転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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「やぁ!来てくれてありがとう!前回はさやかが救済に成功して、残すはワルプルギスの夜討伐だけだね!これから先どうなることやら........。それじゃあ行ってみよう!」

「僕と契約して、魔法少女........」

龍騎「お前感情持っても変わんないな」


奇跡を見せてやるよ

 

〜ほむホーム〜

 

マミ「..........佐倉さん、遅いわね........」

 

ほむら「................」

 

龍騎とさやかが戦っているその頃、ほむらはマミと杏子に自宅に招いたが、杏子がさやかの元へ駆けつけて行って既に一時間が経っていた。

 

ほむら(どうやら駄目だったみたいね........、流石の彼でも美樹さやかを救済するのは........)

 

心の中で諦めた言葉を言うと、玄関のドアからドンドンと叩く音が鳴る。

 

杏子「おいほむら!マミでも良い!早く開けてくれ!」

 

ほむら「!?」

 

マミ「佐倉さんの声ね........、何かあったのかしら?」

 

ほむら(........まさか)

 

ほむらが放心してる中、マミが玄関に向かい、ドアの鍵を開けては開くと、杏子が魔法少女姿で龍騎を背中に担いでいた。その後ろには目を赤くしたさやかも居た。

 

マミ「どうしたの?そんなに慌てて........」

 

杏子「話しは後だ!こいつの手当てを頼む!腹切られて出血も酷ぇんだ!」

 

マミ「!?わ、分かったわ!取り敢えず上がって!美樹さんも!」

 

さやか「........」

 

そして杏子が龍騎を運んで、ほむらとマミが集まっていた部屋のソファーに龍騎を寝かせてマミが魔法で傷口を塞いでいく。

 

ほむら(さやかが無事........?本当に彼女を救ったと言うの........)

 

ほむらは近くにさやかを見つめたまま固まってしまう。それもその筈、本来ならさやかはあの場で魔女になっていた筈なのに、今回は魔女にはならなかったのだ。これも鹿目龍騎というイレギュラーが現れてからこんな事になるのはほむら自身も予想はしていなかった。

 

ほむら(........いける、間違いなくいける!巴マミの生存、美樹さやかの救済、佐倉杏子の自爆も何もかも無くなった。後はワルプルギスの夜を倒すだけ........!絶好のチャンス、何としてでも勝ち取る!)

 

さやか「........何ニヤけてるの」

 

ほむら「!........何でも無いわ」

 

無意識にニヤけていたほむらをさやかが指摘すると、ほむらは慌てて元に戻る。そしてソファーの上に龍騎を寝かせたマミは龍騎に魔法で治療する。

 

マミ「........これで大丈夫よ、今はぐっすり寝ているわ」

 

ほむら「........助かったわ、今は彼が必要不可欠なのよ」

 

さやか「........その、ごめんなさい。迷惑掛けて........」

 

龍騎の容態を知ると、さやかが頭を下げて謝罪した。

 

杏子「........まぁ良いって、キュゥべえがお前が危ないって言ってたけどさ、何とも無くてこっちも安心してんだよ」

 

マミ「そうよ、私達は美樹さんの事本気で心配してたのよ?特に鹿目さんは今日私に相談に乗ってほしいって頼まれたぐらい心配してたのよ?」

 

ほむら「........私は別に心配はして無かったけど、貴女が居ないと今後に支障が出るから仕方なくよ」

 

龍騎「そう言うなよほむほむ........、素直じゃないなぁ........」

 

さやか・マミ「「お兄(龍騎)さん!?」」

 

龍騎が目を閉じたままほむらに言うと、さやかとマミが龍騎の側に駆け寄り、龍騎はゆっくりと目を開けると当たりを見渡す。

 

龍騎「........まさか此処に寝ていたとはな...」

 

さやか「お兄さん........、私........」

 

龍騎「もう良いって........、お前が無事ならそれで良い........」

 

