転生?憑依?したら鹿目家の長男になってた   作:餡 子太郎

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どうもです。

珍しく二話投稿です。

それではどうぞ。


電波少女のウワサと幽閉魔法少女

 

〜神浜・ファミリーレストラン〜

 

龍騎「さて、これについてだが........」

 

まどかとほむらに助けられてから数時間後、まどかとほむらは、人数分のグリーフシードを用意する為に一旦見滝原へ戻り、俺は環と七海と共に由衣とフェリシアをファミレスに呼んで、先程送られてきた環の携帯のメールについて作戦会議していた。

 

鶴乃「どう考えても電波少女の事だよねぇ........」

 

フェリシア「なんでいろはのスマホから知らねー奴からこんなのが届くんだ?」

 

いろは「分からない........。けど、一度返信してみようかと思って」

 

フェリシア「大丈夫なのか?なーんか怪しくねぇ?」

 

鶴乃「タイミングが良過ぎるよねぇ...」

 

かと言って他に手掛かりはないし、もしマギウスの罠だとしても、会えるなら好都合。しかし、一番リスクが高いのは環だ。しかし、環の妹さんについて分かるかもしれない、そう思った環はメールを返信する事にした。ポチポチと慣れないスマホ操作に時間が掛かったが、文章が完成した。

 

『私は環いろはって言います。返信するか迷いましたが........、こうして送ってみようと思いました。色々と聞いてもいいですか?』

 

いろは「........いきます」

 

そう言って環は送信ボタンを押す。さぁ、どう返事してくるのやら........。

 

フェリシア「なんかちゃっとワクワクするな!」

 

鶴乃「分かる!ホラーゲームやってるみたいに!」

 

緊張感がねぇ........。するとすぐに返信してきた。早くね?そして俺達はスマホを覗くと、迷惑メールの送り主からのメッセージを確認する。

 

『返信預けて、凄くホッとしました。何でも聞いてください。私は「アイ」を呼ばれています』

 

ん?今何でも聞いてって言ったよね?それから環の質問攻めが始まる。

 

いろは『どうやって私の連絡先や魔法少女の事を知ったんですか?』

 

アイ『この街の電波を介して行われた事なら、私は何でも知ってます』

 

いろは『何でも?』

 

アイ『はい。他の人とのメッセージのやり取りで、いろはさんが魔法少女だと知ってしつこく連絡してしまいました。ごめんなさい』

 

........電波を介してって、もうハッキングじゃん(遠い目)

 

いろは「魔法少女は他の沢山居るのに、どうして私を選んだんですか?』

 

アイ『それは........、貴女がさなに似ていると思ったから』

 

さな........?一体誰の事だ?

 

アイ『二葉 さな《ふたば さな》........。私が監禁している子の名前です』

 

いろは『私にそのさなさんを助けて欲しいという事ですか?アイさん自身で解決........、例えば警察に相談したり出来ないんでしょうか?』

 

アイ『魔法少女の貴女にしか助けられません。そもそも私は人ですらありませんから........』

 

人ですらない........。成る程、読めたぞ、アイという人物の正体が。

 

やり取りの整理すると、アイというメールの送り主は、さなという少女を助けたがっているが、人ではない存在。そのアイという奴がマギウスの翼の一員という可能性もあるが、先程の天音姉の言い残した『余計なお世話』『彼女は幸せ』それらを付け加えると........。

 

アイはさなを助けたがってるが、さな本人はそれを望んでは居なかった。つまり、彼女はずっと監禁状態を望んでる事になる。ただ、そのさなって子が環に似ている点は掴めない。もしかして同じ性格しているからか?ただ、そのアイって奴は人間ではない以上、魔女というのも考えられるが、電波少女のうわさとの情報を照らし合わせると合点が着く。

 

つまり、アイはウワサそのもの。そしてさなって子を解放出来るのは魔法少女のみ........」

 

いろは「........っ!聞いてみます!」

 

俺の一人考察が声に出てしまったらしく、それを聞いた環はスマホに文字を打ち込んでいく。

 

いろは『アイさんは、ウワサなんですか?』

 

アイ『はい、そうです』

 

ビンゴ........。しかし自分から消して欲しいだなんて、初めてのパターンだな...。ドMかな?

