異世界で格闘しますた‐スキルなんて無いが、格闘技術はある‐ 作:劉鳳
改稿しました。自分で書いておいて内容ガバガバで涙でっ、でますよ……
闘技場……ここに出場する人間は、異世界人及びこの世界における力自慢達が集まる。展覧試合が異世界の人間しか出場出来なくなった今、純粋にこの世界で様々な強者が戦える場所は、闘技場をおいて他に無い。
ここは実力主義の殺し合いの場所、異世界の人間がいかにスキルを与えられ、強力であったとしても、この世界そのものに出てくるナチュラルな怪物達に勝てるかと言うと、それはまた違う。
例えば柔道の有段者と力が滅茶苦茶強いトレーニングオタクが喧嘩をしたとして、柔道家が負ける確率は0%では無いにしろ低い、異世界召喚者の多くは元はただの一般人であり、まともに戦える人間は実のところ少ないのだ。
この闘技場は、王族達が開く展覧試合とは別に開かれる、裏の大会であり、正に異世界に住む狂人達と合間見える貴重な場所である。ここに、相手を鮮やかな投げ技で倒し、25戦無敗と言う現在闘技場最強の戦士と、肘や膝を主に使った打撃で鮮やかな勝利をおさめて来た新星をスカウトする為に、功用達は闘技場中央寄りの立ち見席に来ていた。因みに闘技場と言う血生臭い場所故に、アルがトラウマになるのではと心配したが、アルは決闘者達のスポンサーである事を理由に、怖いけどもしっかり見ると言う。
『おお、広い所だな。さながら電器照明を取っ払って代わりに松明を掲げたMSGだ。』
試合は数試合行われる。最初の試合は剣を持ったゴブリン族の中年と、レイピアを持ったエルフの若い騎士風の男。開始の鐘と共にエルフの男が鋭い刺突を浴びせるが、ゴブリンの男はそれを寸でで避け、エルフの首を飛ばした。首が飛ぶ瞬間、功用はアルの目を塞いだ。
『ちょっと過激だったので見ない方が良いな。でも体が残るようなダウンだったら隠さないから安心して。』
『うん、コウヨウしゃん、ありがとでしゅ♪』
次の試合では体長2mはあろうかと言うオーガと、眼鏡をかけた明らかに異世界人なオタク少年。オタク少年は魔法の杖を持ち、オーガは巨体に見合わない短剣を持っていた。
『おっ、魔法使えるのかあいつ。だが相手のオーガもヤバいぜ?デカイ身体してんのに短剣だぜ?嫌な予感がする。』
開始の鐘がなると、オーガは不動のまま、オタク少年と間合いを取る。直ぐに攻撃をしない辺り、オーガは知性が高いように見える。一方のオタク少年は、がははと笑いながら杖をオーガに向けて、魔法を唱えた。
『
溶けた鉄を想起させるような液体状の炎が杖からまるで太陽のプロミネンスのようにうねって飛び出す。炎魔法の上級者が使う物質的炎の奔流技。オーガはそれをなんと前進しながらかわし、そして一気に間合いを詰めるとオタク少年の喉元に短剣を差し込む。オタク少年は馬鹿なと言う表情のまま、事切れた。
『しゅごい……あんな大きな体なのに魔法を避けてました……』
『フィジカル……肉体的有利な人間が速さを鍛えたらどうなるか?強いわな。異世界召喚者だから強いって訳じゃない。これはこの先展覧試合をするにあたって色々勉強になるな。』
そうやって二つの試合が終わった後、第三試合、前半のメインイベントである試合が始まった。功用は出てくる両者にそれぞれおお、と声をあげた。片方は先程のオーガと遜色の無い肉体を誇る、ゴブリン族の戦闘民族、ゴブリンオーズの男、身長は185cm位だが、横幅が広い。足の筋肉と背中の筋肉の盛り上がり方からして、相当なパワーファイターである事が容易に想像出来る。対するのは、柔道着を着た男……
