転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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「やぁ!来てくれてありがとう!今回は少しばかり長いから楽しめると思うよ!それじゃあ早速いってみよう!」

「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

マリーン「おやおや、貴方もお好きですねぇ........」


貴方と出会え良かった

 

さやかの件から翌朝、俺とまどかはいつもの集合場所へと向かっている。出発する前に仁美から連絡が入り、どうやら今日は一緒に登校出来ないみたいだ。まぁどうせ上条絡みだろうな。

 

蓮子「お!やっと来た!」

 

集合場所に着くと、既に蓮子とメリー、さやかが待っていた。珍しく俺達より先に着いた蓮子とメリーに関心していた、毎回ギリギリに来る訳だし。

 

龍騎「珍しいな、いつも遅く着てるのに」

 

蓮子「私だって早起きは出来るんですよ!それにさやかちゃんの事もあるからね」

 

メリー「叩き起こしに来て良く言うわよ........、お陰で朝ご飯食べ損ねたじゃない........」

 

まどか「さ、災難でしたね........」

 

さやか「................ま、まどか........。この間はごめん........」

 

メリーの災難話しを聞くと、さやかがまどかに頭を下げて謝罪して来た。気のせいかさやかの目が涙目になっていた。

 

まどか「........ううん、私こそごめんね。何も考えずあんな事言っちゃって................」

 

さやか「でも、私はあんなに................」

 

龍騎「.....もう良いだろ?お互い謝ったんだからこれで終わり、これ以上は睨みっこ無しで」

 

蓮子「そうそう、こうやって仲直り出来たんだから良いじゃん」

 

さやか「........うん」

 

こうしてまどかとさやかの和解に成功すると、メリーが俺に聞いて来た。

 

メリー「そういえば、珍しくマスクしてるね」

 

龍騎「ちょっと風邪気味でな」

 

そう、今日はマスクを着用してるのだ。あまりにも咳が酷い為、迷惑が掛かると思いマスクをしている。

 

さやか「........もしかして、昨晩の事で?」

 

龍騎「いや違う違う、自業自得だから。よし、んじゃ行くぞ」

 

蓮子「それもそうだね」

 

それから其々の学校へと向かって行く。授業中ではなるべく咳を抑えながら授業を受ける、幸い今日は体育の時間が無いので少し安心した。そして昼休みとなり、飯を食べようとするが俺の席の前に蓮子とメリーが座って来た。

 

蓮子「ねぇ!ご飯食べよ!」

 

龍騎「........別に良いんだけどさ、俺が体調悪いの知ってるでしょ?」

 

メリー「でも食欲はあるんでしょ?」

 

龍騎「いやそれがさ........、本格的に悪くなって来た........」

 

そう言って俺は腕を枕にしてうつ伏せ寝になる。授業の途中から熱っぽさを感じていた。これ冗談じゃなくてマジもんですよ、頭がボーっとするんですよ。畜生......、前世では欠席無しの皆勤賞なのに........。

 

蓮子「........確かに顔色悪いね、保健室行く?」

 

龍騎「........確かに悪くなる前に行って........、ごほっ、ごほっ........!」

 

メリー「ちょっと大丈.......................、え」

 

俺が口を押さえて咳をすると、俺に駆け寄るメリーは俺の顔を見て青ざめた。それに口から血の味........、え?血の味?

 

メリー「........ねぇ、何で血吐いてるの........?」

 

龍騎「っ!?」

 

俺は慌ててマスクを外して急いで教室を出て行った。

 

蓮子「あ、ちょっと龍騎!?」

 

俺は今日を出て直ぐに保健室に向かう。最悪だ........、よりにもよってあいつ等に見られた........。俺は咳をしながらも保健室へと走って行った。

 

 

〜保健室〜

 

龍騎「................」

 

夢美「あら、貴方が来るとは珍しい」

 

龍騎「岡崎先生?」

 

保健室の扉を開くと、椅子には何故か岡崎先生が座っていた。物理専門の先生が何故保健室に........?

 

龍騎「........何で保健室に?」

 

夢美「保険の先生が休みで私が代わりにやってる訳。それで?具合が悪いの?」

 

龍騎「はい........、朝から風邪気味で........」

 

俺がそう言うと、岡崎先生が体温計を渡してくる。そして熱を測ったら案の定、37℃オーバーだった。

 

夢美「今日は帰った方が良いわね、親御さんに連絡するから........」

 

龍騎「あ、今両親は家に居ませんよ。母親は仕事、親父は高校時代の人とお茶しに行ってますから」

 

夢美「尚更呼ばなくちゃ駄目でしょ、今電話してくるから大人しく休んで........」

 

龍騎「岡崎先生!」

 

俺が少し大声を出すと、岡崎先生はビクッと身体を跳ねて振り向いた。俺でもびっくりしたぐらいだ。

 

龍騎「頼みます........、それだけは........」

 

夢美「........事情があるみたいね、連絡しない代わりに教えなさい。家族じゃ相談出来ないんでしょ?」

 

龍騎「........相談出来ないと言うか...、一部の人間にしか出来ないというか........」

 

