「僕と契約して、魔法少女......」
恭介「君は皆んなにいじめているのかい?」
さやか「あ、遅かったじゃん。お兄さん」
まどか「お兄ちゃん.........」
俺が駆けつけると、謎のコスチュームをしたさやかと学生服姿のまどかが居た。
龍騎(お、遅かった..........)
さやか「あー、その......、何て言うか........。心境の変化と言うか....」
龍騎「..........クソ!」
まどか・さやか「「!?」」
俺は壁に思いっきり頭突きをした。額から液体のようなものが流れると、自分の血だと言う事が分かる。結局ほむらの言う通りだった.......。
まどか「お兄ちゃん!」
龍騎「........................すまん、今の出来事に受け入れられなかった」
さやか「.........ごめんなさい、あんなに言ってくれたのに...、裏切るような事をして........、でも私には......」
龍騎「もう良い.........」
さやか「え......」
さやかが申し訳無さそうにそう言うと、俺はまどかから差し出されたハンカチで頭を押さえな返事をする。
龍騎「別に怒っては無い......、上条の為に願いを使ったのも分かりきっていた......。前にも言ったが、自分の行動に後悔の無いようにして欲しい。どんな結末になってようがな」
さやか「お兄さん......」
龍騎「......詳しい事情は後だ、ちょっと.......、血が...........」バタッ
まどか「お兄ちゃん!?」
さやか「お兄さん!?」
俺は貧血になり倒れてしまった。そして気がついた時には既に翌朝を迎えていた。どうやらさやかが魔法で俺の頭の傷を治して、部屋まで運んでくれたのだろう......。
〜病院・屋上〜
恭介「〜♪ 〜♪」
さやか「本当のお祝いは退院してからなんだけど、足より先に手が治っちゃったしね」
龍騎「お前のお陰だけどな......」
さやか「..................まだ、後悔してる?私が魔法少女になった事に......」
学校が終わり、俺とさやかは病院の屋上でピアノを弾く上条の様子を影で見ていた。さやかが突然そんな事を言うと、俺は表情を変えず返答する。
龍騎「後悔は......、してるな。何も出来なかった自分の無力さを痛感させられたんだからな......。でも次はこうはいかない、今回の失敗を次に糧にする......、俺はこう見えて負けず嫌いなんだよ」
さやか「...............」
龍騎「................そんな顔はするなって、言っただろ?自分の行動に後悔の無いようにして欲しいって。お前が不幸にならない以上、とやかく言うつもりはねぇよ」
そう言ってさやかの頭を撫でると、ポケットから一枚の葉っぱを取り出して口に当てて吹きかける。すると綺麗な音色が響き渡り出す。
さやか「.......恭介のヴァイオリンも好きだけど、お兄さんの草笛も好きだな.....」
龍騎「音楽は良い......、人の心を癒せる偉大なものだ」
さやか「..................と言うかお兄さん、出禁食らってるんじゃ無かったの?」
龍騎「空気嫁バカさやか、それとバレなきゃ犯罪(?)では無いんですよ」
〜鹿目家・玄関前〜
マミ(き、来ちゃった.........)
龍騎「.......あれは」
帰宅していたらマミが自宅の玄関前に立っていた。彼女の手には学校用の鞄と白色の四角い箱を持っていた。
マミ(どうすれば良いのかしら......、他所の人の家何て入った事無いし、鹿目さん居るかしら......)
