「僕と契約して、ワルプルギスの夜になってよ!」
龍騎「それは洒落にならねぇぞ!?」
〜ほむホーム〜
龍騎「........」
さやか「........」
マミ「........」
杏子「........」
ほむら「........今日集まって貰ったのは他では無いわ。ワルプルギスの夜についてよ」
俺達はほむらに呼び出され、部屋の中心にはほむらが椅子に座ってワルプルギスは夜についての会議が行われようとしていた。突然朝から連絡が来たのでめちゃくちゃビビったじゃねぇか........。
龍騎「........目星はついてるのか?」
ほむら「ざっとの計算だと、あと二日にやって来るわ」
さやか「........そのワルプルギスの夜って、そんなに強いの?」
マミ「まぁ、最強の魔女と呼ばれるぐらいだもの。一筋縄ではいなかいでしょうね........」
杏子「........あんたも参加するのか?」
龍騎「当たり前だ、此処まで来た以上、後戻りは出来ない」
ほむら「その言葉を聞いて安心したわ、貴方が居てくれると此方も助かるの」
龍騎「少しは見直したか?」
ほむら「十二分に」
ほむらからお褒めの言葉を貰った後、ほむらは説明を続ける。
ほむら「ワルブルギスの夜が出現したら、まず私が通常兵器によるありったけの火力で攻撃するわ」
杏子「ならあたしとさやかで近接攻撃、マミが中距離攻撃、そんで大将がラストって所か?」
マミ「でも、使い魔の事もある訳だし、上手くいくかどうか........」
マミの言う通り、今まで魔女が使い魔を召喚して無いって事は殆ど無い。つまりあのワルプルも使い魔を出してくるだろう........。
龍騎「........なぁ、ワルプルと戦ってる時にどんな戦い方をしたんだ?」
ほむら「というと?」
龍騎「お前の作戦だと、外から攻撃しまくってる気がするんだけどさ........、中から攻撃した事は無いのか?」
マミ「それって........、ワルプルギスの夜の内部に侵入して攻撃するって事ですか?」
龍騎「ああ、ほむらの武器は主に銃火器だ。当然、爆弾の使い方も分かってる筈だから容易いだろうな........、やった事無いだろ?」
ほむら「........えぇ、ずっと一人で戦って来たから。そんな事出来る訳無いわ」
それはそうだ、たった一人でワルプルの内部に侵入して爆弾を取り付けるなんて無謀過ぎる........。なので俺はある作戦を考案した。
龍騎「俺が使い魔全てを相手する、その隙にさやか、マミ、佐倉はほむらがワルプルの内部に侵入する為の道を作れ。そしてほむらはワルプルの内部に侵入してありったけの爆弾を取り付けて爆破させろ」
「「「「!?」」」」
杏子「ちょっと待てよ!?あたし達は構わないけど、あんた一人で使い魔を相手するのか!?」
マミ「流石に無茶ですよ龍騎さん!なら私がお手伝いに........」
俺の考案した作戦に、反論するマミと佐倉。
龍騎「心配しなさんなって、相手は数の多いへっぽこの使い魔だ。それに第一目標はワルプルギスの討伐だ、ほむらかワルプルの内部に侵入して爆弾で爆発させりゃ方が着くさ」
さやか「でもお兄さん一人で相手するのは流石に........」
杏子「数の暴力じゃねぇか........」
龍騎「ならほむら、お前の意見は?」
ほむら「........特に無いわ」
マミ「暁美さん........!」
ほむらの意見に気に入らなかったのか、マミは席から立ち上がるとさやかが抑えに入る。
ほむら「彼の言う通り、私達の目的はワルプルギスの夜を倒す事よ」
龍騎「それまで俺が使い魔を相手してる間にほむらがワルプルギスに取り付いて内部から爆破させれば、流石のワルプルギスもダメージを与えられる........、筈だ」
マミ「だからって、龍騎さん一人で使い魔を相手するのは........」
龍騎「大丈夫、俺を信じろ.......。『俺は死なない、生きて帰る』って約束してやる」
マミ「................」
俺の言葉を聞いてマミはゆっくりと椅子に座る。そして俺は一度咳払いをして、もう一度確認をする事にする。
