遂に本編開始です。
それではどうぞ。
〜鹿目家・駐車場〜
龍騎「よっと........」
蓮子「よくそんな小さいスクーター売ってあったね」
龍騎「親父に買ってもらったからな、乗れれば特に車種にはこだわりはないし」
蓮子「男の子って、そう言うのは好きじゃないの?」
龍騎「俺はロボットは好きだが、車とかはそんなに。よし行くぞ、道案内任せた」
蓮子「あいあいさー!」
俺は放課後に蓮子を連れてスクーターを取りに帰り、スクーターを出してヘルメットを蓮子に渡す。そしてスクーターに跨り、エンジンをかけると、ヘルメットを着用した蓮子が後ろに乗って俺の腹に手を巻いて固定する。そして、俺は神浜に向かってスクーターを走らせた。
蓮子「これぞ放課後ドライブだね!」
龍騎「遊びに行く訳じゃないんだぞ?此処は何処に曲がれば良い?」
蓮子「此処は真っ直ぐ行って、次の信号を右」
龍騎「了解」
それから蓮子の道案内を頼りに、神浜市の新西駅に到着した。其処で一旦休憩という訳で、近くの公園にスクーターを止めて、自販機で缶コーヒーを購入して一休みする。缶コーヒーの蓋を開けて一口飲む。
龍騎「ふぅ........」
蓮子「初めて来たけど、見滝原とはなんか違うね」
龍騎「そりゃそうだろ、なんてたって見滝原とは違う綺麗な街並みに、交通網が発展している。俺も初めて来てみたが、ウワサがあるとは思えないな」
蓮子「だよね、何でウワサなんてあるのかな?」
龍騎「........さぁな。でも、お前の耳に届いたとなると、結構危険なウワサなのかもしれないな...」
そう言って再びコーヒーを飲もうとするが、頭に電流が流れる感覚に襲われる。
龍騎「!なんだ........」
蓮子「龍騎?」
龍騎「........移動するぞ」
蓮子「え、ちょ!?ちょっと待ってよ!」
俺はコーヒーを飲み干して捨てて、スクーターにエンジンをかける。蓮子も慌ててコーヒーの飲み干し、ゴミ箱へ捨てると急いでヘルメットを被る。被り終えたら直ぐにスクーターを発進させて、目的地へと向かう。
蓮子「ねぇ!一体どうしたの!?」
龍騎「魔女だ、魔女が現れた」
蓮子「え!?ま、待ってよ!?魔女ってどう言う事!?」
龍騎「この神浜にも存在してたって事だ」
すると、目の前には修道女の白いケープをかぶった魔法少女が立ち尽くしていた。しかも彼女の周りには大量の使い魔が居た。
龍騎「っ!」
俺はズボンの左ポケットに手を入れて、黒色のカードデッキを取り出す。そして、ある程度距離に近づいたら、スクーターを止める。
龍騎「蓮子、お前は此処で待ってろ!」
蓮子「き、気をつけてね!」
龍騎「あぁ!」
そう言って俺は走りながらカードデッキを突き出して魔力を流し込んでベルトを出現させて腰に巻く。そしてカードデッキを左手で腰のベルトのすぐ横当たりまで落とし、右手を左斜め上へ伸ばして叫ぶ。
龍騎「変身!」
ベルトにカードデッキを差し込むと、龍の形をした炎の竜巻が俺の周りを旋回するように覆うと、炎が消えた瞬間、いつもの戦闘服になる。そして、デッキからカードを一枚引き抜き、左腕にある甲冑をスライドしてカードを装填して元に戻す。
【STRANGE VENT】
すると、再び甲冑が自動的にスライドすると、俺はもう一度元に戻す。
【SWORD VENT】
甲冑から効果音が発生して、上から青龍刀が降って来て上手くキャッチして、使い魔に斬りかかる。
龍騎「邪魔だ!!」
俺は次々と使い魔を斬りつけると、魔法少女の腕を掴んで走り出す。
龍騎「こっちだ!」
「は、はい!」
俺と魔法少女が走り出すと、使い魔は俺達を追い掛けるが、俺はまた甲冑をスライドして、カードデッキから一枚のカードを引き抜き、カードを装填して召喚機を元に戻す。
【AD VENT】
「ガアァァァァァァァァァァァァ!!」
魔法少女「りゅ、龍!?」
龍騎「驚くのは、まだ早い」
そう言って俺は再び甲冑をスライドして、カードデッキから一枚のカードを引き抜き、カードを装填して召喚機を元に戻す。
【STRANGE VENT】
すると、再び甲冑が自動的にスライドすると、俺はもう一度元に戻す。
【STRIKE VENT】
すると上空から龍の頭部を模した手甲が飛んできて、俺は右手に装着すると、魔女に向けて小さく態勢を低くする。そして龍の頭部を模した手甲から火炎弾を放つ。火炎弾は次々と使い魔を焼き尽くして消滅していった。
魔法少女「す、凄い........」
龍騎「ふぅ、魔女の野郎........。俺にビビって逃げて行きやがった」
魔法少女「あ、あの!ありがとうございました!」
龍騎「気にするな、怪我は無さそうだな」
