オクタンのキャラが崩壊していると思われます。
司とセシリアのいざこざがあったが、一限は何の問題もなく終わった。一夏が参考書を古い電話帳と間違えて捨てた事実が発覚し、千冬に出席簿で叩かれていたが。
因みにセシリアは一夏にも一限の休み時間に絡みに行き、勝手に怒って勝手に帰っていった。その様子を司は「やれやれ」と言いながら見ていた。
二限では千冬が教壇に立った。
「それではこの時間は、実戦で使用する各種装備の特性について説明する」
千冬はそう言って授業を始めようとしたが、途中で何かを思い出したようにハッとして、
「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」
そんな事を言い出した。
「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席………まあ、クラス長だな。因みにクラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点で大した差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。自薦他薦は問わない」
千冬がそう言い終わると、
「はいっ! 織斑君を推薦します!」
「私もそれが良いと思います」
案の定、一夏が推薦される。選ぶ理由は9割物珍しさだろう。
「ちょ、ちょっと、待った! 俺そんなのやらな………」
「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権など無い。選ばれた以上は覚悟を決めろ」
「い、いやでも……」
事態に気付いた一夏が抗議の声を上げるものの、千冬に三言で鎮圧される。
「じゃ、じゃあ俺は司を推薦する!」
一夏は司を巻き込む形で推薦した。
「俺が代表か! そいつは楽しそうだ!」
司は足をバタバタさせて代表になる気満々だ。
「では追加で斑鳩司……他には居ないか? 居なければこの2人で投票ということになるが………」
ところが千冬がそう言いかけた所で、セシリアが叫びながら立ち上がった。
「待ってください! 納得がいきませんわ! そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
セシリアは興奮してきているのか言葉が荒くなっていく。
「実力から行けば、わたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスする気は毛頭ございませんわ! いいですか!? クラス代表は実力のトップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
セシリアは熱くなりすぎて、周りの空気が冷たくなり始めていることに気づいていない。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で…………!」
そこからは日本に対する罵倒の嵐。周りのセシリアに対する視線でいいものは一つもない。
「こんの……! 言わせておけば……!」
一夏が耐えきれず反論しようとすると、
「待て、一夏」
司がそれを止めた。一夏は司の方を向いて何故止めたのかを聞こうとした。
「何で止めんだよ! お前はこのまま日本がバカにされっぱなしで「いいから黙ってろ」……ッ!」
しかし司に二度止められたことで気づく。司の纏う雰囲気が変わっていると。そして司は今、完全にキレていると。
「ですからわたくしは……!」
「それ以上は聞き捨てならねえな」
そう言って司が立ち上がる。
「ふん! どうしましたの? 侮辱されて腹が立ちましたの?」
対してセシリアは鼻で笑い、煽っていく。
「いや、何も知らないお姫様に忠告しようと思っただけだ。その言葉は、アンタの首を絞めるだけだってな」
「何を訳の分からないことを……」
セシリアは司の言うことの意味が分からず、静かに司を睨む。
「じゃあいくつか質問するぜ代表候補生さんよ。第一問、ISを作った人は誰で、その人は何人だ? 第二問、第一回モンド・グロッソで優勝した人は誰でその人は何人だ? 第三問、今この教室にいる人間の大半は何人だ?」
「それは……あ、ああ、ああああ…………!!」
それで全てを理解してしまったセシリアが顔を蒼白くして震える。今自分は、とんでもないことをしてしまったのだと。
「それじゃ正解発表だ! 第一問、篠ノ之束で日本人、第二問、千冬センセで日本人、第三問、この教室の大半は日本人だ! アンタは今、イギリスという国の代表として日本に喧嘩を売ったんだ!」
セシリアは踞って、歯をガチガチ鳴らしながら震えており、聞こえているかは分からない。しかし司は続ける。
「このことがアンタの国のお偉いさんに知られちまったらどうなるかな? もちろんいい結果にはならないだろうな! 言い逃れなんかできないぜ。ここにいる全員が証人だ! そこまで分かっててさっきの発言をしたんだろ? 流石代表候補生さんだ、肝が据わってんねぇ! ハハハ!」
セシリアに対する皮肉で締める司。するとセシリアは、再び立ち上がり、謝罪の言葉を口にした。
「……皆さん! 先ほどわたくしが日本を乏しめてしまった事を取り消させていただくと共に謝罪いたします。本当に申し訳ありませんでした!」
その腰は綺麗に90°に曲がっており、真摯な謝罪であることが誰の目からも見て取れる。
「大体よ、織斑センセが自薦他薦は問わねえって言ってたんだからよ、普通に自薦すりゃよかっただろ。自分で自分の首絞めて、何がしたいんだよアンタは」
司はそれに対しても厳しい言葉を投げ掛ける。
「はい、仰る通りです。ですので、改めて自薦します。クラス代表に相応しいのはこのわたくしだと!」
セシリアは頭を上げ、胸に手を当て凛とした態度でそう言い放った。すると千冬がまとめに入る。
「さて、話はまとまったな。織斑、オルコット、斑鳩で勝負を行う。日時と場所は一週間後の月曜の放課後、第三アリーナ。3人はそれぞれ用意をしておくように。それでは授業を始める!」
千冬の号令で授業が始まった。
オクタンって普段キレない分、キレたら絶対怖いと勝手に思ってる。
クラス代表決定戦で使う人格
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パスファインダー
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オクタン
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ヴァルキリー