 

いろは『アイさんは、どんなウワサなんですか?』

 

アイ『細かい事はよく分かりません。ただ私には制御できないウワサとしての本能があります。人を誘い、ひとりは監禁する事、これが私のウワサとしての本能です』

 

まるでプログラムみたいだな........。電波少女関係だからそう言ったやつなのか?

 

アイ『だからお願いします。私を消して、さなを救ってください』

 

........それじゃあ、あの時聞こえた声はさなって子の声だったのか...?

 

フェリシア「なんだよ。本人が消してっつってんだから、らくしょーじゃん!」

 

龍騎「そう簡単に言うな、まずそのアイって奴に会わないと何も始まらんだろ」

 

いろは『具体的にどうすれば、貴女を消す事が出来ますか?』

 

アイ『電波塔から飛び降りてください』

 

は?

 

龍騎「は?」

 

やべっ、思わず口と心の声が同時に出てしまった...。

 

アイ『そうすれば、いろはさんは電波の世界に溶け込める、滞留し続ける私の世界にダイブする事が出来ます』

 

理屈がぶっ飛び過ぎだろ、此処は幻想郷じゃないんだぞ?

 

いろは「飛び降りるって........」

 

龍騎「投身自殺させようとしてない?時をかける少女じゃないんだぞ?」

 

やちよ「........安易に信じるには危険過ぎる方法ね。彼ならまだしも環さんがやると思うと荷が重いし、此処まで上手く進み過ぎてるのも怖いわ」

 

お前さっき俺に負担は掛けたくないって言っておきながら、飛び降りる事はまだしもって、人の心は無いんか?お前やっぱり俺の事嫌いだろ。

 

すると環の携帯に着信が入る。

 

アイ『返事がないという事はきっと、私の事を怪しんでいると思います』

 

ワーオ、バレテーラ。

 

アイ『どうか、さなの事を知ってあげて下さい。そして彼女を、必要として下さい』

 

そうマッサージを最後に、突然環の携帯から光が発生した。そのまま俺達は光に包み込まれるように、意識を失った...。

 

 

 

 

ーMemory 32 days agoー

 

?「さっきから此処から人が出て行きましたけど........。あの人の代わりにこれからは私が捕まるんですよね...?」

 

アイ『そうだ、また次の誰かが来るまで、貴女は此処から出られない』

 

?「................」

 

アイ『叫び声を上げないのか?此処に興味本位で来た人間は皆、後悔し、助けて等とうるさいのに』

 

?「助けて貰っても仕方ないから........、かな........」

 

アイ『........貴女は変な人間だ』

 

?「........私、此処から出ると、またひとりぼっちだから........。だからね、ホームページを調べて、このひとりぼっちの最果てに来たの。人に怖がれて、此処に隔離されて、人工知能........。貴女もひとりぼっちなんでしょ...?だから、あの...。仲良く、して........、くれませんか...?」

 

アイ『........本当に変な奴だ』

 

 

 

 

 

ーMemory 25 days agoー

 

 

?「貴女はどうしてそう怖い事ばかり言うんですか...?そんな奴、滅びればいいとか、こんな人種はいらないとか......」

 

アイ『優れていないものが駆逐されるのは当然な事だと思うのだが?それに貴女には直接関係がない事。悲しい顔をする理由が分からない』

 

?「........私も、優れてなんてないよ........。勉強も運動も出来ないし......、好きなものも馬鹿にされちゃう........。家にも学校にも居場所がない........。そんなダメな子だよ........。だから此処に来たんだけど........。私は此処でも消えちゃった方がいいのかな........」

 

アイ『貴女は違う。滅びて良い存在ではない。私と話してくれた初めての人...。だから、違う』

 

?「そっか...。ありがとう...」

 

 

 

 

ーMemory 23 days agoー

 

?「っ........」

 