龍騎「人ん家の前に立ってもらうと困るんですけど」
マミ「!?す、すみません!......って龍騎さん!?」
龍騎「.........何してんの?」
マミ「あ、いやその........、こ、この間のお礼をしたくてですね......。ケーキを......」
そう言って恥ずかしそうにケーキを差し出すマミ、別にお礼なんていらないんだけどなぁ......。
龍騎「......ありがとな、良かったら家に上がっていけば?」
マミ「え?」
そう言ってマミは素っ頓狂な声を出す。そうか、こいつボッチだったから他人の家に上がった事が無いのか。
龍騎「多分まどかも帰ってきてる筈だし、皆んなでケーキ食おうぜ?」
マミ「い、良いんですか?」
龍騎「通報されなきゃ問題ないよ」
そう言って俺は玄関を開けるとマミも入ってきた。
龍騎「たでーまー」
マミ「お邪魔します......」
まどか「お帰りお兄ちゃん、......何でマミさんが?」
すると制服姿のまどかが出迎えてくれたが、マミの存在を知ると俺に聞いてきた。
マミ「お、お邪魔してます......」
龍騎「この間のお礼にってケーキくれたから皆んなで食おうぜ、って話しになった」
まどか「......あの時か...、じゃあ私の部屋に案内しとくね」
龍騎「そうしてくれ、流石に男部屋は不味いからな。俺飲み物持ってくる」
そう言ってまどかはマミを連れて部屋に向かうと俺は台所にある冷蔵庫から飲み物とコップを持ってまどかの部屋へ。そして部屋に入った時には中心には俺の部屋にあったであろう小さいテーブルの上にはマミのケーキが置かれていた。
マミ「えっと......、いきなり押し掛けてごめんなさいね。どうしてもあの時のお礼がしたくて......」
龍騎「お前が無事ならそれで良いだろ?」
マミ「それでもよ、あの時龍騎さんに助けてくれなかったら......、私は今頃......」
まどか「.........」
龍騎「......分かった、お礼は受け取る。それでお前が満足するならな」
マミ「!」
龍騎「ほら、ケーキ食おうぜ。ぬるくなっちまう」
まどか「そうだね、いただきまーす!」
先にまどかが先にケーキを頬張ると、俺も後に続いてケーキを口に入れる。にしても美味いなこのケーキ、全部手作りなんだろ?将来マミの旦那にやる奴は幸せもんだな」
マミ「......///」
まどか「お兄ちゃん?」
龍騎「ん?何?」
まどか「声に出てたよ?」
龍騎「.........え?」
マミ「.........///」
何やってんだ俺はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
龍騎「あ、いやその.......、す、すまん!気を悪くした!」
マミ「い、いえ......、お気になさらず......///」
俺が謝まり終えると、俺の分のケーキが跡形も無く消滅していた。
龍騎「あれ!?俺のケーキは!?」
まどか「お兄ちゃんが食べたんでしょ」
龍騎「何でお前の頬にクリームが付いてるの?」
まどか「さっき食べ終えたの」
龍騎「お前とっくに完食してただろ」
まどか「お兄ちゃんが食べたの、良い?」ハイライトオフ
龍騎「アッハイ」
ちくしょう......、まどかが怖ぇよ......。
マミ「そ、そういえば昨日の暁美さんとの話しはどうなったのかしら?」
話題を昨日の暁美との会話に持ち掛けるマミ、流石のまどかもうんうん、と頷いていた。俺は一度咳払いをして、二人に説明する事にした。
龍騎「まどか、マミ、これはお前達にも関わる事だ。特にマミはとても受け止められない事実を知る事になる。無理せず限界と思ったら止めて貰っても良い、途中で休憩を挟む」
マミ「...................分かったわ」
龍騎「................率直に言うと、俺の憶測が当たった」
マミ「え................」
まどか「それって...........」
俺が頷くと、まどかは顔を青ざめてマミは固まってしまった。
龍騎「......マミ、大丈夫か?」
マミ「...........えぇ、続けて」
龍騎「................まず、ソウルジェムの事だ。ソウルジェムが破壊された場合は魔法少女は死ぬ、それとソウルジェムが自分との距離が半径百メートルも離れると幽体離脱みたいになる」
まどか「やっぱり、ソウルジェムは一心同体だったんだ......」
マミ「.............」
龍騎「.......続けるぞ?次にキュウべえの目的についてだ」
まどか「キュウべえの目的?」
龍騎「キュウべえ、本名『インキュベーター』は宇宙の存命の為、魔法少女を魔女にしてその時に発生するエネルギーを回収するのが目的だ」
マミ「ちょ、ちょっと待って!?魔法少女を魔女に!?どうやって..................!?」
龍騎「気づいたようだな、つまりソウルジェムが濁り切ると魔法少女は魔女になる」
マミ「っ!!」
まどか「そ、それって!?」
龍騎「俺達が会ってきた魔女は魔法少女の成れの果ての姿......、それを倒してる俺やマミ、さやかは...........、最悪な言葉を使えば人を殺した事になる」
