作者「もしかしたらマギレコ(ゲーム)やるかもしれないです。まぁ大半は漫画に沿って書くつもりですけど」
龍騎「って事で、それでは本編に移ります」
作者「誰かー!マギレコについて教えてくれー!」
龍騎「いや分からないなら動画見ろよ(無慈悲)」
〜鹿目家・龍騎の部屋〜
龍騎「................ん」
気がつくと目の前には見覚えのある天井だった。確か........、俺は転生?前の自分に会って........。
龍騎「っ!?」
勢い良く起き上がると、俺は今自分の部屋に居る事が分かった。時計を見ると朝の八時が過ぎており、天気も太陽が出ておらず、今にも雨が降りそうな天気だった。ってかどんだけ寝てたんだよ........。
コンコン
龍騎「?」
突然、ノック音が聞こえると俺の返事を聞かずに扉が開かれた。
詢子「................」
龍騎「........母さん?」
扉を開けたのはオカンだった。そしてオカンは扉の前で動かないまま、ツラを貸しな、と言いたいのか顎で指示を出す。そのままオカンは扉を開けたままリビングへ向かうと、俺も後に続く。
〜リビング〜
知久「龍騎!大丈夫かい!?」
リビングへ向かうと、台所に居た親父が俺の顔を見て慌てた様子で駆け寄って来る。
龍騎「あぁ........、もう大丈夫」
知久「心配したんだよ?帰って来たら打撲の跡があったから救急車呼ぼうかと........」
龍騎「........心配掛けた、ごめん」
親父に一言謝ると、ホッと一息吐くと再び台所に戻る。そしてテーブルにはオカンがゲ◯ド◯ポーズをしながら待っていた。俺はテーブルに向かい、椅子に座るとオカンに気になった事を聞いてみた。
龍騎「........まどかとタツヤは?」
詢子「まどかは出掛けてる、タツヤは部屋で寝てるよ」
龍騎「そうか........」
知久「はい、あったかいコーヒー」
詢子「悪いね........」
龍騎「サンキュー」
親父がコーヒーを三つ置くと、オカンの隣に座る。........何これ?面接練習?
詢子「........龍騎、何で道のど真ん中で倒れてたんだ?」
龍騎「........っ」
オカンは一口コーヒーを口に入れると、俺にそう問い掛けて来た。これ圧迫面接ってレベルじゃねぇぞ........。
龍騎「........蓮子とメリーが変な奴に絡まれて、割って入ったら殴られた」
詢子「ダウト」
俺が嘘の事を言うと、オカンはダウトと言い、テーブルの上にある物を置いた。それは紛れも無く、俺のカードデッキだった。更にはグリーフシードのおまけ付きである。
詢子「こんなのがあんたの側にあったんだけど、ナンパ事じゃ無いでしょ?」
龍騎「........何でそう思う訳?」
詢子「あんたのお友達もそんな事言っててさ、どうもあんたを庇ってる感じがしたのさ」
龍騎「........根拠は?」
詢子「女の勘」
........それって本当に便利な言葉だよな。でもいつか言わないといけなかった訳だし、良い機会もしれない。そう思った俺は軽く溜め息を吐くと、コーヒーを一口飲み、テーブルの上にカップを置くと、いつもより真剣な目で二人を見つめる。
龍騎「今から話す事はとても奇妙で、現実では信じられない事だ。それでも聞きたい?」
詢子「その為にあんたを下まで来させたのさ」
龍騎「........その前にさ、
二人はさ........、輪廻転生って言葉は信じるタイプ?」
〜カフェ〜
蓮子「................龍騎が」
メリー「転生者........?」
まどか「........はい」
一方その頃、まどかは蓮子とメリーに呼び出されて、駅近くのカフェとやって来ていた。そして二人と合流すると、蓮子から魔女について、龍騎の『俺だって好きで転生やら憑依やらしたんじゃねぇんだよ』と言っていた事についてまどかに質問すると、まどかは流石にこれ以上は隠しきれないと判断したのか、全て打ち明けている最中だった。
蓮子「じゃあ、昨日言ってたのって........」
メリー「本当みたいね........、でもどうして?」
まどか「お兄ちゃん......、多分私達に心配掛けさせたく無かったんだと思います。私も前まではお兄ちゃんが転生者だって分からなかったので..........」
蓮子「........確かに、龍騎ならやりかねないね」
