転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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どうもです。

マギレコ(ゲーム版)にリコリスとコラボすると聞いて楽しみです。(ただしリコリスは知らない)

それではどうぞ。


ひとりぼっちの最果て

 

マミが行方不明になって数日が経ち、普段と変わりない日常の筈なのに、いつもより活力が湧いてこなかった。心は何処か落ち着かず、頭の中はイライラを募らせていた。それがストレスとなって最近ではあまり寝てれいない。

 

龍騎「........」

 

蓮子「...龍騎、ここ最近この調子だね」

 

メリー「マミちゃんを引き止めなれなかった事がずっと後悔してるんだと思う...」

 

隣で蓮子とメリーがぶつぶつと呟いているが、機嫌が悪い俺の耳には届かなかった。すると予鈴がなり、休み時間が終わりを告げる。授業を受ける気力が無いが、あと二時間を過ぎれば放課後だ。全くやる気のない俺は、気を引き締める為に机から五限の準備を始めた。

 

 

 

 

〜放課後〜

 

龍騎「........お前達も来る?」

 

ほむら『えぇ』

 

放課後、学校が終わって神浜に向かおうとしたら、ほむらから連絡があった。話しによると、ほむらも神浜のウワサに気になったのか、まどかとさやかと一緒に調査する事になったのだ。

 

龍騎「そうか........、分かった。神浜の電波塔で落ち合おう」

 

電話を切って俺は神浜に向かおうとすると、後ろから蓮子とメリーが声を掛けてくる。

 

蓮子「龍騎、今日も神浜に行くの?」

 

龍騎「あぁ、どうやらほむら達も来るみたいだからな」

 

今年受験生であるまどか達を出動させるのは乗り気ではないが、マギウスと戦う事になると、力を借りる事になるのは間違いない。それにマギウスだけでなく、ウワサと戦う事だってある。慣らしておく必要もあるだろう。

 

龍騎「じゃあ、神浜に行くから」

 

蓮子「ま、待って........」

 

俺が歩き出そうとすると、蓮子が俺の腕を掴んで止めた。

 

蓮子「........余計なお世話だと思うけど、休んだ方がいいよ...。ずっとウワサとかの調査で全然休めてないじゃん...」

 

メリー「マミちゃんの事も分かるけど、まずは貴方の身体の問題よ...。幾ら丈夫だからって、精神的に参ってるでしょ?」

 

龍騎「........分かってる」

 

蓮子「分かってないよ!」

 

龍騎「分かってるんだよ、自分でも追い詰められてるぐらい。でも気が休まらないんだよ...」

 

メリー「................」

 

龍騎「お前達にも心配掛けてる事も申し訳ないと思ってる。でも........、こればっかりはどうしようもないんだよ...。俺のメンタルの問題だから...」

 

蓮子「龍騎........」

 

龍騎「すまん........」

 

一言だけを残して、俺は神浜へと向かった。蓮子がまた呼び止めようと腕を伸ばすが、俺は早速さと足を動かす。

 

分かってる、心配してくれるのは分かってる。でもマミの身に何があったとなると、居ても立っても居られなくなる。息抜きも出来たものじゃない、だから一刻も早くマミを救い出さなくてはならないのだ。その為なら無理の一回や二回、甘んじてやってやろうじゃないか。そんな事を思いながら神浜へと向かった。

 

 

 

〜神浜市・駅前〜

 

龍騎「ひとりぼっちの最果て?」

 

いろは「はい...」

 

俺は駅前で環と七海と合流すると、環が学校で電波少女の事で新たな情報が手に入ったとの事で話しを聞いていた。どうやらオカルトアイドルという、心理現象や都市伝説が好きなアイドルの子が、電波女子の事でSNSで投稿されたらしいが、書き込みが削除されてしまい、閲覧出来なくなってしまったが、この話しに関する注意事項みたいなのを良く見かけたらしく、それが『ひとりぼっちの最果て』というのに近づくなという事だった。

 

ウワサやマギウスに関係しなかったら、蓮子が食いつきそうなオカルト話しだが、魔法少女の話しとなると話しが違くなってくる。

 

いろは「一体何の事でしょうか?」

 