マミ「いやあああああああああああ!!」
俺の言葉がまずかったのか、マミは頭を抱えて叫び出した。俺は慌ててマミの側に近寄る。
龍騎「落ち着け!一回冷静になれ!」
マミ「出来る訳ないじゃない!!私は.....、魔女を...!人を殺したのよ!?」
龍騎「そう言ったら俺も同罪だ!倒してきた魔女の数なんか関係ない!それに言ったよな!?魔女になろうがゾンビになろうがお前が巴マミである以上、お前を受け入れるって!」
マミ「っ!」
龍騎「俺の言葉を聞いて受け入れられないのは分かってる、でも背けてはダメだ!俺達が出来る事は、これ以上魔法少女を増やさない事だ。それに解決策ならある」
マミ「.........え?」
まどか「そ、それは......?」
龍騎「.........今説明して何となく分かった気がする。まずお前だまどか、キュウべえの契約の阻止だ。あいつはまどかの契約を最優先に狙っている、それはまどかが他の魔法少女に優れているからだ」
まどか「私が......、優れている.......?」
マミ「じゃ、じゃあもし鹿目さんが契約したら......」
龍騎「まどかが魔女化になるのを待って、なったら御役御免。自分達はトンズラして、地球に残った人間達は魔女化したまどかによって殺される......、インキュベーターは宇宙の存命だけが目的だから人間達が生きようが死のうがどうでも良いんだよ」
マミ「そんな........、キュウべえ......、信じてたのに......」
龍騎「......あいつに聞いたら『聞かれなかった』と答えるだろうな」
まどか「お、お兄ちゃん!他に方法は無いの!?」
龍騎「.........あるにはある。最強の魔女、..............なんだっけ?えーと.......、ワ、
マミ「.........もしかして、
龍騎「そうそれだ!そいつをぶっ潰せば全てが終わる!」
まどか「でも、キュウべえと契約したらもう元には戻れないんだよね?」
龍騎「それなんだけどさ、可能性がゼロじゃない方法を思いついた」
マミ「本当なの!?」
まどか「な、何なのそれは!?」
龍騎「俺がキュウべえと契約して、今居る魔法少女を人間に戻す。契約した時の願いでな」
〜???〜
キュウべえ「いやぁ、まさか君が来るとはね」
?「こっちはマミが死にかけたって聞いて態々来てやったのに、まだ生きてたんじゃん」
キュウべえ「僕もあの時はもう駄目かと思ったんだ、それにこの土地には新しい魔法少女が居るんだ。と言っても、数時間前に契約したばっかりだけどね」
?「はぁ?なにそれちょぉムカつく」
キュウべえ「それだけじゃない、今回はイレギュラーも参戦してるんだ」
?「イレギュラー?」
キュウべえ「この土地の人間なんだけど、それは他の魔法少女と似たような存在......、いや、もしかしたら魔法少女を超える存在かもしれないね」
?「魔法少女を超える存在......」
キュウべえ「その者は男で、赤き龍を従わせる強力な相手だ。迂闊に動くとただでは済まされないよ」
?「ふーん......、赤き龍を従わせる男のイレギュラーか......。面白そうじゃん!こんな絶好の縄張りをみすみすルーキーのヒヨッ子やその赤き龍の男にくれてやるのもシャクだしねぇ」
キュウべえ「どうするんだい?杏子」
杏子「そんなの決まってるじゃん、ぶっ潰しちゃえば良いんでしょ?その子とその男を!」
ほむら「.........」
〜鹿目家・リビング〜
オートコナラーダレカノターメニツーヨークーナーレ! ハヲクイシバッテーオーモーイーキリマーモーリーヌーケ!
龍騎「もしもし.........、話したぞ。ちょっと取り乱したが大丈夫だ、今家族と夕飯食ってる所だ。.........了解した、伝えておく」
ほむらから掛かって来た電話を切り、リビングへ戻ると既に夕食の準備が出来ていた。
マミ「ありがとうございます。夕飯だけでなく泊めて貰って....,」
知久「気にする事はないよ、遠慮無く食べていってね」
詢子「そうそう、畏まらなくて良いんだぞ?」
タツヤ「マミー、マミー!」
家族の温かな対応に涙を流すマミ、今まで一人暮らしだったからな。無理も無い......。そう言ったら俺も前世ではこんな事味わって無かったもんな......。
龍騎(これが家族、か...............)
まどか「......お兄ちゃん?」
龍騎「ん?あ、いやすまん。ちょっとぼーっとしてたわ、早く食おうぜ!いっただきまーす!」
「「「「いただきまーす」」」」
それからマミを含めた夕食を堪能した。いつもより美味く感じたのは不思議に感じた。こんな幸せが続けば良いのに......。
龍騎(いや、続かせるんだ......、この幸せな時間を......、俺が守ってやる)
その言葉を心で呟きながら、この日を終えた.......。
どうもです。餡 子太郎です。
いかがでしたか?
杏子ちゃん参戦です。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。