メリー「そうね........、誰一人正義感が強いから........」
まどか「................」
蓮子「........で?龍騎ってさ、前世ではどんなのだったの?」
まどか「えっと........、鬼神龍と言って................」
〜鹿目家・リビング〜
知久「戦いに優れたどの世界も存在しない神の一族........」
詢子「おまけに次の王様になるなんてね........、世の中何が起こるか分かったもんじゃ無いな」
龍騎「........とまぁそんな感じ」
ある程度説明し終えると、俺は残っていたコーヒーを飲み干す。オカンと親父は未だに信じられない表情だが........。
知久「じゃあ、最近帰りが遅くなったりしてるのは........」
龍騎「そう言う事、これも前世の影響かもしれないけど........」
詢子「........何で直ぐに言わなかった?」
オカンが少し顔を険しくなって言ってきた。これは怒ってるな........、無理も無いか。
龍騎「逆に聞くけどそんな直ぐに受け入れられる?自分いつの間にかこの家の長男になりました、って。前世では神様やってました、って」
詢子「それは........」
龍騎「直ぐには受け入れられないだろ?それに俺は別に隠してた訳じゃ無い。本当に鹿目龍騎として生きていきたかったんだ........。こんな体験、した事が無かったから........」
知久「........そっか、龍騎のご両親は........」
詢子「........ひとまずそれは置いといて、その........、ワルプルギスの夜?だっけ?そいつと戦うのか?」
龍騎「じゃなきゃ誰がやるんだよ」
詢子「お前一人で戦う訳じゃ無いだろうね?」
龍騎「そんなの負け戦じゃないか........、心配しなくても一人じゃないよ。心強い仲間が居る」
詢子「なら私も連れて行け」
龍騎「........は?」
オカンがとんでもない事を言い出してアホみたいな声が出た。隣に居る親父も口を開いたまま固まってしまっている。
龍騎「........いやいやダメだって、ってか魔女は基本一般の人には見えないんだぞ?」
詢子「見えなかろうが関係ない。魔女だか何だか知らないけど、大切な子供に危害を加えようとしてる奴に一発ぶん殴らないと気が済まない」
龍騎「それが無理なんだって、それなら俺が代わりにぶん殴るって........」
詢子「そう言って自分が犠牲になれば解決するってかい?昔から何一つ変わってないな」
転生?前の俺ェ........、お前も大概じゃねぇか........。.
龍騎「.......俺は変わんないよ、今でも昔でもね。変わるつもりはない」
知久「........どうして其処までするんだい?」
龍騎「........」
親父に理由を聞かれると、黙ってしまう。まどかを契約させない為とか、ワルプルギスの夜を倒すってのは目標であって、明確な理由にはならない........。そういや、俺ってどうしてそんなに自己犠牲が出来るんだ?前世では正義のヒーローに憧れていたものの、今はそんな気持ちは持ってないし........。結局、この答えしか思いつかなかった。
龍騎「......自己満足」
詢子「........は?」
龍騎「己の欲を満たす為に動いている、それしか理由がない」
詢子「........舐めてんのか?お前は」
龍騎「前世から何一つも変わってないよ、俺は........。この生き方しか分かんないんだよ」
詢子「っ!」
知久「詢子さんっ!落ち着いて!」
俺の答えに気に入らなかったのか、オカンは俺の胸倉を掴むと親父が落ち着かせようとする。まぁ気に入らないのは言った俺でも分かる........。
詢子「お前........、自分を何だと思ってるんだ」
龍騎「........さぁな。元神様なのか、過去の記憶が無い一般家庭の息子なのか........、分かんないや」
知久「でも、君が言ってるのは自分を傷ついて当然って事に........」
龍騎「そんなもん昔からだって。それに........、命なんて安い物だ、特に俺のはな」
知久「っ!」
詢子「........っ」
龍騎「俺は他人の為なら命なんて欲しくはない、例え百人のうち一人が犠牲になれば世界が救われるなら、俺がその一人になってやるよ」
ドカッ!
