「……」
私の部屋の匂い。
なんだ、
体の節々が痛い。あぁ全く、最近は昔を思い出すことが多すぎていけない。体を起こすことができないなんて久しぶりだ。
「無理にせんでいいよ、オーゼンさん」
ザポか。ベッドのそばの椅子に腰掛けていて、随分表情が優れていないじゃないか。
くそ、距離感が掴めない。
「……オースは」
「あんたが頑張ったお陰で、全壊とまではいっておらん。犠牲者も最小限に抑えられたじゃろう」
「……そうかい」
別に守るつもりもなかった。有象無象の死なんて、どうでもいい。
「気を悪くするような言い方をしてしまったの」
「別に……あ」
いや、一つあった。一番気になっていたことが。
「
なぜ、目を逸らす。
あぁ、右腕が痛い。いや、もう
あぁ、度し難い。度し難い……
東西南北、中央区、全区、特に、出現区域である西区の被害が抜けて甚大。全区域の家屋、建造物になんらかの損害があると予測され、青い粘液による土壌の汚染も懸念される。
死者、行方不明者は、現状、全区合わせて10013人であり、今後さらに増えていくと予測される。また、青笛以上の探窟家に犠牲者が多数。今後の探窟作業に影響があると予測される。
出現した原生生物、オストガロアは、不動卿“動かざるオーゼン”の奮闘によりアビスに落下。消息不明。
「あの日、街は一夜にして消えた」
「大穴の側で共に暮らした仲間たちも」
「生まれたばかりの幼子も」
「みんな奪われてしまった」
「何の因果か残されたわしは、ただ一つの望みを抱いて生きてきた」
「誰でも良い。どんな外道な方法でも良い」
「オストガロア……奴を、文字通り骸に変えてくれ」
ア、ア。
お前のせいだ。
足りない。
生まれ故郷を破壊した。
いくら食べてもうまらない。きもちよくならない。心のうろ。
我等を貪った。
苦しい。むなしい。
お前はこれからも奪い続ける。
もっと食べたい。食べたくない。
奪い続けろ。それがお前。
おなかがすいた。
怨嗟に苛まれながら、自ら憎しみの炎に薪をくべるおろかもの。
いらない、もういらないから。
いとおしい我等の主
もう何にん食べたとおもっているの。
如何なる状況でも、我等はお前を助けよう。
もういらない。まだ欲しい。
欲しい。
欲しい。
欲しい……
……
だれか、いないの。
誰もよりつかない。わたしからにげていく。
手を伸ばしたらうばってしまう。
さみしい。
さみしい。
わたしにかまってよ。
わたしに、よりそって。
なんて、自分勝手ないきものなんだ、
これで原作に入ります。
ちなみに、作中の老人の言葉は、「モンスターハンターダブルクロス」において有名な、とあるクエストの依頼文を多少変えたものです。
メイドインアビス、第二期がついに始まりましたね。初手から飛ばしてて笑いました。