そう言って龍騎はさやかの頭を撫でると、さやかは再び涙を流すと龍騎はゆっくりの身体を起こす。

 

龍騎「........んで?俺が居ない間、何話してた訳?マミや佐倉が居るって事は今後の打ち合わせでもしてたのか?」

 

ほむら「説明する手間が省けて助かるわ........、こっちに来なさい」

 

ほむらが中心のテーブルに向かうと、龍騎達も後に続く。そしてほむらはテーブルの上に置かれてある上空で撮ったと思われる見滝原の写真に指を指す。

 

ほむら「もう一度説明すると、ワルプルギスの夜の出現予測はこの範囲」

 

龍騎「その根拠は?」

 

ほむら「統計よ」

 

龍騎「........つまりお前は()()()()()の夜と何度か見てるって事か?」

 

杏子「ブッ」

 

ほむら「........()()()()()()の夜よ」

 

龍騎がわざと間違えると杏子は吹き出し、ほむらは表情一つ変えず訂正する。

 

龍騎「良いじゃん別に、ってかワルプルギスってダサくない?一層の事ヴァルプルギスにしようぜ?」

 

マミ「ヴァルプルギスって中欧や北欧で広く行われるイベントじゃ無かったかしら?」

 

龍騎「そうそう、それともバルバトスにする?」

 

さやか「バルバトスって?」

 

マミ「ソロモン72柱の悪魔の一体の事よ。『ゴエティア』では8番目に、『悪魔の偽王国』では6番目に記載される。30の軍団を率いる。爵位は『ゴエティア』では公爵、『悪魔の偽王国』によれば伯爵にして公爵であると言われてるわ」

 

杏子「おー、それカッコいいな」

 

龍騎「でしょー?絶対改名した方が良いって、その方がラスボス感が出るよね」

 

ほむら「貴方は真面目に聞けないのかしら?次おかしな事言ったら眉間に風穴開けるわよ?」

 

龍騎「はっはー、ごめん、ごめん、ごめええええええええたたたたたぁ!?分かった!本当に反省するから!だからナイフで脳みそを抉ろうとしないで!?」

 

周りがふざけ始めた事により、痺れを切らしたほむらが龍騎の額にグリグリとサバイバルナイフを突き付ける。そして龍騎が謝罪するとほむらは龍騎から離れると、サバイバルナイフをテーブルの上に置く。

 

龍騎「ごほっ、ごほっ........。さて、真面目にやりますか。で、最強の魔女って名乗ってるぐらいだから相当な奴なんだろ?」

 

ほむら「........えぇ、私達が束になっても勝てるかどうか...、正直怪しいわ」

 

龍騎「ふーん........、一応()()の練習でもしておくか........」

 

杏子「........何だよそのアレって?」

 

龍騎「ん?出来るか分かんないけど........、上手くいけば一撃で倒せるかもしれない」

 

ほむら「なっ!?」

 

杏子「はぁ!?」

 

マミ「!?」

 

さやか「えぇぇぇぇぇぇ!?」

 

龍騎の口から衝撃発言をすると、その場に居た魔法少女は声を上げる。

 

ほむら「........寝言は寝て言いなさい、ワルプルギスに倒せる技があれば苦労なんて........」

 

龍騎「上手くいけばの話しだ、ってか出来るかどうか分かんないしな」

 

さやか「そ、それってどんな技なの?」

 

龍騎「それはだな........」

 

「僕も教えて欲しいな、その技の事」

 

「「「「「!?」」」」」

 

謎の声が聞こえると、何処から入ってきたのか一匹の淫獣がやって来ていた。すると杏子がソウルジェムを手に取って、槍を突き付ける。

 

杏子「てめぇ........、何処から聞いてやがった、どのツラ下げて出てきやがった」

 

キュゥべえ「やれやれ、招かれざる客って訳かい?僕をゴキブリみたいに言うのやめてくれるかな?」

 

龍騎「いや実際そうだろ」

 

キュゥべえ「それよりも、僕は君たちに大切な話しがあるんだ」

 

龍騎「........言ってみろよ」

 

キュゥべえ「さっき暁美ほむらは五人が束になっても勝てるか分からないと言ったね。残念だけど、君達ではワルプルギスの夜は倒せないよ」

 

マミ「どう言う事?」

 

キュゥべえ「その原因は君だよ、暁美ほむら」

 

........()()()()()の夜が倒せないのはほむらが原因?一体どう言う事だ?

