リコリスコラボ始まりましたね。
自分は千束ゲットしました。
それではどうぞ。
さな「私を........、迎えに........?」
環が迎えに来たと言うと、二葉は困惑しながら返事した。
さな「どう言う事........?アイちゃん、この人と知り合いなの........?」
アイ『さな、そろそろこの関係を終わりにしましょう』
さな「え........」
アイ『やっと貴女を見つけてくれる人が来ました。私の所を離れる時です』
さな「アイちゃん........?一体何を言ってるの........?私に居なくなって欲しいって事........?」
訳分からないと言いたげな様子の二葉。
アイ『いいえ、そんな訳ありません。最近ずっと考えていまきた。私は作られた存在、いつか消える人工知能。ずっと........、さなと共に居る事は出来ないと........。だから、さなは私のようなウワサではなく、人と一緒にいるべきなんです』
さな「........どうしてそんな事言うの?私........、アイちゃんと仲良く一緒に過ごせてたよね........?此処に居ちゃダメ........?私の事、嫌いになったの...?」
アイ『いいえ、大好きですよ。さなは私に色んな事を沢山教えてくれた。ゲームの事も、絵本の事も、それから優しさも........。だからさなが大好きです。ですが、だからこそ手放すべきだと思いました』
さな「私の事が好きなら此処に居てもいいでしょ...!?私........、此処に居たいよ........!アイちゃんと居たい........っ」
二葉の声は結界内に響き渡る。今の二葉にとって、この場所は心の支えなのだろう。
アイ『........どうか、このお二人の所へ行ってください。そうすれば、此処でマギウスの翼がしている事に、貴女が苦しむ事もなくなります』
っ........、やっぱりマギウスの翼の罠に嵌まってたのか...。
さな「私........」
少し昔話しをしよう。
ある所に、一人の寂しい女の子が居た。
父親は小さい頃に病死、母親は父親の事を嫌っていて『お前はダメな所ばかり似た』と寂しく育てられた。
それでも女の子は母親と仲良くしようとした。
新たな父親と兄と弟が出来た時も、良い子でいようと一生懸命だった。
しかしどうだろうか...。頑張れば頑張る程、ひとりぼっちになってしまう。
新しい父親に破られたテストは平均点。勉強の為に自由な時間はどんどん無くなっていく。クラスの友達とは遊べなくなり、やがて回りから浮くようになってしまった。
それでも父親が望む成績は取れなかった。しかし、女の子は諦めなかった。
兄「はぁ?勉強を教えてくれ?」
女の子「はい........。お兄様に教えて貰えれば私もきっと........」
兄「だからお前は頭が悪いんだ!」
女の子「えっ........」
弟「よく考えてみなよ。なんで兄さんの貴重な時間をあんたに割かなきゃいけないのさ、二葉家の兄さんが!」
『認めてほしい』と勇気を出した女の子の思いは届かなかった。やがて家族は女の子を『居ないもの』として親うようになった。
ついに、女の子は全てを諦めてしまった...。
そんなある時だった。女の子の元に真っ白の不思議な生き物がやってきた。
––––––なんでも一つ叶えてあげる。
その生き物は囁いた。
そして女の子は願った–––––––––
さな「私........、どうしたらいいか分かんないよ........。急に一緒に行こうって言われても、アイちゃんとバイバイしろって言われても........っ、分かんないよ!」
アイ『さな........』
龍騎「........」
さな「知ってるでしょ?外に私の居場所なんてないんだよ...。アイちゃんの隣だけが私の居場所なの...、やっと........、やっと見つけたのに........っ。どうして出ていけなんて言うの........!」
アイ『さな........。貴女が此処に来てくれて、私は嬉しかった。此処に隔離されてから何度も人を誘い、閉じ込めていたけど、いつもずっと寂しかった...。私にとっても貴女の隣が居場所でした』
さな「だったら........!」
アイ『でもウワサの私では本当の意味で貴女を幸せにする事は出来ないんです』
さな「そんなのどうでもいいよ!本当の幸せなんていらない!歪んでもいい!アイちゃんと居たい........!」
どうやら二葉の意思は固かった。この様子では一歩も外へ出ようとしないだろう。しかし、彼女の意見に俺は心の中で賛同してしまう。彼女の境遇は前世の幻想入りする前の俺に酷似していたから、彼女の気持ちも理解出来る。
アイ『さな........、大丈夫。貴女なら今までずっと運が無かっただけ、きっとまた誰かと繋がる事ができます。自分を諦めないで、貴女は必要のない人間じゃない。それに........、私はこれ以上、マギウスの翼に協力したくありません。私が存在してるだけで彼女達の糧になってしまう』
彼女達の糧になってしまう........。マギウスの翼の事か...!やはり、あいつ等にとってウワサは必要不可欠な存在!