やちよ「分からないわね......」

 

まさに謎が謎を呼ぶな...。

 

やちよ「取り敢えず、現場に向かいましょう」

 

この場に居ても仕方ない、そう判断したのか七海が電波塔へ向かおうと提案すると、俺と環は同時に頷いて、電波塔へと向かった。

 

 

 

〜電波塔〜

 

いろは「わーっ、おっきい......」

 

到着して間近で見た環が声に出ると、七海は自分のスマホを取り出した。

 

やちよ「此処でスマホを耳に当てるの」

 

いろは「は、はい!スマホ......、電源切ったままでいいのかな」

 

龍騎「おい、それだと携帯の意味ないだろ」

 

いろは「その...、例のメッセージが怖くて......」

 

ビビり過ぎだろ、そんなだと秘封倶楽部に入れねぇぞ?

 

やちよ「そんなの無視してれば大丈夫よ。電源はちゃんと入れておかないと、連絡がとれないと心配になるじゃない」

 

いろは「はい、ごめんなさい......」

 

心配しなくても俺の携帯なんて、毎日のように迷惑メール来てるぞ?主に楽○ポイントとか銀行とかに。すると環の携帯から着信が入る。環は軽い悲鳴を上げて画面を見ると、

 

『どうか怪しいと思わずに、助けて下さい』

 

と書かれていた。俺は七海の顔を見ると、彼女は頷く。やってみるか...、俺達は携帯に耳を当てる。

 

 

 

 

 

 

 

あははっ

 

 

 

ははは

 

 

 

ふふっ うふふ

 

 

 

あははっ!!

 

 

 

 

龍騎「!?」

 

いろは「お、女の子の声......!?本当に聞こえますっ!」

 

やちよ「確かに、前に来た時とは違う声だわ......」

 

どうやら七海も一度試してみたようだが、今回とは違うみたいだ。しかし、なんで楽しそうに笑ってるんだ?環の携帯に助けを求めてる声とは真反対だ...。

 

いろは「どうして変わったんでしょう......」

 

やちよ「この声とひとりぼっちの最果てだけでは、正直何も分からないわ......」

 

確かに、情報が足りてないから何も分からない。さて、どうしたものか......。そう思ってると、電波塔に入っていく女子高生を見かけた。あの後ろ姿...。

 

龍騎「あっ、お前は......」

 

「!?な、七海やちよと環いろは...、それに見滝原の龍騎士!?」

 

俺だけ見滝原の龍騎士呼ばわりだが、俺の名前を伝えてないから仕方ないと思う。こいつの名前は確か......、天音......。

 

月...、月夜?月咲?どっちが姉でどっちが妹なんだっけ??

 

龍騎「えっと......、()()()()なんだっけ?」

 

月夜「私が月夜で()です!妹は()()です!」

 

龍騎「あっそ、そんな事はどうでもいいや」

 

月夜「どうでも!?良くはないでしょう!?」

 

龍騎「んで、何しに此処へ?」

 

月夜「それは此方の台詞です!まさかまたウワサに手出しする気でございますか!?」

 

龍騎「は?」

 

いろは「え?」

 

やちよ「へぇ......」

 

月夜「......え?」

 

どうやらこいつは、とんでもないミスをしてしまったようだ。

 

やちよ「ウワサって事は、やっぱり電波少女はビンゴだったって事ね」

 

月夜「!!しまったでごさいます...!」

 

龍騎「あらあら、お姉様ったらうっかり屋さんなんですね。お可愛いこと」

 

月夜「キモッ」

 

あの........、そんなゴミを見るような目で全力否定されると凹むんですが...。

 

やちよ「そんなうっかり者ついでに、もう少し話して貰おうかしら」

 

月夜「そうはいきません!」

 

そう言って天音姉は電波塔の中へ逃げていく。

 

いろは「あっ!」

 

やちよ「逃がさないわよ!」

 

龍騎「逃げるな卑怯者ぉ!」

 

俺達は天音姉を追い掛ける為、電波塔の上へと上っていく。そして俺は戦闘服、環と七海は魔法少女姿になって、屋上に到着すると、天音姉は笛を構えていた。

 

やちよ「もう逃げ場はないわよ、三体一状況で、無理に戦うより、素直に話した方が賢明だと思うけど?」

 

説得しようと七海がそう言うと、天音姉はニヤッと笑みを作る。........何か罠を仕掛けたのか?

