気分屋マヤノちゃんがクラシックを荒らす話。 作:隣のAG/マヤノテイクオフ
てぇんっっさぁいマヤちゃんのミホノブルボン3冠RTAはじまるよー
よーい、スタート
マヤノが出走しない宣言から2年目、世間では出走制限説・ケガ説・引退説、3つの噂に分かれ論争が繰り広げられていた!
―月刊ターフ4月号 記事要約
マヤノトップガンさんの所属するチーム・アンタレスは、今年いっぱいまで一時的にチーム・スピカの所属扱いで活動するとのことです。
また、マヤノトップガンさんのためだけの曲について情報が提供されました。
続報は表記されたURLにて公開とのことです。
→URL:http:Antares○○○○…
―月刊トゥインクル4月号 乙名史
マヤノ:来年になると思うけど楽しみにしててね!ユー・コピー?
◇◇◇◇◇
マヤノ:アンタレスの部屋はみんなの休憩場所として使っているの!
クラシック期 4月後半
記録者:ミホノブルボン
チーム・アンタレス、私のトレーナー。いえ今はチーム・スピカの期間限定サブトレーナーというべきでしょう。
契約の際、困惑しながらも私がマスターと呼ぶことを許してくださいました。
チーム・スピカでのトレーニングも1年が経過。G1も無事勝利ということで、改めてメモリーに記録したいと思います。
目標であったクラシック3冠の一つ目である皐月賞を無事、勝利することができたのは、マスター及びチーム・スピカの皆さんのおかげでしょう。
マヤノさんがいなければ、マスターと共にクラシック3冠の舞台に、立つことができたのかもわからないですね。
この1年はひたすらスタミナをつけるトレーニングでした。
しかしながら、長距離に挑むにはまだ難しい。それがマヤノさんとマスターの意見です。
既に相手が並みのウマ娘なら勝てる。と太鼓判をもらえましたが、ライスシャワーのように生粋のステイヤー気質のウマ娘が、立ちふさがるだろうとの見立てでした。
今のところ、よくわかりませんですが、マスターとマヤノさんが言うならそうなのでしょう。
マヤノさん主導のあらゆるプレッシャー対策も、パターン300を超えました。
マヤノさんはやはり、凄いウマ娘です。
逃げ・先行・差し・追込、どの走りでもG1を勝利し、たったの1年で6冠を取る。誰もが真似できない偉業を達成してしまいました。
彼女が「わかっちゃった」と言ったとき、過程を飛ばして回答しているように見受けられます。
凄まじい直感と、実行できる天才性。彼女ほどのウマ娘なら、皇帝を超えたと言われても納得の凄さです。
3冠最初のレース皐月賞は無事終えたご褒美ということで、先日マヤノさんから実際に“領域”について教えていただきました。
シンボリルドルフさんを含み、過去G1の舞台に立ったウマ娘の多くが持つとのこと。
強いウマ娘なら目覚めていることが多く、ウマ娘が持つ憧れ、想い、祈り、そういったものが形作ることが多いという話です。
マヤノさんは他のウマ娘の走りだけでなく、その領域すら再現できるとまで言っていました。
私にも領域の片鱗は感じられるらしいです。よくわかりません。
相手が目覚める可能性もあるので油断はできません。マヤノさんは、やはりライスシャワーさんが目覚めるだろうと言っていました。
マヤノさんの領域は凄まじいプレッシャーでした。
私たちはターフを走っているのに、どこか違う風景が見える、という経験は未知の感覚です。
背後から迫る戦闘機に撃ち落される。体を貫く光景が確かに見えたのに、実際にそうではないという不可思議な現象に思えました。
マスターは、高密度に指向性のもったプレッシャーが、リアリティのある幻覚をみせているのではないかと言われていると。
実際に走り、相対したウマ娘にしかわからないので、VRゴーグルをかけているのがウマ娘、かけていないのがそれ以外の人々。と表した方が良いかもしれません。
私にもいずれ、“領域”を物にする日がくるのでしょうか。
先の見えぬ宇宙を、迷いながら旅する宇宙船のような感覚です。
マヤノ:ブルボンちゃんが触っただけで機械が壊れちゃうの不思議だね!でもお祝いにゼンマイ仕掛けの懐中時計を買ってきたの!
