架空原作TS闇深勘違い学園モノ   作:キヨ@ハーメルン

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閑話 ニーナ・サイサリスという少女 Ⅰ

 ニーナ・サイサリスが城壁に磔にされた日から、暫く。

 魔王軍は予備戦力を使い果たしたのか、その動きを消極的なものへと変化させており。散発的かつ小規模な威力偵察こそあるものの、これといって大きな侵攻に晒されていない学園は穏やかな日々を享受していた。

 

 最初のうちはピリついた雰囲気や、あるいは陰鬱とした気配のあった各授業も、今やどこぞのお喋りクソ女がボンクラ教師達の枠を――真面目に授業計画を練っていた一人を除いて――あの手この手で片っ端から奪った事もあり、ただ眠気を誘うだけの時間となったといえば、その平穏具合を察せられるだろう。

 

 何とも腑抜けた、あるいは平和な日々。

 今日もまた、そんな代わり映えのしない日が一通り終わり、これから寝静まろうかという学園の一角で……珍しい事に、姦しいお茶会が開かれていた。

 主催者はアリシア・ドーントレス。メイドとしてサーシャ。手伝いとしてユウ。そして招待客は……悪名高い吸血皇女。レナ・グレース・シャーロット・フューリアス。その人だった。

 

「先ずは挨拶を。ご足労いただき感謝しますわ。レナ生徒会長。いえ、レナ・グレース・シャーロット・フューリアス皇女殿下とお呼びした方が?」

「んー……呼んでくれてありがとう。アリシア・ドーントレス。レナの事は生徒会長の方で通してくれると嬉しい。帝国はもう無いから」

「これは失礼を」

「いい。言わないと、分からない事だから」

 

 自分はもう皇女としての権力も、責任も無い。そう無表情のまま穏やかに言い切ってみせるレナに、アリシアは内心、その評価を改めていた。相手が吸血鬼であれ、会ってみなければ人となりは分からない物だと。

 

 ――入学式でも見ましたが、案外普通の……いえ、可愛らしい方ですのね。表情筋は死んでいらっしゃるようですが。

 

 噂通りの怪物なら、ああも穏やかな顔は出来ない。もっと強欲さが顔に出るはず。そう心の中で納得しつつ、アリシアはレナと共に席に着きつつ、サーシャに紅茶を手配させる。略式とはいえ、お茶会の始まりだと。

 ……完璧メイドといっていいサーシャの動きが一拍以上に遅れたのは、他ならぬアリシアがこのお茶会が穏やかな物になる確率は低いとみていたからだ。何せこの血塗られた学園、その生徒会長であるレナには良くない噂しかない。生徒の生き血を吸っているだとか、日夜血肉をむさぼっているだとか、両親を殺して帝国を滅ぼしただとか……噂の中では恐ろしいバケモノか何かの様に言われているのだ。

 

 入学式での彼女の姿。友を心配し、その看病を理由に暫く誰の目の前にも現れなかった事実。……それらを加味してもなお、噂の方が勝ってしまう程の、恐ろしい話の数々。

 事の真偽を確かめてやる。そんな思惑が少なからずあったお茶会は、しかし、目の前でサーシャから紅茶を受け取る吸血皇女に、そんな雰囲気は全く無いせいで穏やかな物になってしまいそうだった。

 

 勿論、あれが擬態の可能性もあるにはある。だが……王都の社交界に出て、保身だけは一流の腐敗貴族と舌戦を繰り広げた事もある武闘派貴族令嬢として、ドーントレス辺境伯の娘として、彼女はその可能性を切り捨てた。これが擬態なら大した物だと。

 一方で、ユウと共にサーブを勤めるサーシャは……元の仕事柄か、鋭敏に、レナの怪物性を嗅ぎ取っていた。どこぞのケモミミお喋りクソ女よりも遥かに効く鼻で。

 

 ――血の臭い……僅かですが、染み付いていますね。

 

 当然、レナから本当に血の臭いが漂っている訳ではない。だが、サーシャはその鋭敏過ぎる感覚から、眼の前の吸血鬼が血を全く取っていない訳でもない事に気がついたのだ。

 誰彼構わず殺している程ではないにしろ、この吸血鬼は誰かの血を吸っているぞと。

 それを敬愛するお嬢様に伝えるのに……言葉は要らず。ホンの一瞬。レナが紅茶に視線を移したその一瞬で主従はアイコンタクトを済ませる。貴女はどう見ました? という問いに、警戒は必要かと、と。

 

「――どうですか? レナ生徒会長。お口にあえばよいのですが……」

「レナでいい。アリシア・ドーントレス。紅茶の味なら、悪くないと思う」

「ではわたくしもアリシアで、レナ。我が家の紅茶がお気にめされたのなら幸いです。サーシャは紅茶を入れるのは上手いんですよ……良かったら、茶葉をお渡ししましょうか?」

