Infinit Legends   作:fruit侍

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サブタイトルはオクタンのキル時のセリフ『忠告』の改変。

サブタイトルにレジェンドのセリフ使うの楽しいけど難しい……。




忠告だ。細かいことに拘るから、恥をかくんだぜ。

SHRが終わり、現在は1限前の休み時間である。ここ1組の教室では、新しい友達を作ろうとする者、次の授業の準備をする者とで分かれていた。

 

しかし他の学校と違ったのは、廊下に世界で2人だけの男性IS操縦者を見ようと他のクラスの生徒が集まってきていることだった。

 

因みに司は今から一週間前くらい前に存在が明かされた、二番目の男性操縦者ということになっている。一夏と違って突然すぎるタイミングで入学が決まった司は、世間一般には『ISを動かせる男性』であるということしか伝わっていない。

 

なので一組の生徒は司に対しては、前から一組に編入することが決まっていた一夏と違った反応を見せていたのだ。一組に編入されると思っていなかったし、男と判断する材料が制服しかなかったこともあり、「本当に男なのか」と。

 

その疑惑は先程の個性的すぎる自己紹介にて粉々に破壊されてしまったが。

 

暫く経つと、視線に耐えきれなくなったのか、一夏が席を立ち司の方へ歩み寄り声を掛ける。

 

「あ、あのさ……斑鳩司……だったよな?」

 

「そうだぜ! アンタは……」

 

「一夏だよ。織斑一夏」

 

「おおそうだそうだ! 入学する前に織斑センセに教えられてたんだが、すっかりド忘れしちまったよ。で、何か用か?」

 

今の人格はオクタンであるため、司は陽気な声で返す。

 

「ああ……男は俺とお前しかいないからさ、仲良くしようと思って……」

 

「何だそういうことか。ま、女子校に男子がいるみたいなもんだからな。肩身が狭いのは分かるぜ」

 

「そうだよな! たった二人の男なんだ! 仲良くしようぜ!」

 

「ハハハ! お前とは気が合いそうだなアミーゴ*1!」

 

二人はそう言いながら、お互い肩をバシバシと叩き合う。オクタンと一夏は、フレンドリー同士気が合うようだ。

 

そこに、黒髪ポニーテールの女子生徒がやってくる。

 

「ちょっといいか……」 

 

「箒?」

 

女子生徒に気づいた一夏が呟く。

 

「アミーゴ、知り合いか?」

 

「ああ、俺の幼馴染の篠ノ之 箒だ」

 

司が聞くと、一夏は頷いた。

 

(成る程、こいつが()の妹か。確かに、少し似てるな)

 

「篠ノ之箒だ。斑鳩……で大丈夫か?」

 

「おう! 大丈夫だぜ! で、何か用か?」

 

「一夏を借りてもいいか?」

 

「ああ、幼馴染って言ってたな。俺は別に構わないぜ」

 

司がそう言うと、2人は教室から出ていった。

 

するとそれを見計らったかのように、金髪碧眼の女子生徒が司に話しかけてきた。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「ん?」

 

司はその声がした方向を向く。

 

「まあ! 何ですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

「ハハハ、悪いな。自己紹介の時いなかったから、さっきの二人以外の名前を知らねえんだ」

 

司は笑って誤魔化すように言うが、彼女にはそれが気に入らなかったようだ。

 

「わたくしを知らない? このセシリア・オルコットを? イギリスの代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?」

 

(なんだこいつ。ワザとでかい声で喋ってんのか?)

 

自分を知っていることがさも当然であるかの如く話すセシリア。これにはオクタンも思わず心で嫌味を言う始末。

 

「大体、なんですのそのヘラヘラした態度は! わたくしのような貴族と話すのなら、もう少し態度を弁えなさい!」

 

「貴族っつってもなぁ。アンタは今、IS学園の生徒だろ? そこに貴族云々の話を持ってくるのは違うと思うぜ?」

 

司の言う通り、ここはIS学園で、彼らは貴族だろうが平民だろうが皆等しくここの生徒。そんな立場に拘ったりする意味ははっきり言ってない。

 

しかし正論で返されたことが彼女のプライドに傷をつけたようで、顔を真っ赤にして彼女は言った。

 

「~ッ! 貴方と話してると不快極まりませんわ! 確か20人ほど人格がいると言っておられましたわね? それだけいれば立場を弁えてる方ぐらい一人ぐらいいるのではなくて?」

 

「おいおい、まだ何かあるってのか? アンタと話すことなんか何もねえぞ」

 

「こっちにはありますのよ!」

 

(って言ってるが、どうする?)

 

もう自分だけではどうしようもないと察したオクタンは、他の人格達に意見を求める。

 

『やめときなさい。彼女の言うことに従うだけ、時間の無駄よ』

 

オクタンにそう言ったのは、他の人格から『バンガロール』と呼ばれている人格、『アニータ・ウィリアムズ』だった。他の人格達も、バンガロールの言うことに賛同している。

 

「こいつらは、アンタに付き合ってるだけ時間の無駄だってさ。ま、そういうわけだから諦めてくれよ」

 

「な、なあ!?」

 

軽くあしらわれると思っていなかったセシリアは、あまりの怒りに言葉が出ず、口をパクパクさせていた。

 

「お、なんだそりゃ。魚の物真似かい? ハハハ!」

 

口をパクパクさせるセシリアがそれにしか見えなかった司が笑うと、一組の女子達も笑いだす。

 

と、丁度いい所で一限の始まりを知らせるチャイムが鳴る。

 

「っ………! また後で来ますわ! 逃げない事ね! よくって!?」

 

(もう二度と来なくていいぜ)

 

セシリアはそう言い残すと自分の席へ戻っていった。司は自分の席から動いていないので、動く必要がなかった。

 

尚、教室を出ていった2人はチャイムに間に合わず、千冬に出席簿で叩かれる羽目になった。

*1
スペイン語で『友』、『親友』の意




主語の使い分けについてですが、今回の一夏と気が合うみたいな、その人格しか該当していない時はレジェンド名、レジェンド達が主人公として行動している際は主人公の名前を主語として使っています。レヴナントとか絶対一夏と気が合うわけないですからね。

クラス代表決定戦で使う人格

  • パスファインダー
  • オクタン
  • ヴァルキリー
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