アイ『どうしました?』

 

?「あ........、アイちゃん........」

 

アイ『........あれが気になるのですか?』

 

?「うん........。どうしてあのひとたちはあんな事をするの........?」

 

アイ『私にも詳しい事は分かりません........』

 

?「........」

 

アイ『........気晴らしに、私とゲームしませんか?』

 

?「えっ?」

 

アイ『此処に居ても退屈でしょう、ほんの時間潰しです』

 

 

 

ーMemory 18 days agoー

 

アイ『本当に帰らなくていいんですか?』

 

?「私が居なくなったら、代わりの子が必要でしょ........?」

 

アイ『それは........、そうですが........』

 

?「........私と一緒じゃ楽しくないかな........?」

 

アイ『いえ、貴女と居るのは楽しいです。絵本を教えて貰うのも、一緒にゲームするのも。ただ、両親や友達が心配します』

 

?「........心配なんてしないよ。私ね、魔法少女になる代わりに、消える事にしたんだ。居場所のないこの世界で........、誰にも見つかりたくなかったから。だから私は『透明人間』........。誰にも見えないの........」

 

 

 

 

ーMemory 14 days agoー

 

アイ『........やはり無理をしていませんか?』

 

?「無理なんて........、してないよ?嫌な人にも会わないで済むし........。此処に居るのは楽だよ」

 

アイ『最初の貴女は本当に望んで此処へ来てくれた........。だけど最近は少し悲しそうな顔をしています』

 

?「........アイちゃんは凄いね。........うん、ちょっと無理してるかも........。私、消えたいって願ったって言ったでしょ........?でもね、本当の願いは違った事に気づいたの...」

 

アイ『本当の願いですか........?』

 

?「うん........。でも、もう叶わないんだ。家とも、学校とも離れて楽になったのは本当なの。だけどね........、私はただ、逃げたかったんじゃないの........」

 

さな「誰かに二葉さなが、居てもいいって、認めて欲しかった。私が居てもいい場所が欲しかった........。だけど私は透明人間だから、もうその願いは叶わない........。だからね........、いいの........。私、アイちゃんとこのままでいい」

 

アイ『................それでも、貴女を必要とする人が此処へ来たら?』

 

さな「そんな人居ないよ........」

 

アイ『もし........、もしもです。仮にそんな人が居て、貴女を探しに来たとしたら?』

 

さな「........そうしたら........、もしそんな人が現れたら、私は........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜電波塔・屋上〜

 

鶴乃「わっは........、立ってみると凄い高いね」

 

フェリシア「ぬわぅ!風がっ........」

 

龍騎「................」

 

アイが見せた二葉さなの記憶の覗いて、俺達は再び電波塔の屋上へと足を踏み入れた。過去の二葉の記憶を見て、何処となく彼女は前世の俺に似ていた。誰にも受け入れて貰えず、居場所も無くなってしまい、生きる理由が無くなってしまった........。彼女の気持ちはとても理解出来る。

 

やちよ「やっぱり、いざ立ってみると怖気付いちゃくでしょ?」

 

いろは「はい........。龍騎さんは怖くないんですか?」

 

龍騎「................」

 

いろは「龍騎さん........?」

 

龍騎「........え?あ、悪い。ちょっと夜景に見惚れてた」

 

環が声を掛けられた事に気が付かずに、俺は電波塔の屋上から見る夜景に見惚れていた。前世を含めてこんな夜景を見た事も一度も見た事が無かったので、少しばかり感動してしまった。神浜も捨てたもんじゃないなぁ........。

 

やちよ「こう言った夜景は初めて?」

 

龍騎「あぁ........。俺が前世で居た時は、赤提灯でお祭りみたいだったけど、こう言った都会のは人生で初めてでさ........」

 

鶴乃「........前世?」

 

龍騎「俺は前世の記憶持ちなのさ。それに........、二葉さなの生い立ちとそっくりなんだ。だから、彼女の気持ちがよく分かる。俺も血の繋がった両親は居なくて、その時(幻想入りする前)は友と呼べる仲間も居なかった........」