「ん、いいの?」

「えぇ、どうぞ」

「ありがとう。……ニーナに、入れてもらう」

 

 ニーナ、と。その名前を口にした瞬間、パッと花が開く様に笑みを浮かべたレナに、一瞬、アリシアは呆気に取られてしまった。見惚れた、といっても良いだろう。今までずっと無表情だっただけに、その表情の変化は強烈に過ぎたのだ。

 その変化の原因は、言うまでもない。

 

 ――やはり、相当仲がよろしいんですのね……私とユウ程度かと思ってましたが、このアリシア・ドーントレス。訂正しますわ。

 

 まるで私とサーシャの様です。そう内心で最大級の例を上げ、アリシアはドーントレス家の淑女としてではなく、ただのアリシアとして笑みを返す。深い親友を持つ者が、そう悪い人間であるはずがないと。

 そう一人のお嬢様がレナの人物評価を締め括ってしまい、その心中を察したメイドがそっとため息を吐く中、ニーナの名前に、今学園で――本人の意思とは無関係に――最も注目度の高いだろう人物の名前に、最も強く反応してしまったのは……ユウだ。

 

 ――凄いな、ニーナ先生。皇女様と仲が良いなんて……

 

 メイド服ではなく執事服を――抗議の末なんとか――着た少年は、サーシャの隣でぐっと拳を握り締める。先生は凄いのに、それに比べて自分は、と。

 あの日、颯爽と少年を救い、生きる術を、生きる意味を、そしてドーントレス家の騎士という新たな繋がりを少年にくれた少女は、少年からして先生と呼ぶに相応しい人物だった。仮に日々の授業――戦い、そして生き残っていくのに必要な知識を教えてくれるが、順番がデタラメな為に理解が出来ず寝てしまう者も多い――が無くとも、少年は少女をそう呼んだだろう。歳に似合わない大人びた雰囲気のあるあの少女の事を、先生と。

 だが、しかし。少年はただの生徒になる為に、生徒であり続ける為に、ここに来たのではない。ドーントレス家の騎士となったのも、この学園で必死に勉学に励むのも、全てはあの日の恩を返す為。あの少女の、いつもたった一人で戦う少女の力に成りたくてここに来たのだ。ところが、その場所には既に他の少女が居て……いや、その事に文句を言いたい訳ではない。ただユウは、ユウは、いつまでも足踏みしている自分が、許せなかった。

 少女の胸に風穴が開けられ、生死の境をさまよい、一生残ってしまう大きな傷跡がつけられているときに、雑兵相手に苦戦していた自分が、何よりも。

 

 ――もっと、もっと強く……!

 

 強くなりたい。この学園の誰よりも、強く!

 そう炎を燃やす少年を見ていたのは、メイドが一人だけ。そしてその彼女もその炎には見覚えしかなく、なんなら手を貸しても良いと、そう止めるどころか応援するつもりであったのは、誰にとっても幸いでしかなかった。敬愛する誰かの為に強くなりたいと願っているからこそ、その場を許したのだと。

 

 そう各々が各々の思いを胸にしている間にも、時間は流れ。お茶会はゆっくりと解散の方向へと流れていく。各々の成果を手の内に残しながら。

 

 アリシアはレナが危険な怪物ではない事を確信し、そんな彼女を含めた生徒を冷遇、屠殺するばかりの学園の意義……延いては守るべき王国への疑問を持ち。

 サーシャはそんな主にため息を吐きながら、しかし死ぬまで付き添う事はとっくの昔に既に決めており。

 ユウは自身の不甲斐なさを改めて痛感し、より一層勉学と訓練に励もうと決意を新たにする。二度と――冗談といえどもメイド服を勧められる様な――女の子に間違われてたまるかと、炎を燃やして。

 そして、レナは……

 

 ――悪くはない、かな。けど……

 

 アリシア、サーシャ、ユウ。いずれの人物も悪い人間ではないのだろう。それはレナも分かっている。しかし、先祖返りの吸血鬼として高い能力を持っているレナは、皇女として人を見る目を真っ先に鍛えられた少女には……分かってしまうのだ。

 恐怖、警戒、嫉妬。三人が三人、レナに良くない感情を持っている事が。それを、責める気にはなれない。レナがレナである以上、元皇女と吸血鬼という二枚看板を下ろすに下ろせない以上、そういう感情が鼻についてしまうのは、もうどうしようもない事だった。運命だと言っていい。……たった一人を除いて。

 

 ――ニーナ……会いたいな。今日も行ったら、迷惑かな?