 

月夜「此処は電波塔........、波動エネルギーを操る場所でございます。音と波長に違いはあれど、波を操るのは私の十八番...」

 

あっ、やべっ!俺の頭に危険信号が反応すると、咄嗟に環と七海を屋上の入り口へと蹴り飛ばす。

 

いろは「きゃ!」

 

やちよ「!?何を........」

 

月夜「二人を庇っても、貴方様は避けられません!」

 

そして天音姉が笛を吹くと、前の時とは遥かに凄まじい波動を放ってくる。俺は吹き飛ばされないように、身体に力を入れる。しかし、いきなり目眩がして身体がふらついてしまった。

 

龍騎「しまっ........」

 

目眩による身体の脱力で体勢を崩してしまい、俺は電波塔の外へと吹き飛ばされた。やべぇ........、今の俺は空飛べない........。このまま落ちたら命は助かっても大怪我は間違いなしだ........。環と七海は入り口に蹴り飛ばしたから、近くには誰も居ない...。誰も居ないのに俺は無意識に手を伸ばす。

 

すると、ガシッと誰かに腕を掴まれた。

 

「っ........、ふう........。良かった........」

 

「間に合ったわね...、間一髪よ」

 

龍騎「ま、まどか...?ほむら...?」

 

俺の手を掴んだのは、妹のまどかとほむらだった。

 

まどか「いくよ、ほむらちゃん!」

 

ほむら「えぇ」

 

二人はせーの、と掛け声で俺を引っ張り上げる。そして引き上げられた俺は、四つん這いになって息を整える。

 

龍騎「わ、悪いまどか........。助かった........」

 

まどか「遅れてごめんね、お兄ちゃん」

 

ほむら「................」

 

月夜「........流石にこの人数では、分が悪いでごさいますね」

 

ほむらが天音姉を睨みつけると、天音姉は退散しようとしていた。

 

やちよ「逃がさないわよ」

 

月夜「白き翼の誇りに賭けて、どれだけ尋問されても何も吐くつもりはございません。諦めるのがいい判断かと........。それに一つ、忠告するならば........」

 

龍騎「?」

 

月夜「電波塔の声の主を救うおつもりなら、それは余計なお世話かもしれません」

 

「「「!?」」」

 

余計なお世話........?電波塔の声の主を救う事が?

 

月夜「彼女は今、幸せそうですから」

 

そう言い残してこの場を去ってしまった天音姉。

 

余計なお世話とはどう言う事なのだろうか...。電波塔の声の主、つまり電波少女の事だろう...。じゃあその電波少女何もするなと言いたいのか?それだと環に送ってきたメールの内容と矛盾してしまう......。

 

頭の中で整理すると、再び目眩がして身体かふらついてしまう。

 

まどか「お兄ちゃん!」

 

龍騎「わ、悪い........」

 

やちよ「........一旦、此処から離れましょう。二人も着いてきて頂戴」

 

此処に居る必要が無くなったのか、七海が此処から離れようと提案し、俺はまどかに肩を借りて電波塔の下へと下りて行った。

 

 

 

 

〜ドーナッツ屋〜

 

龍騎「................」

 

まどか「大丈夫?まだ具合悪い?」

 

龍騎「いや、少し落ち着いたよ。ありがとな」

 

電波塔から少し離れたドーナッツ屋に訪れた俺は、まどかとほむらに助けて貰ったお礼に、ドーナッツを奢ってやる事にした。ついでに環と七海の分も。

 

いろは「あの、龍騎さん。この二人は........」

 

龍騎「あぁ、紹介しよう。ピンク髪の子が、俺の妹のまどか。隣は暁美ほむら、俺と同じ見滝原で活動している魔法少女だ」

 

まどか「鹿目まどかです。いつもお兄ちゃんがお世話になってます」

 

ほむら「........暁美ほむらよ」

 

いろは「私は環いろは、よろしくね」

 

やちよ「七海やちよよ、此方こそお兄さんにはいつもお世話になってるわ。それにしても、兄妹なのに似てないわね」

 

龍騎「ほっとけ」

 

さて、自己紹介も済ませたし、本題に移るとするか...。その前に........。

 

龍騎「そういや、さやかは?」

 

まどか「あ、あはは........。さやかちゃんは........」

 

ほむら「前回の中間試験で赤点だったから、泣きながら補修を受けてるわ」

 

何やってんだ馬鹿さやかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!こいつ本当に大丈夫か?なんかマミの身の安全の次に心配になってきたぞ?

