気分屋マヤノちゃんがクラシックを荒らす話。   作:隣のAG/マヤノテイクオフ

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お久しぶりです。
上げるつもりはなかったので短いですが、ここにまとめました。
一番くじで無事マヤノちゃんだけ全部回収したので、初投稿です。


IFEX 愛を込めて

 

 

 

「…んぅっ」

 

 

 私はそっと、彼女の敏感な内側を傷つけぬように、そっと右手を動かす。

 

 くすぐったいからか、それとも異物感からか、少し身をよじるようにして漏れ出る声。

 

「…んんっ」

 

 この辺りだろうか?とあたりをつけ、のぞき込むように確認する。

 

 手を強く動かしては傷付けてしまう。

 

 少ししっとりとした内側へと、慎重に、しかし確実に。私だけが知るその奥へ責め立てる。

 

 

「…っ」

 

 

 少し荒い呼吸の彼女を、ゆっくり撫でて落ち着かせる。

 

 優しく擦りつけるように動かして、次は逆の壁へ。

 

 とろりと垂れた雫は、彼女の口から透明な橋をかける。

 

 身悶える彼女は、時折びくりとその身を震わせながら、私に身体を預けている。

 

 耐えるように服を掴んだその手は、時折ぎゅっと力がこめられた。

 

 

「…ぁっ」

 

 

 カリ、と大きく動かした時には、一際大きくビクリと動いた。

 

 すでにへにゃりと力なく垂れた耳に触れながら、私は続ける。

 

 気持ちがいいのだろうか。確かめるように顔をチラリと見た。

 

 すっかり蕩けきった表情の彼女は、上目遣いで囁く。

 

 潤んだ瞳は吸い込まれそうだ。

 

 

「…ぃぃょ…トレー……ナー…ちゃん…」

 

 

 少女から大人へと階段を上っていく途中の彼女は、目の離せない魔性の表情(かお)を私にだけ見せる。

 

 そんな彼女の顎に、そっと手を添えて―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、耳かきでどんな雰囲気してるのさ!!??」

 

 …ふぅ。

 

「アッ」

 

 一息ついて、私は丁寧に綿棒を抜き出した。

 実はこうやって耳かきを行うことはたまにあったのだが、決まってテイオーがいない時だった。

 他のウマ娘は当然、マヤノがべったりとすること自体は勿論、周知の事実なのでテイオーは耳かきをする程とは知らなかったのである。

 誰かの断末魔が聞こえたが、彼女はいつも通りなので一旦スルーしておく。

 

 さきほどまで膝枕していた彼女は起き上がって、テイオーへと笑みを向ける。

 

「オトナっぽい魅力感じちゃった?」

 

「~~~っっ!!」

 

 揶揄われていると気づいたテイオーの顔はすぐに赤く染まった。

 

「オコッタモンネ!!」

 

 「きゃー」と楽しそうに逃げ始めるマヤノを追って、どこかへ行ってしまった。

 

 

 

「トウトミ…ハワワ」

 

 

 

「いやー、マーちゃんでもさすがにこの映像は使えませんねー」

 

 ひとりカメラを向けるのはアストンマーチャン。

 チーム宣伝大使のマーチャンは、よく日常の風景を撮影して記録に残している。

 そこからごく一部を時たまウマスタへとアップロードしている(勿論検閲済み)

 

 今回はファンの脳が焼かれてしまい、大事件になるのも目に見えるので、やめておくことを決めたマーチャン。

 現に魂が飛び出るウマ娘ファンガチ勢がいるので、彼女の反応レベル的にもダメそうです。トレーナーさんとまとめた、段階別反応リストと照らし合わせる必要もないでしょう。そうマーちゃんは結論付けた。

 とりあえずは編集してウオッカとスカーレットに見せてみましょう。と反応が面白い二人組に矛先が向くことに。

 

 後日、顔を真っ赤にした彼女ら二人組と偶然にも同席したメジロマックイーンの様子が見られたとか。バッチリ撮影してきたマーちゃんが報告するのは、また別の話。

 