龍騎「なら、作戦はさっき言った通り........、俺が使い魔を相手してる間にお前等四人はワルプルギスに接近、ほむらが親玉に取り付くまで護衛し、ほむらが内部に侵入したらひたすらワルプルギスに攻撃。その間、ほむらはありったけの爆弾を設置して離脱、そして爆発させろ。仮にまだ生きてたとしても消滅するまでひたすら攻撃に集中、それで良いな?」
ほむら「それで良いわ」
さやか「........まぁ、それが一番のベスト.....、なのかな?」
杏子「........それで良いよあたしは」
マミ「........分かったわ」
渋々だが、ほむらを除いた三人は了承すると、俺はよしっ、と心の中で言うと、勢い良く立ち上がって玄関に向かう。
龍騎「さて、悪いけど俺は失礼するぞ」
ほむら「そう、........なら二日後に」
龍騎「ああ........」
そう言って俺はほむホームを出ると、都合良く咳が出る。口を押さえた手を見ると、赤い液体が付着していた。
龍騎「........もう少しだけ、保ってくれよ」
身体が限界が近づいて来てるのはもう分かってる........、あとちょっとだけ堪えてくれよ........、そう呟きながら歩く。そしてふと、ポケットからカードデッキを取り出してじっと見つめる。
龍騎「........あと一回だけ、待ってくれよ」
そう言ってカードデッキをポケットに入れて歩き始める........。
「ようやく見つけたよ........」
龍騎「!?」
突然の声に振り返ると、其処には........。
「この様子だと後一回の変身で君は命を絶ってしまうのでは無いのかい?」
龍騎「お前........、誰だ........?」
「僕は........、君だよ........」
其処には、
龍騎?「止めてよね?君が此処で死んだら僕が此処に居る意味が無くなるじゃないか」
龍騎「........何者だ、お前」
龍騎?「さっきも言ったじゃないか、僕は君だよ........。鹿目龍騎、いや........、霧影龍騎」
龍騎「!?」
突如と現れたもう一人の龍騎が龍騎の正体を明かすと、目を大きく見開く。そして龍騎?はゆっくりと歩み寄る。
龍騎「........何でお前がそんな事を」
龍騎?「そんなの嫌でも分かるよ........、僕はある日、君に追い出されたんだから」
龍騎「追い出された........?」
龍騎?「そう、僕は追い出されたんだ........!君の持つ神の力でね」
龍騎「!?俺はあの戦争から戦えなくなったんだぞ!?そんな力がある訳が........」
龍騎?「現に僕は追い出されたんだ!これは紛れもない事実だ!その所為で僕はどんなに辛い思いをして来たか........。僕がこうして居られるのはこれのお陰さ」
龍騎「................」
もう一人は掌からある物を見せて来た。それは一つのグリーフシードだった。
龍騎「........お前は一体」
龍騎?「僕は魔女となったのさ........、君が僕の魂を追い出して、近くに居た魔女に捕食された........。そしたら驚いた事にその魔女と一体化したんだよ........、偶然にも元の姿の状態でね」
まさかの事実に龍騎は口を閉じてしまう。
龍騎?「ねぇ........、
僕と一つになってよ」
もう一人の龍騎が謎の言葉を言うと、龍騎の肩を掴む。龍騎は肩を掴まれると震えるように身体が反応する。
龍騎「何を言って........」
龍騎?「僕と君は一つの存在、二つの心が一つになれば、最強の戦士になれる。それにまどか達も助けられる、ほむらと言う女の子も救われる。あのワルプルギスの夜なんて楽勝さ........、君だって死にたくないだろ?僕と一つになるんだ........」
龍騎「................」
龍騎?「大丈夫、何も心配する事なんてない........。君だって戦いを望まないのは前世から変わってないだろ?なら僕に任せるんだ........。僕が君の代わりになってあげる」
龍騎「................ふざけんな」
そう言って龍騎は掴まれた肩を振り解く。
龍騎?「!?」
龍騎「見え見えなんだよ........、お前から隠し切れてない『欲望』がな」