『アル、絶対あいつだ。投げで倒し続けるって点で柔道辺りかなって思ったらドンピシャだった。しかも強い……あの耳の形を見てみろ、耳の内側に耳の端が寄ってるだろ?投げ技寝技の強い奴の耳はあんなのが多いんだ。』
『そっ、そうなんでしゅか?勉強になりました。』
柔道着の男は、身長183cmと、リーチ的にはゴブリンオーズと変わり無いが、肉体は人間(この世界ではサピエント族と呼ばれる)にしては良い体格と言ったレベルで、ゴブリンオーズのガタイに比べると小さく見える。しかし、ゴブリンオーズの男は、何処か死を覚悟しているような目をしていた。この世界の決闘者達は、異世界から来た人間に比べて基本的に相手を侮らないのだろう、立ち振舞い等で凄みを感じているのだ。
『アル、俺達の世界で広く知られる柔道って言う格闘技って奴、良く見てなよ?使い手が多いって事は、その頂点に立つ人間ってのは恐ろしい怪物って事。さあ、始まるぞ!』
開始の鐘が鳴った。ゴブリンオーズはフレイルを振り回し、攻撃の間を取っている。対する柔道着の男は、手を前に突きだし、構えたまま動かない。ゴブリンオーズは相手との距離を取って、フレイルの鉄球が自分の後ろに行くタイミングになった瞬間、渾身の力で振りおろした。一切無駄がなく、効率的に相手に最短最速で到達せんとする鉄球、しかし柔道着の男は、鉄球のすぐ後ろである鎖部分を握って無効化した。
ゴブリンオーズは信じられないと言う顔をしながらも、フレイルを引っ張って相手を手繰り寄せ、空いた左手から、脇を閉めたパンチを見舞うが、その手を素早く取って、柔道着の男は体を密着させ、目にも止まらぬ速さで一本背負いをかけた。余りの速さに受け身も取れず、ゴブリンオーズは硬い地面に頭から落ち、頸椎を損傷した。ゴキリッと言う鈍い音と同時にバンッと言う勢いある音が響いた。
『見事な一本背負いだ……相手の勢いをそのままに、更に自分の体重をかけ、地面に叩きつける……口で言うのは簡単だが、あんな大きな体なのに素早く動く相手にそれをかけるのは相当な達人じゃなきゃ難しい。』
何としてもあの柔道着の男をスカウトしたい、功用はアルを連れて彼が控えたであろう戦士待合室に向かった。
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そんな彼だったが、ふて腐れる事なく、柔道の腕を研き続けた。精神、肉体共に、強くなりたい、強くありたいと己に鞭を打ち続け、大学になって漸く掴んだ世界柔道選手権への切符を勝ち取った矢先、異界へと引き摺り込まれた。
異世界転移後、能力の鑑定をした結果、スキル無し、無能鑑定を受け、奴隷として売り捌かれるが、移送される馬車から逃走し、自由の身となった。その後、食扶持を求め、見つけたのが闘技場の戦士としての出場。身分問わずな闘技場で勝ち続ける事で名声を勝ち取り、この世界における真の自由を手にした。闘技場で10勝以上勝利をおさめた者は、奴隷身分から解放されると言う国の決まりの為だ。
故に、彼は退屈であった。弱い、相手があるから弱すぎる。幾度もの試合をしてきたが、対戦相手に手応えを感じなかった。寝技投げ技が殆ど存在しない世界において、柔道で戦う彼を満足させる人間がいない。魔法使い、剣士と戦いを繰り返していたが、ついぞ彼を倒せる者が現れなかった。
(柔道の猛者達を相手に切磋琢磨して築き上げてきた技が通用する、それだけで良いはずなのに、何故だろう?満足する事が無い。私がやりたかった事は、これなのだろうか?)