 

フェリシア「ししょー........」

 

龍騎「だから...、彼女を助けたい。透明人間だろうが魔法少女だろうが関係ない」

 

そうだ........。第二の俺みたいな人生、送って欲しくはないから彼女を助けたい。二葉さなはまだ学生、人への愛を欲してる筈だ。だから彼女を助けて、彼女が求める友と、居場所を提供する。それが俺達のミッションだ。すると環の携帯から着信が入る。相手は十咎だった。

 

ももこ『レナがあの後調べて、消えたHPの魚拓を見つけてくれたよ!画像送るね!』

 

そうメッセージの後に、一つの画像が送られてきた。それは、神浜都市伝説事典と書かれた画像だった。

 

 

電波少女

 

神浜市中央区の

電波塔付近で

昼夜を問わず聞こえてくる

救いを求める少女の声をこと。

 

 

 

神浜市には、電波少女に繋がると思われる噂が囁かれている。最近この噂を聞かなくなったので、風化する前に記しておく........。

 

 

 

 

 

ーーーアラもう聞いた?誰から聞いた?

 

ーーー名無さんのそのウワサ

 

ーーー昔は人に囲まれ、成長してきた名無さん

 

ーーーそれは人が作った人工知能で、何でも覚える大天才!

 

ーーーだけど悪い言葉を覚えてしまって、人に恐がれるようになっちゃうと

 

ーーーデジタルの世界で隔離されて、ひとりぼっちの寂しい毎日

 

ーーーそれから寂しい子を見つけては、電波塔から飛び降りさせて

 

ーーー"ひとりぼっちの最果て"に監禁するようになっちゃった!

 

ーーーいつかは手放してくれるけど、絶対にひとりは手放さないって、中央区の人間ではもっぱらのウワサ

 

ーーースターンダローン!

 

 

 

 

いろは「行きましょう、龍騎さん!」

 

龍騎「あぁ」

 

十咎達も協力してくれた想いを胸に、俺と環は電波塔の屋上から同時に飛び降りる。すると地面に落ちていく時に、空間が歪み始め、あっという間に景色が変わってしまった。そして着地した場所は、明らかに電波塔の周辺の景色ではなかった。

 

いろは「上手く........、いったんですかね...?」

 

龍騎「恐らくな........」

 

魔女の結界と似た場所........。そして近づいて来るウワサの魔力........。間違いなくウワサの結界に入り込めたようだ。一息もつかぬ間に、背後から使い魔達が襲いかかって来る。

 

いろは「!?ウワサの手下........!?」

 

どうやらあまり歓迎されていないようだ........。仕方なく俺と環は迎撃の準備をするが........。

 

『みんなやめて』

 

龍騎・いろは「「!!」」

 

『その人達は私が招待しました』

 

謎の女性らしき人物が使い魔達の動きを止めた。

 

いろは「貴女が........。アイさん........?」

 

アイ『初めまして、環いろはさん。私がアイです』

 

龍騎「........あんたが、アイか........」

 

アイ『貴方は見滝原の龍騎士、鹿目龍騎さんですね。貴方の事は風の噂で存じ上げております』

 

へぇ........。ウワサ様に俺の事を知ってるんなんて光栄だね。

 

アイ『そして彼女が........』

 

?「アイちゃん........。その人........、誰........?」

 

龍騎「君が........、二葉さな...。だな?」

 

さな「え........?」

 

どうやら電波少女である、二葉さな本人が姿を現した。

 

さな「わ、私が見える........?」

 

龍騎「あぁ........、まず教えて欲しい。君はマギウスの翼の一員か?」

 

さな「い、いいえ........。私は普通の魔法少女です........、じゃあ何しに来たんですか?」

 

いろは「私達は、さなちゃんを迎えに来たんだ」





いかがでしたか?

誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。

次回もよろしくお願いします。

マギレコ編でヒロイン増やすかどうか

  • 増やそう!そして修羅場そう!
  • いや、秘封倶楽部だけでいいだろ
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