そう、龍騎?からは『早く元の身体を取り戻したい』という欲望が龍騎にはそう感じられていた。それと何故か焦ってる感じもするが........。
龍騎?「........何を言って」
龍騎「聞こえなかったのか?お前から隠し切れてない『欲望』を感じるんだよ、一刻も早く元の身体を取り戻したい、ってな........。お前、もしかしてその姿でいられる時間が限られてるんじゃないのか?ワルプルギスを倒してからでも良いのに、よりによってワルプルギスとの戦いの前に現れた........、お前はあんまり時間が無いってか?」
龍騎?「................」
龍騎「................」
龍騎の回答にもう一人の龍騎は黙ってしまった。恐らく図星なのだろう........、そんな事を思ってると........。
龍騎?「........フ、フフ................」
小さな笑い声が聞こえた........。
龍騎?「........君は本当に勘が鋭いね、どうして分かったのかな?」
龍騎「やっぱりか........、伊達に前世で百年も生きてねぇよ、とだけ言っておく」
龍騎?「フフ、そうか................、
益々憎たらしいよ」
龍騎「!?」
そう言ってもう一人の龍騎は、龍騎の首を片手で掴んで徐々に首を絞めていく。
龍騎「がはっ........」
龍騎?「苦しいかい?でも僕はそれ以上の苦痛を味わって来たんだ」
龍騎「........知るかよ」
龍騎?「まだ大丈夫そうだね、ならもっと絞めても良いよね?」
そう言って更に首を絞める力を増していく龍騎?に、龍騎は首を絞められてる手を解こうとするが、全く解く事が出来ない。
龍騎(やばい........、死ぬ........)
力が入らず、意識が遠のいていく龍騎........。
「こんにゃろぉ!!」
龍騎?「なっ!?」
謎の人物の介入により、龍騎?は突き飛ばされ、龍騎は絞首の辛さから解放された。
龍騎「ごほっ、ごほっ........。一体誰が........」
?「龍騎!大丈夫!?」
龍騎?「........お前は」
?「さぁ偽物!私の友達に随分と痛めつけたそうじゃない?この蓮子お姉さんが相手になるわよ!」
龍騎「蓮子........?メリー........?」
龍騎の前には腕を組んでる蓮子と、隣には龍騎を支えてるメリーの姿だった。
龍騎?「........仕方ない」
そう言って龍騎?はパチンと指で鳴らすと、一瞬にして景色が歪み始める。
メリー「これ........、この前の........」
蓮子「じゃああんたが魔女って訳ね........、ほんと龍騎にそっくりね」
龍騎?「そっくりじゃない........、その身体は僕のものだ。君が理不尽な転生した所為で、こういう形になったのは君が原因だよ」
龍騎「........俺だって好きで転生やら憑依やらしたんじゃねぇんだよ」
蓮子「ど、どう言う事?」
メリー「........まさか、貴方は................」
龍騎?「こうなったら仕方ない、君を此処で倒して無理矢理でも取り返す」
そう言って龍騎?は先程のグリーフシードを取り出すと、突然と形を変えて黒色の四角い箱状となった。
龍騎「それは........!」
龍騎?「そう、君が持ってる物と同じやつさ。君を倒せは僕は心の中の幻では無い........!」
突如と圧倒的な威圧感と殺気が放たれ、龍騎は思わず後ろへ下がりそうになってしまう。本当にもう一人の自分なのだろう........。なのに感じる恐怖は確かなものだった。龍騎は今、もう一人の自分に気圧されている。
龍騎?「一人の男して........、最強の戦士として......!」
龍騎「っ!」
そう言って龍騎?はカードデッキをゆっくりと胸の前まで上げて、腰にベルトを装着すると、上げた腕をゆっくりと下ろしていき、
龍騎?「変身」
そしてベルトにカードデッキを挿入すると、黒い鏡像が収束して黒と銀色の二色の巫女服に装着した。
龍騎「!?」
蓮子「あれは........!」
メリー「嘘........」
龍騎?「その前に君達は邪魔だ、御退場願おうか」
そう言って龍騎?は蓮子とメリーの懐まで接近し、二人を突き飛ばした。
蓮子「うわっ!?」