 

 ニーナ。ニーナ・サイサリス。

 レナ・グレース・シャーロット・フューリアス元帝国第一皇女を、そして恐るべき先祖返りの吸血鬼を、欠片も恐れないたった一人の……友達。

 恐怖、警戒、嫉妬、憎悪、憤怒、侮蔑、嫌悪、殺意……皇女という名の、子を孕む道具として。吸血鬼という名の、殺すべきバケモノとして。今まで多くの人々からぶつけられたそれらを、何一つ、どれ一つ、ホンの僅かな悪感情すら見せずに、レナをレナとして見てくれた少女。無邪気に、どこまでも純粋に、憧れの人に会えたと。可能なら力になりたいと、友達になりたいと、レナの事を知りたいと……そう願ってくれた、そう接し続けてくれる黒狼族の少女。

 レナは彼女を食い殺そうとしたときもあったのに、それでも怖れず、レナと向き合ってくれた……そして今では、血を吸わせてくれすらするたった一人の“可愛らしい”女の子。ニーナ・サイサリス。レナが思うのは、ただ彼女の事だけだった。

 

 やはり、誰であれ、ニーナの代わりにはならないのだと。

 

 王国で一番良識のある貴族だと言われるドーントレスの一人娘であれ、そのメイドであれ、騎士であれ、レナの理解者には程遠い。

 レナには、ニーナしか居ない。そう改めてニーナの事を思う少女の想いが……届いたのか? コツン、と。足音が響くと同時、軽妙な軽口が飛んでくる。最早学園に居る全員が耳ダコになってしまった声で、おやおやおや、と。

 

「レナが来ないから暇潰しに夜の学園を歩き回ってみれば、私抜きでお茶会かい? ずいぶんと寂しい事をしてくれるじゃあないか。アリシアにサーシャにユウ。そしてレナ。三人と一人……ふぅん? これは、もう少し感情的になった方が良いのだろうかねぇ? アリシア・ドーントレス? 私は故郷で流行っていた演劇の登場人物と違って、ちゃんと理性という物があるのでね。いきなり灰皿で殴る気にはなれないのだが……」

 

 魔法の灯りを伴いながら、あくまで軽い調子で……しかし、意訳すれば火曜日のサスペンスドラマの犯人役になりそうだと――ブチ殺してやろうかと――ブラックジョークを飛ばしてくるのは、言うまでもない。お喋りクソ女。ニーナ・サイサリスだ。

 そして、そんな彼女のピンッと立ったミミはアリシアとレナにそれぞれ振り分けられており……友達が来てくれて嬉しいばかりのレナと違って、アリシアは思わず冷や汗をかくところだった。ニーナの、隠しきれない怒りを感じてしまって。

 そんな彼女の内心を知ってか知らずか、ニーナはお喋りを止める事なく、しかし、と言葉を繋げる。声のトーンを、一段落としながら。

 

「説明というのが欲しくもある。なぜ、王国貴族である君がレナを一人で呼び出しているんだい? 王国貴族の、君が」

「ニーナ、先生……いえ、先生をのけ者にした訳ではありませんわよ? ちゃんとこの後……」

「別に私とお茶会を、かね? その誘いは頂いておこう。アリシア・ドーントレス。喜んで参上するとも。いつになるかは分からないが、そのお茶会を楽しみにしていよう。君程の人物ならば臭みを消して優雅さを演出できると確信しているよ……王国ただ一家の良識派さん?」

「ッ……先生、わたくしは!」

 

 表面上、ニーナはさほど怒っていないようにも思えた。レナの肩に手をのせる彼女は、ずっと微笑んでいるのだ。怒っているはずがない。

 ……本当に?

 もしニーナに答えを聞けば、完璧な笑みを浮かべて教えてくれるだろう。笑顔とは、本来攻撃的なものであると。

 

「何かな? アリシア・ドーントレス。あぁ、言わなくていい。分かっているとも。君が君としてここに居る以上、ドーントレス辺境伯から何か頼まれ事ぐらいされているだろうし、君自身確かめずにはいられない事がある事も分かっている。だが、そう……私の生徒の中で一番優秀な君らしくないと、普段授業を受けている君と今の君は全く違う様に見えると、そう言っているんだ。……これ以上言わなくても、分かるね? アリシア」

「……はい。ニーナ、先生」

「よろしい。流石はアリシアだ。……ふむ。このクッキーは既製品か。既製品だね。甘さ控えめ、素材の味が良く出ている素朴な味だ。悪くない。品質もそう悪くはないのだろうね?」

「当家の、お抱えの店から持ってこさせました」

「素晴らしい。その辺の街や村では食べられない味という訳だ。とはいえ、貴族が食するにはいささか甘さが足りない気もするが……まぁ、私の勘違いだろうね?」

 

 パキッと。クッキーを前歯で半分に割ってモゴモゴと食べ、残った半分を物欲しそうな目をしていたレナへと分け与えるニーナ。その話は表面上、表面上は至って普通の会話にしか聞こえない。だが、しかし、聞くべきものが聞けば分かるだろう。その内容が……皮肉に満ちている事にッ!