知久「詢子さん!!」
龍騎「................」
........今、何が起こったかと言うと、殴られた。
ビンタでは無く、グーパンで。そしてオカン再び俺の胸倉を掴む。
詢子「この馬鹿野郎!!命は何にだって一つだ!例え転生しようが憑依しようが、その命は龍騎、お前自身だ!昔のお前じゃない!」
龍騎「........」
詢子「お前はさっき鹿目龍騎として生きたいって言ってたな!?だったら生きろ!他人の為にやるなら文句は言わない、でも自分を粗末にするな!!」
龍騎「................」ポロポロ
詢子「!?」
知久「龍騎........!?」
........何故か、涙が出てきた。
龍騎「........俺は、これの望んでいたのかも知れない」ポロポロ
知久「え........?」
龍騎「俺は........、『本物の家族』が欲しかったんだ」ポロポロ
詢子「本物の........、家族........」
龍騎「今みたいに........、こうやって話ししたり、怒られたり、育てられたかったんだ........。今まで面倒を見られる立場では無く、面倒を見る立場だったから........。俺は、これを望んでいたんだ........」ポロポロ
知久「龍騎........」
兎に角俺は涙が収まらなかった........。実の父には殺され掛けて、実の母は俺の幸せの願って死んだ........。今まで両親からの愛を感じた事無いのに........、こうして俺を大切にしてくれるなんて........。
龍騎「分かんなねぇよ........。こんな気持ち、初めてで........。親なんて、居なかったから........」ポロポロ
詢子「龍騎........」
初めて感じた思いを涙を流した。そしてオカンが優しく抱きしめてくる。
詢子「馬鹿だろ........、自分一人で抱え込むんだったら相談しろ。家族だろ?私達........」
知久「そうだね........、ずっと遠慮してたから心配してたんだ。でも、自分の子供を危険な目に遭わせたくないってのが親だから...。そこは知っておいて欲しい」
龍騎「ごめん........。母さん........、父さん........」
それから俺はオカンに抱きしめてられながら泣きまくっていた。この感じた事の無い温もりが、とても心地良かった........。気がついたら俺は眠りについていた。
〜数時間後・夜中〜
龍騎「........やっべ、寝過ぎた」
気が向いたら俺は自分の部屋で寝ていた。恐らく親父が運んで貰ったんだろう........、高校生になって運んで貰うなんてクッソ恥ずかしい........。そんな事を思ってると口には何か垂れてる感じがあったので、手で拭いてみると液体らしきものが付いていた。
龍騎「今時涎垂らしながら寝るって、どんだけ疲れてんだよ........」
すると、部屋のドアからノック音が聞こえて来た。俺が許可を出すと、寝巻き姿のまどかがやって来た。
まどか「ちょっと良いかな........」
龍騎「どうした?こんな時間に」
まどか「........今日、蓮子さん達に呼び出されてね」
まどかが言い辛そうな表情を見せると、俺は何となく察せた。多分昨日の事だろうな........。
龍騎「別に良いよ、気にしなくて。いずれか言おうとしてたし、俺から言うのが省けたからな。だからまどかも気にしなくて良いぞ」
まどか「........うん」
そう言って俺の隣に座ってくるまどか。
まどか「今日、一緒に寝て良いかな........?」
龍騎「........はい?」
何故か添い寝のお誘いが来たんだが........、いや今日に限ってどうした?
まどか「........ごめん、今のは忘れて」
そう言ってまどか立ち上がって部屋から去ろうとする........。いや待って待って待って!?俺何かした!?