戦いを求めている事は事実であるが、何かが違う。自分の追い求めて来た柔道、それを殺し合いに用いる事に対する躊躇は、闘技場に入ってから無くなったが、何か、まだ満たされずにいたのだ。
今日もまた、そんな心に空腹感を持ったまま、ゴブリンオーズと言う肉体派の種族の決闘者を、あれよと言う間に倒した。やはり満たされない。自分のいた日本よりも戦いを求められるはずのこの世界で、ただただ謎の空腹感に襲われるのだ。選手控え室に向かう足取りは一向に軽くならず、擦れ違う他の決闘者達も、彼の異様さに道を開ける。そんな彼を避けずに道を塞ぐように立つ二人の人間。一人はあどけない少年、もう一人は、抜き身の刀を彷彿とさせるような目を持つ男……彼の心は、この時、不思議と空腹感を忘れていた。
ー
『君達は一体、何者だ?』
山賀は自分に近付く人物に声をかけた。男の方は笑顔、少年の方は目をキラキラとさせている。今までそのような表情で自分に近付く人間はいなかった。
『おにいしゃん、しゅごい!ぜひ、わたしの決闘者の一人になって下しゃい!』
『……え?』
あどけない少年の言葉に、一瞬耳を疑った。山賀はこの世界に来て半年程経過しており、国の代理戦争に自分達異世界の人間を見世物として戦わせている事を知っていた。しかし、その戦いに参加している人間は優良なスキルを持つ者ばかりであり、スキル無しの自分をスカウトする人間等、闘技場で無敗の自分を雇わない辺りで察していた。しかし、目の前の少年は確かに言ったのだ、決闘者の一人になってくれと。
『私は無能者だよ、能力鑑定士に見られ、無能者の烙印を押された人間がスキル持ちばかりが出る大会になんて、君らは正気かい?』
『ああ、正気だよ?不屈の柔道戦士、山賀治郎さん。』
男の発した言葉に、山賀は反応した。不屈の柔道戦士の謳い文句は、日本柔道選手権100kg級に出場した時に付けられたものだ、それを知っていると言う事は、目の前の男は間違いなく同じ世界の出身なのだろう。山賀は山賀で、目の前の男に見覚えがあった。
『おっと、自己紹介がまだだったね。俺の名は川島功用、ボクサーさ。』
『川島功用さん?ウェルター級の生ける伝説、゛アンタッチャブル゛マイケルに最も近いと言われたあの……』
『おおっ!ご存知だったか!彼と対戦する直前にこっちに来ちゃってさ、挙げ句無能認定されたから腹立ったんで拉致って来た姫を名乗るバカ女殴って逃げて来たのよ。』
山賀は愕然とした。現在日本人ボクサーで最も強いと目される若手の星、ボクシングは畑違いだが、メディアに紹介されてその存在は耳にしていた。しかも彼は召喚したこの国の姫を殴ってきたと言う。山賀はその豪胆かつ明瞭な功用の姿に、鬱屈としていた心が晴れていくような感覚に覆われた。
『おにいしゃん、わたしはコウヨウしゃんと一緒におにいしゃんをスカウトに来たんでしゅ。もしよかったらでしゅけど、わたしの決闘者になりませんか?』
アルの純粋な瞳、嘘偽り無いと分かる言葉に、山賀は悟った。目の前の少年は、スキルだなんだと言うもので判断せず、自分の事を評価してくれたのだと。更には屈指のボクサーが自分を認めてくれている事実。山賀は断る理由が無かった。
『講堂館柔道三段、山賀治郎21歳。柔道しか取り柄の無い、不束者でありますが、貴方の下で、決闘者となる事、光栄に存じます。宜しくお願いします!』
柔道家 山賀治郎 21歳
身長183cm 体重97kg
柔道日本選手権100kg級優勝
生涯戦績32戦26勝6敗(15戦一本勝ち)
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控え室で着替えを終えた山賀を伴い、本日の後半のメインイベントである試合を皆で見る事になった。功用は武器を用いない決闘者、しかも肘や膝を用いた殴打による攻撃を得意とする時点でメインイベントに出てくる人間が大体どのような格闘技の人間かを予測出来た。打撃に肘や膝を用いるは、キックボクシング系、それもムエタイであろうと。
『山賀君、新星の決闘者について知ってる?控え室にはいなかったみたいだけど。』
『その人は確かほんの一ヶ月前にここに入って来たばかりの若い人だった。顔は合わせた事は無いんだけど、名前だけは聞いていたよ。タケダケンサク、そうアナウンスされていたね。』
『タケダ?……なんか聞き覚えのあるような気がする。』
『知ってるんでしゅか?コウヨウしゃん。』
『ああ、おぼろ気ながら……』