 

キュゥべえ「正式には鹿目まどかの『素質』だよ。魔法少女としての潜在能力としての潜在力は背負い込んだ因果の量で決まるんだ。一国の女王や救世主やら兎も角、ごく平凡な人生だけを与えてきた鹿目まどかにどうしてあれ程莫大な因果の糸が集中してしまったのか不可解だった」

 

龍騎「........何が言いたい?」

 

キュゥべえ「暁美ほむら、君は時間遡行者である事は間違い無い筈だ。君が時間を巻き戻す理由は『まどかの安否』だ。君は同じ目的で何度も時間を遡るうちに、彼女の存在を中心軸に幾つもの平行世界を螺旋状に束ねてしまったんだろう。この結果、絡まる筈の無い平行世界の因果線が全て今の時間軸のまどかに繋がってしまったとすれば...、彼女の途方もない魔力係数にも納得がいく。君が繰り返してきた時間、その中で循環した因果こ全てが巡り巡って鹿目まどかに繋がってしまったのさ」

 

ほむら「........まさか」

 

キュゥべえ「そう、お手柄だよ暁美ほむら。君が鹿目まどかを最強の魔女に育ててくれたんだ」

 

淫獣の衝撃発言にその場に居た魔法少女は顔を青ざめるが、肝心のほむらは膝をついてしまった。

 

龍騎「........ちょっと待て、何でお前がほむらがイレギュラーだって分かった?」

 

キュゥべえ「少し前にまどかと会ったらね、そのような事を聞いたんだ。そしてさっき僕が言った結論に至ったんだ」

 

龍騎「........つまり何だ?お前はほむらの行動が原因で()()()()()()()()が強くなったから勝てないって事か?」

 

キュゥべえ「そう言う事だね、それと()()()()()()の夜だよ」

 

龍騎「ふーん........、強くなるのか.................、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから何?」

 

「「「「「................え?」」」」」

 

龍騎の言葉に魔法少女組だけで無く、キュゥべえ諸共ポカンと口を開いたまま動かなくなった。

 

龍騎「悪いけど相手がどれだけ強かろうが、ぶっちゃけどうでも良い。要するにまどかを契約させなければ良い話しだ。それと()()()()()()()()()()()を倒せば全てが終わるんだろ?なら話しが早いじゃねぇか」

 

キュゥべえ「........君は本気で勝てると思ってるのかい?あのワルプルギスの夜を」

 

龍騎「勝てるか勝てないかの問題じゃない、勝つんだよ。ならお前の予想だにしない奇跡を見せてやるよ」

 

キュゥべえ「........君に出来るとでも?」

 

龍騎「前世で生き残れたのもある意味奇跡だ、ぶっちゃけ鬼神龍と比べれば()()()()()の夜なんて怖くも何ともないね」

 

キュゥべえ「........そんなに自信があるなら見せて貰うよ、君の言う奇跡を。やって見せなよ、鹿目龍騎」

 

龍騎「上等だ、何とでもなる筈さ」

 

ほむら(........何であんなに余裕な顔をしてられるの........?あれが鬼神龍の余裕だと言うの........?)