 

やちよ「それで、貴女達はどうして神浜へ?」

 

ほむら「巴マミの捜索、ついでにマギウスの翼という集団についての情報収拾...。彼のサポートだと思ってくれればいいわ」

 

いろは「じゃあ、話しは龍騎さんから聞いてるんだよね?」

 

ほむら「えぇ、魔法少女の解放を掲げるマギウスの翼。そして環いろは、貴女が発動したドッペルという現象も」

 

まどか「私とほむらちゃんは、今日初めて神浜に来たから、まだ詳しくは分からないけどね...。そうだ!お兄ちゃん!」

 

龍騎「ん?どうした?」

 

まどか「あのね、さっき電波塔に向かってる時にマミさんの事を聞いてみたらね...。()()()()()()()()()()()()()()()()んだって!」

 

龍騎・いろは・やちよ「「「!!」」」

 

まどかの口から予想しなかった言葉を聞いて、俺と環、七海は驚きを隠さないでいた。

 

やちよ「それって........、巴さんはマギウスの翼に入ってから神浜に残ってたって事?」

 

龍騎「と言う事は........、神浜の何処かにマギウスの翼の本拠地らしき場所が存在するって事になる?」

 

ほむら「少なからずそうでしょうね。それに目撃情報も出ている。もしかしたら、その本拠地から下手に行動、連絡出来ないように対策してるのか、それとも連絡手段を無くされたか...。それかスパイ対策で何かしら仕組んでいるのか、様々な考えが出てくるわ」

 

........取り敢えず、マミが無事だという事か...。そう思うと、身体のあちこちから、まるで風船に穴が開いて、其処から空気が抜けるように、身体の力が抜けていく感じがした。

 

いろは「よ、良かったですね!龍騎さん!」

 

龍騎「................あぁ、ほんとに...、良かった.....」

 

まどか「一番心配してたの、お兄ちゃんだもんね...」

 

安心すると、涙線が崩壊しかける。

 

ほむら「........話しを戻すけど、巴マミが神浜に残ってる限り、接触するにはそのウワサに関わらなければいけないわ。それに彼の負担を減らす為に、私とまどかも出来るだけ助太刀するわ」

 

ほむらが俺の為に言ってくれるとは思わなかった。別に俺の事は気にしなくてもいいのに........。

 

ほむら「戦力において彼は必要不可欠よ、出来るだけ彼に負担を掛けず、マギウスの親玉まで持って来られるかがカギよ」

 

やちよ「そうね........。今までのウワサも、彼が居てくれたからこそ倒せたもの。私達は彼に頼り過ぎよね」

 

龍騎「別に其処まで気を使わなくても........」

 

まどか「ダメだよお兄ちゃん!そんな事言わないの!」

 

なんかまどかの奴、蓮子に似てきてない?将来過保護になりそうで心配になってくる...。マミとさやかの事だけでなく、まどかの将来にも心配しまくってる俺ってどんだけ心配性だよ。

 

すると誰かの携帯に着信か入る。

 

いろは「またきてる........。えっ!?」

 

どうやらまた環から例のメールが来ていたらしいが、何故か驚いていた。

 

龍騎「?どうした?」

 

いろは「これ................」

 

そう言って環は携帯を見せてくる。其処には.......、

 

『魔法少女の貴女にしか出来ないんです。私が監禁している子を助けて、私を消してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はひとりぼっちの最果てにいます





いかがでしたか?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

マギレコ編でヒロイン増やすかどうか

  • 増やそう!そして修羅場そう!
  • いや、秘封倶楽部だけでいいだろ
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