと・・・、

 

「あの、さっきはすいませんでした」

 

 

――頭を下げ、先生に謝罪をしたのだ。

 

 

すると、一夏の謝罪を受けた先生は一瞬驚いた顔をすると早口で喋りだした。

 

「い、一夏くん、頭上げて!?大丈夫、気にしてないから、私、全然気にしてないから!!私の方こそごめんね?私、気付かないで一夏くんが嫌なこと言っちゃったんだよね?本当にごめんね?」

 

「いや、俺が・・・」 

 

「ううん、私の方が・・・」

 

・・・何があったか分からないけど、二人のやり取りを見て俺は思った。

 

なんと言うか・・・、

 

 

 

 

 

――いいね、こういうの!!

 

 

 

 

 

 

さて、いろいろあった職員室を出た俺達は先ほどのことなどを話しながら目的地を目指していたのだが、どうやら運が良かったようだ。

 

なぜなら、ちょうど会議が終わったらしく織斑先生達が会議室から出てきたのである。

 

う~ん、しかし、すごい顔ぶれだなぁ・・・。

 

会議室から出てきたのは織斑先生を筆頭に山田先生などの教師数名、さらに更識生徒会長と他生徒数名・・・、多分、生徒会メンバーなのかな?

 

・・・これ事実上、IS学園のトップが全員集合してたってことじゃね?

 

何を話し合ってたんだろ?

 

考えても分かんないし、ま、いいや!

 

そう思い織斑先生の元へ向かおうとしたのだが隣の一夏がピタッと足を止めてしまった。

 

不思議に思い一夏を見ると明らかに緊張している様子だった。

 

どうやら一夏も目の前の集団がIS学園のすごい人達と感じ取ったらしく、気圧されてしまったらしい。

 

――しゃーない。

 

俺は一夏の手を取った。

 

「え、ちょ、せ、セシリア?」

 

「私が一緒だから大丈夫ですよ、一夏さん。さ、行きましょう」

 

そう言って一夏の手を引っ張って歩く。

 

「い!?あ、ちょっ!?」

 

一夏がちょ~っと戸惑った声を上げるが気にせず、真っ直ぐに織斑先生の元へ向かい声を掛けた。

 

「織斑先生、お忙しいところ申し訳ありませんが、少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

 

「オルコットに、・・・織斑兄、か。構わんが、なんだ?お前達が同室なことについてか?」

 

う~ん、職員室でもそうだったけど、やっぱりそのことについてだと思うよね~。

 

だけど違うんだな、これが。

 

俺が口を開こうとすると・・・、

 

「うふふ、どうやら違うみたいですよ、織斑先生?ほら、二人で()()()手を繋いでいますもの。まだ初日なのにこんなに仲良くなれちゃうなんて、おねーさん妬けちゃう~」

 

近くにいた更識会長が茶化すようにそう言った。

 

おっとと、しまった、手を繋ぎっぱなしだった・・・。

 

慌てて手を離す。

 

「あぁ、すみません、一夏さん。手を繋ぎっぱなしでした」

 

「・・・いや、いいよ、別に・・・・・・」

 

「あら、離しちゃうの?そのままでもいいのに・・・」

 

いや、ナチュラルに混ざってこないでくださいよ、会長・・・。

 

てか、会長ってこんな感じだったんだね?もっと真面目な感じかと思ってたわ・・・。

 

 

――て、そんなことはどうでもよろしいッ!!

 

 

本題に入ろう、本題にッ!!

 

「えぇっと、すみません、織斑先生。話と言うのは、一夏さんと秋二さんのクラス代表選出の模擬戦についてです」

 

「・・・模擬戦がどうかしたか?」

 

「はい、その前に確認だったのですが・・・。実は、一夏さんと親睦を深めるために『お茶会』をしたのですが、その時に一夏さんから秋二さんが『専用機』を受領されると言うお話を聞きまして・・・、それは事実ですか?」

 

「事実だ」

 

「そうですか。ちなみに一夏さんには?」

 

「・・・議題には挙がっているが、コアの数に限りがある以上、現時点ではまだ確約されていない、とだけ言っておこう」

 

 

――ですよね~。

 

 

「そうなのよ~。もしも国が企業に譲渡したコアがあったら()()()()()()専用機を用意出来たんだけどね?・・・世の中ってままならないものよね~?」

 

 

だから会長は混じってこないでよ・・・。

 

てか、世の中もしもなんてないんだからさ、そんなこと言われても、その、なんだ、困る。

 

会長はほっといて話を続けよう。

 

「そうですか、分かりました。すみません、織斑先生、もう一つ確認したいのですが・・・」

 

「なんだ?簡潔に言え」

 

「はい、では、単刀直入に聞きますね?今回の模擬戦、まさかとは思いますが秋二さんのみがその受領した専用機を使用する・・・、

 

――なんてことはありませんよね?」

 