そう言って俺は彼女に予備のグリーフシードを渡す。
魔法少女「グリーフシード!?何故貴方が........」
龍騎「俺も魔女を狩る仕事をしてるのさ、だから魔法少女の事も知ってるんだ」
魔法少女「そ、そうなんですか........。あ、あの!お、お名前を教えて貰えませんか!?今度お礼させてほしいんです!」
龍騎「別に名乗る者じゃないし、見返りが欲しくて助けた訳じゃないさ。気持ちだけ受け取る事にするよ」
?「其処のお二人さん?ちょっと良いかな?」
龍騎・魔法少女「「!」」
そう言ってこの場から離れようとすると、若い女の子の声が聞こえた。俺と魔法少女は声がした方向へ向くと、金髪のポニーテール少女が立っていた。
?「態々神浜市まで来てくれたのに、もう帰っちゃうのか?見滝原の龍騎士さん?」
魔法少女「見滝原の......、龍騎士?」
龍騎「........お前、魔法少女か?」
?「御名答、ほらっ」
俺が金髪ポニーテール少女が魔法少女かと聞くと、彼女は魔法少女姿へと変身した。
?「本当ならアタシも早く駆けつけられたんだけど、まさか龍騎士さんがやってくるとは思わなくてね」
魔法少女「あの、何ですか?その龍騎士って」
?「魔法少女なのに知らないの?見滝原の龍騎士は、見滝原に現れた謎の戦士の事で、見滝原に住む魔法少女と共に魔女を狩まくっては魔法少女より遥かに強く、誰も勝てる者は居なかった最強の戦士。その龍騎士さんが、この人ってわけ。特徴としては、まずそのフード付きの服に腰に巻いてあるベルトに中心にある龍のレリーフがあれば、その人本人さ」
魔法少女「え、ええええええ!?そうだったんですか!?」
龍騎「........はぁ、神浜に来て早々にバレるなんてな。そうだよ、龍騎士って呼ばれてるのは俺さ」
流石に言い逃れが出来ないので、大人しく白状する事にした。この状況で誤魔化せるとは思えないし。
?「........にしても、其処の子はちょいと状況が良くないな。使い魔にやられたってのは........」
魔法少女「........」
蓮子「おーい!龍騎ー!」
金髪ポニーテール少女がそう言うと、魔法少女は俯いてしまう。すると奥から蓮子の声が聞こえてくる。あいつ、待ってろって言ったのに........。
?「連れさんか?」
龍騎「今日は二人で来たんだよ」
そう言って俺はカードデッキをベルトから外して変身を解くと、俺は此処だ、と蓮子を呼び出す。
?「ふ〜ん、中々良い顔じゃない」
龍騎「それはどうも、君も一応変身を解いておいた方が良い」
魔法少女「は、はい!」
そう言って魔法少女は変身を解くと、ピンク色の長髪少女で、まどかと年が近そうな子だった。
蓮子「もう〜遅いから心配しちゃったじゃない!」
龍騎「もう終わったよ、逃げられたけど」
ピンク髪少女「お知り合いですか?」
龍騎「連れさ、それに彼女も魔法少女とか魔女について知ってる」
蓮子「え........?じゃあこの子達って」
?「あー、取り敢えず移動しない?これから神浜で戦っていく為にも、アタシと一緒に調整屋に行くとしよう!」
「「「調整屋?」」」
聞き覚えのない言葉に首を傾げる俺達。そんな様子を見た金髪ポニーテール少女は俺達が外部の人間だと悟ったかのような表情を見せる。
?「魔女の強いこの街じゃ、調整屋ってのは常識なのさ。なんせ、魔力を強化したり魔法少女を紹介してくれるからね」
ピンク髪少女「それ本当ですか!?」
龍騎「!」
蓮子「ねぇ!行ってみようよ!そしたら何か分かるかも!」
龍騎「........あぁ。確かに何か分かるかもしれない、この神浜についてもな」
ピンク髪「........よろしく、お願いします」
?「うん、素直でよろしい!」
ピンク髪少女も調整屋に向かうと言うと、金髪ポニーテール少女は笑顔を作ると、ピンク髪少女と握手する。
?「アタシは十咎 ももこ《とがめ ももこ》よろしくね」
ピンク髪少女「環 いろは《たまき いろは》です」
蓮子「私は宇佐見蓮子!見滝原高校二年生で秘封倶楽部の部長でーす!」
ももこ「アタシの一つ上か、で?龍騎士さんは?」
龍騎「........鹿目龍騎。見滝原の龍騎士だ」
この場の人の自己紹介を終えた俺達は、十咎の言った調整屋へ向かうのであった。神浜での調査は始まったばかり。一体どうなるのか、俺でも予想出来ない。今回は気を引き締めて行かなくちゃな........、そんな事を思いながら俺達は歩き出した。
いかがでしたか?
次回は調整屋からです。
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。