新たな
白骸を身に纏う双頭の龍のような外見、上昇負荷など意に介さず、その他諸々のスペックから推定される危険度は脅威の
一先ずは主要な探窟家に、オストガロアに対して刺激を与えないよう、可能な限り情報収集をするよう指令を送ったが、仮に、仮にオストガロアが地上に襲来としたら。
ただでさえ、主戦力となるであろう、英雄の白笛の内、
頼みの綱となるのは、黎明卿、そして、現在の白笛では古参の部類に入るベテラン只1人。
「オストガロア、ねー」
あぁ
……ライザ、君も後数ヶ月は地上にいれば、こんな楽しいイベントに恵まれたろうに。
「本当に、度し難い」
久々に、長い旅路になりそうだ。
いる。私のま上。この足音は“タマちゃん”かな。
両腕を、音をたたせないように掘り進めさせて、上を歩く何かに合わせる。
今。
思い切り地面から飛び出させる。肉に食い込む、暖かくて柔らかい感覚、完全に
ジタバタもがいているのは、私の予想通り、やっぱりタマちゃん__タマウガチだった。今日で12匹めだ。
巨人の盃に来てから、私は地面の中に潜って生活している。そうすれば、怖いボンドルドに見つかることもないし、他のいきものに気づかれることもないから、安心してお腹を満たすことができている。
思い切り地面に引き摺り込んで、私の顔の前に持っていく。とげとげを逆立ててよわよわしく威嚇している。なんて美味しそうなんだろう。
口の腕で抱きつくようにして、棘ごと口の中に収めて、一気に噛み砕く。すると、タマちゃんから溢れたまっかな血が私の顔を染めて、にくがぴくぴくする生暖かい感覚が気持ちいい。
私は大きいから、タマちゃんだと食べ切るのに30秒もいらない。あっという間に食べきって、このまえのたたかいで裂けて、広がった口から棘を吐き出す。
けぷっ。
これは両腕に青い汁でつけておく。タマちゃんの棘には毒がある。これを利用しない手はない。
青い霧が体から、口から漏れる。どうやらあいつにやられたこの傷口はもう治らないらしい。意識すればとめられるけど、四六時中それができるわけでもないから、あきらめてたれながしている。
……ここも見納めだし、自分の目ではっきり見よう。
ヒレを動かして、トコシエコウを押し退けて地上に出る。そして、頭にかぶっている骨を押し上げると、いつ見ても綺麗な、いっぱいに広がった盃に、温泉が溜まって、湯気がのぼる光景が広がる。
顔がしめる。それは青い霧のせいなのか、湯気のせいなのだろうか。
ここに来ていく数日。私は次の階層に行く。
冒険だ。あと、ボンドルドから逃げるために。
第三層__大断層には、縦穴しかなくて、原生生物がいる以外にほとんど何もないっていうのはしっているから、私がめざすのは第二層。
木が逆さにはえているらしい。あぁ楽しみ。どんな光景なんだろう。どんな食べ物があるだろう。
くふふ、うふふ。
さあ、早く行こう、そうしよう。
タマちゃん乱獲祭