夢美「................はぁ、貴方ねぇ。そんなに深刻な事に直面してるの?」

 

龍騎「そうですね........、関わっちゃいけないものに関わってしまった事ですからね」

 

夢美「........まさか薬とか金関係じゃないでしょうね?」

 

龍騎「一緒にしないで貰えます?........強いて言うならオカルト関係です」

 

夢美「それなら宇佐見とかに相談すれば良いんじゃ無い」

 

龍騎「そう言う訳にはいかないんですよ........、命に関わる事なんで........」

 

夢美「................詳しく教えてくれるかしら?」

 

熱が上がって来ってきて、まともな判断が出来なくなってしまったのか岡崎先生に魔法少女について打ち明ける事にした。

 

夢美「........そうか、貴方は最近物騒な事件が起こってる事を知ってて、二人に巻き込ませたく無かったから言わなかったのね」

 

龍騎「........まぁそれが昨日の夜にバレた(みたい)んですけどね。いつか打ち明けますよ」

 

夢美「そう........、それにしても良く一人で頑張ったわね........。でも一人で解決しようとしないで、貴方には宇佐見やマエリベリーが居るんだから........」

 

龍騎「................肝に銘じておきます。すみませんが俺は早退します、荷物持ってきてくれませんか?」

 

夢美「分かったわ......、本当に一人で帰れるの?」

 

龍騎「何とかします」

 

夢美「................分かった、少し待ってなさい」

 

そう言って岡崎先生は保健室へ出て行くと、俺はベットで横になる。すると直ぐに目が回り出す。あ、これやばいわ........、そんな事思ってると俺はいつの間にか意識を失った。

 

 

〜数時間後〜

 

龍騎「................あれ?」

 

蓮子「あ、大丈夫?」

 

目が覚めると、隣には蓮子とメリーが椅子に座っていた。辺りを見渡すと、既に外はオレンジ色の景色に染まっていた。誰だけ寝たたんだよ........。

 

メリー「大丈夫?早退するって聞いたけどずっと寝てたから........」

 

蓮子「ってか体調不良が自力で帰れると思ってる?」

 

龍騎「お前俺を誰だと思ってるんだよ........。まぁ心配掛けたな、すまん」

 

メリー「もう良いって、それより身体は大丈夫?」

 

龍騎「ああ、大分楽になった」

 

蓮子「もう〜、あんまり心配掛けさせないでよ〜?」バシバシ

 

龍騎「お、おい叩くなって.................、ごほっ、ごほっ!」

 

メリー「蓮子っ!」

 

蓮子「あ、ごめん........」

 

蓮子が背中を叩くと、俺は咳をするとメリーが蓮子にキツく言ってくる。

 

龍騎「........もう良いって、熱も下がって来てるし、帰るぞ」

 

蓮子「う、うん........」

 

それから二人が持ってきた俺の鞄を持って学校を出る。それから誰一人も喋らず、気まずい空気が流れていた。そんな中、一番に口を開いたのは蓮子だった。

 

蓮子「........ねぇ」

 

龍騎「........何?」

 

蓮子「........何か隠してない?私達に」

 

龍騎「........別に隠して無いが?」

 

メリー「じゃあ昼休みにマスクに血を吐いたのはどう説明する気?」

 

そう言ってメリーが俺が使ってたマスクを取り出して見せて来ると、マスクには血が付着していた。迂闊だった......、あの時外してポケットに入れたかと思ってた........。

 

メリー「ねぇ教えて、私達には言えない事なの?」

 

龍騎「................それは」

 

蓮子「........龍騎」

 

......これは観念するしかなさそうだな。

 

龍騎「..................昨日の夜、まどかと変な空間に居たらしいな」

 

蓮子・メリー「「え?」」

 

龍騎「俺は........、それが何なのか全部知ってる」

 

蓮子・メリー「「!?」」

 

龍騎「........それでも知りたいか?お前等の事だから詮索すると思ったから言わなかった。教えても良いが、誰にも言わない事、これから言う事に関して調べない。それが守れるなら言う。どうだ?ちなみに吐血は唇を切っただけだ」

 

蓮子・メリー「「......」」

 

俺がそう言うと、二人は黙ったまま俯いてしまう。少しした後、二人は決心したのか俯いた顔を上げる。

 

蓮子「分かった......、約束する」

 

メリー「私も......」

 

それでも二人は知りたいのか、真実を教えてくれと言ってきた。言い出しっぺの俺は言わない訳にもいかないので、一旦場所を移動して説明する事にした。

 

 

 

~公園~

 

龍騎「昨日お前達が居た空間は、『魔女の結界』って言ってな、要はお前達が見た化け物を俺達は魔女と呼んでいる」

 

蓮子「魔女...?」

 

メリー「もしかして......、龍騎はその魔女って敵と戦っているの...?」

 

龍騎「まぁな......」

 

公園に着いて、近くにあったベンチに座って説明していた。俺が魔女と戦っていると伝えると、二人は顔を引き攣ったが、俺はそのまま説明する。

 

龍騎「だけど...、俺だけが戦ってる訳じゃない。俺以外にも魔女と戦っている奴等が居る.......」

 