龍騎「ストップ、ストーーープ!!別に駄目だ、何て言ってないだろ?ほら、こっちおいで?」
何が何だか分からなくなった俺は、取り敢えずまどかに戻って来いと言うと、まどかは回れ右して戻ってきた。本当にどうしたまどか?変な物でも食べたか?それから俺とまどかはベットの中へ入ると、がっつり抱き枕みたいに抱きついてきました........。俺何か悪い事した?
龍騎「どうしたんだよ?今日に限って一緒に寝ようだなんて、珍しいじゃん」
まどか「........だって、
一緒に寝られる日が、これで最後になるかもしれないから........」
龍騎「っ!」
まどかが珍しく甘えてきた理由、それはワルプルギスとの戦いで俺が死ぬんじゃないかと思ったから最後の最後に甘えておこう、と........。
龍騎「........馬鹿だなぁ、俺は死なない。さやかも、マミも、佐倉も、ほむらも死なせない。大丈夫だから、な?」
まどか「う........、うぅ..................」
俺が頭を撫でながらそう言うと、まどかは俺の抱き締めてる腕を更に強めながら泣き始める。俺はひたすら大丈夫、と言い続けながらまどかを寝かしつける事に専念する。そしてようやく眠りについたのか、まどかの寝息を聞くと、俺もゆっくりと意識を手放す................。
〜翌日〜
龍騎「................全然寝れなかった」
........さっきゆっくり意識を手放すって言ったよね?ざんねーん!全然寝れませんでしたー!何でかって?まどかが俺を潰すかのように締め付けられて寝れなかったんだよ!!あいつ身体ちっちぇ癖にどんだけ力あるんだよ!?一瞬本当に俺の妹?って疑ったよ!?俺が寝不足に対して、まどかの奴なんか肌がツヤツヤしてたんだけど何でぇ?
........まぁ、学校でがっつり寝たんですけどね、怒られたけど。それから特に何事も無く授業が終わり、放課後になったので帰る支度する。今日は部活もバイトも無いのでゆっくり出来そうだ。
蓮子「........ねぇ、龍騎」
龍騎「あ?」
何か蓮子が話し掛けて来た。なーんかやな感じー........。
蓮子「........この後暇?ちょっと話しがあるんだけど」
龍騎「........お前これからバイトじゃなかった?」
蓮子「バイト終わりで良いの、マジの大事な話しだから」
男子生徒「「「何ぃ!?」」」
龍騎「........ちなみにメリーは?」
蓮子「メリーには申し訳無いけど、二人で話ししたいの」
女子生徒「「「!!!」」」
何かギャラリーが驚愕と、ハラハラが混じってるんだが........、まぁこの後の予定は無いので承諾しよう。
龍騎「了解だ、何時に終わる?」
蓮子「分かんない........、終わり次第連絡する」
龍騎「分かった、バイト頑張れよ」
そう言って俺は鞄を持って教室を出ると『宇佐見さん頑張ってね!』やら『鹿目ぇぇぇ!!来週ぶっ殺してやらぁぁぁぁ!!』なら叫んでいたが、気にせず帰宅する事にする。
〜鹿目家〜
龍騎「ただいまー」
寄り道せずに帰宅すると、玄関にうちには無い筈の靴が幾つが置いてあった。お客さんか?そう思ってリビングへ向かうと、
パンッ!
龍騎「へぇあ!?」
「「「お誕生日、おめでとーーー!!」」」
ドアを開けたらクラッカーが俺に向けて発射され、リビングには色々飾り付けされていた。そしてテーブルの上には巨大ケーキに、中心には板チョコがあり、『龍騎、16歳のお誕生日おめでとう!』と書かれていた。
........ってか俺今日誕生日だったの?