功用はタケダと言う名前を耳にした事があった。格闘技、主に立ち技主体の交流と言うのはあり、パンチのテクニックを学ぶ為に、他流の選手が顔を出して練習する事は珍しく無い。功用の所属するジムにもそう言った選手は出入りしており、スパークリングに付き合う事もあった。
『確か俺より四つ下の子で、キックボクシングをやってた中学生だったはず。体は小さいけど、中々に良いパンチを出してたね。まさかあの子が……』
喋りを中断して闘技場中央を見てみると、やや小柄ながら、見事な肉体を持つ青年が入場していた。
『間違いない、あの子だ!顔はそのままだけど、体つきが見違えるように立派になってる。』
入場し、硬い地面に素足で立つ青年。足周りの強さ、細めだがしっかりと付いた腕周りの筋肉、何よりも若年でありながら発達した後背筋に目が行く。
対戦相手は、ライオンの頭を持つ獣人。こちらも武器は持たず、己の肉体のみで戦うタイプのようである。身長は190近くあるだろうか、良く見ると構えは猫足立ちで体はやや半身に置いている。
『異世界の獣人族系の一派に、格闘技に類する戦闘術が存在するんだ。あの構えはシダール流戦闘術だったはず。彼はレイオ・サバナ、20戦無敗の戦士。私がもしこのまま闘技場にいたのなら、いずれは殺し合う事になる相手さ。』
『見るからに強そうだもんな。でかい体の人間ってのはそれだけで強いのに、技術の確立された戦術を覚えたとなれば中々に厄介だぞ。タケダ君、彼はどう戦うのかな?』
圧倒的な体格差がありながら、彼は臆した様子も無い。対するレイオの方も、鍛え上げた彼の肉体から手心はいらないと判断したのか、構えをとった状態を解かない。静かににらみ合う中、静寂を破る鐘が鳴った。
レイオが先に動いた。肩を突き出し、強く踏み込むショルダータックル。これを彼はダッキングでかわし、右ローキックを放つ。レイオはローを体を浮かすようにしてダメージを逃がした。同時に右足を掴み、体を引き寄せて頭突きを見舞う。
タケダはそれを左肘で迎撃、レイオの額を切り裂いた。負けじとレイオは右足を掴んだまま彼を持ち上げ、地面に叩きつけた。背中から落ちる形になったが、しっかりと受け身をとっていたタケダは、足を抜いてレイオの首辺りを蹴って脱出、再びスタンド状態に戻った。今日の他の試合が一瞬の決着であるのとは対照的に、攻撃の応酬が続く展開となっていた。
『強いな、互いに。だが、ダメージはタケダ君の方が大きいな。見た目じゃ額が切れてるレイオが負けてるように見えるが、脳にダメージがいってる様子がないから、受け身を取ったとは言え、地面に背中を打った彼の方が少々不利かな?』
攻防を見た山賀がそう分析する。路上や硬い地面における投げ技やタックルのテイクダウンの危険性は言わずもがなである。それこそ受け身を取ったとして、肺の空気が抜けるような衝撃が来る。タケダはレイオがマウントを取る前に足を胸に突き出して難を逃れたが、ダメージは確実に負っているようだった。若干息が荒い。
『だが、タケダ君は諦めちゃいない。レイオへの対処を変えて来たぞ。』
タケダは蹴りを一旦控え、パンチによる攻撃に切り替えた。シッシッと呼吸を吐きながら確実にジャブとストレートを入れて行く。更にレイオの額へと確実にパンチを入れ、出血を促すように攻めていく。
『中々良いパンチのコンビネーションだ、一発一発は重くないものの、着実にダメージを負わせている、成長しているな。』
プロボクサーである功用を感嘆させる程のパンチング技術を以て、レイオを懐に入れさせない。レイオは攻めあぐねていたが、一発一発の威力が少ない事を見抜き、被弾覚悟で懐に飛び込んでいった。
しかし、それはタケダの作戦だった。飛び込んできたレイオの首に組み付き、タケダは首相撲状態を作り、渾身の膝地獄を浴びせる。レイオは巨体故に打たれ強い為、首相撲を解こうと足掻くが、タケダはここが攻め時と膝を打ち付け続けた。レイオの顔は血まみれ、顔面骨折に陥り、レイオは力尽きた。終了の鐘がなり、歓声が上がった。タケダはそれに応えるように拳を突き上げる。
『しゅごい……あんなに大きな体の人を倒しちゃった……』
『ああ、本当にな。ただ、快勝って訳じゃない、ダメージが残ってるはずだ。アル、山賀君、彼の控え室に行こう。』
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竹田は経緯を説明すると、チャイレイは彼を保護し、タイ人の集まるコミュニティに竹田を匿った。竹田はそこで本場のムエタイを学び、練習に打ち込んだ。この間に功用のジムにパンチ技術を学びに来ている。中学を卒業する頃、チャイレイはタイへ帰国する事になったのだが、その時に竹田は一緒についていき、ムエタイ修行を一年間敢行。その後帰国した後、彼はストリートファイトに明け暮れる事になる。