メリー「きぁ!?」
龍騎「っ!」
龍騎?「心配しなくても、この結界の外へ出しただけだよ。これで遠慮無く........、君と戦える........。そして、君に勝てば........、あの二人も
龍騎「................」
龍騎?の言葉に龍騎はゆっくりとポケットからカードデッキを取り出す。そして、怒りに満ちた瞳で龍騎?を睨みつける。
龍騎「..........上等だクソッタレ、お前も俺から大切なもん奪うってなら........、お前を殺す」
そして左手に持ったカードデッキをゆっくりと胸の前まで上げて、カードデッキに魔力を流し込むと、腰にベルトが巻かれてカードデッキを左手で腰のベルトのすぐ横当たりまで落とし、右手を左斜め上へ伸ばす。
龍騎「変身!」
ベルトにカードデッキを差し込むと、龍の形をした炎の竜巻が俺の周りを旋回するように覆い、炎が消えるといつもの戦闘服へと変身する。
龍騎「本当にお前が転生前の俺だって言うなら........、過去の自分を超えるだけだ!」
龍騎?「なら僕は、君を倒して元の身体を取り戻し、最強の戦士となる!」
龍騎「................」
龍騎?「................」
お互いの望みを伝えると、二人はカードデッキから一枚のカードを引き抜き、そして左腕にあるカードを装填して召喚機を元に戻す。
【SWORD VENT】
空から一本の青龍刀が落ちくると、両者は青龍刀をキャッチし、手に持って静かに強く握り締め........、
「「うおおおおおおおおおおおお!!」」
お互いに叫びながら走り始める。
龍騎?「はあぁ!」
先に青龍刀を振り下ろしたのは龍騎?だった。龍騎は態勢を低くして攻撃を回避すると、龍騎?に斬りつける。しかし、龍騎?は青龍刀を盾にして攻撃を防ぎ、鍔迫り合いが始まる。
龍騎「俺の身体を手に入れてどうする!?」
龍騎?「今まで出来なかった事をする!学校に行ったり、まどか達と会話したりする為に!」
龍騎「だからって、俺の身体に執着してんじゃねぇ!」
龍騎?「本来の身体を奪われた事が無い君には分からない筈さ!」
そう言って龍騎?は青龍刀で弾くと、龍騎の腹部に蹴りをかます。龍騎はよろめくが、直ぐに青龍刀で斬りかかる。
龍騎?「君だって嫌だろ!?元々自分の身体を他人に使われて、良い気分にはならないだろ!?」
龍騎「こちとら二重人格が出来たりコピーやらされたからな!感覚が麻痺して分かんねぇよ!」
龍騎が龍騎?の足を引っ掛けて態勢を崩すと、左足による払い蹴りを繰り出す。直撃を食らった龍騎?は吹き飛ばれ、一回、二回と地面にバウンドすると、青龍刀を地面に突き刺してブレーキとして勢いを殺していく。
龍騎?「流石だね........、これ程とは........」
龍騎「それはどうも........、ごほっ、ごほっ........」
龍騎?「........それじゃあ、第二ラウンドと行こうか」
そう言って、龍騎?は青龍刀を構えると、龍騎も青龍刀を左胸まで持っていく........。そして、お互いが足を同時に走り出すと、龍騎?は高く飛び跳ねて斬りかかると、龍騎はサイドステップで攻撃を避ける。そして、龍騎は青龍刀で突き刺そうとするが、龍騎?が突き刺そうとしていた青龍刀を弾き、遠くへ吹き飛ばす。
龍騎「っ!」
龍騎?「貰った!」
龍騎「........なんとぉ!!」
青龍刀を吹き飛ばした龍騎?は龍騎の首を目掛けて青龍刀を振るが、龍騎が両手で振り下ろさせれた青龍刀を受け止める。
龍騎?「白刃取り!?」
龍騎「オラァ!!」
龍騎は白刃取りした青龍刀を受け止めた両手でへし折って、そのまま龍騎?の首に目掛けてチョップする。
龍騎?「がはっ........」
龍騎「っ........、ごほっ、ごほっ........!」
龍騎?はチョップされた影響で再び吹き飛ばされるが、龍騎も咳により膝を着いてしまう。口を押さえたまま龍騎?の方へ向くと、龍騎はうつ伏せのまま動かなくなった。
龍騎「........倒した、って訳じゃ無さそうだな........」
龍騎?「................そうさ」