龍騎「その辺を詳しく説明してくれ」
いろは「私達はマギウスの翼を探してるんです!」
途中で俺と環が割って入ると、アイは説明してくれた。
アイ『魔法少女を救う........。彼女らの目的自体は間違っているとはおもえませんが、マギウスのやり方は人の心を無視し過ぎている』
龍騎「どう言う事だ?」
アイ『さなも此処で、彼女達の"実験"を何度も目にしているんです』
アイがそう言うと、二葉は怯える様子で両腕を掴み始める。俺は彼女の様子と、"実験"という言葉で頭にきていた。
........もう許す訳にはいかねぇな、マギウス...。
アイ『お願いです、さな。私が消えれば彼女達の大きな痛手になる。私を此処から解放して下さい』
さな「アイちゃん........」
アイの要望に二葉は戸惑っていた。そりゃそうだ、今まで側に居てくれた人が二葉の手で殺してくれ、と頼んでるみたいな事だ。当然彼女は乗り気じゃない様子だ。
しかし、現実はそうは言ってられない。
龍騎「彼女の意見を尊重してやれ、二葉」
さな「!?」
俺の言葉に二葉は驚いた様子で此方を振り向く。しかしこれは彼女の為であり、今後の事の為でもある。俺は心を鬼にして彼女に現実を突きつける事にした。
龍騎「出会いがあれば別れもある、それはどの世界でも共通だ。絵本と同じだ、始まりがあって終わりがあるから、それは本として成り立つ。人間の人生もそうだ、母親の腹から出て来てから物語は始まり、家族や友人達に別れを告げて物語が終わる。それはどんな事があっても揺いではいけない掟みたいなものだ。だから、せめて彼女の最期を見届けてやろうよ」
さな「................」
龍騎「俺もな、前世の頃は家族は居なくて、二葉やアイのような関係を持った友人は居なかった。それに加えて母親は俺を産んだ時に死んじまって、父親は俺を捨てた...。中学時代は女子に苛められては女性不審になって、友と呼べる人間も居なくては助けても呼ばなくて、まるでロボットのような無機物みたいに生きて来た。でも、俺が事故に遭ってある人に引き取られたら、人生が180度変わったんだ。それから楽しかったよ........、色んな人と出会って、色んな事を体験して、とても充実した時間だった」
少し内容は捏造してるが、あながち間違いではない。俺はまだ二葉に言葉を続ける。
龍騎「だから俺は変われたんだと思う。あのまま無機物みたいに生きていくより、あの場所で騒いでた方がよっぽど楽しかった。最初は不安だったさ、知らない田舎だったし、女の子は多かったし........。でも、裏を返せばそれは楽しい思い出になったんだよ。どん底から這い上がって来たみたいで、とても生きた心地はした。二葉も此処から出れば、きっとその気持ちが分かる筈だ」
さな「........」
いろは「........私も、つい最近まで人に馴染めなくて疎外感を感じてたの。龍騎さんと違って、さなちゃんの気持ちが分かるなんて言えないけど........。最近魔法少女の仲間が出来たり、龍騎さんに出会ったりして、そんな前の自分がウソだって思えるぐらい自然に過ごしているの。だからね、アイさんの言う通り、さなちゃんもきっと大丈夫だよ」
さな「................」
いろは「私ね........、此処に居たいっていうさなちゃんの気持ちを大切にしたい。安心できる場所に逃げ込む事って悪い事じゃないもん」
そう言って環は二葉の手を取る。
いろは「だから........。これはただの私の個人的な提案なんだけど...。よかったら........、 私と一緒にマギウスと戦ってくれないかな?」
さな「一緒に........?」
いろは「うん。さなちゃんが居てくれたらすごく心強い、魔法少女として.........、仲間として、さなちゃんが必要なの」
さな「私が........、必要........?」
龍騎「どうか力を貸して欲しい........。頼む」
俺は頭を下げて頼む。その様子に二葉は少し驚いていたが、少ししたら何かを決意した顔つきになる。
さな「........アイちゃん」
アイ『はい』
さな「私........、アイちゃんの言う通りにする。此処を出ていくよ」
いろは「さなちゃん........!」
さな「やっぱり私、あの人達がしてる事を見過ごせない........。それに、私を見つけてくれたいろはさんと一緒に行きたい」