◇◇◇◇◇
クラシック期 7月前半
記録者:ミホノブルボン
クラシック2つ目の冠、日本ダービーを無事勝利できました。聞くところによると、ルドルフ会長以来の無敗2冠ウマ娘であるらしいです。
私のスタミナが十分戦えるほどについてきた、と実感できました。
ひとつ懸念される問題はライスシャワーさんです。レース中に彼女の視線とプレッシャーを常に感じますが、彼女もまた驚異といえる力をつけているのも確認できました。
あれでマックイーンさんと同じ、ステイヤーが本領というのも恐ろしいと言えるでしょう。菊花賞では今までのままだと敗北する可能性は極めて高いと言えます。
より勝利を確実にするため、私もこの合宿で鍛えねばなりません。
ダービーで一瞬見えた景色、広大な宇宙《ソラ》とそれを翔けるための翼。あれが領域というものかもしれません。
幼き頃に見た、ヒト型機動戦士が宇宙へと手を伸ばすあのアニメのようでした。無限の宇宙、銀河を越える宇宙船。まだ見ぬ世界へ希望を抱き、未知を切り拓く旅路―――
骨折明けのテイオーさんが2度目の骨折をしているので、夕方に海を眺めているのをよくみかけます。
「ボクにできなかったことだから、応援してる」と言っていましたが、どこか悔しさと諦観?を感じられました。
テイオーさんがシンボリルドルフさんのように、無敗の3冠を目指していたという話は聞きました。マヤノさんがそれを阻み、立ち塞がったことも。
夢を叶えることができるのは、ただひとり。私は、そのレースに全てを賭けるウマ娘に勝てるでしょうか。勝ちたいと、思えるでしょうか。
マヤノ:ブルボンちゃんなら大丈夫!マヤだいたい理解っちゃったから!
◇◇◇◇◇
クラシック期 10月後半
記録者:ミホノブルボン
菊花賞を勝利し、私の目標であったクラシック3冠という契約は、無事達成されました。ステータス・高揚を確認。父にも良い報告ができます。
やはり立ち塞がったのはライスシャワーさん。限界まで引き締められたそのバ体は、まさしく鬼が宿っていると形容できます。見るものを圧倒し、怯えさせるオーラを感じられました。事実、他の一部ウマ娘は圧倒され、出遅れが発生していたそうです。
ふたりだけの競り合いとなったスパートは、やはり引き離すことができず、ラップ走法を投げ捨てての根性で逃げるだけになってしまいました。
しかしながら、それはマヤノさん達といくつかのパターンをシミュレートした内の、想定の範囲を出ることはありませんでした。
マヤノ:結局、マヤの感覚を超えなかったね。もしかしたらをちょっと期待したんだけどなぁ
彼女こそ私のライバル、というものでしょう。彼女がいたから、私はより強くなれたのです。
私だけの“領域”が初めて完成されました。広大な宇宙と飛ぶ為のカタパルト。戦闘機とヒト型、その中間形態の3つの姿を使い、曲芸のように宇宙《ソラ》を翔る翼。皆さんの声を背に道を切り拓く景色。
しかし、喜ばしいことだけではありませんでした。
9月にはテイオーさんは3回目の骨折、続いて10月始めにマックイーンさんは屈腱炎の発症。どちらも復帰は絶望的といえます。
テイオーさんは引退を決意していました。しかしツインターボさんのお陰で年末の有マ記念を復帰レースに、奇跡を起こす決意をされました。
有マ記念が終われば、いよいよ以前から企画されていたURAファイナルズが、半年ほどかけて始まるということで、マヤノさんは忙しく動いているそうです。
このミホノブルボン、マヤノさんに任されたオーダーにより、テイオーさんを完璧にサポートしてみせます。
マヤノ:みてるよ。聞こえているんでしょ?
相手になるから、URAファイナルズにきなよ
マヤが撃墜してあげるから
シンボリルドルフ
もうひとつ考えている話はあるのですが、ひとまずここまでといたします。これにてマヤノちゃんの2年間の空白についてのおまけは終わりです。
URAの後にグランドライブシナリオが始まるという構想ですが、恐らく書きません。
表紙?
…ッスー まだかかりそうですねぇ
おまけのおまけが始まる頃には仕上げたいですね
私の気分が乗った頃にまたいつか、お会いしましょう!
追伸:テイオーの挿絵に関する感想もお待ちしております。