 

 

「…先日のドラマであのような耳かきの話がありましたね」

 

 少し距離をとって、資料片手に向かい合っているのは、マンハッタンカフェとアグネスタキオンの二人。

 マンハッタンカフェはつい最近話題となった、ウマ娘同士の甘すぎる恋愛模様を描いたドラマを思い出して呟いた。

 尻尾ハグに始まり、肌色はないものの、ちょっと激しすぎるスキンシップに、ウオッカを筆頭とした純情ウマ娘は直ぐ根を上げると、よく揶揄われているらしい。

 

「いやいや、それよりいささか距離が近すぎる方はいいのかい?」

 

 ちょっとより甘すぎる紅茶で、喉を潤したアグネスタキオンが、先ほどの様子に全く目を向けずに聞いた。

 いつものことだけど、マヤノトップガンがトゥインクルシリーズを引退してからは、顕著になったと感じるタキオンである。

 

「まぁ、いいのではないでしょうか」

 

 …私も偶にオネガイするので。と小声で続いた言葉は幸い、タキオンの耳には入らなかった。

 

『例えば、ウマ娘の好意は運命を撥ね退ける要因となりうるか?』

 

 一連の可能性を検討してみたタキオンは、“愛の証明”というなんだか馬鹿らしい結論に達して、これはナシと考えるのをやめた。

 大人しく見えてカフェは過激な部類だったという点でも、参考にしない方が良さそうじゃないか?

 最近は“お友達”の干渉力が上がったのか、つつかれるようになったのだ。

 

 

「アァ…オフタリモシュテキデス…」

 

 

 

「チーム・アンタレスは今日も仲良しです、と」

 

 マーちゃんは日課のチームアカウントSNSの更新に、2枚の写真と共にそう書き込みました。

 

 マヤノちゃんを追いかけるテイオーちゃん。

 

 カフェさんに若干引き気味のタキオンさん。とそれを見守るデジタルちゃん。

 

 あれから2年。あの日のことがちょっと懐かしく思えます。

 

 タキオンさんもカフェさんも、クラシックで名を残しましたし、デジタルちゃんもデビューをしました。

 

 これから新しいウマ娘がチームにくる、なんてこともきっとあるでしょう。

 

 私たちの物語は、まだ続くのでしょう。

 

 

「なんて、マーちゃんは言ってみたかっただけでした」

 

 

 

 

 

 

 

 

 もし、この奇跡(出会い)をまとめるとしたら。

 

 タイトルはきっと、きっかけとなった彼女から。

 

 

―――気分屋マヤノちゃんたちとクラシックを荒らす話。

 

 

 これが一番しっくりきますね。

 

 出会いがあって、運命と向き合って、勝利のその先へ。

 

 きっとまた、貴方とユメを翔ける。そんなお話。

 

 別の世界、別のお話のマーちゃんには、別の未来があるでしょう。

 

 楽しいお話かもしれません。悲しいお話かもしれません。

 

 なので、この世界という、ユメのような奇跡の話は、ここでおしまいです。

 

 

 ウマ娘の未来を願って、チーム・アンタレスより、アストンマーチャンから愛を込めて。

 

 マーチャンをよろしくお願いします。なんてね。

 

 

 Fin.




 これにて書きたいものを書ききったので、本当に終わりです。

 質問があればお答えすることも、あるかもしれません。
 pixiv版と比べて違いをみてもいいかも?
 ボツネタを書くかと言われると、私の気分次第なので、期待しないでください。
 書く人いないかなぁーと、個人的には誰かに任せたいですね。私じゃ力不足なのでダレカカイテ
 個人的に見たいのは銀河眼使いのYPがGX世界に転生する話…ですかねぇ。
 私はもう見る専に戻ります。


 ここまで見てくださった貴方へ感謝を。

2023/6/19 隣のAG/マヤノテイクオフ
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