メリー「そう言えば、龍騎だけじゃないような事言ってたね......」

 

龍騎「そいつ等なんだが......、魔法少女なんだよ.....」

 

蓮子「......は?魔法少女?」

 

メリー「どう言う事なの?」

 

此処なら普通、『漫画やアニメじゃあるまいし』と答えるのが正しいのだが、昨日の魔女に遭遇したのがきっかけなのか、そんなリアクションはしなかった。そしてそこから詳しく説明した、きゅーべーの事や魔法少女誕生の秘密等、そしてさやかが魔法少女になった事、まどかがきゅーべーに狙われている事、全てを話した。

 

蓮子「そんな事が......」

 

メリー「.......それって、とても危険な事なの?」

 

龍騎「当たり前だ、魔女に敗北する事は死を意味するんだ。ゲームでもアニメでもないんだ」

 

蓮子・メリー「「.......」」

 

俺がそう言うと、二人は黙ってしまう。そりゃそうだ、例えるなら『これはゲームであっても遊びではない』のだから......。

 

蓮子「......解決方法はあるの?」

 

龍騎「ある、ってか近いうちに終わる...、と思う」

 

()()()()()()()を倒せば全てが終わる......、それは確かなのは間違いない筈だ。ただ気になるのは俺の似たイレギュラーだ。あの時はグリーフシード目的で一般人のまどか達を救ったのかもしれないが、俺達の味方なのか敵なの分からない以上、対処する必要がある。

 

龍騎「という事だ。多分近いうちに大物の魔女がやってくる......、俺はそいつと戦う事になる」

 

蓮子「どうしても戦わなきゃいけないの......?」

 

龍騎「じゃないとこの見滝原が吹っ飛ぶぞ?」

 

メリー「そんなに危険なのと......、どうして戦えるの?」

 

メリーの言葉に俺は思った事を言った。

 

龍騎「......ある人の願いを叶える為、大切な居場所と人達を守る為だ」

 

蓮子・メリー「「え......?」」

 

龍騎「俺だって失いたくないものがあるさ、お前等二人も...、守りたいもののうちに入ってるんだよ......」

 

蓮子「それって.........」

 

龍騎「お前が思ってる通りだよ......、敢えて言わないけどな......」

 

蓮子・メリー「「......///」」

 

俺が口では言えない事を遠回しに言うと、二人は顔を赤くして黙ってしまった。多分二人思ってる事とは違うと思うが、俺にとってはかけがえないのない友人なのだ。この関係を続けたい...、だから二人を守りたいのだ。

 

龍騎「話しは以上だ......。俺は帰るぞ、何か疲れて......」

 

蓮子「待って!」

 

俺が公園の椅子から立ち上がって帰ろうとすると、蓮子い腕を掴まれた。

 

蓮子「.....えっとね、何にも知らない私が言うのも変だけどさ......、ありがとう」

 

何故かお礼を言われた...、どうしてだ?

 

蓮子「私達がこうして生きていられるのも...、殆どが龍騎が魔女と戦ってくれたからでしょ?私もまどかちゃんみたいに何にも出来ないから......、これしか言えなくて......」

 

龍騎「そんな事言うんじゃねぇよ...、寧ろ俺がお前に謝るべき。今日まで隠してたんだからな.......」

 

メリー「それでも、龍騎に助けられてるのは本当だよ?私達だけじゃない......、私たち以外の人達も助けたんでしょ?龍騎は普通にやってるけど、私達からしたらそれは普通じゃできないんだよ?」

 

龍騎「...確かに普通じゃない事をしてるのは自覚してる、だけど......」

 

メリー「龍騎......、私ね、貴方と出会えて良かった......。勿論蓮子もだけど、今でもそう持ってる......。四月にこの見滝原にやって来て、日本語もあんまり話せなかった私に声を掛けて来てくれたのが貴方達だった......」

 

......そういえば、いきなり転校生がやって来ては外国人で、めっちゃ美人だったって騒いでいたが、当時、日本語があまり話せなかったメリーにクラスのメンバーは声を掛けずらかった時に、真っ先に現れたのが蓮子だった。そして俺も(半ば強引だが)やって来てはメリーに日本語を教えていた。

 

龍騎「懐かしいな......、そんな事もあったな......」

 

メリー「私は本当に貴方と出会えて良かった.......、多分言葉では足りないかもしれないけど、これだけは言わせて......、ありがとう、龍騎......」

 

蓮子「メ、メリー...?私も言いたかったのに全部言わないでくれる?」

 

龍騎「......ふっ、ありがとな」

 

メリーの言葉を聞いて、俺は小さい声で感謝の言葉を言った。何か...、照れくさかったから.......。

 

龍騎「......帰るか」

 

蓮子「そうだね」

 

メリー「うん」

 

それから俺達はそれぞれ帰路についた。決戦まで時間がないのは多分間違いない......、いつもの事だけど...、負けるつもりはない......。

 

 

 

 

ワルプルギスの夜との決戦まで...、あと三日




どうもです、餡 子太郎です。

ついに終わりが見えてきました。マギレコ編書くかは検討中なので何とも言えませんが取り合えず本編を完結してからですね。

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。
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