さやか「あははは!マヌケな顔してるー!」
龍騎「マヌケはお前だろさやか、ってか何でオタクらが此処に居るの?」
まどか「今日、お兄ちゃんの誕生日だから皆んなでパーティしようって」
龍騎「発案者はまどかか........、まぁほむらが此処に来る訳だな」
ほむら「それはどう言う意味かしら?」
龍騎「どうせまどかから『一緒にお兄ちゃんの誕生日お祝いしよう!』って言われて断れなかったんだろ?」
ほむら「........どうしてそんなにピンポイントで当たるのよ」
詢子「まぁ良いじゃないか、一気に年頃の娘が祝われるなんて、幸せ者ねぇ」
龍騎「赤の他人から見たら『リア充爆発しろ』って言われるんだけど?」
知久「まぁまぁ、取り敢えず鞄置いて来て一緒に食べよ?食事も飲み物もたっぷり用意してあるから」
龍騎「ああ、サンキュー親父」
知久「........昨日は父さんって呼んでくれてたのに」ズーン
龍騎「き、昨日は昨日!今日は今日だ!///」
まどか「えっ!?お兄ちゃんパパの事、父さんって呼んでたの!?」
さやか「マジ!?あーー!是非ともその瞬間を見たかったなー!」
龍騎「揶揄うなよ!///くそっ、新たな黒歴史が追加されたわ........」
それから鞄を置いて来て、少し早めの晩飯を食べる事にする。佐倉に関してはジャンプ漫画みたいががっついたり、マミも佐倉程では無いが結構食べていたり、さやかは自慢げに武勇伝を語ったり、ほむらはまどかと笑いながら会話したり、オカンは相変わらず酒を飲むし、親父も珍しくワインを飲んでいた。ちなみに俺はタツヤと一緒に揚げ物やらケーキやらを堪能していた。
杏子「うめぇ!!お前の父ちゃんの飯美味すぎだろ!!」
マミ「佐倉さん、そんなに慌てると喉詰まらせるわよ........」
まどか「ねぇほむらちゃん、こっちも美味しいよ」ハイアーン
ほむら「っ!?あ、あーん........///........確かに美味しいわね........///」カァァァ
タツヤ「さぁかぁ!」
さやか「お!タッくんよく来たね〜、お姉ちゃんが抱っこしてあげまちゅよー♪」ダキッ
龍騎「........成る程、将来の相手はタツヤか。そっかそっか、お前なら託せるな」
さやか「いや託すって何!?」
まどか「さやかちゃんならタッくんを任せられるね」
詢子「あははは!良かったなタツヤ!将来のお嫁さんがもう手に入ったぞ!!」
さやか「まどかもお母さんも何言ってるの!?」
タツヤ「さぁかぁ!!」
龍騎「何かタツヤも満更でも無さそうだな、分かってないけど」
ほむら「良かったじゃない美樹さやか、まどかの義妹になれるわよ」
杏子「さやかが妹か!これは面白れぇや!」
さやか「勝手に私の人生を決めるなぁぁぁぁ!!」
「「「「「ははははは!!」」」」」
皆んなでさやかを揶揄っていると、ポケットから携帯が鳴り、確認すると蓮子からのメールだった。内容は『終わったから駅で待ってて』との事。
龍騎「........悪い、呼び出されたから行ってくるわ」
まどか「え?こんな時間に?」
龍騎「前から約束してたんだよ、主役居なくなるけどそのまま楽しんでて良いぞ」
詢子「........何時に帰ってくるんだ?」
龍騎「あー........、多分夜中は間違い無しだな」
詢子「........分かった、警察には気をつけなよ」
龍騎「おう、じゃあ行ってくる」
皆んなからいってらっしゃい、と言ってくれると、上着を着て、俺は必要な物だけ持って蓮子が待つ駅へと向かった........。どうせ俺の事だろうけど........。
〜駅・改札口〜
龍騎「よう」
蓮子「あ、来た来た」
改札口を出ると、既に蓮子が待機していた。俺は軽く手を上げて挨拶すると、蓮子もトテトテと歩いてくる。
龍騎「待たせて悪かったな」
蓮子「いや良いよ、呼び出したのはこっちだし」
龍騎「........取り敢えず移動するか」
蓮子「そ、そうだね........」