龍騎?はうつ伏せのまま、カードデッキから一枚のカードを引き抜いていた。そのカードを右手に持ち替えて、身体を起こすと左手にある召喚機でカードをセットする。
龍騎?「此処からが本番さ........」
【AD VENT】
そしてカードをセットした召喚機を元に戻すと、召喚機から低い音声が流れると、地面から黒い空間が出現し、中から黒色の龍が姿を見せる。
龍騎「ちっ!」
「ガアァァァァァァァァ!!」
龍騎?「さぁ、決着を付けようか」
そう言ってゆっくりを歩き始める龍騎?と黒き龍........。
ガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
龍騎「っ!」
すると、また別の鳴き声が響き渡る。龍騎は空を見上げると、其処にはいつも魔女討伐に同行していた相棒の赤き龍だった。
龍騎?「へぇ........、意外の懐かれてるんだね。でも良いや、此処で君を倒す」
龍騎「................」
お互いファイテングポーズを取ると、赤と黒の龍が口から炎の弾丸を放ち、放たれた炎の弾丸がぶつかると同時に二人の戦士は走り出す。
龍騎「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
龍騎?「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
二人は本能のまま、溢れる敵意をむき出しにして殴り合う。過去の自分に打ち勝つ為に、本来の身体を取り戻す為に。
龍騎「ふっ!でやぁ!!」
龍騎?「ぜやぁ!はあぁ!!」
殴る、蹴る、頭突き、ひたすら両者は拳を振っていた。カードデッキのカードに頼らず、魔法にも頼らず、回避はしない、後退もしない。ただ相手を打ちのめす事だけを考え、ただ相手を倒す事だけを頭の中に入れる。視界が揺れようが、脳が震えようが関係ない........。殴り、殴られ、殴り返す。小細工無しの二人だけの決闘が繰り広げていた。
龍騎「俺は........!俺は絶対に死なない!」
龍騎?「いや、君は僕が倒すんだ!今日、此処で!」
二人の拳はお互いの頬をぶつかると、龍騎は地面に転がって行き、龍騎?は尻餅を着いた。
龍騎「..............................」
龍騎?「................................」
龍騎はゆっくりと立ち上がり、カードデッキから一枚のカードを取り出すと、龍騎?も同じようにカードデッキから一枚のカードを引き抜く。そしてお互いの召喚機にカードを装填して、元の戻す。
【FINAL VENT】 【FINAL VENT】
音声と共に上空から二匹の龍が飛来する。互いにぶつかり合い火花を散らす二匹の龍は途中で分かれると、それぞれの主人の所へ辿り着く。
龍騎「ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ハァァアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!」
両手を前に突き出して、声が枯れる程、喉が潰れる程に、強く強く龍騎は叫ぶ。龍騎は下を向いて、手を普段よりも激しく、強く、旋回させる。腰を落として、曲げた手を前に出し、もう一方の手は肩の上に持っていく。
龍騎?「フッ! ハァァァァァ......!!」
一方龍騎?は、一度構えを取った後、両手をゆったりと広げて意識を集中させる。すると彼の体がゆっくりと浮遊していき、その周りを激しく黒き龍が旋回する。黒き龍は赤い瞳を、赤き龍は黄色い瞳を光らせて威嚇するように口を開く。奇しくもそれが、合図となる。
龍騎「ダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
龍騎?「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
龍騎は走り出すと、直ぐ様地面を蹴り、赤き龍と共に上空へ舞い上がり、左足を曲げて、右足を突き出し、赤い爆炎を纏い。龍騎?も左足を前に突き出し、黒い業火を纏う。そして......、二つの炎がぶつかり合い、結界内では大爆発が起こった........。
ドカーーーン!!