帰国しても帰る家には憎き両親、学校に行けば憎き同級生しかいない、そんな彼が行ったのがストリートファイトと言う名のいじめ返し。虐められた相手を誘い出し、再起不能に陥れる。そして半グレ系の悪をぼこぼこにした結果、ヤクザ達に狙われるようになり、それらから逃げつつ各個返り討ちにしながらとある地域のどや街の宿に潜伏している最中に、こちらの世界に引き込まれた。
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漸くヤクザから逃げきったと息つく間もなく、こちらの世界の鑑定士により、屑スキル持ち、無能認定を受け、奴隷落ちを言い渡された。その時、姫と名乗る者や鑑定士のゴミを見るような目が両親や苛めっ子のそれとかぶり、いつか復讐する事を誓いながら連れて行かれたのだった。
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僕は奴隷商に売られた先の商人に、闘技場決闘者としての才能を見出だされ、闘技場でこうして戦い、名を売る事にした。今日の対戦相手レイオ・サバナはかなり危なかったものの勝利した。
著名な決闘者を倒した、ファイトマネーも凄まじいから、これで奴隷から解放される。しかし解放された後は?ここは日本ではない、文明もどんな感じか検討もつかない、はてさてどうするか?そう思っていた時、三人の人物が控え室に入って来た。
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『やあ、竹田憲作君だね。覚えているかい?ワジマジムの川島功用だよ。』
『ワジマジムの……ああ、あの時のスパーリングしてくれたお兄さんですか!はいっ、覚えてます!』
竹田は功用の事を覚えていた。中学生がプロボクサーとの生のスパーリング、普通は危険なのでやらせないのだが、竹田の熱い希望に快く応えたのが功用だった。保護者であるチャイレイが見守る中、ウェルター級のニューウェーブとして鮮烈デビューした功用がしっかり相手してくれたのだ。竹田は幼い頃からの辛い経験があるからこそ、手を差し伸べた人に対しての恩義を忘れない。
『まさかこんな異世界で貴方と出会えるなんて……所でそちらのお二人は?』
『私は山賀治郎、君と同じ決闘者さ。』
『山賀さん?!ここの最強戦士ですか?!』
『はじめまして、わたしはアルクルスといいます、タケダしゃん、強いでしゅね!ぜひタケダしゃんもわたしの決闘者になって下しゃい!』
『かっ、可愛い坊やだね……え?決闘者にって……僕に?いいの?』
『俺達もアルの下で決闘者さ。』
竹田は呆然としながらも、三人を見た。目の前の可愛らしい少年が、騎手爵家の当主で、決闘者を探している事、そして当主でありながら肩身の狭い思いをしている事、それらを聞いた竹田は、アルの姿に幼き日の自分の面影を重ねていた。
『小さな子を不幸な目に合わせるなんて許さない……アルクルス殿、僕は、竹田憲作は、貴方と共に展覧試合に出場し、僕をこの世界に引き込み、奴隷にした姫達への復讐を完遂します、よろしくお願いしますね。』
ナックモエ(ムエタイ戦士) 竹田憲作 18歳
身長163cm 体重59kg
ムエタイ+キックボクシング(古式ムエタイも少々)
戦績 ストリートファイトで少なくとも百戦以上勝利
タイでの戦績:10戦7勝3敗(5KO)
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誤字が酷かったのでちょいと訂正しました。スパーリングをスパークリングっておい……しっかり見返してみると設定ガバ過ぎて……
一話辺りの文字数はどの位がいいですか?
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1000字程度でよかよ
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2000から3000字程度は欲しい
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3000字から5000字は無いとね
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5000字以上は書きやがれ