それから二人で適当に駅の周辺を歩く事になったのだが、ただ周りの人達の声しか聞こえず、俺達は未だに会話なんてしてなかった。偶に蓮子の方へ視線を向けると、何か言いたそうにモジモジしていた。はぁ、と軽く溜め息を吐くと、俺は一旦本題とは別の話題を持ち掛ける事にする。
龍騎「寒くないか?最近冷えて来てるだろ?」
蓮子「え?........大丈夫だよ、このぐらい」
龍騎「無理すんな、身体に毒だそ」
そう言って俺は着ていた上着を蓮子に羽織らせる。確かにちょっと最近冷えて来てるからな........、着てきて正解だった。
蓮子「........優しいよね、本当に」
龍騎「........風邪引かれたくないからな」
蓮子「ふふ、龍騎らしい........」
........これで少しは話し易くなっただろうか、そして俺は本題に入る事にした。
龍騎「........呼び出した件、昨日まどかとの会話の内容なんだろ?」
蓮子「!?」
龍騎「分かってたんだよ。お前が言いたい事も、聞きたい事もな」
蓮子「........それはそうだけど」
龍騎「俺から説明しろってか?別にいいぜ?時間はまだあるんだからな」
蓮子「................がう」
龍騎「え?何?」
蓮子「全然違うッ!」
龍騎「!?」
突然、蓮子が叫び出すと、周囲に居た人達は俺達の方へ向くが、やがて喧嘩だろう、結論になったのか其々の視線へと戻って行った。
蓮子「何にも分かってない!確かに昨日の事も聞きたいけど、それよりもっと大事な事なの!」
龍騎「........何だ?例の大物魔女が明日やってくる事か?」
蓮子「それも関係ある!なのに........、何で私に言ってくれなかったの!?私だけじゃない、メリーにだって言ってくれない!何でいつもいつも一人で解決しようとするの!?」
龍騎「........でも魔法少女に関してはお前達を巻き込む訳には行かない、現にお前達は被害に................」
蓮子「そんなの余計なお世話よ!魔法少女だが魔女だか知らないけど、戦う事でしか意味を示せないの!?魔法少女って女の子なんでしょ!?色々ヤバい内容があるって聞いたけど、全ての女の子は貴方じゃないのよ!?現にさやかちゃんの時だって、身体を張って解決したんでしょ!?風邪を引いたのもそれが証拠よ!」
龍騎「........っ」
蓮子「困ってるなら私を頼ってよ!メリーでも良いから!危ないから?私達が大切だから?だからって貴方が犠牲になる事なんて何一つも無いのよ!そんなに私達の事が信用出来ない訳!?」
龍騎「それは........」
蓮子「ヤバい事なんて百も承知よ!私達三人で秘封倶楽部でしょ!だったら私達の命の一つぐらい賭けなさいよ!仲間でしょ!!」
龍騎「!」
蓮子「はあ........、はあ......」
蓮子が言い切ると、呼吸を整える。そして、蓮子の目には今にも溢れそうな程に涙が溜まっていた。
龍騎「................少し、話しずれるけど、聞きたい事がある」
蓮子「................何?」
龍騎「........入学式の時もそうだけど、お前は確かに可愛いし、お前のコミュ力なら他の男子でも話せるだろ?それに........、付き合いたいなら他に幾らでも居るだろ?どうしてそこまで俺と........」
パシンッ!
龍騎「................」
蓮子「........最低、ほんっとにサイテー!!」ポロポロ
........分かると思うが、俺は蓮子に叩かれた。しかし、痛いとは思わなかった。音は凄かったものの、実際はあんまり痛くなかった。
蓮子「ホントに何も分からないの!?なら貴方は私とどう言う関係なの!?クラスメイト!?部活仲間!?バイト先の同僚!?」ポロポロ
龍騎「........正直、恋愛対象として見てなかった」
蓮子「........そう、良く分かったわ。ならはっきり言ってあげる!!私は!!
