異世界で格闘しますた‐スキルなんて無いが、格闘技術はある‐   作:劉鳳

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さっと思い付いた小説です。とは言え格闘技ものって敷居が高いので安易に手を出して良いものかとも思いましたが、思い立ったが吉日で書いてきます。そんなに話数使わない予定です。

※少し改稿しました、アマチュア戦績が少な過ぎたのと、アマにおけるKOの表記を変えました。

短編から連載に変更しました、思ったより話数使いそうなので。それでも30話位で終われるようにはしています。終われない場合は第一部完的所まで書いて、気分次第で続き書くと思います。


入場‐世界タイトルマッチからの…‐

 

『遂に来たか…』

 

入場ゲートに立つ一人の男、川島功用(かわしまこうよう)。WBA世界ウェルター級タイトルマッチの為、彼がアメリカのスポーツの殿堂、マディソンスクエアガーデンに着いたのが三日前。日本人が未だチャンピオンに輝いた事の無いウェルター級は俗に激戦区と呼ばれる階級である。欧米、特に欧州のボクサーの平均的体格にはまる階級である事もあり、日本人がこの階級でチャンピオンベルトを巻く事はある種の悲願とも言えた。

 

功用は中学生の頃に、当代最強の日本人ボクサーの試合を見て興味を持ち、学校の部活でボクシング部に入部し、のめり込んだ。気が弱くていじめられっ子だった功用だったが、自分を変えたい一心で真摯にトレーニングを続けた。高校時代に当時日本人史上最強と目されたボクサーの講演会を聞いて感銘を受け、いつか自分も彼のようになりたいと中学時代から更に輪をかけてトレーニングに励み続け、オリンピックに出場し、金メダルを獲得、その勢いのままプロテストを受け合格、着実に実績を積み重ねて言った。

 

・川島功用 22歳

 

身長175cm リーチ180cm

 

階級:ウェルター級(アマ時代はミドル級)

 

アマ戦績:58戦58勝(36KO・RSC)

 

プロ戦績:20戦20勝(17KO)

 

ファイトスタイル:オーソドックス、ピーカブースタイル

 

日本開催ではなく、本場アメリカ、しかも殿堂とも言われる場所での開催。アウェイ感バリバリな空気で世界タイトルを取る事はプレッシャーではあるが、功用にとってはいい刺激になるな位しか感じない。何故なら対戦相手であるチャンピオンは、現在のボクシング界でパウンド・フォー・パウンドとの呼び声が高いマイケル・ギーグ・アームストロングであるからだ。最も戦いたかった相手とタイトルマッチ、これ程心踊る事は無かった。

 

対戦相手マイケルは19歳でウェルター級のチャンピオンになり、王者になった後も最低二月に一回と言うハイペースで王座防衛戦を敢行、挑戦者を2R以内でKOすると言う凄まじい強さを誇る。年齢も功用とそれほど変わらない24歳で、未だ完成に至っていない怪物である。デビューから36戦無敗と言う記録以上に、現代ボクシングから見れば非常識なまでに試合間隔が短いにも関わらず、それを苦にしないメンタルとフィジカルにより当代最強のボクサーと誰もが認める存在…しかし功用も彼に挑戦出来るだけの資質、資格を持ったボクサーであった。

 

プロ転向後、ウェルター級に変更してからも、その殆どをKO勝利で飾り、東洋ウェルター級王座も獲得。現在の世界ランクはWBA3位。当初予定されていたマイケルの対戦相手である世界ランク1位の選手がトレーニング中の怪我で欠場した為に急遽対戦相手となったのだが、元々打倒マイケルを想定して練習を続けていた功用としては調整の不備も無く、検量もパスした。

 

検量後にしっかりと飯も食べ、検量時65kgだった体重を69kgに戻した。因みに功用の本来のナチュラルウエイトは75kg、ミドル級で出場していた頃の筋力増大メニューの名残りからか、元々の体重は重い。対するマイケルも検量時66kgで現体重68kg、172cmと功用より小柄な分、絞るのも有利かつ、ウェルター級に見合った体格であった為、下馬評は最強のチャンピオンと言う名目抜きにしてもマイケル有利は揺るがないようである。しかし、功用はただただ試合を楽しみにしていた。

 

『川島、時間だ。気負うな、何時ものようにボクシングを楽しんで来い!』

 

『ええ、行ってきます。』

 

セコンドについた輪島会長の激励を受けながら、英語で自分の名前がコールされる中、花道を歩く。入場曲はXJAPANのX。MSGでコンサートを行ったアーティストの曲である事は偶然ではあったが、彼はこの曲とバンド名に込められた無限の可能性と言う意味が好きで、入場曲をこれにしている。

 

入場の中、客席からは歓声とブーイングが入り雑じる。当代最強のボクサーと対戦する勇気ある挑戦者としての歓声、実力もあり人徳もあるマイケルに挑戦する東洋の愚か者に対するブーイング……

 

何れにしろ、功用には聞き取れないが、自分の存在を認識してくれている事実に、胸を躍らせ、歩きながら静かにシャドーを繰り返す。深呼吸をしながらロープに手を置いた。

 

『マイケル、胸を貸してもらうぜ。そして、やるからには全力で…』

 

そう言ってロープを潜った瞬間、彼は別の場所へと飛ばされた。

 

これは、世界王者を目指していた男が、異世界に飛ばされ、それでも腐れる事無く強さを求め、仲間達と戦い抜くお話し……

 




改稿理由はアマ戦績が少ない(高校総体で決勝までいったら相当数の戦績になる)のと、アマチュアにおけるTKOはRSC(レフリー・ストップ・コンテスト)表記なので、それを挿入しようとおもったからです。因みにボクシングの殿堂はラスベガスのMGMもありますが、日本人知名度的にMSGにしました。

一話辺りの文字数はどの位がいいですか?

  • 1000字程度でよかよ
  • 2000から3000字程度は欲しい
  • 3000字から5000字は無いとね
  • 5000字以上は書きやがれ
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