蓮子「きゃ!?」
メリー「何!?」
龍騎?により、結界の外へと追い出された蓮子とメリーは結界の側に居たのだが、謎の爆発により吹き飛ばされそうになるが、飛ばされないように身体を踏ん張る。
蓮子「........何なの、今の........?」
メリー「中で何かあったんじゃ................」
二人が疑問に思ってると、目の前にある魔女の結界が徐々に薄れ始める。
蓮子「あ、結界が........」
メリー「まさか........、龍騎........」
メリーが心配する中、遂に魔女の結界が消滅すると、奥には一人の人物が倒れていた。
蓮子「龍騎!?」
メリー「それとも........、もう一人の........」
蓮子とメリーは一度顔を見合わせると、やがてゆっくりと近づいて行き、近くまで寄って来ると、龍騎の側には四角い箱のような物が裏向きに落ちていた。蓮子は恐る恐る四角い箱を拾い、表向きにすると........、
其処には、黄色い龍の紋章が刻まれていた。
?「ん?どうした?こんな所で........、って龍騎!?」
蓮子・メリー「「え?」」
すると突然と女性の声が聞こえると、その女性が龍騎だと分かると二人は声を上げてしまう。
?「........どう言う事だい?まさかあんた等がやった訳じゃ無いよな?」
蓮子「ち、違うんです!これはその........」
メリー「わ、私達は彼のクラスメイトでして!その........、私達がナンパに遭ってる所を助けてくれたんですけど........。彼、そのナンパして来た男の人に殴られて........」
?「........確かに殴られた形跡はあるみたいだけど........、その手に持ってる箱は何だい?」
メリー「え、えぇとその........、彼の物でして........」
?「................確か、龍騎のクラスメイトって言ったっけ?名前は?」
蓮子「う、宇佐見蓮子です........」
メリー「マエリベリー・ハーンです........」
?「........そうか、この二人がね........。着いて来な、龍騎を運ぶついでに事情を話して貰うよ」
何かを確信したのか、女性はニヤリと笑うと倒れてる龍騎の肩を持ち始める。
蓮子「と、所で貴女は........?」
蓮子が気になっていた彼女について話すと、彼女は........。
詢子「鹿目詢子、この鹿目龍騎の母親さ」
龍騎の母である鹿目詢子だった........。
ワルプルギスの夜との決戦まで...、あと二日
どうもです。餡 子太郎です。
いかがでしたか?
リュウガポジションとして、転生前?の龍騎くんを出してみました。
もっと映画版の龍騎のリュウガ戦みたいにしたかったのですが、自分の語彙力だとこれが限界です。
遂に終わりが見えて来ました........。
マギレコの漫画六巻買いました。でも正直言って、完結出来るか分からないんですよ........。内容が完結してるのか分からんし、ゲームやった事無いですし、今更やるとなると時間が掛かるし.......。どないしましょ........。
まぁマギレコ編に関しては追々考える事にします。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。