どうしようも無い程、貴方が好きなのよ!!」
龍騎「蓮子...........」
蓮子「こんな想いしたの初めてだったの!誰かを好きになったのは今回が初めてだったの!貴方と一緒に過ごして楽しいと思えた、凄く充実してると思った!気がついたら貴方の事が好きになっていたの!」
龍騎「................」
蓮子「なのに........、なのに貴方は他人を優先して自分は後回しにする悪い癖がある!その所為で面倒事に巻き込まれて、今となっては魔女達と戦って........、いつ死んじゃうか分かんないのに........。もっと自分を大切にしてよ!お願いだから、誰かの為とかじゃ無くて!命は一つしか無いんだから!人生は一度きりなんだから!もっと大切してよこの大馬鹿者!!」
完全に泣き崩れてしまった蓮子は、俺の胸に叩きつけると、最後には俺を抱きつく感じて泣き始めてしまった。
........やはり、前世のままではいけないのか........?俺は変わるべきなのか........?
そんな事を思ってると、落ち着いたのか蓮子は、抱きついていた身体から離れると、まだ泣き目になってるまま俺に睨みつける。
蓮子「........私はまだ許した訳じゃ無い、これから償って貰うから」
龍騎「償う?」
俺がそう言うと、蓮子は反対方向に向いて携帯を取り出し、ある人物と電話する。
蓮子「........あ、もしもし?ごめんこんな時間に........。悪いけど駅まで来れる?うん........、ありがとう........。じゃあ待ってるね」
電話が終わると、蓮子が来た道に戻るので、俺も後に続く。そして数分後、駅に着くと........。
メリー「あ、何処に行ってたのよ」
メリーが冬服らしき服装で待っていた。まぁ蓮子が連絡するとなるとメリーだよな........。
蓮子「ごめんごめん、ちょっと説教してきた」
龍騎「........で、その償いとやらは?高級料理店で奢れとでも?」
蓮子「その前に、メリー」
メリー「........うん」
蓮子がそう言うと、メリーはゆっくりと近づいて来る。そして、徐々に顔を赤くしていき、
メリー「私、蓮子と同じで龍騎の事が........、好き」
俺に告白して来た........。
メリー「私も蓮子と同じ理由だよ........、そして蓮子が怒ってる理由も同じ........。確かに龍騎の考えてる事は分かるよ?でも貴方一人で抱え込まないで欲しい...、困った時に手を取り合って行くのが、私達秘封倶楽部でしょ?」
龍騎「................そうだな、確かにその通りだ」
蓮子「........やっと理解した?お馬鹿さん?」
龍騎「........ああ、しかしお前達が最初から協力してたとはな。まぁお前達ならやるとは思ってたけど」
蓮子「.......さて、そろそろ償いをして貰うから」
龍騎「........その償いって何だよ?どっちかの告白をOKして、ダメだった奴に何か奢れってか?」
蓮子「そんなもの........、いや、別に言わなくてもいいか」
メリー「そうね........、ほら行くよ」
蓮子「逃がさないから覚悟しておきなさいよ!」
何か急に機嫌が良くなった蓮子が右腕に抱きつき、メリーが左腕に抱きつくと、二人に引っ張られるように俺は二人に着いて行く。
そんで俺の償いの内容は........、ご想像にお任せしよう........。でもこれだけは言っておく........。
貴方方が真っ先に思い浮かんだ事だよ、と................。
ワルプルギスの夜との決戦まで...、あと数時間。
どうもです、餡 子太郎です。
いかがでしたか?
まさかの10,000文字越えです。少し駆け足気味でしたが........。
次回、一気に終わらせるか、前半と後半で分けるか悩んでますが、ワルプル戦です!
マギレコ編は........、現在も検討中です。もう暫くお待ちを。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。