 皮肉がない瞬間なんぞアリシアと、そう名前だけを呼んでいる瞬間だけ。それ以外は全て皮肉! 嫌味! こき下ろし!

 京都人……いや、この場合は英国人めいた圧倒的射撃弾幕に、アリシアは内心でニーナの評価を上げざるを得なかった。死霊術師や先生、人間としての評価は高い方だったが……ここに来て、ニーナ・サイサリスは宮廷文官としてやっていけるだけの知性を見せてきたのだ。

 

 ――お喋りな方だとは思っていましたけど……!

 

 世の中には批判や怒り、要求等を正しく言葉にせず。ただ相手に察して貰う事で言質を取らせないまま話を進める……甘えと無責任から来る不可思議な技術がある。一般では面倒臭いだけで、嫌われる要因にしかならない技術。

 しかし、政治を含めた上流階級の世界では一転。それは必ず必要な技術なのだ。自己保身を図るには最低限必要な技術であり、作業工程を削って円滑に話を進めるのには必須の技術でもある。

 

 言質を取られて罠にかけられない為に。

 机の下で相手の足を蹴り飛ばす為に。

 そして何より、相手の知能レベルが自分と一致しているかを探る為に。

 

 皮肉を含めたその手の技術というのは極めて便利な物であり……そして、攻撃的な物でもある。

 ニーナが今まさに、そうした様に。

 流れの死霊術師がそんな技術を会得する機会に恵まれるとは思わない。ならば、彼女は本当は……いったいどこから来たのか? 彼女の故郷は? その出自は? 以前の職業は? 他に何を隠し持っている?

 そうアリシアの脳ミソがフル回転している間もニーナの――言いたい事は言ったのか、トゲが取れた――お喋りは続いており……あっという間に、ニーナはレナを連れての撤退準備を終わらせてしまっていた。誰にも止めれられない、完璧な流れで。

 

「では、アリシア。レナは私が送らせて貰うよ。少し仕事の話が立て込んでいてね……」

 

 まさか、仕事の邪魔はしないよなぁ? そう言外に突かれては、ただのアリシアとしては頷くしかない。

 サーシャに鋭い視線を送られながら、あるいはユウが状況がよく分からないと言わんばかりに視線をさまよわせる中、ニーナはレナを連れて歩き去っていく。

 二人、ピッタリと肩を寄せ合って。まるで恋人の様に。

 

「……妬けちゃいますわね」

「大丈夫ですか? お嬢様」

「大丈夫です。わたくしもまだまだ若輩者だった……そういう話ですから」

 

 ニーナの皮肉は多岐にわたったが、その先は全て一箇所に向けられていた。

 レナへの配慮が足りてないよ、アリシア……と。

 配慮が足りていないのは、当たり前だ。アリシアはレナが吸血鬼としての本性を少なからず見せると思っていたし、その度合い次第では――入学式の様子からそこまではいかないと思っていたが――学園を飛び出してドーントレス本家へと戻り、父、ドーントレス辺境伯に報告しなければならなかったのだから。

 

 レナ・グレース・シャーロット・フューリアスは、あそこで死なすべきだと。

 

 しかし、今やその必要は無くなった。というより、ニーナが来る前にはアリシアの中にその選択肢は無くなっていたのだ。ニーナが来た時点でアリシアは、例え父と敵対したとしても、レナの側につくつもりだったのだから。

 ただのレナを殺す必要は無く。また無害な彼女を殺すのなら、アリシア・ドーントレスはただのアリシアとなってでも、その凶行を止めて見せると。

 ただ、まぁ、いささか配慮に欠けていたお茶会だったのは事実であり……そして、何より。あれは予想外だった。

 

「ホント、妬けちゃいます」

 

 パキッ、と。普段食べている物より一段格が落ちるクッキーを食べながら、アリシアは肩の力を抜く。

 ニーナ先生があそこまで怒っていたその理由が、分かっていたから。恐らく本人も無意識なのだろう。ニーナはあくまでレナへの配慮が欠けていたアリシアへの叱責に終始していたのだから、間違いなく自分の本心には気づいていない。しかし、しかし、その大元にある感情は……

 

 ――全く、もう。馬に蹴られた気分ですわ。

 

 ドーントレス家の淑女として、絶対に味わえないだろう……燃え上がる感情。ニーナはそれに突き動かされていたのだと、アリシアはハッキリと見抜いていた。

 あれは……惚れた女が誰かにたぶらかされているのを見てしまった、しょうもない男の嫉妬だと。


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