 

空気が益々重くなる中、キュゥべえは一仕事を終えたようにその場から去ろうとするが、龍騎がキュゥべえを止める。

 

龍騎「さやか、さっき使ったグリーフシード」

 

さやか「あ、そうそう」

 

さやかが使用済みのグリーフシードを龍騎に渡すと、ゆっくりとキュゥべえに近づく。

 

龍騎「ほれ、お前しか処理出来ないんだろ?」

 

キュゥべえ「そう言う事なら僕の背中に入れてよ」

 

そう言ってキュゥべえは背中を蓋のように開けると、龍騎は使用済みのグリーフシードを入れる。そしてキュゥべえの背中にある蓋を閉じた瞬間、龍騎はキュゥべえを捕まえる。

 

キュゥべえ「........何する気だい?」

 

龍騎「ついやっちゃうんDA☆ マミ、こいつを縛って吊るしてくれる?」

 

マミ「え?何する気?」

 

渋々マミは龍騎の言う通りにキュゥべえを拘束する。すると龍騎は鞄から愛用してるハリセンを取り出し、

 

龍騎「オラッ!」バシンッ

 

キュゥべえ「きっぷ!?」

 

全力でキュゥべえを叩いた。それは一回だけで無く何度も、愚痴を溢しながらハリセンを振る。

 

龍騎「君が!まどかから!離れるまで!叩くのを止めない!」バシンッ バシンッ

 

キュゥべえ「きゅぷ!?きゅぷ!?」

 

龍騎「ごほっ、ごほっ........。お前等もやれば?結構スッキリするぞ(暗黒微笑)」

 

そう言って龍騎はハリセンを差し出すと、魔法少女組はじっとハリセンに見つめ、やがて悪い笑みを溢すのであった........。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さやか「仁美ぃ!私の想い人を寝取りやがってぇ!!絶対後悔させてやらぁ!!何だったら超一流の有名人手に入れてやらぁ!!」バシンッ バシンッ

 

杏子「よくも騙してくれた宇宙人がぁ!!責任取りがやれぇ!!ついでに家族蘇生しろ!!(建前)後飯寄越せぇ!!(本音)」バシンッ バシンッ

 

マミ「何がお友達が居ないよ!?今こうしてお友達が居るじゃない!!後誰よ私の事デブだの豆腐メンタルだの好き放題言って!?人生ティロ・フィナーレしてやるわよ!?」バシンッ バシンッ

 

ほむら「まどかああああああああああああ!!今度こそ絶対に救ってみせるからああああああああああああああああ!!待っててえええええええええええええええ!!」

 

 

〜数分後〜

 

「「「「はぁ........、はぁ........」」」」

 

キュゥべえ「」

 

龍騎「あーらら、完全に伸びちゃってるわ。赤目だった目が真っ黒になってるよ」

 

キュゥべえ(新)「全く酷いよ、幾ら代わりがあるからって勿体無いじゃないか」

 

ストレス解消し終えた魔法少女が座り込むと、新しいキュゥべえがやってくる。俺は旧べえの拘束を解くと尻尾を持って振り回す。それにしてもキュゥべえボコすの気持ち良過ぎだろ!

 

龍騎「そんな固い事言うなよ、一匹ぐらい貰ったって良いじゃねぇか」

 

キュゥべえ(新)「だからって此方が困るんだよ、処分するから返してくれる?」

 

龍騎「ったくしょうがねぇな〜」

 

そう言って俺は旧べえを返そうとするが、直ぐには返さず鼻を擤んで、鼻水まみれの旧べえを返却する。

 

龍騎「はい」ポイッ

 

キュゥべえ(新)「..................やっぱり返さなくて良いよ。其方で処分してくれないかな?」

 

龍騎「返して貰わないと困るんでしょ?」

 

キュゥべえ(新)「........きゅっぷい」

 

観念したキュゥべえは自分の身体を処分すると、直ぐに近くにあったゴミ箱へ駆けつけてリバースした。そのままキュゥべえが何処かへ行ってしまうと、俺達も解散する事になった。




どうもです。餡 子太郎です。

いかがでしたか?

この物語も終盤に突入です。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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