俺のこの問いに対して織斑先生は目を閉じ、軽くため息を吐くと重々しく口を開いた。

 

「・・・いや、そのまさかだ・・・・・・」

 

・・・うん、予想はしてたけど、そうあっさりと肯定されると、なんだかなぁ・・・・・・。

 

まぁ、その方が俺も提案しやすいし、織斑先生の反応から分かったこともあるからいいんだけどさ・・・。

 

「そうですか。では、織斑先生。ここからが本題なのですが・・・」

 

「・・・なんだ?まさかとは思うが、織斑兄の代わりに自分が戦いたいなどと抜かすつもりではないだろうな?」

 

違うよ。てか、睨まないで欲しいんですけど・・・。織斑先生みたいな美人が睨むと怖さが増すんだから・・・・・・。

 

「いえ、違いますね。一夏さんには既に提案済みなのですが、模擬戦の際に一夏さんに私が持ち込んだ試作兵装の使用と、それらの運用と戦術の教導をこの一週間で私が行いたいのでその許可をいただきたいのです」

 

「なに?」

 

俺の言葉に織斑先生が少し驚いた声を上げる。すると会長が口を開いた。

 

「あら、セシリアちゃんは面白いことを言うわね~。でもセシリアちゃん、ちょっと質問してもいいかしら?」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「うん、ちょっ~と意地悪な質問なんだけど、多分、セシリアちゃんのその提案って一夏くんを『利用』して武装とかの宣伝をしたいってことなんだろうけど、わざわざそんなことしなくても織斑先生が言ったように一夏くんの代わりにセシリアちゃんが戦った方が良いんじゃない?って、おねーさんは思うんだけど、そこはどうなのかな?」

 

まぁ、普通はそう思うよね?けどね?

 

「それはですね、仮に私が一夏さんの代わりに戦った場合、一夏さんが私の提案通りに戦うよりも効果薄いからですね」

 

「それはなんで?」

 

分かってて聞いてるでしょ?まぁ、答えるけども・・・。

 

「簡単に言いますと、例え専用機を使用したとしたとしても、現時点で秋二さんと私とでは経験の差で戦いにならないからですね。

それでは意味がないので一夏さんを利用したい、と言うことです。あとは、まぁ、今回の模擬戦はクラスの決定ですので、それを勝手に覆すのもどうかと思ったということもありますね」

 

「あら、すごい自信。そして一夏くんを利用したいということは否定しないのね?」

 

「はい、()()()()()()一夏さんには説明して一夏さんにとっても悪い話ではないということで同意をいただいていますので・・・」

 

「へぇ~、そうなんだ~」

 

「はい、そうですね」

 

会長の探る様な目に俺はそう返す。

 

すると黙って俺達のやり取りを聞いていた織斑先生が口を開いた。

 

「オルコット、お前の話は分かった。だが、内容が内容だ。この場で即答は出来ん」

 

「はい」

 

「ひとまずこの話は審議にかける。回答は・・・、明日のHRまでにはするとしよう。それでいいか?」

 

「分かりました。織斑先生、申し訳ありませんがよろしくお願いします。では、一夏さん、戻りましょうか」

 

「え、あぁ、うん・・・」

 

とりあえず回答待ちと言うことで、一夏と一緒に部屋に戻ろうとすると・・・、

 

「いや、待て。・・・織斑兄は少し残れ」

 

「・・・なんでだ、いや、なんでですか?」

 

織斑先生の一夏に対する居残り宣言に一夏が不満そうな声を上げる。

 

「当事者であるお前の口からも話を聞きたい。オルコットが居ては話しづらいこともあるだろうからお前は居残りだということだ」

 

あ~、しまった。そういや俺ばっか話してたわ。

 

一夏にも話を振るなりなんなりして喋らせれば良かったなぁ・・・。

 

 

――そういうことなら仕方ない。

 

 

「分かりました。そういうことらしいので一夏さん、私は先に部屋に戻っていますね?」

 

「でも・・・」

 

別に取って食われるわけじゃないんだからそんな不安な目をすんな。

 

「大丈夫ですよ。ではまたあとで」

 

そう言って一夏の背中を二、三回叩いたあと俺は先に部屋へ戻ることにした。

 

まぁ、大丈夫と言いつつ、心配だったから何回か一夏達の方を振り向いちゃったんだけどね?

 

 

 

 

 

一夏、一人で大丈夫かなぁ・・・・・・。

 

 

 

 

 




以上になります。
本当は入れたかったイベントがもう一つあったんですが今話には入れませんでした。
あと、セシリアの寝間着アンケートに沢山の回答ありがとうございます。
感想欄で病院着やラップ巻きなどの意見もいただけて嬉しかったですw
アンケートは次話投稿時に締め切りたいと考えていますので投票を考えている方はお早めにお願いします。

誤字・脱字報告、ご意見・ご感想よろしくお願いします。
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