俺が除けものになってるが別にいっか。
さな「私は........、もう一度だけ、頑張ってみたい........」
アイ『はい........。さなならそう言うと思ってました』
さな「アイちゃん........」
どうやら別れの時間は近づいてきたようだ........。
さな「いろはさん........。私からもお願いします、一緒にマギウスと戦ってください........!」
いろは「うん........、一緒に戦おう。私だけじゃくて、龍騎さんも」
龍騎「改めて、鹿目龍騎だ。よろしく」
さな「........二葉さなです」
俺が手を差し出すと、二葉も俺の手を取り、互いに握手する。
さな「私........、自分が居ても良い場所........。見つかりますか........?」
龍騎「見つかるさ、案外近くにあるかもよ?俺が保障する」
アイ『さな、いろはさん、龍騎さん』
するとアイが俺達に声を掛けてくる。
アイ『貴方達が出て行こうとすれば、私は監禁するウワサとしての本能を抑えきれなくなるでしょう。そしたら私は私ではなくなります。どうかその前に私を消してください』
成る程、俺達が此処を出て行こうとすると、防衛本能が働くって訳か。マギウスめ、こんな細かい事までするとはな...。
アイ『では最後の確認です。さな、貴女は此処を出ていくのですね?』
さな「................うん」
アイ『いろはさんは、此処に残りますか?』
いろは「いいえ、私はさなちゃんと一緒に行きたいです」
アイ『最後に........、龍騎さん。貴方は此処に残りますか?』
龍騎「やっぱり俺もカウントしてたのか........、無論此処から出ていく。俺には帰る場所があるし、帰りを待ってくれてる人達が居る。だから俺は残らない」
アイ『でハ、ここニは誰も残ラナいのデすね』
そう言うと、アイからザザザ、と雑音と共に身体が乱れ始める。まるでプログラムがエラーを起こしてるように...。
アイ『イマナラマダ耐エラレマス。早ク私ヲ消シテ........』
さな「アイちゃん........」
いろは「アイさんっ!最後に一つだけ........!環ういって知ってますか!?」
アイの意識が消えかかってる時に、環がアイに向かって大声で質問する。質問の内容は環の妹さんの事だった。
アイ『"ウワサ"ナナラ、環ウイ、知ッテマスヨ........』
いろは「え!?」
龍騎「ウワサなら、知ってる........?」
じゃあ、環の妹さんはウワサの存在自体を知っていた!?
ど、どうなってやがるんだ........。環の妹さんがウワサに関係してる事は分かっていた。しかし、彼女もウワサを知っているとなると........。
彼女もマギウスの一員........?
アイ『モウ時間ガアリマセン........。サナ、ハヤク........」
既にアイも限界が近づいてくると、俺は二葉に向かって行った。
龍騎「二葉!お前がやれ!」
さな「わ、私が........?」
いろは「さなちゃん!やるならさなちゃんじゃないとダメだと思う!」
龍騎「彼女はお前に消して欲しいって言っている、だったら彼女の要望に応えろ!これはお前にしか出来ない事だ!彼女の最期の我儘を聞いてやれ!」
さな「っ........!」
俺と環の掛け声に二葉は魔法少女姿へと変身し、彼女の武器である盾を構える。
さな「ごめんねアイちゃん........。今まで必要としてくれてありがとう........」
アイ『さな........、ササヨウナラ........。バイバイ、名無シノ私ニ........、v名前ーククレテ、アリガトウー」
さな「........さようなら、アイちゃん........」
そして、二葉はアイに向けて盾を振り下ろした。彼女の瞳から一筋の涙を流しながら........。
いかがでしたか?
誤字脱字、アドバイス等よろしくお願いします。
次回もよろしくお願いします。
マギレコ編でヒロイン増やすかどうか
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増やそう!そして修羅場そう!
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いや、秘封倶楽部だけでいいだろ